東京国立博物館「雷神風神のウラ」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

トーハク東洋館のB1にある「ミュージアムシアター」で、昨年上演されて好評だった作品の再上演が始まりました。「雷神風神のウラ」は2019年1月2日から3月24日の間上演。トーハク入館料とは別に鑑賞券が必要ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

プログラムは1時間毎に上演されます。鑑賞の申し込みは、トーハク正面チケット売り場か「ミュージアムシアター」窓口です。障害者手帳を提示して、希望する上演時間を申告してください。席に余裕があれば鑑賞券を発行していただけます。

入場は開演5分前から。車椅子利用者は最初に場内に誘導されるので、遅れずに「ミュージアムシアター」に向かいます。車椅子席は最前列に1席用意されています。

東洋館B1へは、2系統3基のエレベーターで下りることが出来ます。東洋館のバリアフリートイレは1Fで、B1にはありません。また原則として上演中の途中退席はできません。

屏風の表裏となる、尾形光琳の「風神雷神図」と酒井抱一の「夏秋草図屏風」を詳しく解説するプログラムです。2018年1月から「ミュージアムシアター」リニューアルオープン第一弾作品として上演されました。

細密な画像により両作品の細部まで、ズームアップした映像で鑑賞できます。また絵が描かれた当時の色彩にデジタルで補正。画家の意図がより明快に理解できます。この映像美とデジタル補正がこのプログラムの見どころです。

「ミュージアムシアター」の上演は、上映ではなく、ナビゲーターによるライブ解説です。作品のズームアップはナビゲーターが手動操作で行います。上演時間は約25分間。その後約10分間、映像をバックにした記念撮影の時間があります。

再演の希望が多かった作品です。トーハク東洋館B1「ミュージアムシアター」は、車椅子で鑑賞できます。

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東京都美術館「奇想の系譜展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都美術館で2019年2月9日から4月7日までの開催。「奇想の系譜展」は江戸時代の革命的な画風の画家8人の作品展です。展示のトップは伊藤若冲。ぐいぐいと、江戸アバンギャルド絵画の世界に惹きこまれます。

見ていると多くの来場者が、2周目の鑑賞にまわっています。そのため、いつになく健常者のエレベーター利用が目立ちました。

東京都美術館は改装されてバリアフリーです。地上から会場入口ロビー階へはエレベーターの利用。企画展会場は3フロア構造で、上下階移動は自由に利用できるエレベーターがあります。バリアフリートイレは館内に複数用意。企画展会場内にもあります。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

展示作品の多くは大型の絵画で壁面展示。車椅子からの鑑賞は可能です。前後期で展示替えがあります。前期展示では1Fで1カ所、背の高いショーケース内に平面で展示された作品が、車椅子からは見えませんでした。

今回訪問したのは会期序盤の土曜日16:30。閉館は17:30です。入場制限はない状況でしたが会場内はかなりの混雑で、小さい作品の車椅子での鑑賞は苦戦しました。会場出口手前のミュージアムショップは、車椅子で通過するだけでも大変でした。

「奇想の系譜展」は、会期末に向って混雑が予想されます。車椅子利用者は日時を選んだ鑑賞をお薦めします。

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国立西洋美術館「ル・コルビュジエ」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

国立西洋美術館開館60周年記念企画展「ル・コルビュジエ」は、2019年2月19日から5月19日の開催。会場は本館です。本企画展開催中、企画展示室はクローズ。常設展は新館だけのスペースに縮小されます。企画展「ル・コルビュジエ」は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料金が無料に減免されます。

「ル・コルビュジエ」の会場入口は、いつもは常設展の入口になります。会場に入るとそこは「19世紀ホール」。コルビュジエ設計の見どころとしては、天井部の三角窓「トップライト」、作品を下から照らせる「床照明」、そして建築的なプロムナードとして設計された2階へ通じる「スロープ」。この本館にはエレベーターはなく、1階と2階はこの「スロープ」と、階段しかありません。「19世紀ホール」1Fのみ、写真撮影が許可されています。

1Fではコルビュジエが設計した建築物の模型などが多数展示されます。それらの見学を終わると、車椅子でスロープを上り2Fへ向かいます。このスロープは傾斜が急なため、美術館の安全基準では、車椅子利用者はスタッフが介助してスロープを上ることになっています。

別の車椅子利用者が介助を受けてスロープを上った直後にスロープの近くにいったところ、すぐに別のスタッフが来て「お手伝いします」と声をかけていただきました。介助を受けながら聞いたところ、いつもの常設展開催期よりも多数の来場者が見込まれるため、スタッフが増員されているそうです。

いつもは常設展で松方コレクションが並ぶ2Fが本展の中心です。展示のテーマは1920年代の若きコルビュジエ。パリで「ピュリズム(純粋主義)」の運動を推進した時代の作品展示などです。この時期を経て、コルビュジエは近代建築の旗手に生まれ変わりました。様々な作品や関連グッズが展示されています。会場はフラットで車椅子での移動には問題はありません。

壁掛け展示の作品の車椅子からの鑑賞は問題がありませんが、上から覗く展示ケースは背が高く、車椅子からでは鑑賞できません。そういう展示ケースが複数使用されています。

「ル・コルビュジエ」は本館2F全域を使用しています。鑑賞が終わると新館へ移動。新館はいつもの通りの常設展会場です。新館2Fからエレベーターで1Fへ下りて退出します。

世界遺産で「ル・コルビュジエ」の原点を観る、というのが企画展のコピーです。「ル・コルビュジエ」に生まれ変わる前の、本名「ジャンヌレ」時代の活動を知る企画展です。

別稿で「国立西洋美術館 常設展示室 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。