藝大アーツ2018「障がいとアーツ」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

2011年から正式開催される「障がいとアーツ」。2018年は12月1日と2日の開催。メイン会場は藝大キャンパス奏楽堂ホールです。入場無料。観覧および車椅子席利用は事前申し込み者優先。以下、2018年12月2日開催の「聞こえる色、見える音」コンサートの詳細を紹介します。

オープニングの金澤翔子さんの揮毫は「絆」でした。そしてコンサートへ。急逝された故松下副学長の作品が、計3曲演奏されました。

2018でステージに立った障がいのあるアーティストはお二人。視覚障がいのあるヴァイオリニスト川畠氏はヴィヴァルディ四季より「冬」。同じく視覚障がいのあるパーカッショニスト片岡氏は、林英哲氏との共演で和太鼓協奏曲「飛天遊」。お二人とも圧巻のパフォーマンスを披露されました。

恒例になった特別支援学校のステージ披露。筑波附属聴覚特別支援学校の生徒は「ラデツキー行進曲」。都立八王子特別支援学校の生徒は、ベートーヴェン第九「歓喜の歌」。一生懸命の演奏と合唱です。

最後は故松下副学長の作品「幻想曲通りゃんせ」。希望者はステージに上がり、オーケストラの間に座り演奏を楽しみます。楽屋裏からの特別ルートを通り、車椅子でステージに上がった人は、2018年は3名でした。

12月2日のコンサート、奏楽堂ホールは満員になりました。車椅子席も、2列になっての観覧です。大盛況、大成功の藝大アーツ2018「障がいとアーツ」でした。

別稿で「藝大「七感で楽しむシアター」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

東京国立博物館「博物館に初詣2019」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

上野のトーハクは2019年も1月2日から開館。車椅子で行った16年目になる新春の恒例イベントのバリアフリー状況を紹介します。

トーハク「博物館に初詣」の恒例企画は、干支を題材にした作品の特別展示です。2019年も本館2Fの特別1室と2室で、亥アートの特別展示が企画されました。

本館2Fへのエレベーターは1基のみ。高齢の方を中心に混みあうことが多くなりました。また本館各展示室の出入口には、小さな段差があることが多いので、車椅子では注意して走行してください。本館の地階には、広くて設備が新しいバリアフリートイレがあります。

2日と3日は新春特別イベントとして「和太鼓」や「獅子舞」が披露されます。会場は本館前の野外特設ステージ。広い前庭のどこからでも見ることができるので、車椅子での参加は可能です。野外で寒いので、体力に問題のある方は注意してください。

2日と3日は、11時よりトーハク特製干支カレンダーの配布があります。配布場所は本館2F。数量限定ですが、これまでの経験ではそれほど急がなくても無くなることはありません。

2019年は、長谷川等伯の「松林図屏風」が特別公開。本物は本館の2Fで公開。1Fには複製が展示され、デジタル演出で、屏風に雪が降ったり、鳥が飛んだりします。靴を脱いで畳のお座敷席から鑑賞する趣向です。車椅子では畳に上がれませんが、横からデジタル演出を鑑賞することは出来ます。

本館の1F・2Fの各展示室では、お正月らしい作品の展示があります。国宝、重文級の特別展示もあり。トーハクの素晴らしい演出で、お正月を楽しむことが出来ます。

身体障害者手帳を持っている人に限り、トーハクは駐車場の利用が可能です。事前予約が推奨されています。トーハク入館料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。敷地内および館内はバリアフリー改修されています。車椅子での施設利用は可能です。

回を重ねるほどに混むようになりました。「博物館に初詣」は人気企画です。車椅子利用者は混雑に気をつけて下さい。

別稿で「東京国立博物館 本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

東京国立博物館「顔真卿」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

トーハク特別展「顔真卿(がんしんけい) 王義之(おうぎし)を越えた名筆」は、2019年1月16日から2月24日の開催。会場の平成館はバリアフリー。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

唐の時代の「顔真卿」を中心に、紀元前13世紀の殷時代の甲骨文から19世紀の清時代の書までを展示。書の歴史や変遷を俯瞰する企画展です。

今回、台北の国立博物館から初来日した書の一つが「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」。唐の時代、反乱軍に立ち向かった顔一族。その多くが非業の死を遂げたそうです。「祭姪文稿」は「顔真卿」がその事実を書いた文で、肉親の死の記述には感情がそのまま書に表れています。1Fの企画展ガイダンス映像で、その詳しい解説を観ることができます。

日本人の書の展示もあります。最澄、空海、嵯峨天皇、小野道風など、国宝、重文の数々。これだけでも貴重な展示です。

会場内はフラットで、通路幅は余裕のある設定です。展示方法は、壁掛け方式や車椅子からでも見える傾斜展示などが主流。空いていれば車椅子での鑑賞は可能です。

会期最初の日曜日の午後に訪れました。会場は大混雑。ほとんどの展示は人垣ができるほど。通路幅はあるので車椅子での会場内移動は可能ですが、展示品をしっかり鑑賞するのは難しい状況でした。

来場者の過半は中国語の方でした。トーハクのスタッフは、中国語で書かれたボードで撮影禁止、飲食禁止などをアピールしています。平成館2Fのお土産コーナーは、熱気に包まれています。

会期の短い特別展ですが、車椅子利用者はなるべく空いている日時を狙って利用されることをお薦めします。

別稿で「東京国立博物館 平成館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。