高崎白衣大観音 車椅子・足が悪い人からみた 坂と段差の状況

群馬県高崎市の観音山に建つ慈眼院「高崎白衣大観音」は、坂道を上がった先の階段の上に建っています。また胎内は階段構造です。足腰が万全ではない人が参拝の可否を判断できるように、現地の状況を紹介します。

最も近い駐車場が、漬物屋の有料駐車場です。身障者用駐車スペースの設定はなく、路面は緩い傾斜面です。

高崎白衣大観音

そこから車道にでると、しばらくは緩い傾斜路です。

高崎白衣大観音

一般車両が通行禁止になる箇所から、急坂になります。距離は70m程度ですが、傾斜はきつい坂道です。元気な介助者1名では辛いレベル。車椅子1台に2人から3人で介助したい坂道です。帰りの下り坂は、車椅子は後ろ向きをお薦めします。

高崎白衣大観音

坂を上りきると高崎白衣大観音の足元にでます。そこから先は階段です。参拝ルートは約20段の階段を上がります。

高崎白衣大観音

したがって車椅子での参拝は、急坂を上りきった地点から、観音様を見上げるところまでです。横顔を拝観できます。

高崎白衣大観音

20段の階段を上がることが出来る人は、次に太鼓橋を通行します。この橋の傾斜は、階段を上がることができる人であれば、通過できると思います。

高崎白衣大観音

太鼓橋を渡ると、観音様の足元につきます。この高さに香炉があり、お参りができます。

胎内へはその先の約15段の階段を上がり、入口に向かいます。胎内の階段は146段です。上りきると、観音様の肩の高さに出ます。

胎内拝観は有料ですが障がい者減免制度があり、本人の拝観料が無料に減免されます。

高崎白衣大観音

観音様の足元からの帰りは、上りとは別の階段を利用するルートが推奨されています。段数は上り階段と同じ100段程度ですが、傾斜角度は少し緩い階段です。

高崎白衣大観音

今回取材時に観察していると、お寺のルールに違反して、一般車両通行禁止区間に乗り入れる車も見かけました。もちろん本稿では推奨しません。

タクシーの送迎は坂上まで許可されているようです。利用している参拝客がいました。

高崎白衣大観音

高崎白衣大観音は、車椅子利用者は近づくことに苦戦します。また足腰が万全ではない人は、どこまで坂と階段の移動ができるのかを判断してお参りして下さい。タクシー利用で坂道を回避する作戦はあります。

隣接地にある「国立のぞみの園ふれあいゾーン」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)

高崎 黄檗宗少林山達磨寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

群馬県高崎市にある縁起達磨で有名な寺院です。山の斜面に建ち、長い階段を上り下りしてお参りするお寺です。

駐車場が3つの高さにあるので、それぞれの駐車場から車椅子で境内に入ることはできます。ただし基本的にはバリアフリーではありません。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

少林山達磨寺

達磨寺の前を走る道から「大型専用駐車場」に入ります。ここがお寺の下段です。この先、中段と上段につながる道は狭く、大型車は下段から上は通行できません。大型専用駐車場からは、階段の上に建つ「総門」と、少林山全体を見上げることができます。

大型専用駐車場の横から、山道を車で上がります。舗装路ですが狭く、ところどころで車のすれ違いに苦戦します。混雑時は、狭さが原因で渋滞することがあります。坂を上がると、中段の駐車場があります。舗装路面ですが狭い駐車場で、収容台数は10台程度です。身障者用の駐車スペースはありません。

少林山達磨寺

中段の駐車場を利用すれば、小さな段差がある石畳路を通り、瑞雲閣と大講堂がある高さに車椅子で行くことができます。

少林山達磨寺

そこから本堂や観音堂に行く階段路を、見上げることができます。

少林山達磨寺

少林山達磨寺

中段から更に狭い坂道を上がると、上段にある「小型専用駐車場」に出ます。この駐車場は広く、100台以上を収容します。

少林山達磨寺

ただし車椅子での移動がつらい未舗装砂利路面です。タイヤが砂利に沈み込む箇所もあります。なるべく本堂に近い場所に車を停めて、移動距離を短くしてください。それでも、車椅子での移動は苦戦します。

少林山達磨寺

本堂は「霊符堂」とよばれています。正面まで車椅子でいけば、参拝場所はフラットです。車椅子で賽銭箱の前に進むことができます。

少林山達磨寺

その横が「達磨堂」です。出入口に小さな段差がありますが、その手前からでも、車椅子から達磨大師座像を拝むことができます。

少林山達磨寺

車でアクセスすれば、車椅子で下段と中段から少林寺を見上げることはできます。本堂へのお参りは、未舗装な悪路を車椅子で走破できれば可能です。

高崎市の観音山に建つ「高崎白衣大観音」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)

武田信玄公が開基 甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

山梨県甲府市の善光寺は、信濃善光寺の焼失を恐れた武田信玄公によって、1558年に創建されたお寺です。境内はアップダウンのない平地ですが、小さな段差やデコボコが多く、石畳の路面には凹凸があり、車椅子での移動に苦戦します。現地の状況を紹介します。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。参拝者用の無料駐車場が用意されています。身障者用駐車区画はありませんが、舗装路面のフラットな駐車場なので、車椅子で問題なく乗降できます。

第一駐車場はバリアフリーですが、駐車場から外に出ると、車椅子では苦戦するルートが連続します。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

第一駐車場は山門と金堂の中間付近にあります。最初に、重要文化財指定の山門を目指すとします。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

駐車場の横から、小さな段差を乗り越えると参道に出ることができますが、参道はデコボコがひどい石畳で、車椅子での通行は苦痛です。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

通行すると車椅子に衝撃がきます。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

山門の下は段差構造で車椅子では通行できません。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

山門の脇に、車椅子用の迂回通路が用意されていますが、段差解消が雑で、無理をしないと車椅子では通行できません。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

参道の通行が辛く、山門の横の通過もきついので、車椅子では駐車場から一般車道の歩道に出て、山門に向かうことをお薦めします。そこから金堂に向かう際も、参道は避けて車道の歩道を通行し、第一駐車場に戻って境内に近づくルートをお薦めします。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

境内のバリアフリー状況です。駐車場から境内へ入る箇所も、小さな段差が連続します。そして境内は、未舗装の砂利路面とデコボコの石畳です。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

香炉の横など、車椅子通行用に段差解消された箇所がありますが、ここも雑な仕上げで、車椅子での移動は快適ではありません。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

重要文化財指定の金堂は階段構造です。車椅子でのお参りは、段の手前からになります。宝物殿も階段構造で、車椅子での観覧はできません。1796年に再建された金堂と山門は、壮大な善光寺建築です。無理のない範囲からでも、参拝する価値がる重文です。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

境内には他にも、地蔵堂、大仏などがあります。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

車椅子では無理のない場所からお参りしてください。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

見どころが多々ある境内です。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

そして境内の植栽の手入れが見事です。金堂の前に伸びる松の枝は芸術的です。第一駐車場周辺のバリアフリーエリアからだけでも、車椅子で境内の見どころを拝観することができます。

甲斐善光寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

一見すると車椅子でお参りができそうな平地にあるお寺ですが、路面状況が悪く、車椅子での移動範囲は限られます。甲斐善光寺は、それでもお参りする価値がある名刹です。

別稿で「武田神社と信玄ミュージアム」を紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年7月に執筆しました)