国立西洋美術館「ルーベンス展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都台東区上野公園。国立西洋美術館の「ルーベンス展」に車椅子で行きました。画家の王のタッチを楽しめる、車椅子でとても見やすい企画展です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

バロックの王「ルーベンス展」は、国立西洋美術館で2018年10月16日から2019年1月20日の開催。観覧料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免されます。

開幕して間もない週末に訪れましたが、それほどの混雑はなく、車椅子で鑑賞することができました。展示方法はオーソドックスですが、大型の作品が多く、通路幅は余裕があるので、車椅子でとても見やすい企画展です。

企画展示室への車椅子ルートは、1FからエレベーターでB1へ。B1の企画展受付で障害者手帳を提示して入館手続きを行い、別のエレベーターでB2へ。B2が企画展会場の入口です。

B2の会場入口前が、企画展のガイド放映が行われるスペースです。「ルーベンス展」では、超大型スクリーンでの「アントワープ聖母大聖堂」の祭壇画の紹介が放映されています。車椅子からの鑑賞は可能です。

会場内を鑑賞する車椅子での動線を紹介します。B2入口から第一部「ルーベンスの世界」第二部「過去の伝統」を鑑賞します。ここから健常者は階段でB3へ。車椅子利用者はスタッフの誘導で会場の外に出て、エレベーターでB3へ下ります。

B3が第三部「英雄として聖人たち」。鑑賞後はエレベーターでB2へ上がり。スタッフの誘導で第四部「神話の力1」へ行き、第五部「神話の力2」第六部「絵筆の熱狂」最終第七部「寓意と寓意的説話」と順に鑑賞します。

その先健常者は階段で出口へ向かいます。車椅子利用者はスタッフの誘導でロールカーテンを2か所くぐり、B2のフロアへ出ます。そしてエレベーターでB1へ。別のエレベーターで1Fへと乗り継ぎます。

展示作品は約70点。内ルーベンス作品が約40点という構成です。様々な見どころがありますが、やはりルーベンスの大作の迫力が凄い。筆遣いが分かる近い距離で鑑賞すると圧倒されます。最大の作品は高さが3メートル近くあります。

会期末に向けて混雑が予想される「ルーベンス展」ですが、主要な作品のサイズが大きく、通路幅に余裕があるので、多少の混雑なら車椅子からの鑑賞は可能だと思われます。

B2とB3間の移動が、健常者とは異なるルートになります。スタッフの誘導にしたがって下さい。「ルーベンス展」は西洋美術の王の筆を観る企画展です。

別稿で「国立西洋美術館 企画展示室 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

東京国立博物館「マルセル・デュシャンと日本美術」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都台東区。上野公園のトーハクの特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」に車椅子で行きました。小さな資料の展示が車椅子から見やすいバリアフリー展示の企画展です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「マルセル・デュシャンと日本美術」展は、2018年10月2日から12月9日の開催。平成館2Fで「快慶・定慶のみほとけ」と同時開催される特別展です。平成館はバリアフリー施設。車椅子利用者はスタッフに声をかけてエレベーターで2Fへ上がります。

「マルセル・デュシャンと日本美術」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示してください。

企画展は大きく分けて2部構成。1部がデュシャンの作品および関連資料の展示。2部はトーハクが所蔵する琳派や浮世絵など、日本文化を象徴する作品の展示です。

サイズの大きい作品の展示は、空間を贅沢に使った展示方法。例えば有名な便器の芸術作品「泉」は、大きなガラスショーケースに入れられて360度から鑑賞可能。車椅子からしっかり鑑賞できます。

サイズの小さな作品は、高さが低いガラスケース内に傾斜をつけた展示。全ての作品が車椅子の高さから鑑賞可能な展示です。「マルセル・デュシャンと日本美術」展はバリアフリー展示です。

本展は「東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展」です。最初の展示「自転車の車輪」から撮影可。ほとんどの作品は写真撮影ができます。

本展は「美術はみるんじゃない。考えるんだ。」というコピー。主催者からの質問は「花入と便器の共通点は?」です。

車椅子利用者からの目線で、「マルセル・デュシャンと日本美術」は、小物作品のショーケース内展示が見やすいのが特徴です。車椅子で全展示作品をしっかり鑑賞できます。

別稿で「東京国立博物館 平成館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

上野公園 藝大美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都台東区の上野公園にある藝大美術館は車椅子で観覧できるバリアフリーな施設です。

来館者用の駐車場は身障者用も含めて無いので、来館手段は徒歩です。藝大の門を通り、そのまま美術館に入ります。キャンパス内及び美術館内は、車椅子での通行に大きな問題はありません。

藝大美術館で一般公開されるのはB1から3Fの4フロアです。1Fがエントランスで受付とロビーのフロア、バリアフリートイレは1Fにあります。B1が展示室。2Fはミュージアムショップとカフェレストラン。3Fは眺めの良い屋内バルコニーと展示室。エレベーターは2基あります。

有料展覧会の観覧料は、通常は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で障害者手帳等を提示する運用なので、1Fの受付に立ち寄る必要はありません。

今回は「藝大コレクション展2018」が開催されていました。会期は2018年10月2日から11月11日の間で、B1展示室で開催されています。展覧会話題の作品は明治宮殿天井画の復元です。以下、会場の様子を紹介します。

B1の展示室は広くてフラットな構造です。車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。展示方法はオーソドックスですが、車椅子で鑑賞できない作品はなく、むしろ見やすい展示です。

展示室に入ると正面に展示されるのは、久保克彦の「図案対象」。戦時中、繰り上げ卒業して学徒出陣した久保氏の、昭和17年卒業制作作品です。5枚組の作品ですが、展示されているのは飛行機が墜落していく第3面。久保氏は昭和19年に中国大陸で戦死しました。

珠玉のコレクション展示が並びます。明治時代の作品では、高橋由一の「鮭」、青木繁の「黄泉比良坂」、沼田一雅の「猿」など。そして今回の目玉展示は、柴田是真の「千種之間天井綴織下図」の復元図です。

柴田是真の「千種之間天井綴織下図」は、明治21年に竣工した旧皇居である明治宮殿の「千種の間」の天井画の下絵。宮殿は昭和20年に空襲で焼失しましたが、天井画の下図が藝大コレクションとして保存されています。痛みが激しいために、2017年に復元プジェクトを始動。その成果が展示されています。素晴らしい作品群です。

藝大コレクションは3万点以上。藝大美術館は車椅子で観覧できるバリアフリーな施設です。

別稿で「上野公園 藝大アートプラザ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。