江戸東京博物館特別展「奇才」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

会期は令和2年6月21日まで。江戸博の「奇才 江戸絵画の冒険者たち」が開幕しました。新しい表現に挑戦した江戸時代の画家35人の作品展です。ほぼすべての作品が車椅子で観覧できます。

江戸博は現在、館内への入口をJR両国駅側の1F一カ所にして、入口で来館者の検温を実施しています。出口もその横の一カ所にしています。

戸東京博物館特別展「奇才」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

入口は自動ドア、出口は手動ドアです。今回車椅子で退出する際は、スタッフがサッと来てドアを開けていただきました。

「奇才 江戸絵画の冒険者たち」は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者2名までが無料に減免されます。会場入口で手帳を提示する運用なので、チケット売り場に立ち寄る必要はありません。

会場は1Fの特別展示室です。会場周辺および会場内はバリアフリー仕様で、車椅子での利用に大きな問題はありません。

戸東京博物館特別展「奇才」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

展示は俵屋宗達、尾形光琳とビッグネームから始まります。構成は画家個人単位で、画家の紹介文書があり作品が並びます。

展示品のなかで、絵巻物など2点が、展示ケースの中に水平に置かれる展示で、車椅子からの低い目線ではやや観覧が難しい角度でした。その2点以外は、すべて車椅子から観覧できる展示です。

見ごたえのある特別展です。初めて名前を知る画家もいますが、ぐいぐいと作品に惹きつけられる印象です。そのため来館者の鑑賞時間は長め。各作品の前に1分程度立ち止まる人が珍しくありません。感染防止対策で、混雑時は入場規制がかかるそうです。逆に言えば、会場内は常に車椅子で観覧ができる、空いている状況を保てるのかもしれません。

同展は7月から8月にかけて「山口県立美術館」、9月から11月にかけて「あべのハルカス美術館」に巡回する予定です。

別稿で「江戸東京博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

宇都宮周辺のバリアフリー施設を車椅子で巡る お薦めドライブコース

栃木県の県庁所在地にして餃子の街。宇都宮周辺には公園、遺跡、美術館、道の駅など、車椅子で利用できる様々なジャンルの観光スポットがあります。東北自動車道の「鹿沼IC」から「宇都宮IC」へ移動するルートで、車椅子を利用する障がいのある家族と一緒に楽しめる観光ドライブコースを紹介します。

鹿沼市花木センター

東北自動車道の鹿沼ICから約4km。花と緑がテーマの複合施設です。花木の販売ショップ、産直ショップ、お土産ショップ、園芸ショップ、食事処、催事場、いちご園、温室、石材販売、梅園などがあります。

高低差のある敷地に駐車場が3カ所あります。利用したい施設がある高さの駐車場に停めるのが、車椅子でのコツです。施設はやや古く、最新のバリアフリー施設ではありません。

初夏には「さつき祭り」が開催されます。園芸に興味のある方にお薦めします。

鹿沼市花木センター

うつのみや遺跡の広場

鹿沼市花木センターから約7km移動します。公営霊園である「聖山公園」の頂上付近にある、紀元前3000年頃の縄文前期遺跡の復元施設です。

駐車場から大谷石が敷かれたゴツゴツする路面を通り、遺跡の広場に向かいます。復元された建物の周囲は砂利路面です。

多少の悪路は通行できる人、そして考古に興味がある人にお薦めです。

うつのみや遺跡の広場

栃木県立博物館

遺跡の広場から約7km、宇都宮中心部方面に移動します。栃木県中央公園の一角にある博物館で、同公園内の無料駐車場「博物館北駐車場」の利用が便利です。入館料は障害者減免制度があります。館内はバリアフリー仕様です。

1Fから2Fへと螺旋状に72m続くスロープの壁面に、日光の自然を垂直分布で紹介するスロープ展示があります。幅広い層にお薦めできるミュージアムです。館内にはレストランがあります。

栃木県立博物館

宇都宮中心部

有名餃子店が数多くある宇都宮中心部までは、博物館から3kmほどの距離です。駐車場があり車椅子で入店できる餃子店も複数あります。また3カ所の市営駐車場は、障害者手帳の提示で2時間駐車料金が無料になります。

「宇都宮餃子会」のHPで、店舗のバリアフリー状況が検索できます。例えば、有名店の餃子食べ比べが出来る「来らっせ本店」は、ドンキホーテの地階にあり、車椅子で利用できます。

来らっせ本店

大谷公園・平和観音

宇都宮中心部から西北に約8km、大谷石で有名な大谷町へ移動します。

大谷公園の平和観音の近くまでは、無料駐車場から車椅子で移動できます。ただし路面に大谷石が敷かれているため、車椅子には小さな衝撃がきます。ゆっくり進むのがコツです。

大谷公園・平和観音

うつのみや文化の森・宇都宮美術館

大谷公園から東へ約10km移動すると、26haの大きな公園「うつのみや文化の森」があります。公園内にある「宇都宮美術館」はバリアフリー仕様で、幅広い層にお薦めできる施設です。

観覧料は障害者減免制度があります。館内にはお洒落なレストランがあります。

宇都宮美術館

ろまんちっく村

最後に道の駅に立ち寄ります。うつのみや文化の森から約10km移動します。

道の駅ろまんちっく村は、日帰り温泉、宿泊施設、温浴スパ施設、レストラン、フードコート的な出店、イベントステージ、大型産直ショップ、そして広いお散歩エリアや体験農場があります。

「集落のエリア」は舗装通路なので、車椅子で利用できます。

ろまんちっく村から東北自動車道の宇都宮ICまでは4kmほどの距離です。

ろまんちっく村

車椅子で楽しい休日をお過ごしください。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

茨城県筑西下妻エリアの車椅子で楽しめるバリアフリードライブコース

茨城県の筑西市から下妻市にかけてのエリアには、車椅子で利用できる美術館や道の駅、農産物直売所など、バリアフリーなドライブでの立ち寄り先があります。障がいのある家族とのお出かけ先にお薦めできる、ドライブコースを紹介します。

2019年に開業したバリアフリーな道の駅を起点にして、筑西市から下妻市へ南下するルートです。

道の駅グランテラス筑西

筑西市の国道50号下館バイパス沿いにある「北関東最大級のハイブリッド道の駅」です。芝生広場を中心に、物販棟など4棟が並ぶ施設で、施設全般全く段差のないバリアフリー設計です。駐車場は広く、屋根付きの身障者用駐車区画が6台分あります。

2Fの「渡り廊下デッキ」へエレベーターで上がることができます。車椅子で買い物、食事、休憩、なんでもできるバリアフリー施設です。

道の駅グランテラス筑西

板谷波山記念館

グランテラス筑西から約3km、下館駅の北側にある記念館です。陶芸界の巨匠、板谷波山は下館の生まれです。1872年に波山が生まれた生家、制作活動をしていた東京田端の工房の再現施設、そして小さな展示館があります。

有料施設ですが入館料の障がい者減免制度があります。一部を除き車椅子で観覧可能な記念館です。

板谷波山記念館

しもだて美術館

板谷波山記念館から約400m、公共施設「アルテリオ」の3Fにある美術館です。美術館利用者は無料で使用できる地下駐車場があります。施設全般、そして美術館内は、車椅子で利用しやすいバリアフリー設計です。車椅子での利用、美術館の鑑賞に問題はありません。展覧会の観覧料は障がい者減免制度があります。

しもだて美術館

日本ハム下館工房

しもだて美術館から約2km、下館駅の南側にある工場内の施設です。ソーセージ作りが出来る工房と、売店、レストランがあります。平屋構造で段差のない施設ですが、バリアフリートイレはありません。一般的な洋式トイレです。

工房は予約制、売店ではここでしか買えないオリジナル商品があります。レストランのメニューはサンドイッチが中心です。

日本ハム下館工房

道の駅しもつま

日本ハム下館工房から約10㎞南下、下妻市に移動します。

「道の駅しもつま」は2015年に大規模リニューアル。段差解消されて車椅子で利用しやすい道の駅になりました。ショップ、食事処、コンビニなどが入ります。施設3F部に展望ギャラリーがありますが、ここへは階段でしか上がれません。

道の駅しもつま

下妻市ふるさと博物館

道の駅しもつまから約8km、戦国時代の居城をイメージした建物の博物館です。

施設全般バリアフリーで、入館料は障がい者減免制度があります。市の博物館としては、とても内容の濃い施設です。見学フロアは1Fで2Fは収蔵庫です。

下妻市ふるさと博物館

大宝八幡宮

下妻市ふるさと博物館から約5km、関東最古の八幡様です。

舗装路面の駐車場があり、拝殿までのルートは段差箇所にはスロープがあり、車椅子で参拝が出来ます。本殿は16世紀に再建された国の重要文化財、参道沿いには珍しい狛犬が並ぶ古社です。

大宝八幡宮

やすらぎの里しもつま

大宝八幡宮から南へ約8km、産直、食事処、公園がある施設です。道の駅ではありません。

直売所と食事処内は、あまりスペースに余裕がありませんが、混雑していなければ車椅子で利用できます。広い公園には、わんぱく広場、芝生広場、花のエリア、そして合計で200mの「フジの回廊」があります。公園内にはフラットな舗装散策路が用意されています。

やすらぎの里しもつま

以上、筑西市から下妻市にかけてのドライブコースと施設です。家族や本人の障がいの状況に応じて、立ち寄り先を選択してドライブをお楽しみください。

(本稿は2020年3月に執筆しました)