2021年9月に開業した茨城県笠間市の道の駅です。コンセプトは「笠間のゲートウェイ」。地元の美味しいものに出会える観光拠点です。新しいので施設はバリアフリー。直売所、レストラン、フードコート、CVSなどで構成されます。
アクセスは車が便利です。駐車場は5ブロックあり、合計で約350台を収容します。身障者用駐車スペースは、Bブロックに屋根付きで4台分用意されています。
この屋根付き身障者用駐車スペースを利用できれば、トイレ棟まで屋根続きで移動できます。駐車場の後部スペースに余裕があるので、後ろからスロープで乗降するタイプの福祉カーでも利用できます。
駐車場から施設まで、まったく段差のないバリアフリー設計です。
身障者用駐車スペースの近くにあるトイレ棟内に、バリアフリートイレが2つ用意されています。トイレ棟入口は自動ドアです。
バリアフリートイレは、女子トイレ、男子トイレの入口にあります。
異性介護でも問題なく利用できる位置です。
バリアフリートイレはスペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。
次に各施設と店舗の状況を紹介します。直売所は「JA常陸みどりの風」。品数豊富な大型店舗です。広い店内の通路は幅広く、多少の混雑程度なら、車椅子で問題なく買い物ができるバリアフリーショップです。
入口と出口は別々の設定で自動ドアがあります。段差はまったくありません。
ジェラートや笠間の栗専門店など4店舗が営業するフードコートと、レストラン「常陸乃國かぐや姫」が、同じグルメ棟内で営業しています。
グルメ棟の入口には、各店舗のメニュー看板が立てられています。
レストランは屋内席とテラス席があります。どちらでも車椅子で利用できるバリアフリー店舗です。
笠間うどん、笠間いなりが自慢のメニューです。
直売所棟とグルメ棟の間が、屋根付きの多目的広場になっています。木材を強調した天井空間が印象的な建築デザインです。
広場には可動式のフリーテーブルと椅子が多数配置されています。
大勢の人が休憩に利用しています。とても賑やかな広場です。
屋根の奥まで広場は続きます。ここに焼き栗売店が営業していました。
今回取材時、もっとも長い行列ができていたのは、この焼き栗売店です。来場時に「20分待ちです」と案内されていましたが、ほどなく「売り切れ」になりました。
トイレ棟の横にCVSが営業しています。内容は一般的なファミマです。
トイレ棟から直接入店できるルートもあります。
大人気の道の駅で、開業から現時点まで、週末は周辺道路が渋滞します。渋滞の状況と駐車場の選択方法を最後に詳しく紹介します。
渋滞が激しいのは、国道355号線の「道の駅かさま入口」交差点を起点にした両方向です。施設に近いAブロック及びBブロック駐車場への入場待ちの列が、右折左折ともに激しい渋滞を引き起こしています。国道355号の反対側にあるEブロック駐車場を利用する場合も、この渋滞に巻き込まれます。
渋滞緩和のために、「道の駅かさま」へ国道50号経由で北側からアクセスするルートが推奨されています。このルートの場合、東京方面からは友部ICからではなく、常磐道水戸ICからのアクセスになります。今回取材時、この北側からのルートを通行しましたが、確かに渋滞を回避できました。このルートを利用した場合、入庫待ちができる駐車場は、左折入庫になるCブロックになります。道の駅施設から道を渡った先にある舗装路面の駐車場で、身障者用駐車スペースはありません。
満車になることが少ないのは、Dブロック駐車場です。北側からのルート、国道355号ルート、いずれからも利用できます。ただしDブロック駐車場は未舗装の小石がまかれた路面です。車椅子利用者にはお薦めできません。
渋滞対策と駐車場の選択が、現在のところ「道の駅かさま」を利用する上でのポイントです。
「道の駅かさま」は、美味しいものに出会えるグルメな道の駅です。週末は道路の渋滞と駐車場の満車に注意して利用してください。施設内はバリアフリーです。
日本三大稲荷の一つ「笠間稲荷神社」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年11月に執筆しました)