飯田橋駅「史跡展望テラス」車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2021年7月、JR飯田橋駅西口に「エキュートエディション飯田橋」がオープンしました。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

その2Fに「史跡展望テラス」が誕生。「牛込見附跡」「江戸城外堀跡」の2つの重要文化財を眺望できるテラスで、無料公開されています。テラスは車椅子で利用できるフラットな構造です。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

車椅子での利用方法です。JR飯田橋駅西口のエレベーターを利用します。改札フロアより一段低い駅前の路面地点から、改札フロア、そして2Fをつなぐエレベーターです。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

下の写真は駅の外側から利用する場合の乗降場所です。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

次の写真は2Fの乗降場所。手前に写っているのは5枚の解説版です。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

「甲武鉄道市街線の誕生」。明治22年に開業しました。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

「牛込駅」。明治27年に開業しました。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

「甲武鉄道国有化・複々線化と飯田橋駅」。昭和3年に飯田橋駅が開業しました。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

「牛込門・牛込駅周辺の変遷」。このエリアの江戸時代からの変遷が紹介されています。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

「牛込門と枡形石垣」。展望できる史跡の解説です。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

下の写真が、テラスから眺望する史跡「牛込見附跡」です。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

史跡を臨む側にある解説版は「外堀の土塁」。お堀の構造の解説があります。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

下の写真がテラスからみた現在の外堀です。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

「エキュートエディション飯田橋」の2Fは、「プレッセ飯田橋デリマーケット」と「ゴディバカフェ」が営業しています。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

その奥にはバリアフリートイレが用意されています。スペースに余裕がある、設備はフル装備のトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

飯田橋駅「史跡展望テラス」

飯田橋駅「史跡展望テラス」は、車椅子で利用できるバリアフリーなテラスです。

(本稿は2021年8月に執筆しました)

奥日光 イタリア・英国大使館別荘 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

奥日光の中禅寺湖畔にある「イタリア大使館別荘記念公園」と「英国大使館別荘記念公園」は、バリアフリー施設ではありませんが、車椅子で一部を見学することができます。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

イタリア・英国大使館別荘

〇両大使館の歴史

イタリア大使館別荘と英国大使館別荘は、直線距離では200ⅿ程度離れた場所にあります。中禅寺湖の先には男体山、そして遠景には白根山を眺望する立地の湖岸です。

イタリア大使館別荘は昭和3年に建てられ、平成9年まで歴代大使が使用しました。そして栃木県に寄贈され、復元整備して平成12年から一般公開されています。

英国大使館別荘は明治29年に外交官アーネスト・サトウの個人別荘として建てられ、平成20年まで英国大使館別荘として使用されました。そして栃木県に寄贈され、復元整備して平成28年から一般公開されています。

イタリア・英国大使館別荘

〇観覧料の障がい者減免制度

両大使館別荘の内覧は有料。料金が割引になる共通入館券があります。「イタリア大使館別荘記念公園」と「英国大使館別荘記念公園」の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。どちらかの受付で障害者手帳を提示し、両館の見学を希望すると、無料の共通入館券を発行していただけます。

イタリア・英国大使館別荘

〇交通手段とおもいやり駐車場の状況

アクセスは船か車。夏季は路線バスも運行されています。渡航する場合は、中禅寺湖遊覧船に乗り「大使館別荘記念公園桟橋」で下船。そこから徒歩5分の案内です。

車の場合、もっとも近い駐車場は「歌ヶ浜おもいやり駐車場」です。ここに駐車できれば、英国大使館別荘まで200ⅿ程度、イタリア大使館別荘まで500ⅿ程度の距離です。

イタリア・英国大使館別荘

「歌ヶ浜おもいやり駐車場」は、障がいなどにより外出に配慮が必要な人のための駐車場とされ、健常者は少し遠い「歌ヶ浜第二駐車場」の利用が求められています。しかしながら、監視する人はいませんし、システム的なガードもない、利用者の良心に任せた運用です。身障者用駐車スペースとしてはっきり区画されているのは4台分。他のスペースを利用してさらに3台から4台が駐車可能な小さな駐車場です。駐車できるかは運任せになります。遠い「歌ヶ浜第二駐車場」からも舗装歩道は整備されています。

イタリア・英国大使館別荘

〇駐車場からのアクセスルートの状況

「歌ヶ浜おもいやり駐車場」を起点にした、両大使館別荘までのアクセスルートの状況です。

おもいやり駐車場からスロープで大使館別荘に向かう歩道に下ります。

イタリア・英国大使館別荘

このスロープは傾斜角度が緩いバリアフリースロープです。

イタリア・英国大使館別荘

舗装された歩道は、路面の経年劣化が目立ちます。ところどころにデコボコがあるので、慎重に車椅子を進めてください。そして途中にアップダウンがあります。元気な介助者がいれば何とか通行できる傾斜路です。

イタリア・英国大使館別荘

駐車場から150ⅿほど進むと、イタリア大使館別荘と英国大使館別荘の岐路があります。右に進むとすぐに英国大使館別荘、左に進むと約400ⅿ先がイタリア大使館別荘です。

イタリア・英国大使館別荘

ここから英国大使館別荘までは緩い下り坂。車椅子で問題なく移動できます。

イタリア大使館別荘までは、荒れた路面のアップダウンがある舗装路が続きます。坂道が苦手な車椅子利用者は、英国大使館別荘だけの見学にするのも作戦です。

なお両大使館間を200ⅿで移動できるショートカットコースがありますが、このルートは砂利路面と段差箇所がある未舗装路で、車椅子では通行できません。車椅子ではどちらかの大使館別荘にいってから、もう一度この岐路地点に戻り、もう一つの大使館別荘に移動します。したがって、両大使館別荘を見学する場合、健常者は「歌ヶ浜おもいやり駐車場」から約1㎞の歩行距離ですが、車椅子では約1.5㎞の走行距離になります。

イタリア・英国大使館別荘

〇イタリア大使館別荘記念公園のバリアフリー状況

本邸、国際避暑地歴史館の副邸、公衆トイレ棟、広場、湖畔のウッドデッキなどがあります。

ウッドデッキは階段構造で、車椅子で湖畔に近づくことはできません。

イタリア・英国大使館別荘

公衆トイレ棟には、バリアフリートイレが1つ用意されています。猿の侵入を防ぐために、思いドアを開閉して利用するトイレです。

国際避暑地歴史館は出入口に段差があります。そこを乗り越えられれば、内部はほぼフラットな構造です。

イタリア・英国大使館別荘

そして問題は本邸です。入口まではやや急な段差回避スロープ路を通行します。

イタリア・英国大使館別荘

そして玄関が下の写真のような段差構造です。迂回スロープはありません。ここで靴を脱いで、スリッパに履き替えて内覧します。

イタリア・英国大使館別荘

この段差を何らかの方法で乗り越えることができれば、イタリア大使館別荘本邸の1Fは車椅子で見学できます。1Fには売店があり、その奥にバリアフリートイレが用意されています。

イタリア・英国大使館別荘

2Fへは階段のみ。車椅子では見学できません。寝室などが再現されています。

イタリア・英国大使館別荘

イタリア・英国大使館別荘

様々な杉の皮が使用された素敵な内装です。1Fは居間や食堂の様子が再現されています。

イタリア・英国大使館別荘

イタリア・英国大使館別荘

イタリア・英国大使館別荘

床板、建具、家具などは、ほとんどが復元して再利用されたものです。

イタリア・英国大使館別荘

広縁からは、中禅寺湖を正面からみます。

イタリア・英国大使館別荘

外壁面にある暖炉煙突は迫力があります。

イタリア・英国大使館別荘

〇英国大使館別荘記念公園のバリアフリー状況

下の写真が英国大使館別荘記念公園入口です。左側の道が、エントランスまでのバリアフリールート。右は砂利道で、テラス前の公園スペースにつながります。

イタリア・英国大使館別荘

下の写真の手前にある平屋内に受付があります。

イタリア・英国大使館別荘

出入口に段差はありません。英国大使館別荘も土足禁止で、靴を脱いでスリッパに履き替えて内覧しますが、段差箇所にスロープがあるので車椅子で問題なく入館できます。車椅子のタイヤを拭いて館内に入ります。

イタリア・英国大使館別荘

1Fに綺麗なバリアフリートイレがあります。スペースは一般的なサイズで設備はフル装備です。ユニバーサルベッドはありません。

イタリア・英国大使館別荘

イタリア・英国大使館別荘

1Fの展示テーマは「アーネスト・サトウとサトウが愛した奥日光の紹介」です。二つの展示室で資料が展示されています。

イタリア・英国大使館別荘

イタリア・英国大使館別荘

広縁から中禅寺湖の眺望を楽しめます。

イタリア・英国大使館別荘

英国大使館別荘も2Fへは階段のみです。車椅子では見学できません。

イタリア・英国大使館別荘

2Fの展示テーマは「サトウが活躍した時代の英国文化の紹介と体験」です。資料の展示と、紅茶やスコーンなどの英国文化が楽しめるティールームが営業しています。

イタリア・英国大使館別荘

2Fの広縁から、中禅寺湖の眺望が楽しめます。

イタリア・英国大使館別荘

車椅子でのアクセスは必ずしもバリアフリーではありません。またすべての内覧は車椅子ではできません。その点を割り引いても「イタリア大使館別荘記念公園」と「英国大使館別荘記念公園」は、訪れる価値のある魅力的な文化遺産です。

(本稿は2021年7月に執筆しました)

栃木県 道の駅明治の森・黒磯 車椅子バリアフリー情報

栃木県那須塩原市にある道の駅です。開業は1998年。7.5haの広大な敷地の中に、農産物産直所、レストラン、パン工房、「旧青木家那須別邸」、芝生広場、保存林「明治の森」などがあります。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

道の駅 明治の森・黒磯

〇駐車場の状況

メイン駐車場は普通車33台を収容。敷地の出入口に近い場所ですが木立があり、森の中に車を停めるイメージです。

身障者用駐車スペースは屋根なしで2台分用意されています。

道の駅 明治の森・黒磯

収容台数が少ないので、好天の週末などは駐車場が込み合います。その場合は第二駐車場を利用するのも作戦です。少し離れた場所に、新しく整備されました。ただし第二駐車場には身障者用駐車スペースはなく、施設棟へのアクセス路は未舗装路面です。

道の駅 明治の森・黒磯

〇トイレの状況

駐車場の横に独立棟トイレがあり、バリアフリートイレが1つ用意されています。

道の駅 明治の森・黒磯

もう一つ、パン工房などが入る棟内にバリアフリートイレがあります。インドアトイレですが、写真の通り、やや狭く設備はシンプルなトイレです。

道の駅 明治の森・黒磯

〇ファームマーケットの状況

農産物直売所は、仮設店舗のような外観ですが、内部に段差はなく、店内通路はぎりぎりで車椅子が通行できる幅があります。混雑していなければ、車椅子で買い物ができます。採れたて野菜と惣菜、乳製品など那須ブランド品が並ぶお店で、美味しそうな商品が魅力的です。

道の駅 明治の森・黒磯

ファームマーケットの前には、車椅子用の電話ボックスが設置されていました。

道の駅 明治の森・黒磯

〇パン工房とファームレストラン

パン工房とレストランは同じ建物に入ります。「道の駅明治の森・黒磯」らしい明治の洋館を模した外観デザインです。

正面は階段ですが、横から段差回避スロープが用意されています。

道の駅 明治の森・黒磯

パン工房とレストランは、あまりスペースに余裕はありませんが、フラットな構造なので車椅子で利用できます。パン工房の名称は「ブランジュリー・ル・ブルジョン」で一般的なセルフサービスのパン屋さん。レストランは「青木の森カフェ」で、可動式のテーブル席があります。

道の駅 明治の森・黒磯

〇旧青木家那須別邸の状況

明治21年に建てられた国指定重要文化財。内部が有料公開されています。青木邸の観覧料は障害者減免制度があり、本人が無料、等級によっては介助者1名まで無料に減免されます。入口の受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

メイン駐車場から舗装路を通行して、旧青木家那須別邸の受付前まで、車椅子で問題なく移動できます。

道の駅 明治の森・黒磯

車椅子で段差回避スロープを上がり、1F玄関前まで行きます。別邸内は土足禁止。内部見学する場合は、ここで車椅子のタイヤを拭いて上がります。建物の内部は段差がある構造で、エレベータはありません。車椅子では無理のない範囲に限る内部見学になります。

道の駅 明治の森・黒磯

玄関と同じ高さにある1Fテラスへは、段差なく車椅子で移動できます。

道の駅 明治の森・黒磯

そこから絶景の杉並木、別邸までの長いアプローチを眺望することができます。

道の駅 明治の森・黒磯

旧青木家那須別邸の周りの保存林の中は、散策路が整備されています。しかし未舗装の砂利路面で、無理をすれば車椅子で移動できますが、ゴツゴツと衝撃がくるので、車椅子では快適な散策路ではありません。歩ける人にとっては、素晴らしい森林の散策路です。

道の駅 明治の森・黒磯

開業年次が古いので、施設全般今どきのバリアフリー設計ではありません。旧青木家那須別邸の内部と周囲の見学は、車椅子では限界がありますが、「道の駅明治の森・黒磯」は、広大な「明治の森」の美味しい空気と、地元の美味しい食に出合える道の駅です。

(本稿は2021年6月に執筆しました)