大磯港 OOISO CONNECT 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2021年4月開業。神奈川県大磯町の港に誕生した「大磯港賑わい交流施設」です。1Fがショップとテイクアウトコーナー、2Fはレストランです。新しい施設なのでバリアフリーですが、駐車場からエントランスにかけて、車椅子での移動には注意が必要です。そのポイントを紹介します。

アクセスは車が便利です。来館者用の専用駐車場はなく、隣接する「神奈川県大磯第二駐車場」の利用が推奨されています。

有料駐車場で駐車料金の障がい者減免制度はありません。今回取材時は「OOISO CONNECT」で3千円以上利用すると1時間サービス券が発行されていました。

大磯港 OOISO CONNECT

この駐車場の身障者用駐車スペースは「OOISO CONNECT」寄りではなく、駐車場の中央部に用意されています。

大磯港 OOISO CONNECT

駐車場から車椅子が出ることができる場所は、車の出入口の横にあるスロープの一か所だけです。そこに行きやすい場所に身障者用駐車スペースが設定されています。

大磯港 OOISO CONNECT

「OOISO CONNECT」に近い出入口は、狭い間隔でポールが立てられていて、車椅子は通行できません。

大磯港 OOISO CONNECT

港側の出入口も間隔が狭い柵があり、車椅子は通行不能です。

大磯港 OOISO CONNECT

おそらく、二輪車が料金は支払わずに出庫してしまうことを防ぐために、フェンスやポールがあるのだと思われます。車椅子では港と反対側にある唯一の出入口から駐車場に出入りしてください。

大磯港 OOISO CONNECT

車椅子用の駐車場出入口から「OOISO CONNECT」の近くまでは、舗装歩道が整備されています。そこから車道を横断してエントランスに向かいます。「OOISO CONNECT」のエントランスは1段高くなっていて、段差解消箇所はありません。施設の陸側の歩道から段差を上がります。この付近の舗装路面は経年劣化で荒れていて、デコボコがあるので注意して車椅子を動かしてください。

大磯港 OOISO CONNECT

施設内はバリアフリー仕様です。ただし外観からイメージするほどの大きさはありません。1Fは農産物と海産物が並ぶショップと、カレーパンやハンバーガーを販売するスナックコーナーがあります。「OOISO CONNECT」の指定管理者は、(株)川場田園プラザさんです。ショップでは川場ブランドのヨーグルトが販売されています。

大磯港 OOISO CONNECT

ショップ内からガラス窓越しに大磯港が見えます。

大磯港 OOISO CONNECT

「湘南しらす直売所」は、外に面した窓から販売するカウンターショップです。

大磯港 OOISO CONNECT

バリアフリートイレは1Fにあります。一般的なサイズの個室で綺麗なトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

2Fへは階段またはエレベーターで上がります。

大磯港 OOISO CONNECT

大磯港 OOISO CONNECT

2Fのレストランは一般的なテーブル席なので車椅子で利用できます。「地元の食材にこだわったシェフオリジナルの創作料理」を味わえます。

大磯港 OOISO CONNECT

2Fにはテーブル席が配置されたフリールームが2室あり、今回取材時は自由に利用できました。ここでお弁当を食べているスタッフの方もいらっしゃいました。

大磯港 OOISO CONNECT

車椅子で「OOISO CONNECT」を利用する場合は、駐車場からエントランスまで慎重に移動してください。館内はバリアフリーな施設です。

小田原漁港の「漁港の駅 TOTOCO小田原」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年7月に執筆しました)

明治記念大磯邸園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

神奈川県大磯町は明治政界の要人が邸宅や別荘を築いた地。残された邸宅と庭園をあわせて「邸園」を開発する事業が進行中です。2020年11月、明治記念大磯邸園は第一期開園となりました。この時点での車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

明治記念大磯邸園

大磯駅から約1.2km、徒歩15分の案内です。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。

第一期開園時点では、駐車場は未整備で、一般来園者用の駐車場はありません。車椅子利用者の車両の駐車は「事前にお問い合わせください」という案内です。

車椅子利用者は事前予約不要で駐車スペースが利用できます。場所は「団体バス等専用乗降場」内です。

明治記念大磯邸園

国道1号線の明治記念大磯邸園の西側、約100mの地点に「団体バス等専用乗降場」の入口があります。ここから入ります。

明治記念大磯邸園

入口のすぐ近くが、車椅子利用者用の駐車スペースです。通常は管理スタッフがいるので、利用を申告して誘導を受けてください。はっきりとした駐車区画はありませんが、2~3台は駐車可能です。

明治記念大磯邸園

邸園入口付近のバリアフリー状況です。駐車スペースから国道1号線の歩道を通行して、明治記念大磯邸園の入口へ向かいます。

明治記念大磯邸園

この間のルートは多少のアップダウンはありますが、一般的な車椅子利用者なら移動可能です。

明治記念大磯邸園

明治記念大磯邸園は入園無料です。

明治記念大磯邸園

邸園入口の先、左側が管理事務所です。パンプレットが置かれています。入口から短い区間は舗装路が整備されています。

明治記念大磯邸園

車椅子で問題なく通行できる舗装散策路は、一部だけです。

明治記念大磯邸園

邸園内を進むと、すぐに砂利路面の散策路になります。

明治記念大磯邸園

砂利路面は浅くはありませんが、見た印象よりは車椅子は進みました。もちろん力は必要です。

明治記念大磯邸園

砂利路面以外には、石畳風の路面がゴツゴツした、車椅子に衝撃がくる散策路もあります。

明治記念大磯邸園

第一期開園部の通常の見学コースの70%程度は、車椅子で快適には移動できない未舗装路面です。

明治記念大磯邸園

第一期開園は公園部だけで、邸宅内は非公開です。

明治記念大磯邸園

「旧大隈重信別邸」および「旧陸奥宗光別邸」の庭から各邸宅の外観を観る場所が、ビュースポットとされています。

明治記念大磯邸園

どちらも砂利路面から、芝生路面に移動して建物外観を見学します。

明治記念大磯邸園

芝生には固いサポートシートが埋め込まれているので、見た目よりは車椅子で移動できます。砂利路面よりは、芝生路面のほうが、車椅子での移動は楽です。

明治記念大磯邸園

まだ整備中ですが、旧別邸の外観はそれなりに復元されています。

明治記念大磯邸園

観るだけで往時の生活が想像できます。

明治記念大磯邸園

トイレの状況です。園内にバリアフリートイレが用意されている案内です。邸園内のトイレ案内標識は、「旧陸奥宗光別邸」の奥に進むように掲示されていますが、そのルート途中の庭には段差箇所があり、車椅子では通行できません。

明治記念大磯邸園

「旧陸奥宗光別邸」の北側の、車椅子が通行しにくい砂利路面の路を進みます。

明治記念大磯邸園

その突き当りに、簡易トイレが用意されています。

明治記念大磯邸園

内部はこのような簡易トイレで、手洗いの水はタンクから供給されます。

明治記念大磯邸園

明治記念大磯邸園の第一期開園部の散策路は、未舗装路が多く、車椅子での移動は楽ではありません。また園内トイレの利用は積極的にはお薦めできません。車椅子で悪路が走破出来れば、「旧大隈重信別邸」と「旧陸奥宗光別邸」の外観を鑑賞できます。

2016年に再建された大磯町の「旧吉田茂邸」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年1月に執筆しました)

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

神奈川県大磯町の「旧吉田茂邸」は、車椅子で見学ができる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

旧吉田茂邸

なお大磯城山公園全体および大磯町郷土資料館本館のバリアフリー情報は、別稿の「大磯城山公園 バリアフリー情報」をご覧ください。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

大磯駅からは約2kmの距離で徒歩30分の案内です。車椅子利用者は車の利用が便利です。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

「旧吉田茂邸」には来館者用の有料駐車場があります。身障者用駐車区画は1台分用意されます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

駐車場から階段路ですが、段差回避スロープがあります。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

傾斜は緩く一般的な車椅子利用者なら通行可能です。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

スロープの先からは、砂利路面や未舗装路面がありますが、車椅子一台分の幅がある舗装通路が整備されています。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

通路を進むと管理事務所があります。「旧吉田茂邸」有料駐車場は駐車料金の障がい者減免制度があります。管理事務所の窓口に障害者手帳等と駐車券を提示すると、駐車料金が無料になる減免措置を受けられます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

旧吉田茂邸への入館方法です。旧吉田茂邸の正面入口は階段路です。車椅子ルートは園内に案内表示があります。それに従って建物の裏側にまわります。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

建物の横から先は、上り坂のスロープ路です。それほどきつい傾斜ではありません。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

建物の裏側に車椅子用の出入口があります。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

鍵がかかっているので、インターフォンでスタッフに連絡します。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

車椅子用の出入口に段差はありません。旧吉田茂邸内は土足禁止で、靴を脱いで見学します。

車椅子利用者は、自分の車椅子のタイヤを拭いて上るか、館内用の車椅子を借りて乗り換えて見学します。

今回の取材では、自分の車椅子のタイヤを拭いて上りました。出入口にペーパータオルがあり、それでスタッフの方にタイヤを拭いていただきました。

介助者も車椅子用の出入口から一緒に入館できます。その場に介助者用スリッパの用意があり、脱いだ介助者の下足は、車椅子用出入口にそのまま置くことができます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

車椅子用出入口から、正面入口の受付に移動して、入館手続きを行います。

旧吉田茂邸は有料施設ですが観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

館内のバリアフリー状況です。バリアフリートイレは1Fに1つ用意されています。オストメイトがある広くて綺麗なトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

大磯 旧吉田茂邸 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

1Fは応接室と食堂そして展示休憩室、2Fは新館と応接間棟に分かれた構造で、それぞれにエレベーターがあります。

応接間棟2Fの「書斎」は、スリッパを脱いで見学する畳の間ですが、車椅子で畳の上にあがることが許可されました。

旧吉田茂邸

「金の間」「銀の間」がある新館2Fへ上るエレベーターは、とても狭いホームエレベーターです。普通サイズの車椅子がギリギリで入るサイズで、大柄な介助者は同乗できません。大型の車椅子はエレベーターの利用が難しいかもしれません。

新館のエレベーターが狭いこと以外は、車椅子での館内見学に大きな問題はありません。

旧吉田茂邸

館内各部屋にスタッフが常駐して積極的に解説をしていただけます。また各部屋の解説掲示も、分かりやすく丁寧です。

2009年に全焼しましたが、資料に基づき正確に再現された建物ということが分かります。事前知識がなくても、理解が深まります。

家財の多くは火災によって焼失しましたが、蔵書は図書館に預けられていたために本物ということです。また現在展示されている家財は、資料に基づき、可能な限り各地の職人に再現製作していただいたそうです。

旧吉田茂邸

2Fの部屋からの眺望は素晴らしい。西湘の海、箱根の山、富士山を臨みます。

旧吉田茂邸

2016年に再建されたバリアフリー施設です。旧吉田茂邸は、車椅子で見学できます。

(本稿は2020年2月の取材に基づいています)