栃木のおくのほそ道 黒羽芭蕉の館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

栃木県大田原市の「黒羽芭蕉の館」は、黒羽城址公園の三の丸跡に造られた、アップダウンがある旧山城の中の施設です。身障者専用の駐車スペースがあり、そこを利用すれば車椅子で見学が可能です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年7月の取材に基づいています。

○黒羽と芭蕉

芭蕉は「おくのほそ道」の旅の中で黒羽に立ち寄り、13泊14日間滞在しました。その史実にちなんだ施設です。

 

○一般駐車場からは急坂を上る

戦国時代に築城された黒羽城は山城です。「黒羽芭蕉の館」は山の上に建つ施設です。

一般来館者用の無料駐車場は山の下にあり、そこから急坂を上り「黒羽芭蕉の館」へ向かいます。車椅子では登坂が困難な傾斜がある坂道です。

「黒羽芭蕉の館」へ上がる車道は一般車両通行禁止ですが、車椅子利用者の車両だけは通行可で、1台分身障者用駐車区画が用意されています。

坂の途中の「黒羽芭蕉の館」に進む最短距離の場所に駐車区画があります。

一般駐車場からは急坂を上る

○身障者用駐車区画から「黒羽芭蕉の館」へ

1台分の駐車区画に車を停めます。そこから、小さな段差と少しの傾斜がある道を通り、「黒羽芭蕉の館」入口に向かいます。

快適なバリアフリー路面ではありませんが、車椅子でなんとか通行できるルートです。

障害者用駐車区画から「黒羽芭蕉の館」へ

○スロープで館内へ

「黒羽芭蕉の館」入口へはスロープで上ります。

有料の施設ですが障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。入口にある受付で入館手続きを行います。

スロープで館内へ

○館内はバリアフリー

「黒羽芭蕉の館」の館内は、フラット構造で通路幅は広く、車椅子から見やすい展示です。

館内にバリアフリートイレの用意があります。介護者がいるとスペースは少し狭いトイレですが、設備は綺麗です。

 

○芭蕉だけではない展示物

入館すると「おくのほそ道」や「芭蕉」をテーマにした展示から始まります。

次は黒羽城主の大関家に関する展示「大関記念室」。そして名誉町民高瀬青山氏が寄贈した本のコレクション「青山文庫」の展示。最後に大関家伝来の甲冑や刀剣を飾る「特別展示室」があります。

いずれも車椅子での観覧に問題はありません。

 

○出口は段差路

一般見学ルートは最後に「特別展示室」をみて、その近くにある出口から退館します。この出口は段差でスロープがありません。車椅子では入口に戻りスロープで退館します。

出口は段差路

「黒羽芭蕉の館」は、通常のアクセスルートでは車椅子での利用は苦労します。身障者用駐車区画を利用できれば、それほどの苦労はなく入館できます。そして館内はバリアフリーです。

大田原 芭蕉の里くろばね紫陽花まつり2019 バリアフリー情報

栃木県大田原市黒羽地区の「くろばね紫陽花まつり」は、アップダウンが激しい黒羽城址公園が会場ですが、車椅子で見学が出来るように身障者用の駐車場が用意されています。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

くろばね紫陽花まつり2019は、6月15日から7月7日の開催です。

○会場の全体概要と車椅子見学可能エリア

黒羽城は戦国時代に築城された那須野ヶ原最大規模の山城です。その城址が公園となり紫陽花が植栽されています。

紫陽花の見どころは3エリアあります。

この内「芭蕉公園エリア」と「芭蕉の広場エリア」は、山城の傾斜地で車椅子での散策は出来ません。

メイン会場である「城址公園エリア」に身障者用駐車場が用意されています。本稿では「城址公園エリア」に絞り、「くろばね紫陽花まつり」の車椅子での見学ルートを紹介します。

会場全体概要と車椅子見学可能エリア

○身障者用駐車場へのアクセス

会場へのアクセスは車です。身障者用駐車場へ向かうには「黒羽体育館」を目指します。

紫陽花まつりの会場周辺には複数の無料駐車場が用意されています。また誘導スタッフがいるので、身障者用駐車場の場所を教えていただくことができます。

身障者用駐車場は「黒羽体育館」の横から「城址公園」に向かう道に入ります。その先右手の「黒羽体育館」の裏側に一般駐車場があります。

身障者用駐車場は、左手にある一般車両通行禁止の細い上り坂を進みます。すると広い駐車場があり、身障者用駐車スペースが3台分用意されています。スタッフがいる場合は、誘導を受けてください。

障害者用駐車場へのアクセス

○本丸跡まであと少し

紫陽花が群生する城址公園は、黒羽城の本丸跡です。一般駐車場からだと、傾斜がきつい上り坂を進みますが、身障者用駐車場を利用すれば、城址公園黒羽城本丸跡まで、ほんの少しの上り坂を車椅子で進めば到着します。

本丸跡には「文化伝承館ステージ」があり、「くろばね紫陽花まつり」期間中、イベントが開催されます。

本丸跡まであと少し

○周囲の高台は段差の上

城址公園黒羽城本丸跡の中央部はほぼフラットな広場です。車椅子で紫陽花を鑑賞することが出来ます。

本丸跡まであと少し

フラットな広場を囲むように、一段高い周回路があります。ここは段差の上で車椅子では行くことが出来ません。

周囲の高台は段差の上

周囲の高台は段差の上

○一般駐車場から低地を散策する

「黒羽体育館」から「芭蕉の広場」の中間地点に、大きな一般駐車場があり、ここにも身障者用駐車区画が用意されています。

一般駐車場から低地を散策する

ここは山城の麓にあたる低地部。この駐車場に停めて、車椅子では無理のない範囲で散策しながら、山の傾斜地の紫陽花を下から鑑賞することができます。

一般駐車場から低地を散策する

「くろばね紫陽花まつり」は山城の城址公園が会場ですが、車椅子利用者の来場を考えた身障者用駐車場の用意があります。

なお近隣の「黒羽芭蕉の館」「黒羽山大雄寺」のバリアフリー情報は、別稿で紹介しています。ご参照ください。

栃木県 道の駅東山道伊王野 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

栃木県那須町の「道の駅東山道伊王野」は、そばの実を挽く水車がシンボルの大規模な道の駅です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

2000年に供用が開始された道の駅です。最新のバリアフリー構造の施設ではありません。駐車場から施設エリアへは段差があるので、段差解消箇所や簡易スロープが複数用意されています。「お食事処水車館」の裏から水車へと抜けるルートは段差路です。

基本構造は段差あり

第一駐車場に屋根無しで身障者用駐車区画が2台分用意されます。一般駐車区画とは離れたトイレ棟の近くにあります。

混雑時は施設裏側にある第二駐車場が開放されます。ここには身障者用駐車区画はありません。

障害者用駐車区画は2台分

トイレ棟にバリアフリートイレが2つ用意されます。男女別トイレの入口の手前にそれぞれあるので、異性介護でも問題なく利用できます。

トイレ棟はやや老朽化していますが、バリアフリートイレの設備は更新されてウォシュレット付きの便器です。

障害者用トイレはトイレ棟に2つ

新鮮野菜や地元の名産品を販売する「物産センター」は、2019年3月にリニューアルオープンしました。

出入口はフラットで自動ドア。館内もフラット構造で、店内の通路幅は車椅子で通行できる余裕があります。

リニューアルされた物産センター

「物産センター」の横に続く「茶屋」は、ソフトクリームやたい焼きなどのテイクアウトコーナーです。販売窓口は少し高い位置ですが、車椅子でのテイクアウトは可能です。

茶屋はテイクアウト

独立棟の「まつり伝承館」には、伊王野秋祭りで町を練り歩く2台の山車が展示されています。

まつり伝承館は車椅子可

入館無料。出入口はスロープで車椅子での見学は可能です。

まつり伝承館は車椅子可

館内に一般トイレはありますが、バリアフリートイレはありません。

まつり伝承館は車椅子可

水車が曳くそばの実を手打ちした蕎麦処が「水車館」。人気の食事処です。

蕎麦処は2棟体制

「水車館」は2棟体制で、本館の水車館が満席の場合は、お隣の「りんどう館」で食事が出来ます。席は車椅子で利用できるテーブル席と、小間上がり席があります。

蕎麦処は2棟体制

蕎麦処の他に「和食処あんず館」があります。出入口はフラットな構造で、店内は車椅子で利用できる稼働式のテーブル席、カウンター席、そして小間上がりの掘りごたつ式の席があります。「和食処あんず館」に一般トイレはありますが、バリアフリートイレはありません。

ランチメニューは新鮮野菜サラダがバイキングで楽しめます。那須和牛や鮎料理が人気です。

和食処も車椅子可

「道の駅東山道伊王野」は、地元の人に人気の道の駅です。車椅子で豊かな自然の恵みを楽しめます。

栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年7月の取材に基づいています)