富山 ひみ番屋街 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

富山県氷見市の「ひみ番屋街」は、車椅子でグルメと絶景が楽しめる観光施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「ひみ番屋街」は2012年の開業です。入店する店舗は全33店舗。総合案内所、観光情報センター、別棟で日帰り温泉があります。

収容駐車台数は総合計で普通車310台、大型観光バス12台。身障者用駐車区画の用意があります。

富山湾を望む広場、公園も整備され、好天の日には海の向こうに立山連峰がそびえる絶景が楽しめます。

富山~ひみ番屋街バリアフリー情報

「ひみ番屋街」の全体構造を紹介します。みやげ、干物、鮮魚、フードコート飲食、レストラン、物販の6ブロックをつなぐ構造で、すべて屋根続き、車椅子でバリアフリーに移動できます。通路の幅は一般的なサイズで、混雑していなければ車椅子で移動可能です。バリアフリートイレは計3カ所に用意されています。

番屋の屋上を利用した「展望広場」があります。海の向こうに立山連峰を臨むスペースですが、ここへのルートは階段だけです。屋上に上がらなくても、好天の日は「ひみ番屋街」各所から富山湾と立山連峰の絶景は楽しめます。

食事処のバリアフリー状況です。独立した飲食店は寿司屋と魚のレストラン。どちらもテーブル席を確保できれば車椅子で利用できます。番屋亭がある2階へは、エレベーターで上がります。

他にフードコート形式の飲食店が10店舗。注文品の受け渡しがあるので健常者が同行していると便利ですが、席は車椅子で利用できます。

物販店舗として鮮魚店が5店舗並び、生鮮魚類を販売しています。鮮魚店でお刺身を買い、番屋街内で食べるというと、お箸、お醤油、ワサビ、使い捨て小皿をつけてくれます。施設内には各所にテーブルや椅子があり、車椅子で自由に飲食ができます。

富山~ひみ番屋街バリアフリー情報

物販店のバリアフリー状況です。物販店舗としては、野菜系直売店、鮮魚や干物店、お菓子屋などのお土産店が並びます。車椅子で決定的に利用できないお店はありません。

富山~ひみ番屋街バリアフリー情報日帰り温泉のバリアフリー状況です。別棟の日帰り温泉「氷見温泉郷総湯」は天然温泉。車椅子の為の特別な設備はありませんが、可能な限りフラットで各所に手摺がある、今どきの一般的なバリアフリー設備がある温泉施設です。足が悪いレベルの人、介助歩行が出来る人なら利用可能です。お風呂は2Fで、エレベーターがあります。

他に無料で利用できる展望足湯があります。眼前に見える富山湾に浮かぶ小島は「唐島」です。

グルメ、絶景、温泉が楽しい「ひみ番屋街」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

富山南砺市 井波彫刻・散居村・世界遺産 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

平成の大合併で誕生した南砺市には、訪れたい観光スポットが多々あります。その中から特に車椅子観光にお薦めしたい「井波彫刻の鑑賞」「散居村の眺望」「五箇山ライトアップ」を紹介します。

「井波彫刻を鑑賞する」

瑞泉寺の観光が有名ですが、バリアフリーに井波彫刻を鑑賞するなら「井波彫刻総合会館」をお薦めします。

キャッチコピーは「世界に誇る木彫ミュージアム」。駐車場は「道の駅井波」と共用。1993年開業ですが、平屋構造で問題になるような段差はなく、車椅子での入館は可能で、バリアフリートイレがあります。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免。車椅子で鑑賞できるバリアフリーミュージアムです。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

建物は英国人建築家の設計で、瑞泉寺の伽藍配置がモデルです。外観の美が楽しめます。外部の無料ゾーンには、十二支の巨大欄間など数々の大型の木彫り彫刻が展示されています。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

中に入り車椅子で伽藍配置の館内を一周します。井波彫刻だらけの室内空間が連続します。仏像、置物、欄間などの古典的な分野の木彫りから、表札、看板、ギターなど、新ジャンルの木彫りなど、これらの作品はほとんどが販売されています。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

井波の古寺、瑞泉寺は木彫彫刻の寺。その技術が京都の彫刻師から伝わったのが18世紀。以来脈々と受け継がれてきた井波の木彫り技術。現在では300人以上の彫刻師が活躍している、全国一の木彫り産地ということです。

「砺波平野の散居村を眺望する」

砺波平野の散居村(さんきょそん)とは、「カイニョ」と呼ばれる屋敷林に囲まれた農家が田園の中に点在する集落形態のことです。家の周りを田んぼにする、砺波平野の稲作文化から生まれた風景で、そのさまは野外アート。田んぼに水が張られた時期は、特別な美しさがあります。

砺波平野の散居村

砺波平野は広さが約220k㎡。遅くとも室町時代には開墾され、稲作農家による散居村が生まれ始めました。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

砺波平野を囲む山の高台に、散居村を眺めるいくつかの展望スポットがあります。階段を登る展望塔など、車椅子での利用が難しいスポットがあるなかで、閑乗寺公園の散居村展望広場は、バリアフリーに散居村が眺望できる、車椅子利用者にお薦めできるビュースポットです。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

閑乗寺公園は冬にはスキー場になる小さな山を利用した公園です。車で山道に入り坂道を上ると、5分もかからずに散居村展望広場に到着します。駐車場は広々しています。展望スポットへのルートはフラット。展望台からは、車椅子目線の高さでも散居村の眺望を楽しめます。

砺波平野に点在する散居家屋は約7,000軒ということ。この展望広場からも、数千軒の散居家屋が見えます。

「五箇山合掌造り集落をライトアップで見る」

世界遺産、五箇山。相倉と菅沼の二つの合掌造り集落があります。

五箇山

相倉合掌造り集落では、年に5回ライトアップイベントを実施。2017年度の実績では、5月は「水田逆さ合掌ライトアップ」4日間開催。7月は「夜涼み合掌ライトアップ」4日間開催。9月は「稲穂ハサ掛けライトアップ」5日間。11月は「冬支度ライトアップ」4日間。3月には「残雪ライトアップ」が4日間開催。年間で通算21日間ライトアップが行われます。昼間はもちろん、イベント開催時は夜の五箇山を車椅子で安全に楽しめます。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

相倉集落の観光用駐車場を目指します。2017年時点では、駐車場の利用は一回500円。駐車料金に障がい者減免制度はありません。

駐車場には身障者用区画がありますが、ほぼ普通区画と変わらない広さなので、そこ拘らずに車椅子で乗降しやすい場所を選んで駐車してください。駐車場のトイレにはバリアフリートイレが併設されています。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

相倉集落は緩い傾斜の細長い台地にあります。したがって集落内の通路は少しアップダウンありますが、一般的な車椅子利用者なら問題の無いレベルの傾斜です。通路はフラットで、デコボコはところどころある程度。路面をしっかり見ながら慎重に進めば、集落内の車椅子での通行は十分に可能です。ただし積雪の季節は、車椅子での通行は状況次第です。

20戸の合掌造り家屋がありライトが当たります。古い家屋は17世紀の築と伝承されています。

なお岐阜の白川郷のバリアフリー情報は、別稿「世界遺産 白川郷 車椅子観光ガイド バリアフリー情報」で紹介しています。ご覧ください。

富山県南砺市の「井波彫刻鑑賞」「散居村の眺望」「五箇山ライトアップ」は、車椅子で楽しむことができます。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

富山 ほたるいかミュージアム 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

富山県滑川市にある、富山湾名産のホタルイカを紹介する専門ミュージアムです。「ほたるいかミュージアム」は車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

富山湾岸に建つ「ほたるいかミュージアム」へのアクセスは、滑川駅から徒歩8分、車利用なら滑川ICから約10分。車椅子利用者は車の利用が便利です。

施設全体の名称は「道の駅ウェーブパークなめりかわ」。24時間利用できる公衆トイレがあります。「ほたるいかミュージアム」の他には、温浴施設「タラソピア」、深層水の販売所「アクアポケット」が営業しています。

道の駅認定を受けている施設です。基本構造はバリアフリーで、施設全域車椅子での利用に大きな問題はありません。

ほたるいかミュージアムのバリアフリー概況です。ミュージアムは2フロア構造で、施設全般バリアフリー構造です。バリアフリートイレがあり、車椅子での利用に大きな問題はありません。

入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が減免されます。現時点では、生きたホタルイカに会える3月下旬から5月下旬の2か月の入館料は800円で、障がい者は100円引きの700円。この期間以外の入館料は600円で、障がい者は50円引きの550円に減免されます。

富山~ほたるいかミュージアム バリアフリー情報

受付は1F。入館手続きをして展示室内へ向かいます。1Fがメインの展示フロアで、ホタルイカの発光ショーが行われる「ライブシアター」などがあります。

館内はエレベーターとスロープがあり、車椅子での上下階移動は可能。2Fは「ミュージアムギャラリー」と「ミュージアムシアター」があります。各コーナーはすべてフラット構造なので、車椅子で利用できます。

生きたホタルイカに会える2か月間、ホタルイカの漁期3月下旬から5月下旬の状況です。ミュージアムのスタッフが、毎朝漁師さんに同行して、生ホタルイカを捕獲します。

1F中央部に特設タッチプールがあり、生きたホタルイカが泳いでいます。そこには「生食禁止」という掲示があります。またホタルイカは、人間が怪我をするような力はありませんが、噛むことがあるので注意が必要です。

ホタルイカの発光ショーは1Fの「ライブシアター」で開催されます。正面にスクリーンがあり映像が流れます。スクリーンの下にプールがあり、ホタルイカが泳いでいます。車椅子で入場すると、フラットに移動できるスクリーン正面の最前列に案内されました。

最初に、ホタルイカの映像を見て解説を聞き、ホタルイカの生態を学びます。健常な人は映像が終わると、階段を下りてホタルイカが泳ぐプールの横に移動しますが、車椅子の人は席と同じ高さの位置からの見学です。すべてスタッフが誘導してくれるので、指示に従って下さい。

発光ショーは場内を真っ暗にして、プールに張った網を皆で引き上げて、ホタルイカに刺激を与えて発光させます。ここでしか見ることができない淡い輝きです。健常者よりは高い位置からの見学になりますが、車椅子から発光を観察することができます。

ホタルイカ禁漁期の10か月間は、LEDライトによるホタルイカの発光イメージショーと発光性プランクトン「竜宮ホタル」の発光ショーが行われます。

「ほたるいかミュージアム」と同じ建物内の無料ゾーンには、2Fにレストラン、1Fにカフェとお土産マーケットがあり、いずれも車椅子で利用できます。

カフェでは揚げたてのホタルイカスティックを販売。それを挟んだホタルイカバーガーもあります。

富山~ほたるいかミュージアム バリアフリー情報

発光ショーでの解説から、ホタルイカの豆知識を紹介します。ホタルイカは深海の生物。深海で生殖活動を終えると、オスは深海でそのまま死に、メスは中間層まで浮上して産卵し、その後海面に浮かび死にます。

富山湾滑川のホタルイカ漁は、底引き網などは使わないで、産卵後に海面に上がってきた、死ぬ前のメスのホタルイカを海面で捕獲しているそうです。したがって乱獲による生態系への影響など無縁。私たちが食べる富山湾のホタルイカはすべて、産卵後の死ぬ前のメスということです。

「ほたるいかミュージアム」は、周辺施設も含めて車椅子で利用できます。「ライブシアター」の車椅子での見学は、スタッフの指示に従ってください。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)