六本木アートナイト2019 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

毎年恒例のイベント「六本木アートナイト」。2019年は5月25日10時から26日18時まで開催されました。2019のテーマは「夜の夢、昼の夢」。重度障がいのある方でも参加しやすい「昼の夢」を取材しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

六本木アートナイト

六本木ヒルズのヒルズアリーナは「フルーツ・ツリー」。カラフルなバルーン彫刻です。

ヒルズアリーナ

ヒルズアリーナでは「バスクのパレード」など、他のイベントも開催されました。

ヒルズアリーナ

いずれも車椅子での見学に問題はありません。

六本木ヒルズの毛利庭園周辺でもっとも人気だったのは「FUROSHIKI TOKYO展」。草間彌生、北野武ほか、有名アーティストがデザインした風呂敷が展示されます。入場無料ですが、整理券のある人が優先入場。展示室の入口は段差解消スロープで、車椅子での見学は可能です。

FUROSHIKI TOKYO展

六本木ヒルズのウェストウォーク2F内には複数作品が展示。もちろん車椅子での鑑賞に問題はありません。

ウェストウォーク周辺

六本木ヒルズのけやき坂コンプレックスには「飛行船」が浮いています。車椅子から見上げての鑑賞です。

けやき坂コンプレックス

東京ミッドタウンのキャノビー・スクエアには、約1万個のくねくねバルーンによる「ライフ・ライフ」。来場者が自由にバルーンをつけるアートです。

車椅子での見学に問題はありませんが、頻繁にバルーンが爆発して大きな音が発生していました。そういう音が苦手な障がいのある方は、注意が必要でした。

キャノビー・スクエア

キャノビー・スクエアでは、ヒルズアリーナと同じく「バスクのパレード」がおこなれました。フラットな広場なので車椅子での見学は可能です。

バスクのパレード

東京ミッドタウンではプラザB1にも、車椅子で鑑賞しやすい作品があります。

東京ミッドタウンではプラザB1

国立新美術館のエントランス、ガラスの茶室のお隣には「みんなで集めよう」。

ガラスの茶室

みんなで集めよう

同じ作品群がTRI-SEVEN ROPPONGIにも。

みんなで集めよう

その横には鈴が鳴る仕掛けがある青い起き上がりこぼし「ローリー・ポーリー」。車椅子から動かすことができます。

ローリー・ポーリー

そのお隣の天祖神社には「記憶のトレース」。おみくじを結ぶシーンが時間を越えて映し出されるインスタレーションです。

天祖神社には記憶のトレース

TRI-SEVEN ROPPONGIの横は、不規則な白黒パターンの巨大立体作品が。

TRI-SEVEN ROPPONGI

TRI-SEVEN ROPPONGI、天祖神社の作品展示会場には、龍土町美術館通りを進めば車椅子で行くことが出来ます。

以上が「六本木アートナイト2019」の「昼の夢」で、車椅子でも参加しやすい主な企画です。大きな赤玉を転がす「レッドボール・プロジェクト」は、今回取材時は出会えませんでした。

国立科学博物館「大哺乳類展2」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野の科博特別展「大哺乳類展2」を車椅子でみる。現地のバリアフリー状況を紹介します。会期は2019年3月21日から6月16日まで。「大哺乳類展2」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

特別展専用入口から科博へ入ります。障がい者減免制度を利用して入館する場合は、「チケットを持っている方」の列を進みます。チケットを確認するゲートで障害者手帳を提示して入館手続きを行います。

特別展の入口の左手奥にエレベーターがあります。スタッフの誘導に従って、地階の展示フロアへ移動してください。

受付から地階展示場へ

「大哺乳類展2」は車椅子で鑑賞しやすい展示です。通路幅は余裕があり、少々の混雑なら車椅子での移動は苦になりません。展示物はいずれも車椅子目線で見える位置。モニターによるデジタル解説も、車椅子から読みことができます。

展示場内はバリアフリー

展示は「歩き方」「動き方」「分類と系統」「食」「繁殖」と5つのゾーンで構成されます。パッとみると派手で分かりやすい展示でした、よくみると内容は深く濃い。子供から大人まで楽しめる内容です。展示の深い解説は、ほぼ日本語だけです。

5つのゾーンで哺乳類を知る

地階の展示場を見終ると、次は第2会場へ移動します。一般来場者はエスカレーターの利用。車椅子ではスタッフの誘導でエレベーターに戻り、地下中間階へ移動します。その先のスロープを上り第2会場へ。途中に記念撮影用のパネルが置かれています。

記念撮影用のパネル

第2会場の展示も、車椅子での見学に問題はありません。2018年に由比ヶ浜に漂着したシロナガスクジラの映像がリピート放映されています。第2会場の出口が特別展のショップです。

ショップを出た先に、別系統のエレベーターが1基あります。このエレベーターで1Fへ上がります。常設展を見学する場合は、地球館の1F入口は目の前です。日本館は、左手の屋外エレベーターでいったん地階に下ります。

週末の日中は混雑が予想されます。入場制限がかかった場合は、上野公園内に列をつくって待つことになります。季節柄、雨や暑さに注意して下さい。科博特別展「大哺乳類展2」は車椅子で見学できる特別展です。週末の混雑には注意して下さい。

別稿で「上野国立科学博物館 企画展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

東京都美術館 「クリムト展」 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京上野公園、東京都美術館での「クリムト展」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

会期は2019年4月23日から7月10日。「クリムト展」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

上野公園内から東京都美術館へ向かいます。この間の路面は小さな凹凸があり車椅子に細かい振動があります。なるべくフラットな路面を選び、車椅子で移動して下さい。

敷地内に入ると正面にエレベーターがあります。LBフロアへ下りて館内へ入ります。館内の床面はフラットです。館内にバリアフリートイレは複数用意されています。

東京都美術館内への車椅子ルート

人気の企画展です。会期前半から、週末の日中は入場規制1時間待ち程度が頻繁に発生しています。今回は会期前半の土曜日16:30に会場に行きました。入場待ちは「0分」ですが、会場内は「混雑しています」という表示が掲示されています。

会期前半から入場待ちあり

入場待ちの列が発生していると利用できませんが、会場入口の横に記念撮影用の大型看板があります。もう一か所、会場内1F出口にも記念撮影ポイントがあります。今回取材時は大行列でした。

入口横に記念撮影スポット

「クリムト展」の展示は3フロアを使用しています。車椅子利用者のための、上下階移動用のエレベーターは1基です。LBフロアから1Fへ。1Fから2Fへ。2FからLBフロアへと、エレベーターを計3回利用して鑑賞します。フロア移動のポイントでは、美術館スタッフが車椅子ルートを案内してくれます。

今回は入場待ち0分で、会場内は混雑という状況。人気のある作品は人垣が出来ています。車椅子からしっかり鑑賞できるポジションを確保するには、数分は待つ必要がありました。入場待ちが発生している状況であれば、もっと厳しい状況になることが予測されます。

展示方法はオーソドックスな壁掛け展示が主流で、車椅子からの鑑賞に、混雑以外の基本的な問題はありません。

人気の画は辛抱強く待つ

大作「ベートーヴェン・フリーズ」の原寸大模写の展示があります。巨大な作品を大きな空間で展示するので、混雑に関係なく車椅子からゆっくり鑑賞できました。展示室内には「第九」が流れています。

2F展示室は「クリムト展」のショップです。土曜日の閉館前17時過ぎでしたが、ショップは混雑して車椅子で通過するのも苦労する状況でした。グッズはよく売れています。

人気企画展なので混雑は覚悟をしてご覧ください。混雑が苦手な方は、東京都美術館独自のイベント、事前申し込み制「障がいのある方のための特別鑑賞会」のご利用を、会期前にご検討ください。

別稿で「上野 東京都美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。