大田区立郷土博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都大田区にある入館無料の博物館です。2021年4月にリニューアルオープンしました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

アクセスは西馬込駅から徒歩7分の案内。ただし周囲はアップダウンが多い地形です。施設エントランス前が、来館者用の無料駐車スペースです。駐車区画のラインがあるのは3台分ですが、HPでは「6台分くらいの駐車スペース」と案内されています。

大田区立郷土博物館

駐車スペースにもなるエントランス前から、レンガ調の路面を通り建物入口に進みます。

大田区立郷土博物館

館内への出入口は自動ドアで段差はありません。すぐ左側が受付窓口で、パンフレットが置かれています。

大田区立郷土博物館

大田区立郷土博物館は3フロア構造で、展示室は2Fと3Fです。展示室はすべて車椅子で観覧できるバリアフリー仕様です。

大田区立郷土博物館

エレベーターが1基あり、車椅子で上下階移動できます。

大田区立郷土博物館

エレベーターのかごは大型です。どんな車椅子でも入ります。

大田区立郷土博物館

バリアフリートイレは2Fに1つ用意されています。スペースは一般的なサイズで、シンプルな設備のトイレです。

大田区立郷土博物館

2Fの展示は、検索システム「おおた歴史探検ガイド」と「地中に刻まれた歴史」そして「農漁村の風景」です。

「地中に刻まれた歴史」は、旧石器時代からの遺跡や出土品が展示解説されています。

大田区立郷土博物館

大田区で数多くの土器が出土しています。もちろん「大森貝塚」の解説があります。

大田区立郷土博物館

「農漁村の風景」はビジュアルインパクトがあります。

大田区立郷土博物館

昔の大田区は「海と川のある暮らし」でした。

大田区立郷土博物館

3Fの展示は「馬込文士村」。大田区立郷土博物館独自の切り口が面白いコーナーです。かつて馬込・山王・新井宿には、数多くの文士や画家が在住し、交流がありました。どのような人がいつ住んでいたのか、どんなグループがあったのかを展示解説しています。

大田区立郷土博物館

川瀬巴水もその一人。下の写真は展示室内の「フォトスポット」です。

大田区立郷土博物館

3Fのもう一つの展示は「近代化とまち」。「暮らしの移り変わり」では、昔の生活様式を展示。

大田区立郷土博物館

「映画の都蒲田」「戦争と暮らし」などの展示解説があります。

大田区立郷土博物館

大田区立郷土博物館は、建物は新しくありませんが、展示はリニューアルしました。知らない大田区を学べるバリアフリー施設です。

大田区にゆかりの勝海舟を紹介する「大田区立勝海舟記念館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年10月に執筆しました)

大田区立 川端龍子記念館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

「大田区立龍子記念館」は、画家の川端龍子の自宅とアトリエがある、東京都大田区の施設です。記念館は自宅の隣接地に、龍子本人によって1963年に設立されました。設計も川端龍子です。現在は大田区立の施設で、自宅とアトリエは「龍子公園」として一般公開されています。

川端龍子記念館

大田区立龍子記念館は、スロープを上がることができれば車椅子で観覧できます。龍子公園はバリアフリー仕様ではありません。車椅子では無理のない範囲の見学になります。両施設の現地の状況を紹介します。

川端龍子記念館

龍子記念館は西馬込駅から徒歩15分の案内。住宅街にある施設です。車利用の場合、来館者用の無料駐車場があります。記念館横の細い一方通行路を進むと駐車場のサインがあります。建物の屋根に飾られているのは「龍舌蘭」の彫刻です。

川端龍子記念館

記念館の横の細長い敷地が駐車場です。駐車区画のラインはペイントされていません。適切な場所を選び、縦列駐車で停めます。

川端龍子記念館

「前向き駐車」をして「帰りはバック」で道まで出ます。ある程度の運転技術が必要な駐車場です。駐車場の先が記念館のエントランスです。

川端龍子記念館

大田区立龍子記念館のエントランスは、階段の上にあります。

川端龍子記念館

正面からみて左側に段差回避する折り返しスロープがあります。このスロープは角度があります。車椅子で上がるには、元気な介助者または2名による介助が望まれます。帰りは車椅子を後ろ向きにして下りることをお薦めします。

川端龍子記念館

このスロープが通行できれば、エントランスからはバリアフリー施設です。出入口は幅広い自動ドアで段差がありません。

川端龍子記念館

2枚目のドアも自動ドア。段差なく入館できます。

川端龍子記念館

下の写真は館内からみたエントランスの状況です。フラットな構造で、車椅子での入退館が可能です。

川端龍子記念館

エントランスホールの棚で、ミュージアムグッズが販売されています。その横が受付です。

川端龍子記念館

エントランスホールにバリアフリートイレがあります。出入口は自動ドアです。

川端龍子記念館

スペースはやや狭い個室で、ウォシュレット付き便器とオストメイトが備えられています。ユニバーサルベッドはありません。

川端龍子記念館

大田区立龍子記念館は現在のところ事前予約は不要です。コロナ対策としてのアンケートを記入して受付に提出し、観覧料を支払います。そして展示室に入館します。展示室の出入口のドアは、手動の開閉式です。

川端龍子記念館

記念館は外見も大きな造りですが、展示室もフラットで大きな空間です。

川端龍子記念館

大作が多いことでも知られる龍子の作品。下の写真は「香炉峰」。縦245×横727㎝の作品です。

川端龍子記念館

このサイズの作品が、空間的に余裕をもって展示できます。

川端龍子記念館

展示室入口からゆとりある展示スペースが広がります。

川端龍子記念館

展示室内の壁の一部は障子風。室内の装飾もすべて龍子のデザインです。

川端龍子記念館

今回取材時は「川端龍子VS.高橋龍太郎コレクション」展が開催されていました。下の写真の作品は、会田誠氏の「紐育空爆之図」で、縦174×横382㎝の作品です。展示室内は車椅子で問題なく観覧できるバリアフリー仕様です。

川端龍子記念館

記念館から自宅とアトリエがある龍子公園へ移動します。その途中にある記念館の中庭は「龍子草苑」。龍子が選んだ石と植栽が自然の姿で楽しめます。龍子公園は現在一日に3回、各30分間公開されています。その時間にあわせて、龍子草苑付近に集合します。

川端龍子記念館

下の写真は、龍子公園の内側からみた出入口の門扉とそこからのアプローチです。ここまでは車椅子で通行可能です。

川端龍子記念館

アプローチの横に「爆弾散華の池」があります。ここは空襲で爆撃されました。その時にできた穴に、自然に水が溜まった池です。アプローチからは囲いや植栽が車椅子からの視界を邪魔するので、池はよくみえません。

川端龍子記念館

自宅の玄関周辺はデコボコがある舗装路面です。慎重に移動すれば、車椅子で近づくことができます。

川端龍子記念館

玄関の横にある客間の内部です。変わった造形の窓飾りは龍子のデザイン。これに限らず、自宅もアトリエも、内外装や調度品、照明器具まで、すべてが龍子こだわりの品です。

川端龍子記念館

自宅見学のハイライト「持仏堂」の内部。襖絵は俵屋宗達が描いたと伝わる逸品。現在は複製がとりつけられています。ここまで、車椅子で無理をしてデコボコを乗り越えれば、なんとか行けないこともありません。

川端龍子記念館

持仏堂の前庭の風景。苔むした石がアクセントです。

川端龍子記念館

アトリエへは、玄関横の庇をくぐり、ところどころにデコボコがある舗装路面を進みます。

川端龍子記念館

空爆の衝撃に耐えた、1938年築の60畳の広さがあるアトリエをガラス越しに見学します。アトリエの周囲は、デコボコはありますが、無理をすれば車椅子で移動できます。

川端龍子記念館

ロッキングチェアは龍子デザインのもの。

川端龍子記念館

アトリエ内部には画材の展示あります。

川端龍子記念館

ここから先の裏庭方面は、車椅子では無理な段差路です。

川端龍子記念館

このような景観のお庭です。龍子公園は、アプローチから持仏堂へ、そしてアトリエまでは、バリアフリーではありませんが、無理をすれば車椅子で見学できます。裏庭の車椅子見学は困難です。

川端龍子記念館

大田区立龍子記念館および龍子公園は、そのすべてに川端龍子の思想や趣向が込められた、見どころの多い施設。龍子に関する知識があるとより深く楽しめます。事前に龍子情報を収集して、観覧されることをお薦めします。

大田区の歴史が学べる「大田区立郷土博物館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年10月に執筆しました)

場内見学とグルメ店 東京大田市場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

※本稿は2020年11月時点の状況です。コロナ対策により、今後状況が変わることも予測されます。最新状況を確認してご利用ください。

東京都大田区にある青果物取扱量日本一の卸売市場です。開場は平成元年。東京ドーム8個分を超える38万㎡の巨大な市場です。市場には見学ルートが設けられ、車椅子で見学が可能です。また一般来場者が利用できる飲食店と物販店があります。

ただしすべてがバリアフリーではありません。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

大田市場

徒歩圏に駅はありません。「一般の方向けの駐車場はありません」と案内されていますが、今回取材時は市場内に車で入ることができました。「正門」からアクセスするルートで、車での入場方法を紹介します。

入口から市場内に入ると、左手に守衛所のような建物があります。通常、その前に管理スタッフが立っているので、入場理由を申告してください。

入場理由は「見学のため」「食事のため」「買い物のため」などで大丈夫です。事務所の前で簡単な記帳をします。氏名、車のナンバー、連絡先などを記入します。来場目的欄は「その他」に〇を付けます。

その場ですぐに「臨時入場車両登録証」を発行していただけます。この証をダッシュボードの上など、目立つところに置いて場内に入ります。

市場内のいたるところに、業務用の駐車場があるイメージです。一般来場者用の専用駐車場はありません。誘導もありません。したがって目的地の近くにある、車を停めても問題がなさそうな場所を自分で選択して駐車します。今回取材できた範囲では、身障者用の駐車スペースは見当たりませんでした。

一般来場者の目的地は「事務棟」と「関連棟」です。他には、正門から道を挟んだ反対側に「花き棟」がある敷地があります。

大田市場

見学コースがあるのは青果棟です。青果棟の見学ルートの入口が「事務棟」です。事務棟には一般利用できる食事処やCVSなども入店しています。

「関連棟」は一般利用者のためのお店が入る施設です。食事、買い物が目的の場合は、関連棟は見逃せません。

車椅子の場合、事務棟はほぼバリアフリーです。関連棟は、お店によります。以下、2棟のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

大田市場

事務棟から見学コースにかけてのバリアフリー状況です。事務棟の周囲には、適当に駐車スペースがあります。車椅子で乗降しやすい場所を確保して駐車します。バスまたはタクシー利用の場合は、事務棟の前にバス停、タクシー乗り場があります。

大田市場

事務棟のエントランス周辺は、多少路面が荒れている箇所がありますが、歩道があり、車椅子で通行可能です。

大田市場

館内に入りエレベーターで2Fへ上がります。エレベーターは車椅子が余裕で乗降できるワイドサイズです。

大田市場

2Fには食事処やCVSなどが入ります。

大田市場

ここの食事処は有名店、人気店です。店前までは車椅子で移動できます。店内は車椅子仕様ではありませんが、空いていて席を選べれば、一般的な車椅子利用者ならなんとかなります。

大田市場

2Fにはバリアフリートイレが用意されています。

大田市場

今回取材した限り、一般来場者が利用できる大田市場のバリアフリートイレは、ここだけだと思われます。

大田市場

一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

大田市場

綺麗な一般用トイレもここにあります。

大田市場

2Fから青果棟への見学ルートにアクセスできます。多少の傾斜はありますが、段差はなく、車椅子で移動可能です。

大田市場

連絡デッキを通り巨大な青果棟の2Fへ移動します。

大田市場

青果棟の2Fに見学者コースが設定されています。ガイドはなく、自主的に見学します。

大田市場

今回取材時はコロナ対策により、元に戻るコースだけが開放されていました。青果棟の2Fから場内を見学して、事務棟に戻ります。

大田市場

関連棟のバリアフリー状況です。青果棟と水産棟の間に建つ関連棟の周囲は、市場内らしい喧騒があり、ターレーやフォークリフトが走り回ります。そのため事務棟から関連棟への車椅子での移動は、あまりお薦めできません。車利用なら、関連棟の近くまで車で移動することをお薦めします。関連棟の裏側に、駐車スペースがあります。

大田市場

関連棟内は「東通り」と「西通り」の2本の通路があり、通路に面してお店が並ぶ構造です。基本的には段差はなく、車椅子での移動は可能です。

大田市場

関連棟内のトイレには、バリアフリートイレはありません。一般トイレも古い構造で和式があります。

大田市場

関連棟内には、お寿司、定食などで有名な食事処が営業しています。一部のお店は狭いカウンター席で、車椅子での利用は困難です。それでも中には、車椅子で入店可能なお店もあります。

大田市場

営業時間はそれぞれで、多くのお店は日曜日が休業です。

大田市場

物販ショップは、ほとんどのお店が車椅子で買い物ができます。通路から手を伸ばして品定めをするイメージです。

大田市場

東京の台所を支える大市場です。そして有名店、人気店があつまるグルメスポットです。すべてがバリアフリーではありませんが、場所とルートを選べば、大田市場は車椅子で楽しめる施設です。

近隣にある「東京港野鳥公園」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)