車椅子で行く国立近代美術館 バリアフリー情報

国立近代美術館 

皇居のお濠沿いに建つ「国立近代美術館」のバリアフリー状況はどうか。車椅子から見た、現地現場の実際を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年5月の取材に基づいています。

 

○竹橋駅が車椅子の鬼門

国立近代美術館の最寄駅は地下鉄竹橋駅です。現時点では竹橋駅にはエレベーターがありません。車椅子では昇降機の利用になります。これが最大の問題点です。

国立近代美術館 

○身体障害者は駐車可

国立近代美術館は、身体障害のある人の利用に限り、前庭または業務用駐車場に、無料で駐車が出来ます。現在のところ事前手続きや事前予約はできません。いきなり行って前庭に車で乗り付け、スタッフに車椅子利用の旨を申告してください。駐車場所を指示していただけます。ただし駐車スペースがいっぱいになった場合は、駐車を断ることもある、ということです。

ちょっと意外ですが、竹橋方面からの右折入場も出来ます。

国立近代美術館 

○障害者減免あり

国立近代美術館は、企画展、コレクション展とも、観覧料が障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。展覧会会場入口で、障害者手帳を提示してください。

国立近代美術館 

○障害者用トイレとエレベーター

障害者用トイレは1Fと2F、そして地下講堂にあります。オストメイト付きは1Fです。

通常、1Fが企画展のフロア。3Fと4Fがコレクション展のフロア。2Fはどちらにも利用されます。館内には一般利用出来るエレベーターが2基あります。

国立近代美術館 

○企画展のバリアフリー

企画展の展示方法はその企画展次第ですが、1Fには2つの展示室があり、その基本的な構造はフラットでバリアフリーです。

大規模な企画展の場合、2Fに第三展示室が設けられることがあります。あくまで過去の経験上のことですが、2F第三展示室はやや通路が狭い設定になることがあります。特にお土産コーナーが2F第三展示室の場合、混雑で車椅子での移動に苦戦した経験があります。

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○コレクション展も凄い

国立近代美術館は「The National Museum Of Modern Art Tokyo」で略称が「MOMAT」。所蔵品は「MOMATコレクション」と称されます。13,000点以上のコレクションから、常時200点前後を展示。適宜展示替えが行われます。

2Fから4Fが展示室、車椅子で鑑賞可能。いずれのフロアも快適なバリアフリー環境です。4Fには皇居丸の内方面を眺望する「眺めの良い部屋」があります。

企画展が注目されますが、コレクション展もいつも内容が濃い。そしてあまり混むことがありません。車椅子での利用をお薦めできます。

国立近代美術館 

○ミュージアムショップのバリアフリー

国立近代美術館のミュージアムショップは、1Fにあります。前庭の奥に独立棟のようにありますが、企画展示室側から屋内ルートでも繋がります。

ミュージアムショップの店内通路幅は、あまり余裕がありません。混雑していると車椅子での店内回遊はやや苦戦します。構造的には段差がないので、空いていれば問題なく車椅子で利用できます。

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○レストランのバリアフリー

国立近代美術館の2Fにレストランが入店しています。それなりのお値段の素敵なレストランです。

このお店のメインエントランスは、1Fからの階段ルートです。美術館が開館している時間帯は、美術館2Fからバリアフリーに入店できます。また障害者用トイレは美術館2Fのトイレを利用できます。

美術館閉館後にディナーで利用すると、美術館2Fからのルートおよび障害者用トイレが利用できません。

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○工芸館はちょっと遠い

「国立近代美術館 工芸館」までは、200mほどの上り坂です。工芸館も身体障害のある人の駐車は認めてもらえますので、車の場合は車での移動をお薦めします。

工芸館のエントランスは段差構造です。車椅子の場合は昇降機の利用になります。

国立近代美術館 

企画展が面白く、コレクション展は凄い。全館バリアフリーで、身体障害者は駐車可能。現時点では竹橋駅はまだ不便ですが、国立近代美術館は車椅子で利用できます。