神奈川県西湘エリア 車椅子バリアフリードライブコース

相模湾沿いの西湘エリアには、車椅子で利用できるバリアフリーな施設やお店、観光スポットが点在します。その中から障がいのある家族と一緒に楽しめる、お薦め出来る立ち寄り先を紹介します。

〇平塚「花菜ガーデン」を散策

車椅子で快適に利用できるバリアフリーなフラワーガーデンです。駐車場料金と入園料は障がい者減免制度があります。

トップシーズンはバラの季節。バリアフリーなバラ園があります。お弁当がいただける休憩室やレストランがあり、車椅子で食事ができます。

平塚「花菜ガーデン」を散策

〇平塚「あさつゆ広場」でお買い物

花菜ガーデンの前には、JA湘南の産直ショップ「あさつゆ広場」があります。フラットな構造の大型店舗です。車椅子で旬の地場産野菜やお惣菜の買い物ができます。テイクアウトでいただく、野菜を使ったジェラートが人気です。

平塚「あさつゆ広場」でお買い物

〇「平塚市美術館」で車椅子鑑賞

美術館はバリアフリー化されて車椅子で利用できます。駐車料金や観覧料は障がい者減免制度があります。展示室が2つあり、それぞれで企画展が開催されます。1Fのレストランは車椅子で利用できます。

平塚市美術館と平塚市博物館

〇「湘南平」から眺望を楽しむ

泡垂山山頂が湘南平、付近の山岳公園も含めた広いエリアが高麗山公園で、平塚市と大磯町にまたがる公園です。

身障者用駐車区画が3台分用意されている「頂上駐車場」を利用できれば、小さなアップダウンだけで湘南平に車椅子で行くことが出来ます。

「レストハウス展望台」は、エレベーターとバリアフリートイレがあるバリアフリー施設です。

「湘南平」から眺望を楽しむ

〇大磯「旧吉田茂邸」で歴史に親しむ

旧吉田茂邸は2017年に再建されたバリアフリー施設です。駐車料金と入館料は障がい者減免制度があります。

車椅子専用の入館口があり、館内は2基のエレベーターを利用して全館を車椅子で見学できます。戦後の日本政治史を知ることができる施設です。

大磯「旧吉田茂邸」で歴史に親しむ

〇「小田原フラワーガーデン」を散策する

梅園が有名なバリアフリー施設です。無料施設ですが温室は有料で障がい者減免制度があります。

梅園内は緩やかな斜面に舗装散策路があり、車椅子で通行可能な傾斜です。梅に限らず、四季折々の花を車椅子で楽しめます。

小田原フラワーガーデン

〇小田原「一夜城ヨロイヅカファーム」でスイーツをいただく

「一夜城」にあるパティシエ鎧塚シェフのお店です。お店の横に身障者用駐車場があり、店内厨房の横にバリアフリートイレがあります。

お店の前のデッキで相模湾を眺めながら、買ったスイーツをその場でいただくことが出来ます。

小田原「一夜城ヨロイヅカファーム」でスイーツをいただく

〇「漁港の駅 TOTOCO小田原」で買い物とグルメを楽しむ

2019年に小田原漁港内に誕生したバリアフリー施設です。海の幸を中心にしたショップと魚が美味しい食事処などが入ります。3フロア構造の施設で、バリアフリートイレは全フロアに各1つ用意されています。鮮魚も販売されています。

「漁港の駅 TOTOCO小田原」で買い物とグルメを楽しむ

平塚から小田原までの主なバリアフリー施設を、丸一日かかるコースで紹介しました。ご自身及びご家族の体力や障がいの状況に応じて利用してください。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

神奈川県大磯町の「旧吉田茂邸」は、車椅子で見学ができる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

旧吉田茂邸

なお大磯城山公園全体および大磯町郷土資料館本館のバリアフリー情報は、別稿の「大磯城山公園 バリアフリー情報」をご覧ください。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

大磯駅からは約2kmの距離で徒歩30分の案内です。車椅子利用者は車の利用が便利です。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

「旧吉田茂邸」には来館者用の有料駐車場があります。身障者用駐車区画は1台分用意されます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

駐車場から階段路ですが、段差回避スロープがあります。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

傾斜は緩く一般的な車椅子利用者なら通行可能です。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

スロープの先からは、砂利路面や未舗装路面がありますが、車椅子一台分の幅がある舗装通路が整備されています。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

通路を進むと管理事務所があります。「旧吉田茂邸」有料駐車場は駐車料金の障がい者減免制度があります。管理事務所の窓口に障害者手帳等と駐車券を提示すると、駐車料金が無料になる減免措置を受けられます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

旧吉田茂邸への入館方法です。旧吉田茂邸の正面入口は階段路です。車椅子ルートは園内に案内表示があります。それに従って建物の裏側にまわります。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

建物の横から先は、上り坂のスロープ路です。それほどきつい傾斜ではありません。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

建物の裏側に車椅子用の出入口があります。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

鍵がかかっているので、インターフォンでスタッフに連絡します。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

車椅子用の出入口に段差はありません。旧吉田茂邸内は土足禁止で、靴を脱いで見学します。

車椅子利用者は、自分の車椅子のタイヤを拭いて上るか、館内用の車椅子を借りて乗り換えて見学します。

今回の取材では、自分の車椅子のタイヤを拭いて上りました。出入口にペーパータオルがあり、それでスタッフの方にタイヤを拭いていただきました。

介助者も車椅子用の出入口から一緒に入館できます。その場に介助者用スリッパの用意があり、脱いだ介助者の下足は、車椅子用出入口にそのまま置くことができます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

車椅子用出入口から、正面入口の受付に移動して、入館手続きを行います。

旧吉田茂邸は有料施設ですが観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

館内のバリアフリー状況です。バリアフリートイレは1Fに1つ用意されています。オストメイトがある広くて綺麗なトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

1Fは応接室と食堂そして展示休憩室、2Fは新館と応接間棟に分かれた構造で、それぞれにエレベーターがあります。

応接間棟2Fの「書斎」は、スリッパを脱いで見学する畳の間ですが、車椅子で畳の上にあがることが許可されました。

旧吉田茂邸

「金の間」「銀の間」がある新館2Fへ上るエレベーターは、とても狭いホームエレベーターです。普通サイズの車椅子がギリギリで入るサイズで、大柄な介助者は同乗できません。大型の車椅子はエレベーターの利用が難しいかもしれません。

新館のエレベーターが狭いこと以外は、車椅子での館内見学に大きな問題はありません。

旧吉田茂邸

館内各部屋にスタッフが常駐して積極的に解説をしていただけます。また各部屋の解説掲示も、分かりやすく丁寧です。

2009年に全焼しましたが、資料に基づき正確に再現された建物ということが分かります。事前知識がなくても、理解が深まります。

家財の多くは火災によって焼失しましたが、蔵書は図書館に預けられていたために本物ということです。また現在展示されている家財は、資料に基づき、可能な限り各地の職人に再現製作していただいたそうです。

旧吉田茂邸

2Fの部屋からの眺望は素晴らしい。西湘の海、箱根の山、富士山を臨みます。

旧吉田茂邸

2016年に再建されたバリアフリー施設です。旧吉田茂邸は、車椅子で見学できます。

(本稿は2020年2月の取材に基づいています)

栃木足利 車椅子観光 足利学校周辺のバリアフリー情報

栃木県足利市は、足利学校や鑁阿寺、織姫公園などの観光スポットがあります。現地のバリアフリー状況と、車椅子での観光をお薦めできるコースを紹介します。

足利を車椅子で観光する 

足利学校へのアクセスです。足利駅から徒歩10分の案内です。

車利用の場合は、足利学校の正面にある「太平記記念館」観光駐車場の利用が便利です。無料駐車場ですが入場時に「観光駐車場整理券」が渡されます。「駐車時間は2時間程度とさせていただきます」という案内があり、整理券のナンバーが見えるようにダッシュボードに券をおいて駐車します。正しく駐車場を利用した場合は、出庫時にチェックを受けることはありません。

足利を車椅子で観光する 

駐車場には1台分、思いやり駐車区画があります。駐車場の誘導スタッフに車椅子利用を申告してください。

足利を車椅子で観光する 

太平記記念館のバリアフリー状況です。観光駐車場にある「太平記記念館」は、観光案内所兼お土産屋で、ワンフロア構造の車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

足利を車椅子で観光する 

綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。

太平記記念館

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

太平記記念館

足利学校のバリアフリー状況です。観光駐車場から横断歩道を渡り足利学校へ向かいます。途中のルートの路面は、小さなデコボコがある石畳風で、一部の区間は車椅子用にフラットな路面が設置されています。車椅子にゴツゴツを感じながら「入徳門」に向かいます。

足利学校のバリアフリー状況

足利学校は有料の施設ですが、障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名の「入学料」が無料に減免されます。「入徳門」の先にある「受付」で手帳を提示して「入学許可書」を無料で交付していただきます。

足利学校のバリアフリー状況

受付の並びにある事務所棟内で、足利学校のガイダンスビデオがリピート放映されています。車椅子で鑑賞できます。

足利学校のバリアフリー状況

この事務所棟内にバリアフリートイレがあります。横幅が狭いトイレで、車椅子1台入るのがギリギリです。介助者が必要な人は、利用が困難なトイレです。

足利学校

足利学校内の散策路の難所は「学校門」です。かなりのデコボコ路を通過します。

足利学校

他の箇所は、マットを敷くなど最低限のバリアフリー対策があり、車椅子での通行はなんとか可能です。

足利学校

「庫裏」「書院」「方丈」そして「遺蹟図書館」は内部見学が出来ますが、段差構造で靴を脱いで上がるので、車椅子での見学はできません。

足利学校

足利学校見学の魅力

車椅子では見学に制約がありますが、それでも足利学校の見学は魅力があります。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

「孔子像」や「稲荷社」の見学から始まり、復元された茅葺の学校舎は江戸中期の姿です。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

足利学校

周囲にはお堀があり、そこから見る足利学校の姿は趣があります。

足利学校

足利観光の第二スポットは「鑁阿寺(ばんなじ)」です。鎌倉時代に足利氏によって建立された古寺で、本堂は国宝、鐘楼や経堂は国の重要文化財。他に県指定、市指定の文化財が多々あります。

足利学校から「鑁阿寺」へ

通常の観光コースは「足利学校」から、鑁阿寺の正門である「南門」に向かいます。この間のルートは、路面に多少のデコボコはありますが、車椅子で通行可能です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

南門にある山門「桜門」は、見事な門ですが車椅子での通行は困難です。太鼓橋を越えて、かなりの段差を通り、その先は深い砂利道につながります。

鑁阿寺

鑁阿寺は東西南北に門があります。「東門」と「西門」も段差、デコボコ、砂利道があり、車椅子で境内へ進むのはかなり困難です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

北門から入ると、参拝者用の駐車場があります。車を利用しているなら、足利学校からいったん駐車場に戻り、車で鑁阿寺の駐車場に移動することをお薦めします。

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況です。国宝、重文、天然記念物の大銀杏などが立ち並ぶ境内は、足利氏の歴史を今に伝える空間です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況

境内はあまりバリアフリーではありません。未舗装路面、砂利路面を通り、本堂は段差の上です。車椅子では無理のない範囲での参拝になります。それでも参拝に訪れる価値はあります。

鑁阿寺境内の状況

鑁阿寺境内の状況

足利学校や鑁阿寺から近い、小高い山の頂上付近が「織姫公園」です。車でアクセスできます。

織姫公園から足利を眺望する

山頂にある「織姫公園レストラン棟」を車で目指します。山頂付近に「織姫公園駐車場」がありますが、その先の狭い道を通り山頂まで車で上ることができます。

織姫公園レストラン棟

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の前には、パイロンが置かれた1台分の身障者用駐車スペースが確保されています。レストラン棟へは、段差回避スロープで上ることができます。出入口のドアは手動ドアです。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の1Fには、広くて設備更新されたバリアフリートイレが1つあります。ユニバーサルベッドはありません。3Fが展望室ですが、エレベーターはなく階段のみです。

 

織姫公園レストラン棟

1Fに蕎麦屋があります。出入口のドアは手動ですが、店内はフラットで、可動式のテーブル席なので、車椅子で利用できます。

織姫公園レストラン棟

車椅子で眺望を楽しむのは、この蕎麦屋の窓からか、レストラン棟前の駐車場スペースからです。眼下に足利の街並みが広がります。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の横、山頂にあるのは「機神山(はたがみやま)山頂古墳」です。

織姫公園レストラン棟足利市の足利学校、鑁阿寺、織姫公園は、バリアフリー施設ではありませんが、上手に利用すると車椅子で観光が楽しめます。

足利市の観光名所「あしかがフラワーパーク」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)