埼玉県さいたま市緑区、旧浦和市にある観覧無料の博物館です。
博物館の建物は、明治11年に建てられ、昭和34年に老朽化のため解体された、旧埼玉師範学校校舎「鳳翔閣」の一部を復元したものです。階段の親柱やバルコニーの柱頭などに解体材の一部が使用されています。
現在の施設は昭和47年に開館。令和2年7月から建物改修工事を行い、令和3年7月にリニューアルオープンしました。2F構造の博物館ですが、エレベーターはありません。車椅子では1Fだけの観覧になります。
アクセス方法です。徒歩圏内に駅はありません。バス停「さいたま市立病院」がすぐ近くにあります。
車利用の場合、隣接する老人福祉センターと事実上共用できる来館者用無料駐車場があります。また博物館エントランス前に、大きな区画に身障者用駐車スペースが1台分設定されています。
身障者用駐車スペースの横から、フラットな舗装路を通り博物館エントランスへ進みます。
エントランスに段差回避スロープが設置されました。
館内に入ります。今回取材時は、入口で検温と手指消毒、そして簡単な記帳を行いました。
展示室へは段差がありますが、簡易型スロープが常設されています。館内は土足禁止ではありません。
1Fにバリアフリートイレがあります。スペースは狭いトイレで、普通サイズの車椅子がギリギリで入る広さ。ウォシュレット付き便器が備えられています。
1F展示室内はフラットな構造でスペースに余裕があります。旧浦和エリアを中心に、さいたま市の歴史民俗が紹介されています。
近現代の展示コーナーには、ちょっと昔の電話機などの展示もあります。総じて、車椅子で見にくい展示はありません。
2Fへは下の写真の階段を上がります。2Fは中央部が吹き抜け構造なので、観覧は周回コースです。
車椅子では観覧できませんが、2Fには仏像彫刻の展示などがあります。
貴重なコレクションが展示されています。そして「鳳翔閣」の解説展示があります。
下の写真がバルコニーの柱頭です。車椅子では無理ですが、実際にバルコニーに出て観覧できます。
エレベーターがなく2Fの見学はできませんが、さいたま市立浦和博物館は車椅子で1Fの観覧は可能。バリアフリートイレが用意されています。
(本稿は2021年11月に執筆しました)