丸の内 明治生命館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

東京丸の内。平成16年完成30階建ての明治安田生命本社ビルの中に、旧本社ビルが融合して残されました。

福沢諭吉が設立した生命保険会社です。三菱系で丸の内が本社。皇居のお堀に面した西欧古典主義建築の外観はそのまま残され、見る人に強い印象を与えます。

明治生命館 車椅子見学ガイド 

商業施設「丸の内MY PLAZA」と一体化した施設です。

公開エリアは2フロアで、全館を見学できるのは土日の11時から17時までです。

昭和初期のビジネス最前線の現場、昭和9年竣工の歴史建造物をバリアフリーに見学できます。

明治生命館 車椅子見学ガイド 

この建物は、平成9年に国の重要文化財に指定されています。

その内観です。見学コースは2Fから。車椅子ユーザーはエレベーターを利用してください。

エレベーターを降りるとすぐに受付があります。入館は無料です。

丸の内 明治生命館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

2Fは中央部が吹き抜けで、周回部に往時の施設があり自由に見学ができます。

おそらくは取締役会などが開催されていた立派な会議室。

往時のコンビレーターが残る、立派な食堂。

重役の執務室、重厚な応接室が複数。

健康相談室、今でいう保健室などがあります。

丸の内 明治生命館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

これらの部屋の家具が立派です。専属デザイナーの作品で、スパニッシュ様式、イギリス様式、ルネサンス様式など、部屋のデザインテーマに合わせたオリジナルの家具が配置されています。

カーテン、絨毯もコーディネイトされています。業績が好調であった時代の勢いを感じさせる調度類です。

明治生命館 車椅子見学ガイド 

1Fへは通常は階段で降ります。車椅子ユーザーは、先ほどのエレベーターを利用します。1Fは営業所「丸の内お客様ご相談センター」。現役の事務所です。開放されている土日はお休み。無人の営業所をみることになります。

その隣が広いラウンジです。無料で自由に利用できるので、丸の内散策の休憩に利用できます。

明治生命館 車椅子見学ガイド 

昭和20年の敗戦で、GHQに接収された建物です。米・英・中・ソの4か国による対日理事会が設置され、マッカーサーが出席しています。

そして昭和31年まで接収が続きました。10年以上の期間、星条旗が掲げられていた建物です。

明治生命館 車椅子見学ガイド 

平成16年に完成したビルで、施設全般バリアフリーです。ただ、以前の旧施設をそのまま残した周辺だけはバリアがあり、それをカバーするための不自然な昇降機が設置されています。

地下駐車場があり、丸の内パークインに加入しています。地下機械式ですが、障害者用平置きスペースが2台分ある駐車場です。

 

(本稿は2018年7月の取材に基づいています)

福井県の道の駅 若狭熊川宿 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

福井県若狭町の「道の駅若狭熊川宿」は、歴史と文化を学べる「熊川宿展示館」がある、若狭鯖街道熊川宿の伝統建造物への観光拠点です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2016年9月の取材に基づいています。

福井県の道の駅 若狭熊川宿 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

重要伝統的建造物保存地区熊川宿の上ノ町にある道の駅です。

ここから昔ながらの蔵屋敷が残る熊川宿へ、車椅子で散策に行くことができます。

施設内に車椅子でも見学ができる「熊川宿展示館」があるので、熊川宿散策の前後に立ち寄ると、熊川宿の歴史と文化の理解がより深まります。

 

「道の駅若狭熊川宿」は、高名な建築家によって、宿場町のイメージと合致する設計がなされたということです。

道の駅認定を受けている施設なのでバリアフリーですが、開業は1999年と古く、今どきのバリアフリー水準ではありません。

福井県の道の駅 若狭熊川宿 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

駐車場から施設全体へのアクセスルートは、段差構造をスロープで回避します。路面には細かいデコボコ箇所が数多くあります。

 

施設は、独立トイレ棟と、「熊川宿展示館」、産直&お土産ショップと食事処が入るメイン棟の構成です。

 

メイン棟内のショップの通路幅は狭く、車椅子での店内移動はギリギリです。

メイン棟内にも障害者用トイレがありますが、今回取材時の状況では設備は古く、かつスペースが狭くて車椅子が入るかギリギリの個室です。

 

食事処は3段の段差の上にあります。段差の手前にカウンター席があるので、車椅子ではこのカウンターコーナーの利用になります。

ここは「若狭鯖街道」。焼き鯖寿司が名物です。道の駅のショップでも、食事処でも、美味しい焼き鯖寿司があります。もちろん、焼いていない普通の鯖寿司や、鯖の発酵食品「へしこ」もあります。

 

「熊川宿展示館」は、入館無料の小さな展示館です。

「熊川宿展示館」の入口にも、「鯖」の文字があります。パネル、ビデオ、ジオラマなどで、熊川宿の歴史と文化を学べます。内部はフラット構造なので、車椅子での見学に問題はありません。

(※「熊川宿展示館」は取材後に改装されて、現在では「鯖街道ミュージアム」になっています)

 

熊川宿の街並みは、一見統一性のある建物が連続する印象を受けますが、実際は相当建築年代が違う建物が並んでいます。江戸期からある建造物ではなく、明治から昭和期のものが多いとのこと。ただ、全体をみると江戸の宿場町風に見えます。

福井県の道の駅 若狭熊川宿 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ここは国の重要伝統的建造物保存地区。江戸時代の番所を、当時と同一の場所に復元した「熊川番所」は、2003年から公開されている新しい施設です。

 

「鯖街道」と名乗る道は幾つもありますが、この若狭街道がもっとも盛んに利用された道、と紹介されています。

ご当地情報ですが、若狭から運ばれた鯖が京都に着くころ、ちょうど良い塩加減になっていたそうです。

 

道の駅若狭熊川宿は、歴史と文化と美味しい鯖に出会える施設です。屋内トイレは狭く、食何処は段差があるので、車椅子での利用は注意してください。

群馬県の車椅子観光 いせさき明治館 バリアフリー情報

明治45年建造の医院が100m曳家されて公開されています。車椅子で外観を楽しむ重要文化財です。現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2016年6月の取材に基づいてまいす。

 

伊勢崎駅の近くで無料公開されている、明治45年建造の木造洋風医院建築「黒羽根内科医院旧館」で、公募で名づけられた名称が「いせさき明治館」です。

建物横に10台ほどが収容できる無料駐車場があります。

内部も一般公開されていますが、玄関内部から先は段差構造で、車椅子では外観だけを鑑賞する文化財です。

いせさき明治館の見どころは外観です。中に入れないからといって、車椅子で立ち寄らないのはもったいない施設です。車椅子で外観を見学してください。

 

隣接する無料駐車場には障害者用駐車区画の設定はありませんが、駐車スペースに余裕があるので、車椅子で乗降しやすい場所を選べるはずです。

 

建物正面の意匠性が見ものです。

以下、やや長くなりますが観光ガイドから引用すると「正面中央に車寄せ風の玄関ポーチを構え、独立柱の柱頭飾りや唐草様の持ち送り、その上のテラス開口部まわりの付け柱の柱頭飾り、さらにその上の櫛形の飾り破風や燭台風の木彫りなど、もっとも手の込んだ洋風建築としての装飾が施されています。また外壁の箱目地の下見(ドイツ下見)板張り、1、2階中間部の胴蛇腹(飾り小壁)、軒下部の軒蛇腹、唐草様の軒を支える持ち送り、外部コーナー化粧柱と柱頭飾り、正面洋風建築部分の上げ下げ窓の山形や櫛形風の化粧破風等、洋風建築としての様式が各所に組み込まれています。さらに中央玄関の両側の壁がわずかに張り出した左右対称の形式は、明治期の洋風公共建築で好んで採用された格式を象徴する外観と言えます。このような質の高い洋風建築としての設えが一民間の医院建築で成されていることは特筆すべきことと思われます。」となります。

 

2002年に市に寄贈され、伊勢崎市の重要文化財の指定を受け、100m曳家されて現在の場所に移転されました。

100mを曳くのに、丸二日間かかったということ。また移転後に、極力建築当初の状態へ復元する改修工事が行われました。

これらの努力により、堂々とした明治の建築物を楽しむことができます。

 

内部の一般開放時間帯はガイドさんが常駐し、「いせさき明治館」の説明をしていただけます。

今回取材時、車椅子で外観を見学していると、わざわざガイドさんが外に出てきて、建物の説明をしていただけました。

 

建物の中には、文化財として価値のある数多くの着物が展示されているそうです。

またガイドさんの説明によると、この医院の主であった黒羽根先生は、貧乏な人からは診療費をとらない「赤ひげ先生」であったそうです。

 

「いせさき明治館」は車椅子で外観の見学が出来る重要文化財です。