東京都台東区の上野公園にある藝大美術館は車椅子で観覧できるバリアフリーな施設です。
来館者用の駐車場は身障者用も含めて無いので、来館手段は徒歩です。藝大の門を通り、そのまま美術館に入ります。キャンパス内及び美術館内は、車椅子での通行に大きな問題はありません。
藝大美術館で一般公開されるのはB1から3Fの4フロアです。1Fがエントランスで受付とロビーのフロア、バリアフリートイレは1Fにあります。B1が展示室。2Fはミュージアムショップとカフェレストラン。3Fは眺めの良い屋内バルコニーと展示室。エレベーターは2基あります。
有料展覧会の観覧料は、通常は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で障害者手帳等を提示する運用なので、1Fの受付に立ち寄る必要はありません。
今回は「藝大コレクション展2018」が開催されていました。会期は2018年10月2日から11月11日の間で、B1展示室で開催されています。展覧会話題の作品は明治宮殿天井画の復元です。以下、会場の様子を紹介します。
B1の展示室は広くてフラットな構造です。車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。展示方法はオーソドックスですが、車椅子で鑑賞できない作品はなく、むしろ見やすい展示です。
展示室に入ると正面に展示されるのは、久保克彦の「図案対象」。戦時中、繰り上げ卒業して学徒出陣した久保氏の、昭和17年卒業制作作品です。5枚組の作品ですが、展示されているのは飛行機が墜落していく第3面。久保氏は昭和19年に中国大陸で戦死しました。
珠玉のコレクション展示が並びます。明治時代の作品では、高橋由一の「鮭」、青木繁の「黄泉比良坂」、沼田一雅の「猿」など。そして今回の目玉展示は、柴田是真の「千種之間天井綴織下図」の復元図です。
柴田是真の「千種之間天井綴織下図」は、明治21年に竣工した旧皇居である明治宮殿の「千種の間」の天井画の下絵。宮殿は昭和20年に空襲で焼失しましたが、天井画の下図が藝大コレクションとして保存されています。痛みが激しいために、2017年に復元プジェクトを始動。その成果が展示されています。素晴らしい作品群です。
藝大コレクションは3万点以上。藝大美術館は車椅子で観覧できるバリアフリーな施設です。