茨城県笠間市の笠間稲荷神社は車椅子で参拝できます。創建は西暦651年、1300年を超える歴史がある日本三大稲荷の一つ。伝承によれば江戸時代の歴代藩主の信仰が篤く、その時代に境内が拡張され、宝物が集まりました。本殿は1985年に国の重要文化財に指定されています。現地のバリアフリー状況を紹介します。

笠間駅からは徒歩20分の案内です。タクシーまたはマイカーの利用が便利です。
境内の「稲光閣」前に参拝者用無料駐車場があり、25台を収容します。身障者用駐車区画はありません。この無料駐車場は、正月などの混雑日は利用できません
境内まで徒歩5分の「地蔵前駐車場」は原則無料で利用できます。ただし利用できない日や、有料の日があるので確認して利用してください。
笠間日動美術館の隣にある市営駐車場も無料で利用できます。笠間稲荷までは徒歩5分程度です。
門前通りに有料の民間駐車場が複数あります。今回取材時は、1回300円から500円の料金が多いようでした。身障者用駐車スペースがある民間駐車場は、確認できません。
門前通りはバリアフリーに改修されています。車道と歩道に段差は無く、路面はフラットです。

多くのお店が並ぶ賑やかな通りです。お饅頭やお団子、笠間いなり寿司がいただける名店、老舗が人気です。なお観光ガイドブックによると、門前通りの中で3店舗にバリアフリートイレがあるそうです。また笠間稲荷神社のトイレに、バリアフリートイレがあります。

今回取材時は、笠間菊まつりが開催されていました。100年以上続く日本最古の菊の祭典ということです。

門前通りにも、笠間菊まつりの会場がありました。

会場の名称は「大町ポケットパーク」。心を和ませる、安らげる空間という案内です。

境内のバリアフリー状況です。門前通りから一の鳥居をくぐり境内に入りますす。

東日本大震災で被災し、その後に再建された鳥居です。

参道は楼門までほぼフラットな舗装路です。

参道の両脇に「仲見世通り」があります。仲見世通りと参道は生垣で仕切られています。

仲見世通りでは、味わいのある雰囲気の土産店が営業しています。

参道を進むと右手に手水舎があります。車椅子で近づける構造です。

笠間菊祭りの期間、浄水は菊で彩られていました。

参道の横に菊人形が展示されていました。左が徳川慶喜公、右が渋沢栄一氏です。

楼門は段差の上。車椅子用の迂回スロープが設置されています。

スロープの入口は緩やかな傾斜です。

緩やかなスロープを上がり、段差回避して楼門の高さに上がることができます。

楼門から境内に下りる箇所は、ややラフな段差解消スロープ構造です。

段差解消スロープを下りると、社殿の正面にでます。その先の参道はフラットな舗装路面です。

御本殿は江戸時代の末期、1854年から1860年に再建された銅瓦葺総欅の権現造です。また拝殿前にある「藤棚」は樹齢400年といわれる2株の藤で、内1本は「八重藤」という珍しい品種です。開花時は多くの参拝客が集まります。

拝殿は5段の階段の上。ここにも段差回避スロープが設置されています。拝殿の右側に進みます。

ここは短い区間ですが未舗装路面です。車椅子を慎重に進めてください。

木製のスロープが設置されています。傾斜角度は急ではありません。
ゆっくり進めば、車椅子に大きな衝撃がくることなく、通行できます。

これで拝殿の高さに車椅子で上がりました。車椅子で参拝ができます。手前にあるのは狐の菊飾りです。

正面からみると、このような顔の菊飾りでした。

境内は中央部の参道以外は、車椅子が動きにくい砂利路面です。楼門から境内の周囲にかけて舗装路面が整備されています。

左側の舗装路面を通行して社務所に行くことができます。

社殿の裏側へは右側の舗装路面を通行します。

社殿の横の段差箇所には、段差解消スロープが設置されています。ややラフな構造ですが、少し力を入れれば車椅子で乗り越えられます。ここから先は未舗装路面です。

社殿裏の菊人形のテーマは「稲荷舞」でした。

少し無理をして未舗装路面を車椅子で進むと、本殿裏側の装飾が観覧できます。

そして「狐塚」があります。

ただしここまでです。「笠間稲荷美術館」方面へは、段差路があるので境内からは車椅子で行くことができません。また美術館は段差構造がある施設です。

近隣の観光施設の紹介です。門前通りの突き当たりから道を渡ったところにある「かさま歴史交流館井筒屋」のバリアフリー状況です。

木造3階建ての明治中期に建築された歴史的建造物、「旧井筒屋本館」をリノベーションし、2018年にオープンした観光施設です。

1Fでは喫茶が営業しています。

1Fの中央部は通路になっています。ここにトイレがありますが、バリアフリートイレはありません。通路を突き抜けると中庭にでます。

中庭は部分的に舗装通路が整備されています。

それ以外は芝生ですが、大きなデコボコはないので、車椅子で進むことができました。
ものすごい数の見事な菊花が飾られていました。

かさま歴史交流館井筒屋は、笠間稲荷神社に次ぐ、笠間菊祭りの中心施設です。

笠間稲荷神社は段差を回避して車椅子で参拝できます。門前通りはフラットにバリアフリー改修されています。
近隣にある「笠間日動美術館」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年11月に書き直しました)












