東京湾観音 車椅子での拝観と山頂のバリアフリー情報

千葉県富津市、東京湾を見下ろす大坪山に建つ東京湾観音は、その胎内を階段で拝観できます。しかしエレベーターはないので、車椅子では胎内拝観は困難です。近くから、そのお姿を仰ぎ見るお参りになります。

アクセスは車です。山の頂上へ続く道が、表参道とされています。カーブが多い長い急坂路を上がりますが、道路は整備されているので、車の通行は問題ありません。

山頂に参拝者用の無料駐車場があります。しかし路面は未舗装で石がゴロゴロしている路面です。車椅子では慎重に移動する必要があります。

東京湾観音

観音様の足元の敷地内に入るのは有料です。拝観所が新しくなりました。ここで拝観料を支払います。拝観所への石畳アプローチ周辺の砂利路面は深く、車椅子が動かなくなりました。そのようなこともあり、今回の取材では、新拝観所内へ行くことは断念しました。

東京湾観音

駐車場の未舗装路面を越えると、舗装路にでます。ここから有料エリアの柵の手前までは、車椅子で楽に移動できます。

東京湾観音

その付近から見上げた観音様と、柵の外からみた有料エリア内の様子です。

東京湾観音

東京湾観音

東京湾観音

東京湾観音は、未舗装砂利路面を通行できれば、有料エリアに車椅子で入ることができます。胎内拝観は324段の階段を上がります。エレベーターはありません。

(本稿は2021年1月に執筆しました)

千葉県富津市の金谷港にある商業施設が「金谷ザ・フィッシュ」を別稿で掲載しています。ご参照ください。

境内はバリアフリー 公園はバリア 成田山 車椅子参拝情報

成田山新勝寺はエレベーターを導入するなど、境内のバリアフリー化に力を入れている寺院です。境内ほぼ全域が車椅子でお参りができます。

隣接する成田山公園は桜と紅葉の名所。1928年に開園した名園ですが、車椅子で散策できる範囲は限られます。

車椅子からみた成田山のバリアフリー状況を紹介します。

成田山

○参道の状況

JR成田駅の近くから表参道が始まります。

成田山

表参道はバリアフリー改修済みで、歩道と車道の段差はほとんどなく、歩道の路面は一部を除きフラットです。車椅子で通行しやすい参道です。

成田山新勝寺

ただし鰻屋が軒を連ねる参道の中間付近は急坂です。道幅は狭くなり交通規制がない日は、バスなど車両が通行します。元気な介助者がいれば、なんとか通行できる坂道ですが、車椅子での上り下りは楽ではありません。

坂を下りて「総門」付近までくると、道はフラットになり、車椅子で楽に通行できます。

成田山新勝寺

○駐車場の状況

成田山周辺には数多くの有料駐車場があります。現時点で、駐車料金の障がい者減免制度がある駐車場は未発見です。また身障者用駐車区画の用意がある駐車場は、ほとんど見かけません。今回の取材では、駅に近い「成田市営第一有料駐車場」に、1台分身障者用駐車区画がありました。

○総門から最初のエレベーターまでの状況

成田山新勝寺の境内に入ります。「総門」は2007年の建立。門の下に段差はなく、車椅子で通行できます。

成田山新勝寺

その先に見える重文の「仁王門」は階段路です。車椅子では車椅子マークのサインに従い「光輪閣」方面へ左折します。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

そこから傾斜路があります。角度はきつくはありません。

成田山新勝寺

総門をくぐらずに、車両通行路から「光輪閣」へ向かうルートもありますが、入口の傾斜路は角度があります。

成田山新勝寺

突き当り右側のトイレにバリアフリートイレがあります。奥に細長い個室で、ウォシュレット付き便器です。ユニバーサルベッドはありません。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

車椅子マークのサインに従い、突き当りを左に進むと、エレベーターが2基あります。このエレベーターで「大本堂」の高さに上がります。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

○大本堂のバリアフリー状況

エレベーター乗降場所から大本堂方面へ舗装通路が整備されています。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

車椅子マークのサインに従い、大本堂の横に進むと、エレベーターが1基あります。このエレベーターで大本堂に上がります。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

大本堂内のほとんどの段差箇所は、段差解消されているか、スロープが設置されています。車椅子で移動できない箇所はありません。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

そのまま第本堂の裏に回り、車椅子から石庭園を眺めることができます。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

○大本堂周辺のバリアフリー状況

大本堂がある高さに重文の「三重塔」「釈迦堂」があります。どちらも舗装路を移動して車椅子で近づけます。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

釈迦堂の先には、お店が並ぶ「奥山広場」があります。ここも車椅子で移動可能です。

成田山新勝寺

「出世稲荷」は階段の上で車椅子では参拝できません。

○平和大塔へのエレベーターの状況

大本堂の横を進むと、段差箇所に階段とエレベーター2基があります。このエレベーターで平和大塔などがある高さに上がります。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

エレベーターの横には、境内で最も新しいトイレがあり、バリアフリートイレが1つ用意されています。

成田山新勝寺

ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

成田山新勝寺

○平和大塔のバリアフリー状況

平和大塔はスロープが設置されています。傾斜角度は緩く、見た目よりも楽に車椅子で上がることができます。そして車椅子で不動明王を拝むことができます。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

○平和大塔周辺のバリアフリー状況

エレベーターの乗降場所から舗装通路が整備され、平和大塔までの間に複数のお堂などがあります。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

「額堂」と「光明堂」は重文です。車椅子で近づいて見学できます。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

スロープがあるお堂もあります。

成田山新勝寺

新しい祠もあります。

成田山新勝寺

また平和大塔付近からは、隣接する成田山公園を見下ろすことができます。

成田山新勝寺

平和大塔から境内を出た地点にある資料館「霊光館」にも、スロープがあります。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

成田山新勝寺

○成田山公園のバリア状況

境内に隣接する成田山公園の状況です。境内から公園へ入るアクセスルートが2ヵ所ありますが、どちらも階段路で車椅子では通行できません。

成田山新勝寺

平和大塔から霊光館の横を通り「書道美術館」駐車場に向かう車道があります。この道は急坂です。特に公園から書道美術館付近の区間の傾斜はきつく、車椅子ではかなり辛い角度です。無理ではありませんが、お薦めできません。

成田山新勝寺

車椅子で成田山公園内を散策できるフラットな舗装路は、「龍智の池」周辺のごく一部です。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

その先はすぐに未舗装のデコボコ路や傾斜路、そして階段路になります。

成田山新勝寺

成田山新勝寺

したがって、成田山公園には車でアクセスして、フラットエリアに近い「成田山公園駐車場」を利用して、車椅子で無理をすることなく、龍智の池周辺を散策するコースをお薦めします。

現在のところ成田山公園駐車場の駐車料金は1回500円で前払い。支払いに紙幣は使用できず、硬貨のみです。料金の障がい者減免制度はありません。500円分の硬貨を用意して利用して下さい。

成田山新勝寺

成田山新勝寺の境内は、3ヵ所のエレベーターを利用して、ほぼ全域を車椅子で参拝できるバリアフリー寺院です。

成田山名物「栗羊羹」で名高い「なごみの米屋」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年12月に執筆しました)

高崎白衣大観音 車椅子・足が悪い人からみた 坂と段差の状況

群馬県高崎市の観音山に建つ慈眼院「高崎白衣大観音」は、坂道を上がった先の階段の上に建っています。また胎内は階段構造です。足腰が万全ではない人が参拝の可否を判断できるように、現地の状況を紹介します。

最も近い駐車場が、漬物屋の有料駐車場です。身障者用駐車スペースの設定はなく、路面は緩い傾斜面です。

高崎白衣大観音

そこから車道にでると、しばらくは緩い傾斜路です。

高崎白衣大観音

一般車両が通行禁止になる箇所から、急坂になります。距離は70m程度ですが、傾斜はきつい坂道です。元気な介助者1名では辛いレベル。車椅子1台に2人から3人で介助したい坂道です。帰りの下り坂は、車椅子は後ろ向きをお薦めします。

高崎白衣大観音

坂を上りきると高崎白衣大観音の足元にでます。そこから先は階段です。参拝ルートは約20段の階段を上がります。

高崎白衣大観音

したがって車椅子での参拝は、急坂を上りきった地点から、観音様を見上げるところまでです。横顔を拝観できます。

高崎白衣大観音

20段の階段を上がることが出来る人は、次に太鼓橋を通行します。この橋の傾斜は、階段を上がることができる人であれば、通過できると思います。

高崎白衣大観音

太鼓橋を渡ると、観音様の足元につきます。この高さに香炉があり、お参りができます。

胎内へはその先の約15段の階段を上がり、入口に向かいます。胎内の階段は146段です。上りきると、観音様の肩の高さに出ます。

胎内拝観は有料ですが障がい者減免制度があり、本人の拝観料が無料に減免されます。

高崎白衣大観音

観音様の足元からの帰りは、上りとは別の階段を利用するルートが推奨されています。段数は上り階段と同じ100段程度ですが、傾斜角度は少し緩い階段です。

高崎白衣大観音

今回取材時に観察していると、お寺のルールに違反して、一般車両通行禁止区間に乗り入れる車も見かけました。もちろん本稿では推奨しません。

タクシーの送迎は坂上まで許可されているようです。利用している参拝客がいました。

高崎白衣大観音

高崎白衣大観音は、車椅子利用者は近づくことに苦戦します。また足腰が万全ではない人は、どこまで坂と階段の移動ができるのかを判断してお参りして下さい。タクシー利用で坂道を回避する作戦はあります。

隣接地にある「国立のぞみの園ふれあいゾーン」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)