東京の中心地「銀座」には、車椅子で利用できるバリアフリーなアートスペースが複数あります。その中から企画展が無料公開、または障がい者減免制度で無料になる主な施設を、銀座一丁目方面から歩きながら観覧する順で紹介します。
なお各施設のイベント開催スケジュールは、それぞれ個別に確認して利用してください。
ポーラミュージアムアネックス
銀座一丁目のポーラビル3Fのアートスペースです。年間に10本程度、企画展が開催されます。観覧は無料です。
中央通りに面したビル1Fからエレベーターを利用して3Fへ上がります。3Fはフラットな構造で出入口は自動ドアです。車椅子での利用は可能です。

シャネルネクサスホール
銀座三丁目のシャネル銀座ビル4Fにあるアートスペースです。写真アートの展示会を中心に「シャネルの精神に基づいた文化的イベント」が年間数本開催されます。観覧は無料。若手音楽家の発表会「ピグマリオンズデイズ」は、事前申し込み制です。
そのイベントにより、店内エレベーターを利用する場合と、店外にあるエレベーターを利用する場合があります。店内エレベーターは1F内に段差がある構造です。銀座シャネル店舗1Fでネクサスホールの利用を申告して、スタッフの誘導を受けてください。

銀座松屋イベントスクエア
銀座三丁目の松屋8Fイベントスクエアでは、有料無料の企画展が定期的に開催されます。有料展の観覧料は障がい者減免制度があります。
銀座松屋の8Fはバリアフリー仕様です。企画展の車椅子での観覧は可能です。

銀座メゾンエルメス フォーラム
銀座五丁目の銀座メゾンエルメス8Fと9Fが、アートスペース「フォーラム」です。年間3本から4本の展示会がされます。入場は無料です。
銀座メゾンエルメス1Fの通常の店舗入口は、段差があります。店舗前でスタッフにフォーラムの利用を告げてください。別の入口または別のエレベーターに案内をしていただけます。
フォーラムの展示会場はフラットな構造です。10Fの映画鑑賞の席は階段構造なので、車椅子では最前列での鑑賞になります。

ギンザグラフィックギャラリー
銀座七丁目のDNP銀座ビルにあるアートスペースです。定期的にグラフィックアートの展示会が開催されます。入場は無料です。
通常の入口は段差があります。車椅子では、入口にあるインターフォンで連絡してください。別にある車椅子入場口に誘導していただけます。
会場はB1から2Fまであります。各フロア内はフラットな構造で、エレベーターを利用して上下階移動します。1Fのエレベーター乗り場は、スタッフの誘導が必要です。利用の際は声をかけてください。バリアフリートイレはあります。

銀座資生堂ギャラリー
銀座八丁目の資生堂銀座ビル地階にあるアートスペースで、入場無料の展示会が定期的に開催されます。
通常の入場ルートは1Fから階段を利用します。車椅子では、1F店舗内からエレベーターを利用して下さい。階段ルートの途中に展示物がある展示会もありますが、車椅子では階段途中の観覧はできません。展示室はフラットな構造で、車椅子で利用できます。

以上、車椅子で利用できる主な銀座のアートスペースの概況です。
(本稿は2020年3月に執筆しました)