東京の梅林 池上梅園 車椅子観梅ガイド バリアフリー情報

東京都大田区の池上梅園は斜面がある梅林です。傾斜面を上る散策路は階段ですが、正面入口から続く散策路は車椅子で移動できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

池上梅園 車椅子観梅ガイド 

西馬込駅から徒歩10分、池上駅からは徒歩20分の案内です。コインパーキング仕様の来園者用有料駐車場があり、身障者用駐車区画が1台分用意されています。ただし梅の見頃の季節は臨時駐輪場になるため、駐車場の利用は制限されます。

池上梅園 車椅子観梅ガイド 

車椅子利用者のために配慮がある梅園です。梅園の正面入口は車椅子で通行可能ですが、50cm幅の小さなデコボコがある石畳があります。この箇所を避けるために、車椅子用のスロープ入口が用意されています。

池上梅園 車椅子観梅ガイド 

スロープを通り梅園の入口に進みます。

池上梅園 車椅子観梅ガイド 

梅園の入口左側に管理棟があり、受付があります。池上梅園は有料の施設ですが、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入場料が無料に減免されます。受付で減免措置を受けます。

東京の梅林 池上梅園

入口からみて正面が斜面の梅林で、右側にフラットな散策路が伸びます。

東京の梅林 池上梅園

斜面の路は階段で車椅子では通行できませんが、斜面の梅林は下から見上げても十分に見応えがあります。

東京の梅林 池上梅園

またフラットな箇所にも梅が植栽され、その間を散策する路は木製デッキで、車椅子で問題なく通行できます。

東京の梅林 池上梅園

フラット通路を進むと、独立棟のバリアフリートイレがあります。広くて綺麗なトイレで、オストメイト装置が備えられています。ユニバーサルベッドはありません。

東京の梅林 池上梅園

更に進むと茶室が2棟、和室が1棟あります。この周辺の通路は、段差箇所には段差回避スロープがあります。

池上梅園 車椅子観梅ガイド 

和室棟の前庭を通過する路はデコボコで、車椅子では通行できません。

東京の梅林 池上梅園

車椅子での和室棟への出入口は通用口が指定されています。

東京の梅林 池上梅園

池上梅園には約30種類370本の梅が植栽されています。開花の時期は1月上旬のロウバイから3月上旬ごろまで。2か月間ほど観梅が楽しめます。

池上梅園 車椅子観梅ガイド 

梅の他に、ボタンが50本、ツツジが800株、秋には菊花展示会が開催されます。池上梅園は車椅子利用者への配慮がある、バリアフリーに改修された梅林です。

関東の梅の名所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年2月の取材に基づいています)

関東の梅の名所 車椅子観梅ガイド バリアフリー情報

各地に梅の名所がありますが、フラットな舗装路の散策で観梅ができる、車椅子向きのバリアフリーな梅園はほとんどありません。関東の主な梅の名所の現地の状況と、車椅子観梅のポイントを紹介します。

関東の梅の名所

「小田原フラワーガーデン」

関東の有名な梅園の中では、お薦めできる車椅子で利用しやすい公園です。「渓流の梅園」に約200品種480本の梅が植栽されています。

梅園内に観梅のための舗装散策路が整備され、多少アップダウンはありますが、一般的な車椅子利用者なら通行可能です。

アクセスは車が便利です。身障者用駐車区画がある無料駐車場から梅園までのルートは、車椅子で容易に移動ができる舗装路です。

小田原フラワーガーデン

「池上梅園」

東京都大田区の車椅子利用者への配慮がある、バリアフリーに改修された梅林です。約30種類370本の梅が植栽されています。

丘陵斜面がある梅林です。傾斜面を上る散策路は階段ですが、正面入口から続く散策路は車椅子で移動できます。

斜面の梅林は下から見上げても十分に見応えがあります。またフラットな箇所にも梅が植栽され、その間を散策する路は木製デッキで、車椅子で問題なく通行できます。

フラット通路を進むと、独立棟のバリアフリートイレがあります。広くて綺麗なトイレで、オストメイトが備えられています。

斜面の路は階段で車椅子では通行できませんが、池上梅園は車椅子で観梅が楽しめる梅園です。

池上梅園

「国営昭和記念公園」

東京都立川市の昭和記念公園の「花木園」には、約20品種90本の梅が植栽され、フラットな舗装路から観梅できます。

車椅子利用者にとっては、広い公園なので移動距離が問題です。電車利用なら「西立川駅」から、車利用なら「立川口駐車場」の利用になりますが、どちらからも「花木園」まで1km程度の移動距離があります。距離が気にならない車椅子利用者にはお薦めできる公園です。

「日本庭園」でも観梅が楽しめます。「花木園」から「日本庭園」まで、1km程度の距離があります。

関東の梅の名所

「湯島天神」

東京を代表する名所で、境内には約300本の梅があります。「唐門」から境内に入るとすぐに「梅園」があります。ここだけの観梅なら車椅子で可能です。

湯島天神での観梅の車椅子での問題点は、混雑と狭さと傾斜と段差です。大変混雑することが多いので、境内の車椅子での移動は苦戦します。本殿拝殿の参拝はさらに苦戦します。

湯島天神は崖に建つ社で、アクセス路は傾斜路か階段路、境内の周囲にある梅は崖に咲いています。車椅子での観梅は、境内の狭い範囲になります。

関東の梅の名所

「熱海梅園」

約60品種500本の梅があります。明治19年に開園した梅園で、樹齢100年を超える古木があります。熱海梅園は傾斜地にあります。車椅子での問題点は、傾斜路の克服です。

アクセスは車が便利ですが、駐車場から梅園へのルートが坂道です。入園口付近だけはフラットですが、その先の園路はすべて坂道で、傾斜は楽ではありません。車椅子で園内すべてを通行するのは、かなり大変です。体力の範囲で無理のない観梅になります。

関東の梅の名所

「水戸偕楽園」

偕楽園は約100品種3,000本の梅がある、最大規模の梅園です。

梅園内および他園内の通路がバリアフリーではなく、未舗装路やデコボコがある舗装路面を通行します。また梅まつり期間中は大変混雑するので、園に近い駐車場の確保に苦労します。

車椅子での観梅の問題点は、路面の悪さです。デコボコ路の通行があまり苦にならない人なら、混雑のピークをずらせば観梅できます。

関東の梅の名所

「国営武蔵丘陵森林公園」

埼玉県滑川町の森林公園。梅林に最も近いのは「南口」です。南口から高低差のある舗装路を約600m移動します。品種の多さでは日本有数の梅林です。園内の南向斜面に約500本が植栽されています。

斜面の下に「雅の広場」があります。そこから舗装された傾斜散策路が斜面の上の「古鎌倉街道」まで続きます。多少のアップダウンが通行可能な人なら、武蔵丘陵森林公園の梅林は、車椅子で観梅を楽しむことが出来ます。

国営武蔵丘陵森林公園

「越生梅林」

2ヘクタールの敷地に1,000本の梅がある、埼玉県の巨大な梅園です。

梅まつり期間中は、来場者用の駐車場が用意されますが、満車や道路の渋滞がおこります。それでも身障者用駐車場が用意されるので、車椅子利用者は車の利用が便利です。

梅園内はほとんどが荒れた未舗装路面です。車椅子での移動は快適ではありません。

車椅子観梅ガイド 

「曽我梅林」

神奈川県小田原市にある関東最大規模の梅園で、約35,000本の梅が咲きます。梅まつり期間中は、身障者用駐車場とバリアフリートイレが用意されます。

梅園全体、ほとんどがデコボコのある未舗装路面です。車椅子では無理のない範囲での移動になります。

関東の梅の名所

「府中市郷土の森博物館」

東京都府中市にある、博物館と古民家園そして庭園がある施設です。梅園としての知名度は高くありませんが、舗装散策路があるので、車椅子での観梅は比較的容易にできる施設です。約60種1,100本の梅が植栽されています。

ただしフラットな敷地ではありません。正面入口から古民家など「復元建築物」があるエリアまでは上り坂で、そこから梅園がある庭園にかけては下り坂です。多少のアップダウンは通行出来るに方に、お薦めできる梅園です。

府中市郷土の森博物館

「町田薬師池公園」

東京都町田市の公園で梅園としての知名度は高くありませんが、薬師池のほとりに約250本の梅林があります。園内は舗装散策路があり、車椅子での移動や観梅は可能です。

ただし駐車場や周囲の道路から園内へ入るルートが、勾配のある傾斜路または階段路です。身障者専用駐車場か北駐車場からは車椅子で園内へ入ることができます。

町田薬師池公園四季彩の杜

「牛天神」

東京都文京区春日にある、紅梅まつりが有名な天神様です。とても小さな境内で、紅梅は数えるほどしかありませんが、その佇まいは美しく、人気があります。

車椅子利用の場合、アクセスに苦労します。参拝者用駐車場はなく、春日駅方面から富坂を上ります。また境内も未舗装で路面はデコボコです。

牛天神

「谷保天満宮」

東京都国立市の天神様で、約350本の梅林があります。

国道20号線に面した参道入口の横に、未舗装路面の参拝者用駐車場があります。ここまでは車椅子で来ることが出来ます。

梅園は駐車場の裏から境内へかけての傾斜面にあり、路面はデコボコが激しい未舗装です。また梅園の横に、祈祷を受ける車のための車道がありますが、かなり荒れた傾斜路で、車椅子向きの道ではありません。したがって車椅子での本殿方面への移動も簡単ではありません。車椅子での観梅は、駐車場付近から無理のない範囲になります。

関東の梅の名所

ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、観梅をお楽しみ下さい。

(本稿は2020年2月に執筆しました)

2019年湯島天神梅まつり 車椅子観梅ガイド バリアフリー情報

東京都文京区湯島天神の2019年梅まつりは2月8日から3月8日の開催。会場のレイアウト、イベントは、この数年間は大きな変更はありません。戦後に始まったイベントで今回で第62回です。

混雑も例年通り。週末の日中は、境内は車椅子での移動が困難なほど混みあいます。平日または週末なら朝または夕方以後の観梅をお薦めします。

湯島天神は坂道に建つ社です。坂下である湯島方面からの「男坂」「女坂」は階段です。車椅子で境内に入るルートは、鳥居をくぐり本殿に向かう参道ルートか「唐門」ルートで、梅園に近いのは「唐門」ルートです。

梅まつり期間中、境内で混雑しやすいポイントが複数箇所あります。

「唐門」から入ると右手が境内の「梅園」です。その先「本殿」方面へ向かうと「参集殿」前に週末は売店が並びます。ここは混みあいます。

「本殿」の裏側「北回廊」の近くに「ステージ」ができます。「本殿」と「ステージ」の間の通路は狭く、そこに絵馬がかかっているのでとても混みあいます。

週末の日中時間帯は「本殿」の「拝殿」には「参道」から参拝の行列が出来ます。行列ができた状態では「参道」は車椅子で通行できるスペースの余裕はありません。「宝物殿」入口に行くには、声をかけて行列している人に動いていただく必要があります。

湯島天神には境内の外から梅を楽しめる「梅園」が2か所あります。

「男坂」「女坂」に囲まれたエリアが「梅園」です。湯島方面から「女坂」の坂下に近づくと、車椅子で観梅が出来ます。

「北回廊」の裏側も梅の植栽があり、春日通りの歩道から車椅子で観梅可能です。

道路からの車椅子での観梅は、混雑ピーク時でも十分に可能です。

湯島天神の梅まつりは混雑します。車椅子利用者はピーク時間をずらした観梅をお薦めします。

湯島天神の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。