東京ミッドタウン内サントリー美術館の企画展「扇の国、日本」は、2018年11月28日から2019年1月20日の開催。障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。東京ミッドタウンはバリアフリー施設で、サントリー美術館内もバリアフリー。車椅子での来館に大きな問題はありません。
扇が描かれた屏風、扇が記された古文書などの展示もある企画展です。企画展の解説によると、扇は日本の発明品ということ。最初の展示コーナーは「序章 ここは扇の国」で、明治時代パリ万博に出品された扇の展示などから始まります。この時期、扇は明治政府の主力輸出品であったそうです。
扇そのものの展示だけではなく、扇に関わる広範なアートが展示されます。数多くの扇が描かれた絵画や、扇をもった人が描かれた屏風。扇の製作工房を描いた屏風。扇をキーワードに様々な作品が企画展示されます。
絵画や屏風だけではなく、扇モチーフの入れ物や扇柄の着物、扇が描かれた貝合わせ、扇が記された古文書などを数多く展示。「扇の国、日本」を多角的に検証します。
有料で音声ガイドの貸し出しがあります。多くの人は展示されている作品に馴染はなく、作品間の関係や本展の展示意図が簡単には想像できないはず。本展は音声ガイドの利用で理解が深まるタイプの企画展です。
壁面ショーケース内の大型展示物などは、車椅子から鑑賞出来ます。一方同じ壁面展示でも、傾斜がなく平らに置かれた資料や、高さのあるケース内の展示資料があります。また横から見えない展示ケースなど、車椅子からはほぼ見えない展示が多々あります。サントリー美術館としては、車椅子から見えない展示が、かなり多い企画展です。
日本独自文化の扇。扇に関わる貴重なコレクションを見る企画展です。「扇の国、日本」は、車椅子から見えない展示が数多くありますが、扇の美の世界を知る企画展です。