長柄町の農業複合施設 ながら太陽ファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県長柄町の「太陽建設(株)」が運営する、農場、蕎麦処、農産物直売所などがある農業複合施設です。「長柄町の豊かな自然を未来に残すため」に、自社や町内の農家が育てた農産物を販売、加工、あるいは調理をして商品化する、農業の六次化事業が行われています。

2020年に「産直広場太陽」がオープンしました。車椅子で利用できるバリアフリー店舗です。

ながら太陽ファーム

傾斜地にある施設で、入口に近い低い位置に「アイガモ農法の水田」と「観光ブルーベリー農園」、少し離れた場所に「産直広場太陽」、その上に蕎麦処「ながら長生庵」、更に上に「そば畑・農園」、最高地点に「長生き展望台」があります。この高低差がある敷地内に駐車場が4か所用意されています。

ながら太陽ファーム

「産直広場太陽」は段差の無い構造です。店舗前駐車場からフラットな舗装路面を通り出入口に向かいます。

ながら太陽ファーム

出入口は幅広い自動ドアです。店内の通路は広く、車椅子で移動できる十分な幅があります。「産直広場太陽」は車椅子で買い物ができるお店です。店内にはファームや町内の農家が育てた農産物、加工品が並びます。店舗の横には、ソフトクリームなどを販売する売店があります。

ながら太陽ファーム

「産直広場太陽」の横に別棟でトイレ棟があります。このトイレは一般トイレのみでバリアフリートイレはありません。

ながら太陽ファーム

バリアフリートイレは「観光ブルーベリー農園」の高さから、一段高い位置の駐車場にあるトイレ棟に用意されています。

ながら太陽ファーム

スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

ながら太陽ファーム

2013年に開店した蕎麦処「ながら長生庵」は、バリアフリートイレがある駐車場からの階段ルートがありますが、「ながら長生庵」の横にも駐車場があり、駐車場からはフラットにエントランスへ移動できます。「ながら長生庵」は座敷席もありますが、可動式テーブル席があるお店です。駐車場と席を選べば、車椅子で利用できます。

ながら太陽ファーム

最高地点にある「長生き展望台」へは、車で移動します。展望台の近くに駐車場があります。

ながら太陽ファーム展望台は5段の階段があります。スロープは無く、車椅子では上ることが出来ません。

ながら太陽ファーム

なんらかの方法で展望台に上がることが出来れば、展望台自体はフラットなウッドデッキ構造です。

ながら太陽ファーム

「長生き展望台」から、房総半島の里山の自然を見渡すことができます。

ながら太陽ファーム

「ながら太陽ファーム」は民間企業が地域貢献事業として運営する農業複合施設です。農産物直売所と蕎麦処は、車椅子で利用できます。

(本稿は2022年7月に執筆しました)

地上100ⅿ 茨城県庁展望ロビー 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

水戸市にある茨城県庁の最上階25Fは、無料公開されている展望ロビーです。茨城県庁は1998年の竣工で、展望ロビーは2019年に改装工事が行われました。東西南北にロビーがあるバリアフリーな展望施設です。なおティーラウンジは2022年3月に閉店しました。

茨城県庁展望ロビー

県庁から徒歩圏に駅はなく、水戸駅などからバスが運行されています。車の場合は来庁者用無料駐車場が東西2か所に用意されています。

茨城県庁展望ロビー

身障者用駐車スペースは一般駐車場とは別に、県庁舎エントランスの近くに設けられています。前後左右スペースに余裕がある駐車スペースです。

茨城県庁展望ロビー

県庁舎のエントランス周辺はフラットな構造で、出入口は大きな自動ドアです。

茨城県庁展望ロビー

土日祝日など閉庁日の車椅子での展望ロビーへのアクセスルートを紹介します。閉庁日は1Fのエレベーターホールが閉鎖されています。一般来館者の展望ロビーへのアクセスルートは、1Fから階段で2Fへ上がり、2Fのエレベーターホールから高層階用のエレベーターに乗り25Fへ上がります。車椅子利用者は1Fの警備スタッフの方の誘導を受けて、閉鎖されている1Fエレベーターホールに移動し、スタッフの操作で低層階用エレベーターに乗り2F へ移動します。そして2Fのエレベーターホールから高層階用のエレベーターに乗り換えます。帰りも同じ手順で、2Fまで下りてから2Fの警備スタッフの誘導を受けて1Fへ戻ります。

高層階用のエレベーターはシースルーエレベーターで2基あります。普通サイズの車椅子が2台入る大きさのエレベーターです。

茨城県庁展望ロビー

展望ロビーは南北方面向きに大きなロビーがあります。西向きはシースルーエレベーターからと小窓からの眺望、東側は小さな展望ロビーです。

茨城県庁展望ロビー

西向きの小窓からは笠間市方面が観えます。

茨城県庁展望ロビー

北方面の大きな展望ロビーに移動します。

茨城県庁展望ロビー

日立港、五浦方面から竜神大橋方面にかけて、広域の景観を楽しめます。

茨城県庁展望ロビー

茨城県庁の中央部は吹き抜け構造です。外景だけではなく、展望ロビーから県庁の内部空間を見下ろすことができます。

茨城県庁展望ロビー

南方面の大きな展望ロビーに移動します。

茨城県庁展望ロビー

牛久大仏、茨城空港、そして関東平野の先には富士山が観えます。

茨城県庁展望ロビー

南展望ロビーから足元を見下ろすと、緑化された県庁敷地の造形が楽しめます。

茨城県庁展望ロビー

南北の展望ロビー内はベンチやデスクなどが配置されています。今回取材時は、大勢の人が勉強をしていました。図書館の自習室のような状況です。

茨城県庁展望ロビー

東方面の小さなロビーからは、正面が大洗方面、その先は太平洋を眺望します。空と海が溶け合います。

茨城県庁展望ロビー

東展望ロビーには、ユニークな木彫アートが展示されています。

茨城県庁展望ロビー

ベンチもユニークな造形です。

茨城県庁展望ロビー

アート系ベンチに座り、太平洋方面の眺めを楽しむロビーです。

茨城県庁展望ロビー

展望ロビーの西側にバリアフリートイレがあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

茨城県庁展望ロビー

茨城県庁展望ロビーは、フラットな構造でスペースに余裕がある、車椅子から東西南北全方面の眺望を楽しめるバリアフリーな展望施設です。

シンボルタワーなどがある文化施設「水戸芸術館」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

江戸情緒の観光施設 羽田空港第三ターミナル 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

旧名称は「羽田空港国際線ターミナル」です。2020年3月に第三ターミナルに名称変更され、駅名も変わりました。理由は国際線の増便に伴い、同月から羽田空港第二ターミナルでも国際線が発着するためです。コロナ禍が発生した直後のことでした。

その後のコロナ禍の拡大に伴い、国際線の状況は激変しました。2022年5月時点では、多くの店舗が休廃業しています。

国際線の発着便数が減少しても、羽田空港第三ターミナルが閉鎖されることはありません。江戸情緒を楽しめる「江戸小路」、そして羽田空港を眺望する展望デッキは、飛行機に搭乗しない人の観光施設としても人気です。むしろコロナ禍以後は、密にならない安全安心な観光スポットとして注目されてきました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

羽田空港第三ターミナルは、京急本線駅と東京モノレール駅に直結しています。車椅子でのアクセスに問題はありません。

駐車場は羽田空港P5を利用します。P5に限らず、羽田空港の駐車場は身障者の利用において独特の運用ルールがあるので詳しく紹介します。

羽田空港第三ターミナル

羽田空港駐車場は駐車料金の障がい者減免制度があり、料金が半額に減免されます。入庫時に障がい者マークのある入庫レーンに進んでください。P5の場合は大型車用の入庫レーンです。駐車券を発券する前に、発券機にあるインターファンまたは呼び出しボタンで管理事務所に連絡します。P5はインターファンです。

インターファンで「障がい者利用」と申告すると、「障害者手帳を見せてください」と言われます。発券機の上部にあるカメラに向かい、障害者手帳の顔写真があるページを提示します。障がい者と運転者が別の場合は、「横に乗っています」など、本人が乗車していることを申告します。

「確認できました」「減免券を発券します」と言われます。すると精算時に自動的に半額に減免される駐車券が発券されます。もし入庫時に駐車料金の減免措置を受けなかった場合は、空港内の案内所で手続きをするか、出庫時の申請でも減免措置を受けることができます。

羽田空港P5は9階建ての自走式立体駐車場で、各フロアに身障者用駐車区画があります。

羽田空港第三ターミナル

不正利用を防止するためだと思われますが、身障者用駐車区画を「ご利用の方はインターファンでご連絡ください」と案内されています。ここでは障害者手帳のチェックなどはありません。「利用します」と連絡するだけです。

羽田空港第三ターミナル

P5は3Fが羽田空港第三ターミナル2Fに連絡しています。3Fに駐車できれば、P5内のエレベーターを利用することなく、第三ターミナルへ移動できます。

羽田空港第三ターミナル

駐車場棟から第三ターミナルへの移動ルートには、車椅子で利用できる動く歩道があります。

羽田空港第三ターミナル

第三ターミナルの2Fは到着ロビー、3Fが出発ロビー、江戸小路や展望デッキは4F 5Fにあります。まずエレベーターを利用して3Fに上がります。空港のエレベーターなので、かごのサイズは巨大です。

羽田空港第三ターミナル

3F から別のエレベーターを利用して4Fに上がります。ここからが江戸小路です。ショップ&グルメ店が並びます。

羽田空港第三ターミナル

人影は少なく、営業している店舗はまばらです。

羽田空港第三ターミナル

神楽殿のようなイメージのステージがあります。コロナ禍以前はイベントが開催されていました。

羽田空港第三ターミナル

江戸小路が続きます。休廃業店舗が目立ちます。

羽田空港第三ターミナル

目玉の観光施設「はねだ日本橋」の橋桁にきました。4Fで下から日本橋を見上げます。

羽田空港第三ターミナル

「はねだ日本橋」横から5Fへ、エレベーターを利用して上がります。

羽田空港第三ターミナル

エレベーターの先から日本橋を渡ります。かなり傾斜がきつい橋です。気合を入れて車椅子を進めます。

羽田空港第三ターミナル

橋横の壁面に江戸の様子が描かれています。

羽田空港第三ターミナル

解説によると「はねだ日本橋」は、19世紀前半の日本橋の2分1スケールということです。

羽田空港第三ターミナル

日本橋の先には、江戸情緒の櫓が展示されています。

羽田空港第三ターミナル

5Fから4F江戸小路の建物の屋根が見えます。細かい装飾が施されているのがわかります。

羽田空港第三ターミナル

5Fから飛行機の模型の横を通り、展望デッキに向かいます。展望デッキもバリアフリー仕様です。

羽田空港第三ターミナル

今回取材時は雨天でした。展望デッキからは羽田空港全体を見渡すことができます。

羽田空港第三ターミナル

展望デッキは段差解消されています。車椅子でデッキ内の少し高い地点に行くことができます。

羽田空港第三ターミナル

展望デッキには屋根があるエリアがあり、雨天でも外にでることが出来ます。

羽田空港第三ターミナル

屋内から展望デッキ越しに空港を眺めることができる場所もあります。

羽田空港第三ターミナル

第一、第二ターミナル方面まで、第三ターミナルの展望デッキから見渡すことが出来ます。

羽田空港第三ターミナル

羽田空港第三ターミナルは江戸情緒の観光施設として、また飛行場のビュースポットとして、旅行者以外も訪れているバリアフリー施設です。

羽田空港に隣接する複合施設「羽田イノベーションシティ」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)