日本のアニメ史を知る 国立近代美術館「高畑勲展」バリアフリー情報

東京都千代田区、国立近代美術館の「高畑勲展」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

会期は2019年7月2日から10月6日です。

 

○竹橋駅が改良工事中

最寄りの竹橋駅は、現時点ではバリアフリー改修工事中です。エレベーターや昇降機はなく、車椅子での利用は駅係員による対応になります。

車利用の場合は、身体障がいのある人の利用に限り、国立近代美術館の前庭への駐車が認められます。現地スタッフに車椅子利用を申告し誘導をうけて下さい。

竹橋駅が改良工事中

○ワンフロアの企画展

国立近代美術館のエントランス付近はフラットな構造で自動ドア、車椅子での移動は可能です。

企画展示室内にトイレはありません。1Fの障害者用トイレはエントランスの近くと、ミュージアムショップ方面の2か所に用意されます。

館内を進むとすぐに「高畑勲展」の入口があります。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。入口で手帳を提示して入場してください。

「高畑勲展」はワンフロアを使用した企画展です。フラットな展示室内を車椅子で進みます。

ワンフロアの企画展

○年代順、作品別展示

展示は4つの章に区分されていますが、製作年代順の作品別展示です。

1960年代の「狼少年ケン」や「太陽の王子ホルスの大冒険」などの展示から始まります。それぞれの作品での高畑氏の担当した範囲と、製作にあたっての狙い、用いられた技術、視聴者へのメッセージなどが紹介されます。以下、最後の「かぐや姫の物語」のコーナーまで、そのような構成で作品別に展示が続きます。

ほぼすべての展示は車椅子からの鑑賞が可能ですが、一部にはイラスト現本など小さな資料が平面的に展示されている箇所もあります。それでも概ね、車椅子からでも資料をみることが出来ます。

年代順、作品別展示

○名場面のリピート上映

展示室には多くのモニターが用意され、各作品の名場面などが上映されます。

モニターの前から長時間動かない来場者がいます。会場内が混雑してくると、車椅子で移動できない箇所が発生するかもしれません。

名場面のリピート上映

○構成上のハイライトはカルピス劇場の作品

どの作品のコーナーも力の入った展示ですが、展示の半ばにある「アルプスの少女ハイジ」は、撮影可のジオラマがあり、展示構成上のハイライトになっています。

ハイジの次は「赤毛のアン」と「母をたずねて三千里」コーナーで、そこにミニシアターがあります。

構成上のハイライトはカルピス劇場の作品

○出口手前にショップ

企画展の最後は「高畑勲展」関連グッズを展示販売するショップコーナーです。ここもフラットで店内通路幅に余裕があるので、車椅子での買物や店内通過は可能です。

 

○出口の先に記念撮影ポイント

ショップを抜けて展示室から出たところに、記念撮影ポイントが用意されています。ここは無料エリアです。

出口の先に記念撮影ポイント

国立近代美術館「高畑勲展」は、車椅子でみやすい企画展です。最寄りの竹橋駅は2020年までにはエレベーターが完成するといわれています。

東京国立近代美術館「横山大観展」車椅子バリアフリー情報

東京都千代田区の東京国立近代美術館で、2018年4月13日から5月27日の開催「横山大観展」に車椅子で出かけました。混雑していましたが入場制限はなく、車椅子からでも一部の作品を除き鑑賞が可能でした。

東京国立近代美術館 横山大観展

○会場はバリアフリー

東京国立近代美術館は車椅子での利用に大きな問題はありません。

身体障害のある人は、前庭への駐車を許可していただけます。今回訪問時は混雑が予想されるため、健常者が運転する車両は、裏の駐車場へ誘導されていました。

「横山大観展」は障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。

会場は1Fに第一会場と第二会場。2Fに第三会場。3つの会場に区分けされて開催される大規模な企画展です。いずれの会場も床面はフラットなので、車椅子での利用は可能です。

東京国立近代美術館 横山大観展

○上から見るショーケースあり

ほとんどの作品は壁面に展示され、車椅子からでも鑑賞可能です。一部の小作品は、上から除くタイプのショーケースの中に展示されます。

このタイプの展示は車椅子では苦戦します。特に混雑しているとショーケースに人垣が出来るので、車椅子からの鑑賞はよりハードルがあがります。今回はこの種の展示ケースの作品の鑑賞は、諦めました。

東京国立近代美術館 横山大観展

○重文「生々流転」の車椅子鑑賞は難しい

第二会場の展示は重要文化財指定の「生々流転」。全長40mの日本一長い画巻の展示です。この展示が斜め上から覗く40mの長いケースの中。健常者は列をつくり、横に移動しながら鑑賞します。

このタイプの展示は車椅子からの鑑賞は厳しい。列の後ろ側から、隙間から覗いて鑑賞しました。できれば壁面の高所に展示していただきたい長い画巻です。

 

○お土産コーナーの通路は狭い

2Fの第三会場へはエレベーターで。この会場は展示品は少数で実質はお土産コーナーです。お土産コーナーの通路幅は狭く、混雑しているので車椅子では素通りするもの大変。ましてやお土産品をゆっくりみるのは至難。お土産に興味の薄い車椅子利用者は、第三会場内には立寄らないのも選択肢です。

 

○大観はデッサンが下手だった

会場内の解説で面白かったことを一つご紹介。人体のバランスが悪い人物画の解説が「この作品はデッサンが下手な大観をよく現している・・・」とありました。写実的な描写は実は苦手な画家だそうです。

東京会場の次は京都会場に巡回します。100点近い大観の回顧展。車椅子利用者は、定石通りに空き日を狙ってお出かけください。

国立公文書館 「躍動する明治」 車椅子バリアフリー情報

東京都千代田区にある国立公文書館の特別展「躍動する明治」に車椅子で行きました。一般受けを狙った演出がある公文書館の特別展です。

現地のバリアフリー状況を紹介します。

○明治150年記念イベント

2018年は明治150年。各地でこれを記念した文化事業が行われています。「躍動する明治~近代日本の幕開け」は、明治150年を記念した公文書館の秋の特別展です。2018年9月22日から11月4日の開催。入場無料の企画です。

国立公文書館「躍動する明治

○日本史上の有名資料が展示

展示物は有名資料が並びます。「五箇条の御誓文」「版籍奉還公文録」「富岡製糸場設立公文録」「徴兵令」「大日本帝国憲法」「教育勅語」・・・。

国立公文書館「躍動する明治

国立公文書館の所蔵資料を中心に、明治を代表する資料が展示されています。

国立公文書館「躍動する明治

○展示ケースが見にくい

国立公文書館のエントランス周辺から展示室である1Fは、バリアフリー構造です。障害者用トイレの用意もあります。

車椅子で利用した場合の問題は、展示ケースが車椅子から見にくいタイプのものが多いことです。平面的に展示された資料は、真上から覗きこまないと見えないものが多く、車椅子からの鑑賞は苦戦します。壁掛け展示の資料は、問題なく車椅子から鑑賞できます。

国立公文書館「躍動する明治

○ポップなオリジナル絵画

「躍動する明治」では、これまでの公文書館特別展には無い、新しい取り組みがあります。今回訪問時は、前の歩道を通る人に、特別展の呼び込みをしているスタッフがいました。

国立公文書館「躍動する明治

今風のポップなオリジナル絵画を多数製作。けして下品ではなく、公文書館の公的なイメージを損なわず、且つ新しい魅力を発信するイメージ画です。

国立公文書館「躍動する明治

○フォトスポットが登場

インスタ映えする企画が登場。公文書館正面入り口横に「フォトスポット」が設けられました。SNSへの投稿が呼びかけられています。

国立公文書館「躍動する明治

○音声ガイドは声優が担当

無料貸し出しの音声ガイドは、人気声優が担当。公文書館の新しいファン層の開拓に挑戦しています。

国立公文書館「躍動する明治

○プロジェクションマッピング

特別展期間中の木曜日と金曜日の日没後には、正面エントランスでプロジェクションマッピング企画を開催。映像と音楽により「躍動する明治」を表現します。

国立公文書館「躍動する明治

「躍動する明治」は、国立公文書館特別展として新しい取り組みがあります。そして展示資料は一級品。展示ケースが見にくい欠点はありますが、公文書館特別展は車椅子で見学が出来ます。