場内見学とグルメ店 東京大田市場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

大田市場

※本稿は2020年11月時点の状況です。コロナ対策により、今後状況が変わることも予測されます。最新状況を確認してご利用ください。

東京都大田区にある青果物取扱量日本一の卸売市場です。開場は平成元年。東京ドーム8個分を超える38万㎡の巨大な市場です。市場には見学ルートが設けられ、車椅子で見学が可能です。また一般来場者が利用できる飲食店と物販店があります。

ただしすべてがバリアフリーではありません。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

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徒歩圏に駅はありません。「一般の方向けの駐車場はありません」と案内されていますが、今回取材時は市場内に車で入ることができました。「正門」からアクセスするルートで、車での入場方法を紹介します。

入口から市場内に入ると、左手に守衛所のような建物があります。通常、その前に管理スタッフが立っているので、入場理由を申告してください。

入場理由は「見学のため」「食事のため」「買い物のため」などで大丈夫です。事務所の前で簡単な記帳をします。氏名、車のナンバー、連絡先などを記入します。来場目的欄は「その他」に〇を付けます。

その場ですぐに「臨時入場車両登録証」を発行していただけます。この証をダッシュボードの上など、目立つところに置いて場内に入ります。

市場内のいたるところに、業務用の駐車場があるイメージです。一般来場者用の専用駐車場はありません。誘導もありません。したがって目的地の近くにある、車を停めても問題がなさそうな場所を自分で選択して駐車します。今回取材できた範囲では、身障者用の駐車スペースは見当たりませんでした。

一般来場者の目的地は「事務棟」と「関連棟」です。他には、正門から道を挟んだ反対側に「花き棟」がある敷地があります。

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見学コースがあるのは青果棟です。青果棟の見学ルートの入口が「事務棟」です。事務棟には一般利用できる食事処やCVSなども入店しています。

「関連棟」は一般利用者のためのお店が入る施設です。食事、買い物が目的の場合は、関連棟は見逃せません。

車椅子の場合、事務棟はほぼバリアフリーです。関連棟は、お店によります。以下、2棟のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

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事務棟から見学コースにかけてのバリアフリー状況です。事務棟の周囲には、適当に駐車スペースがあります。車椅子で乗降しやすい場所を確保して駐車します。バスまたはタクシー利用の場合は、事務棟の前にバス停、タクシー乗り場があります。

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事務棟のエントランス周辺は、多少路面が荒れている箇所がありますが、歩道があり、車椅子で通行可能です。

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館内に入りエレベーターで2Fへ上がります。エレベーターは車椅子が余裕で乗降できるワイドサイズです。

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2Fには食事処やCVSなどが入ります。

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ここの食事処は有名店、人気店です。店前までは車椅子で移動できます。店内は車椅子仕様ではありませんが、空いていて席を選べれば、一般的な車椅子利用者ならなんとかなります。

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2Fにはバリアフリートイレが用意されています。

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今回取材した限り、一般来場者が利用できる大田市場のバリアフリートイレは、ここだけだと思われます。

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一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

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綺麗な一般用トイレもここにあります。

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2Fから青果棟への見学ルートにアクセスできます。多少の傾斜はありますが、段差はなく、車椅子で移動可能です。

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連絡デッキを通り巨大な青果棟の2Fへ移動します。

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青果棟の2Fに見学者コースが設定されています。ガイドはなく、自主的に見学します。

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今回取材時はコロナ対策により、元に戻るコースだけが開放されていました。青果棟の2Fから場内を見学して、事務棟に戻ります。

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関連棟のバリアフリー状況です。青果棟と水産棟の間に建つ関連棟の周囲は、市場内らしい喧騒があり、ターレーやフォークリフトが走り回ります。そのため事務棟から関連棟への車椅子での移動は、あまりお薦めできません。車利用なら、関連棟の近くまで車で移動することをお薦めします。関連棟の裏側に、駐車スペースがあります。

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関連棟内は「東通り」と「西通り」の2本の通路があり、通路に面してお店が並ぶ構造です。基本的には段差はなく、車椅子での移動は可能です。

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関連棟内のトイレには、バリアフリートイレはありません。一般トイレも古い構造で和式があります。

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関連棟内には、お寿司、定食などで有名な食事処が営業しています。一部のお店は狭いカウンター席で、車椅子での利用は困難です。それでも中には、車椅子で入店可能なお店もあります。

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営業時間はそれぞれで、多くのお店は日曜日が休業です。

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物販ショップは、ほとんどのお店が車椅子で買い物ができます。通路から手を伸ばして品定めをするイメージです。

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東京の台所を支える大市場です。そして有名店、人気店があつまるグルメスポットです。すべてがバリアフリーではありませんが、場所とルートを選べば、大田市場は車椅子で楽しめる施設です。

近隣にある「東京港野鳥公園」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)