笠間芸術の森公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

笠間芸術の森公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

陶芸の町、茨城県笠間市の大規模な公園です。広大な丘に広がる公園なので全体的にアップダウンがありますが、車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

笠間芸術の森公園 

笠間市の観光構想計画に基づき、茨城県が「笠間工芸公園基本計画」を制定。1992年に部分開園。その後、順次整備が進んでいます。総面積54.6haの内、現在開園しているのは35.9haです。

陶芸美術館、笠間工芸の丘、森の中に陶芸のアート作品が配置された陶の杜、高野公男記念碑、恋人の聖地モニュメント、野外コンサート広場、あそびの杜などの施設があります。

笠間工芸の丘のバリアフリー状況

全体的にアップダウンがある公園です。なかでも「陶の杜」内の歩道のアップダウンは、車椅子ではかなり苦戦する箇所があります。「陶の杜」以外は、全施設が車椅子で利用できます。

笠間芸術の森公園

アクセスは車です。広い公園に駐車場が東西南北の4か所にあります。目的施設が絞られているなら、最寄りの駐車場を利用してください。

中心施設を全体的に回るイメージなら「北駐車場」の利用が便利です。北駐車場内に「インフォメーションセンター」があり、身障者用駐車区画があります。しかし「インフォメーションセンター」に用事がない人は、駐車場の奥に進んで下さい。一番奥に広々した身障者用駐車区画が並んでいます。

笠間芸術の森公園

そこは「陶芸美術館」が建つ丘の下です。駐車場の奥に、エレベーターがあります。

エレベーターで上ると「陶芸美術館」の横、「笠間芸術の森公園」の最高地点にでます。ここから公園散策をスタートするのが、車椅子では便利です。

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「陶芸美術館」はバリアフリー施設です。障害者手帳等の提示で、本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。

笠間芸術の森公園

「陶芸美術館」の先に「陶の杜」があります。森の中に陶芸のアート作品が配置された素敵な企画です。

散策ルートはアップダウンが激しいので、体力自慢の人、力強い介助者がいる人限定です。

「陶の杜」を避けて、「イベント広場」や「あそびの杜」「水辺の広場」方面に行くには、「北駐車場」からエレベーターに乗らずにそのまま横移動するか、「陶芸美術館」横のスロープを利用します。

「陶芸美術館」横のスロープは、階段ルートをつづら折りに進むスロープで、それほど傾斜は強くありません。

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笠間工芸の丘のバリアフリー状況です。「笠間工芸の丘」へは、「陶芸美術館」の横のエレベーター乗降口から「三館広場」を通過すると「センタープラザ」に到着します。この間はバリアフリールートです。

センタープラザは、お土産ショップ、食事処、笠間焼の作品ギャラリーなどがある観光の拠点です。

笠間芸術の森公園

半地下から中二階まである構造ですが、いずれもスロープ対応で、車椅子での利用は可能です。

笠間工芸の丘のバリアフリー状況

笠間工芸の丘のバリアフリー状況

洒落た内装設計にしている反作用で、やや利用が面倒なスロープですが、実用には耐えます。

センタープラザ館内には、一般トイレとは離れた場所にバリアフリートイレがあります。園内各所の公衆トイレにも、バリアフリートイレは併設されています。

センタープラザの先には、有料で陶芸体験などが出来る複数の工房施設があります。この工房施設一帯の路面は、砂利や小さなデコボコがあるので、車椅子では慎重に進んで下さい。

その先に「恋人の聖地モニュメント」「高野公男記念碑」があります。ややアップダウンはありますが、いずれも車椅子で行くことが出来る舗装傾斜路です。

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年間の大きなイベントが2つあります。

GWの「笠間の陶災祭(ひまつり)」と11月の「匠のまつり」です。このイベント開催期間中は混みます。とくに「笠間の陶災祭」は混みます。駐車場は有料になりますが、すぐに満車になります。イベントに合せてお出かけする際は、混むことを覚悟してください。また「野外コンサート広場」で人気イベントが開催されると混雑します。

笠間工芸の丘のバリアフリー状況

「陶の杜」のアップダウンは苦戦しますが、笠間芸術の森公園は、車椅子で十分に楽しめる美しい公園です。

2021年に開業した茨城県笠間市の「道の駅かさま」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)