市川市アイ・リンクタウン展望施設 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県市川市の市川駅南口あるアイ・リンクタウンは、最上階の45Fが展望ロビー、その上の屋上が展望デッキとして無料開放されています。車椅子で眺望を楽しめる展望施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

 

○アクセス方法

2009年に市川駅南口再開発で誕生したアイ・リンクタウン。ツインタワー構造で、タワーズウエストの最上階が、無料展望施設として開放されています。

アイ・リンクタウンはJR市川駅と直結した施設です。有料の民営地下駐車場もあります。アクセスは便利です。

アイ・リンクタウンは、3Fが施設共用デッキになっています。1Fなどから3Fへ上るエレベーターがあるので、どのルートからでも車椅子で3Fへ上ることができます。

展望施設へはこの3Fから、タワーズウエスト内の専用直行エレベーターに乗り込みます。

アイ・リンクタウン

○直行エレベーターの状況

45Fへの直行エレベーターは、北側を向いたシースルー構造です。エレベーター内から車椅子で眺望を楽しめます。

遠くは筑波山、近くは矢切の渡しなどが見える方向です。ちょうど乗り合わせた施設スタッフの話では、北風の日は、エレベーター内で、もの凄い風切音がするらしいです。

 

○展望ロビーのバリアフリー状況

45Fが展望ロビーです。シースルーエレベーターとは逆方向の、南向きのガラス張りロビーです。

正面は東京湾。右手に東京の街並みが見える方向です。

45F展望ロビーはフラットで通路幅は広く、バリアフリーです。障害者用トイレもあります。

展望ロビーのバリアフリー状況

○螺旋階段の昇降機で屋上へ

45F展望ロビーの上に、吹きさらしの展望デッキがあります。

展望デッキは360℃眺望。夜景の聖地です。

45Fロビーから展望デッキへは、螺旋階段で上ります。この螺旋階段に、昇降機が設置されています。

インターホンで係員を呼び、操作していただく方式です。無料施設で手間をかけるのはちょっと気が引けますが、上ってみたい車椅子利用者は螺旋昇降機を利用して下さい。

螺旋階段の昇降機で屋上へ

○展望デッキのバリアフリー状況

展望デッキは地上150mの吹きさらしです。横にガラス壁はありますが、天井はありません。

周辺に高層ビルはまったくありません。川の向こうは東京都。都心の夜景が近くに見えます。アイ・リンクタウンは、車椅子で上れる無料の天空の城です。

転落のリスクはありませんが強風には注意が必要です。取材日は南風が強く、デッキに出た瞬間に、車椅子が吹き飛びそうな強風に出会いました。冬場は寒さ対策が必要です。

体力に問題のある障害のある人は、天候に気をつけて展望デッキをご利用下さい。

45F展望ロビーは、安心安全の屋内施設です。

市川市アイ・リンクタウン展望施設

市川市アイ・リンクタウン展望施設は、駅前150mにある無料の展望施設です。展望デッキへ向かう車椅子用昇降機は、螺旋階段を上がります。

富山湾を車椅子で空中散歩 新湊大橋あいの風プロムナード バリアフリー情報

富山県射水市の富山新港に架かる「新湊大橋」には、車椅子で散歩ができる歩道があります。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

 

○あいの風プロムナードの概況

新湊大橋は、観光地「海王丸パーク」がある富山新港に架かる、全長3.6km、主塔の高さ127mの、日本海側最大級の斜張橋です。

上部が車道、下部が無料歩行者通路で480mに及ぶ海上散策路です。

歩行者通路の愛称は「あいの風プロムナード」。2013年に開通したバリアフリー歩道です。橋の両側にエレベーターがあります。

新湊大橋の歩道は、自転車が利用出来る設計の生活道路です。橋が開通する以前の2013年5月まで、近隣住民は渡し船で通勤通学をしていました。自転車利用可の設備設計は、生活からの必然的なニーズに基づきます。

あいの風プロムナードの概況

○駐車場のバリアフリー状況

車椅子で空中散歩を楽しむなら、アクセスは車が便利です。

橋の両側に無料駐車場があります。

東側の「堀岡緑地」の駐車場は普通車33台を収容し、内2台分が障害者用駐車区画です。

西側の「海岸緑地」の駐車場は普通車20台を収容。障害者用駐車区画はありませんが、空いていれば問題なく利用出来るフラットな駐車場です。

駐車場には公衆トイレがあり、障害者用トイレが用意されています。

駐車場のバリアフリー状況

○エレベーターのバリアフリー状況

自転車の利用を前提にしている施設なので、駐車場からエレベーターまで、段差なく移動できます。

橋の両側にあるエレベーターは、自転車利用可の大型タイプです。したがって、車椅子での乗降も楽々余裕です。

ちなみに橋上の『あいの風プロムナード』では、自転車は押して歩くのがルールです。

 

○あいの風プロムナードのバリアフリー状況

眺望を楽しむことが設計の前提になっているので、足元からアクリル板で外部が観える構造です。車椅子からの低い目線でも、橋上からの眺望を楽しめます。

あいの風プロムナードのバリアフリー状況

無料でバリアフリーな「あいの風プロムナード」。歩道の全長は480m。往復すると約1kmあります。

「あいの風プロムナード」は中心部が最高地点になる傾斜歩道で、それなりの傾斜角度があります。どこまで行くか、どこで引き返すか、ご自身やご家族の体力に応じて判断して下さい。

富山県内では黒部ダムに次ぐ高さの構造物ということ。歩道の両側に窓があり、車椅子で富山新港からの眺望を楽しめます。

あいの風プロムナードのバリアフリー状況

○シンボルは帆船海王丸

隣接する「海王丸パーク」のシンボルは帆船海王丸。「あいの風プロムナード」から海王丸がよく観えます。海王丸が帆を広げた状態、総帆展帆の時がベストビューです。

シンボルは帆船海王丸

新湊大橋自体もビューポイントです。観光ガイドブックに掲載される海王丸パークからみる新湊大橋の写真は、総帆展帆の海洋丸の先に新湊大橋、そのバックが立山連峰です。これは天候条件が揃わないと観られない光景です。

シンボルは帆船海王丸

新湊大橋の「あいの風プロムナード」は、車椅子で海の上を散策できる、高さ47mの無料歩行者通路です。

谷川岳ロープウェイ 車椅子で登る天神平 バリアフリー情報

群馬県みなかみ町の日本百名山「谷川岳」に登る「谷川岳ロープウェイ」は、バリアフリー仕様です。実際に車椅子で利用した現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

谷川岳ロープウェイ 車椅子で登る天神平 バリアフリー情報

○車椅子で出来る事

谷川岳ロープウェイは「谷川岳ベースプラザ」から、標高1,319mの「天神平駅」をむすびます。

天神平駅から屋外に出るスロープがあります。ここまでは車椅子で移動可能です。

天神平そのものは自然のままで、バリアフリー歩道はありません。

また天神平にある天空レストラン「ビューテラスてんじん」へのルートは階段で、バリアフリールートはありません。

したがって車椅子で出来る事は、ロープウェイから景観を楽しみ、到着後は天神平駅から屋外に出て、可能な範囲で移動しながら眺望や高山植物を楽しむことになります。

谷川岳ロープウェイ

○アクセス方法

日本一のモグラ駅で有名な土合駅が最寄りですが、車椅子利用者は車でのアクセスになります。

谷川岳ベースプラザには有料駐車場があります。駐車料金の障害者減免制度はありません。

駐車場の入口は坂下の1Fと坂上の6Fの2か所あります。駐車場は1Fから7Fまでのフロアが使用されています。

駐車場の入口は坂下の1Fと坂上の6Fの2か所

駐車場にはエレベーターが4基あり各フロアを結びます。障害者用駐車区画も複数のフロアに用意されています。

谷川岳ベースプラザには有料駐車場

1F、6Fのどちらの入口を利用しても障害者用駐車区画が利用できます。入場時に駐車場スタッフに車椅子利用を申告して誘導を受けて下さい。

谷川岳ベースプラザには有料駐車場

○ベースプラザのバリアフリー状況

谷川岳ロープウェイの切符売場は6Fです。どのフロアに駐車しても、先ずはエレベーターで6Fへ移動します。

6F内はフラットでスペースに余裕があります。売店や食堂があり、いずれも車椅子で利用できます。

ベースプラザのバリアフリー状況

障害者用トイレは6Fにあります。大型のベッドはありませんが、一般的な仕様のトイレです。天神平駅には障害者用トイレはありません。

障害者用トイレは6F

ロープウェイの乗り場は7Fで連絡します。6Fから7Fへはスロープで移動します。少し傾斜は強いスロープですが、一般的な車椅子利用者ならなんとかなる傾斜です。

6Fから7Fへはスロープで移動

エレベーターで7Fへ上っても、駐車場に連絡するだけで、ロープウェイ乗り場には連絡できません。このスロープを行き帰りとも通ります。

7Fに上がるとロープウェイ乗り場まではフラットな連絡通路を通ります。車椅子での移動に問題はありません。

ロープウェイ乗り場まではフラットな連絡通路

○乗車料金の障害者減免制度

谷川岳ロープウェイの乗車料金は、障害者手帳の提示で本人が半額に、1種の手帳の場合は介助者1名まで半額に減免されます。

6Fのチケット売り場で手帳を提示する運用です。

6Fのチケット売り場

○谷川岳ロープウェイのバリアフリー構造

ロープウェイ乗り場はフラットな構造で段差はありません。

谷川岳ロープウェイのバリアフリー構造

谷川岳ロープウェイのバリアフリー構造

プラットフォームとゴンドラの間は、隙間なく補助装置が出る構造で、衝撃なく安全に車椅子で乗降が可能です。

プラットフォームとゴンドラの間は、隙間なく補助装置が出る構

プラットフォームとゴンドラの間は、隙間なく補助装置が出る構

プラットフォームで乗降する間は、ゴンドラはとてもゆっくりと移動するので、車椅子での乗降に多少時間がかかっても問題はありません。

ゴンドラはとてもゆっくりと移動

ただしゴンドラの乗降口の横幅に余裕がありません。次に詳しく紹介します。

 

○ロープウェイ車椅子乗車の注意点

車椅子で乗車する場合は、スタッフが椅子席を跳ね上げてゴンドラ内のスペースを拡張します。

ロープウェイ車椅子乗車の注意点

ゴンドラの乗降ドアの広さは十分で問題はありません。高さも余裕があるので問題ありません。

ゴンドラの乗降ドア

問題は横幅です。ゴンドラ内に入り、跳ね上げたシートスペースに入る箇所が、一般的な車椅子のサイズでギリギリの幅です。横幅が広いタイプの車椅子や、横に器具が付いている車椅子では、入らない可能性があります。タイヤが太い車椅子も同様です。幅広の車椅子の場合は、利用の可否を事前に相談されることをお薦めします。

一般的な車椅子のサイズでギリギリの幅

車椅子は横向きでゴンドラに入ります。乗車スペースが狭いので、一般的な車椅子でも向きを正面に変えることは困難です。小型の車椅子であれば、ゴンドラ内で90°回転させて正面を向くことが出来るかもしれません。

車椅子は横向きでゴンドラに入ります

原則、横向きの乗車になるので、バックで乗車して、前進して降車するのが一般的です。必要に応じて、乗降はスタッフが介助していただけます。

谷川岳ロープウェイ

○天神平駅のバリアフリー状況

天神平駅の乗降設備及びバリアフリー環境は、ベースプラザと同様です。

天神平駅

天神平駅のバリアフリー状況

舗装スロープ路があり、天神平の屋外に車椅子で移動できます。

天神平駅のバリアフリー状況

その先は自然のままの空間です。路面の荒れ方はひどく、一般的な車椅子利用者なら、かなり無理をしても、見える範囲までの短距離移動が限界です。

天神平駅のバリアフリー状況

天神平駅のバリアフリー状況

前出の通り、レストランの利用は階段を通ります。障害者用トイレはありません。

天神平駅のバリアフリー状況

1,502mの展望台へはペアリフトが運行していますが、車椅子での利用は出来ません。

天神平駅

谷川岳ロープウェイは、車椅子で標高1,319mの天神平へ登ることが出来ます。ただし幅の広い車椅子を利用している方は、注意して下さい。