国立西洋美術館「ミケランジェロと理想の身体」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

国立西洋美術館で2018年6月19日から9月24日の開催。「ミケランジェロと理想の身体」展は、ミケランジェロ作品2体を中心にした、身体の彫像を集めた企画展です。

彫像展ということもあり、ほぼ全ての作品は360度から鑑賞可能で、低い位置からの目線でも死角がない展示。展示間の通路幅は広く、快適に車椅子で鑑賞できます。

西洋美術館企画展のバリアフリー概況です。観覧料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免されます。会場へはエレベーターを利用。最初のエレベーターで企画展受付のB1へ。そこで入場手続きをして、別のエレベーターで会場入口のB2へ向かいます。バリアフリートイレは、企画展示室内のB2と、1Fの無料スペースにあります。

展示会場フロア内は段差の無い構造ですが、展示会場はB2とB3の2フロア。「ミケランジェロと理想の身体」では、車椅子利用者の動線は健常者と同じで、B2→B3→B2。1Fからのエレベーター利用を含めると、合計5回車椅子でエレベーターに乗ります。

ミケランジェロ作品2体はB3での展示です。B3会場は、他にもう1点の大型彫像作品と、計3点の作品をゆったりと展示。360度から、車椅子でしっかりミケランジェロ作品を鑑賞できます。スペースに余裕があり、見やすい工夫がある展示です。

企画展の宣伝では、ミケランジェロ作品ばかりが目立ちますが、紀元前の作品から19世紀の作品まで、見ごたえのある作品が並びます。古代ギリシャの彫刻技術の高さを再認識できます。作品リストをみるとフィレンツェの美術館所有作品が多い。めったに鑑賞できない作品群です。

いつもながら、車椅子の誘導など、会場のスタッフには親切にしていただきました。「ミケランジェロと理想の身体」は、とても車椅子で鑑賞しやすい企画展です。

別稿で「国立西洋美術館 企画展示室 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

銀座ポーラミュージアム「中世より愛をこめて」バリアフリー情報

東京都中央区銀座一丁目「ポーラミュージアムアネックス」で、2018年7月13日から9月2日の開催。野口哲哉氏の「中世より愛をこめて」展は、車椅子での観覧が可能なバリアフリーな展覧会です。入館料は無料。会期中は無休です。

野口氏の作品は皆に愛されます。何とも言えない武士たちの表情。解釈は自由。鎧兜をまとった武士たちの、人間味あふれる表情を鑑賞してください。約50点の作品展示です。

車椅子目線で見やすい展示もありますが、会場中央部の展示ケースは、健常者に合せた高さで、車椅子から見えないことはありませんが、やや下から見上げる展示です。もう少し低いと、とても見やすいはず。この点を除けば、車椅子利用での問題は何も感じません。

会場内に流れるBGMが素晴らしい。作品のテーマにピッタリな選曲。鑑賞していると、どんどん中世の愛の世界に入り込みます。

「ポーラミュージアムアネックス」はポーラ銀座ビルの3Fにあります。地下通路から直結ルートはなく、銀座通りに面したビル1Fからエレベーターの利用です。エレベーターは2基あり、車椅子利用が十分可能なサイズ。大型の車椅子でも利用できます。

会場がある3Fはフラットな構造です。「中世より愛をこめて」は、展示ケース間の距離がある程度あるので、車椅子で会場内の移動が問題なくできます。

「中世より愛をこめて」は約1.5か月の開催。これはポーラミュージアムとしては長い会期です。通常は1か月以内で、年間10本ほどの企画を開催します。誰もが楽しめる展示会です。「ポーラミュージアムアネックス」は車椅子で観覧できます。

銀座ポーラミュージアムアネックスのバリアフリー状況を、別稿で紹介しています。ご参照ください。

表参道ヒルズ 「キース・ヘリング」展 バリアフリー情報

東京都渋谷区。表参道ヒルズのB3スペースオーで2018年8月9日から19日までの開催。入場無料。キース・ヘリング生誕60年記念特別展「キース・ヘリングが愛した街 表参道」展は、会場内の通路幅に余裕があり、作品の展示が高い位置あるので、車椅子で見やすい企画展です。

キース・ヘリングは1958年生まれ。1990年にエイズにより31歳で亡くなりました。サブウェイドローイングで脚光を浴びたのが1980年のこと。アーティストとして活動したのは1980年代ですが、その作品は今でも新鮮です。

会場のレイアウトは、周囲の壁面が作品展示スペース。中央部が関連商品の販売ショップ。したがってショップが混雑していても、車椅子では周回路から作品を鑑賞することが出来ます。混みあうショップを必ず通る動線にしていないのが、車椅子利用者には嬉しい設定です。今回訪問時はそれほどの混雑ではなかったので、車椅子で「POP SHOP」風の売り場をゆっくり見ることができました。

ポスターやレコードジャケットなどの作品展示ほとんどですが、キース・ヘリングが表参道でドローイングした時の写真の展示もあります。出口の手前では、表参道での活動の動画録画を放映。放映しているテレビがチャンネル式の年代物。面白い演出です。

歩行者天国の表参道で、チョークでドローイングをしているキースの雄姿がそこにあります。

表参道ヒルズのB3スペースオーは、車椅子で利用しやすいイベントスペースです。B3にはスロープは来ていないので、車椅子利用者はエレベーターを利用してください。バリアフリートイレは、スペースオーの隣にあります。

誰からも愛される作品、そしてキースの人柄も皆に愛されました。80年代を知らない世代も楽しめる、バリアフリー企画展です。

表参道ヒルズのバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。