神奈川県 道の駅箱根峠 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

芦ノ湖を見下ろす峠に建つ「道の駅箱根峠」は、素晴らしい眺望が楽しめるロードオアシスです。しかし車椅子で利用すると、峠ならではの問題があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「道の駅箱根峠」」は国道1号線沿い、箱根新道終点の近くにあります。ここからの天気の良い日の眺めは素晴らしい。富士山、箱根連山、芦ノ湖を一望します。

道の駅箱根峠バリアフリー情報

施設の裏側がフラットなフリースペースで、展望台のようになっています。ここに至るまでは斜めで狭い通路を通りますが、展望台は車椅子で利用でき、箱根一番の眺望を楽しむことが出来ます。

道の駅箱根峠バリアフリー情報

次に、車椅子での利用上の注意点をまとめます。

鮮やかなブルーで塗られた身障者用駐車スペースが1台分あります。このスペースは広くて使いやすい。ただし施設そのものが峠道の傾斜路にあるので、駐車場を含む全ての動線がフラットではありません。斜めに利用する施設なので、車椅子では用心してください。

道の駅箱根峠バリアフリー情報

峠道の路肩に造ったような道の駅なので、施設全体のスペースが狭く、トイレ、ショップとも絶対的なスペースがありません。トイレ前の通路、ショップの出入口、店内通路など、すべて車椅子目線では狭く感じる施設です。

道の駅箱根峠バリアフリー情報

バリアフリートイレは1つ。現時点では設備更新がなく、古い印象を受けるトイレです。

道の駅箱根峠バリアフリー情報

「道の駅箱根峠」は、車椅子で眺望を楽しむことが出来ます。ただし斜め立地で且つスペース的に狭いので、車椅子での利用は少し辛い道の駅です。

小田原市風祭にある「鈴廣かまぼこの里」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年9月の取材に基づいています)

福島 猪苗代湖 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

日本で4番目に大きな湖「猪苗代湖」。美しい湖面が魅力的です。車椅子で利用できる、猪苗代湖周辺のバリアフリー施設を紹介します。

車椅子で眺めるベストスポット「長浜公園駐車場」

猪苗代湖を車椅子から眺めるなら「長浜公園駐車場」がお薦めです。ドライブなら、ここが最初の目的地。スワンの観光船の発着場です。

湖畔にある無料駐車場です。普通自動車なら湖面に向いて駐車が可能。車の中から猪苗代湖の眺望を楽しめるので、冬場に重度障がいの方と一緒に観光に来ても利用可能です。

場内はフラット。冬場の積雪、凍結以外には、車椅子での移動に大きな問題はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

駐車場に公衆トイレがあり、バリアフリートイレがあります。現時点では新しいトイレで綺麗です。

猪苗代湖バリアフリー情報

白鳥やカモの越冬地なので、一歩外に出ると水鳥にも出会えます。長浜公園駐車場から、水鳥にエサをあげることができます。そういう行為が自然界に良いのかは疑問ですが、駐車場からすぐ眼の先が、多数の水鳥が集まる場所です。その光景を撮っている人も多い駐車場です。

猪苗代湖バリアフリー情報

周辺観光施設のバリアフリー概況

猪苗代湖周辺の代表的な観光施設のバリアフリー概況です。

「野口英世記念館」、「諸橋近代美術館」は、バリアフリー仕様です。「世界のガラス館」も、車椅子で入館できます。

「はじまりの美術館」は、出入口へのアプローチが、一般的な車椅子利用者には辛いガタゴトの木製歩道です。

「天鏡閣」は明治の洋館なので、基本構造がバリアです。車椅子向きではありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

最新の施設「道の駅猪苗代」

猪苗代湖周辺で最も新しい施設は、2016年に開業した「道の駅猪苗代」です。ここは車椅子で快適に利用できるバリアフリー施設です。

身障者用駐車スペースは2台分で屋根なし。バリアフリートイレは24時間トイレに2つ、ショップ棟の中に1つ、合計3つを配置。広さ設備とも十分なレベルのトイレです。

猪苗代湖バリアフリー情報

施設は直売所、食事処、情報コーナー、フードコートという構成、ワークショップルームや交流室など地域交流施設もあります。いずれもバリアフリー設計で、スペースにゆとりがあるので、少々の混雑なら車椅子で十分に施設内を回遊できます。

新しい試みがある施設で、特にフードコートは、これまでの道の駅のレベルを超えた、洗練されて洒落な印象を受けます。

猪苗代湖バリアフリー情報

高速インターチェンジのすぐ近くに立地する道の駅で、現在のところETCの利用で高速から下りて立ち寄っても、高速料金据え置きサービスの対象となる道の駅です。

猪苗代湖のすぐ近くにある道の駅ですが、道の駅から猪苗代湖は見えません。展望台などの設備はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

紹介した駐車場がある「長浜」は、古くからの港ということ。陸路が整備される前の昭和初期までは、水路の玄関口として水運の中心基地であったそうです。

猪苗代湖の水が綺麗な要因は、流れ込む川の影響で酸性水であること。そのためプランクトンが発生せずに水が綺麗に保たれます。

ところが会津若松市が公表しているデータでは、10年前から酸性水の中和がどんどん進んでいるということ。原因は生活排水ということです。

ビュースポットがあり、バリアフリー観光施設があり、新しい道の駅があります。猪苗代湖は、車椅子で楽しめる観光地です。

3kmの遊歩道に1000本のしだれ桜が並ぶ「喜多方しだれ桜並木」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)

福島 裏磐梯 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

自然の宝庫「裏磐梯」で、車椅子で観光が出来る「毘沙門沼」「裏磐梯ビジターセンター」「道の駅裏磐梯」以上3カ所のバリアフリー状況を紹介します。

毘沙門沼

「毘沙門沼」

五色沼の一つ、毘沙門沼に行くルートです。アクセスは車が便利、仮に目指すのは「ホテル五色荘」です。ややわかりにくので、カーナビをしっかり設定してください。

行き止まり付近が駐車場になっています。駐車場はほとんどが未舗装路面。舗装されたルートはごく一部です。そして本当の目的施設は隣接する「五色沼売店」です。

裏磐梯バリアフリー情報

「五色沼売店」は2フロア構造で、バリアフリートイレがあります。

駐車場がある1F部から2F部へは、建物横のスロープで上ります。このスロープは舗装されていますが、やや急な傾斜路、この傾斜が車椅子最大の難関です。この傾斜路さえクリアできれば、毘沙門沼は目の前です。

裏磐梯バリアフリー情報

スロープをのぼるとその先に、毘沙門沼を観る展望台があります。

裏磐梯バリアフリー情報

トレッキングで有名な裏磐梯五色沼。沼を巡る路は未舗装なので、車椅子で散策するのは辛いルートですが、毘沙門沼だけなら、車椅子で展望台から観ることができます。

裏磐梯バリアフリー情報

「裏磐梯ビジターセンター」

「裏磐梯ビジターセンター」は、「五色沼売店」から100mほどの場所にあります。センターはバリアフリーで、車椅子での利用に大きな問題はありません。

専用の大きな無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが用意されています。駐車場から歩道、歩道から施設へは段差回避スロープを利用します。基本は段差ありの設計ですが、車椅子での利用は可能です。

裏磐梯バリアフリー情報

トイレは一戸建て方式の公衆トイレに、バリアフリートイレがあります。センター内のインドアトイレはありません。標高の高い寒い地域なので、冬場の利用は寒さを覚悟してください。

裏磐梯バリアフリー情報

センター内には、五色沼それぞれの写真の展示があるので、車椅子では行けない沼の様子も分かります。

一帯の動植物の生態、そして裏磐梯形成の歴史。館内で放映されるビデオは、とても解りやすくためになる内容です。明治時代に磐梯山の噴火によって様相が一変した一帯、わずか100年で自然がなしえた変容に驚きます。

裏磐梯バリアフリー情報

センターで裏磐梯一帯の自然形成過程を知ると、一層興味深く五色沼を見ることができます。あまり知識の無い方は、先にセンター、次に五色沼の順でまわられることをお薦めします。

「道の駅裏磐梯」

標高800mにあり愛称は裏磐梯ビューパーク。「道の駅裏磐梯」は、車椅子で利用できる山小屋のような道の駅です。

裏磐梯バリアフリー情報

周辺にあるのは山と湖だけ。その雰囲気に合うようにデザインされた建物は山小屋風で、食事処、直売所、お土産コーナー、アイス店など複数の売店で構成される施設です。観光シーズンは夏と早めの秋。高原の涼しさ、そして一足早い紅葉を楽しめる場所です。

裏磐梯

直売所棟内にバリアフリートイレがあります。ウォシュレット付きのトイレです。

裏磐梯バリアフリー情報

ただし山の道の駅なので、直売所は12月から3月まで冬季休業です。独立棟のトイレは、通年24時間利用できます。

裏磐梯バリアフリー情報

寒さ対策のため、建物出入口のドアはほとんど手動ドアです。介助者がいないと、車椅子では厄介なタイプのドアもあります。

ここは1997年に誕生した施設です。裏磐梯ビューパークの愛称を象徴する2F「展望台」へは階段のみで、車椅子では行けません。

車椅子で眺望を楽しむなら「展望台」の下部にあるレストランからがお薦めです。メニューは、手打ちざるそば800円というイメージでテラス席もあります。

裏磐梯バリアフリー情報

レストランと同じ棟に入るショップは郷土品コーナー、会津の漆器を中心にとても充実した品揃えです。通路幅は広くはありませんが、車椅子で店内を移動できます。標高800mの地で、多種多彩な郷土品と出会えます。

裏磐梯は場所を選べば楽しく車椅子で観光できます。冬季から春遅くまでは積雪があるので、車椅子では初夏から秋の利用をお薦めします。

茅葺屋根の家並みがそのまま残る「大内宿」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)