東京ミッドタウンでは年間を通じて大規模なイベントが企画開催されます。いずれも車椅子で参加できるイベントです。主な恒例イベントの2017年から2018年にかけての状況を紹介します。
1月 東京ミッドタウンお正月
東京ミッドタウンのお正月は2日から始まります。門松が飾られ、振る舞い酒や獅子舞の演出があります。ミッドタウンセールも同日から開催。買い物額に応じた抽選会があります。各アート施設も営業を開始します。
2018年の企画です。ガレリア1Fには「福のなる木」を設置。七夕短冊の要領で、置かれている「福の実シート」に新年の目標や願い頃を書き、「福のなる木」に飾りつけます。
ガレリアB1には、パネル組み立てのカラフルな「戌のオブジェ」が登場しました。
お正月の東京ミッドタウンは混みます。特に2日と3日は、お昼前には駐車場の満車マークが点灯します。
3月4月 MIDTOWN BLOSSOM
東京ミッドタウンは桜の名所です。春はミッドタウンブロッサム。3月中旬から1か月間開催されます。全長200mの桜並木をライトアップし、館内には桜ディスプレイを配置。野外ラウンジの開設、レストランでは特別メニューを提供します。
5月 アートこいのぼり
2016年から始まった企画です。デザインされた新感覚コイノボリと、巨大コイノボリが登場します。2018年の様子をご紹介します。
「アートこいのぼり」は約80匹が、ミッドタウンガーデンの空を泳ぎます。2018年は作者とタイトルの案内が掲示されました。お気に入りのこいのぼりがあれば、その場でQRコードを読み取りスマホに取り込めます。作者は学生からプロのデザイナー、著名人など。タイトルをみて作品である「こいのぼり」を鑑賞するのは、とても面白く、作者の意図がよく解ります。
巨大なこいのぼりの中をくぐる「こいのぼりくぐり」が登場。「こいのぼりくぐり」へは、巨大扇風機で風が送られています。車椅子で直径約2.5mの巨大な口から中に入ることができます。入口の箇所に、ちょっとした段差がありますが、車椅子がひっかかると、すぐにスタッフが助けてくれます。
7月8月 MIDTOWN LOVES SUMMER
芝生広場のイルミネーション「サマーライトガーデン」などの、夏企画イベントです。2017年の企画をお伝えします。
2017年の「サマーライトガーデン」は、8月10日から4日間、初企画、本物の花火が打ち上げられました。
小川に足をつける「アシミズ」は8回目。和紙の丸窓シェード付きですが、昼間はさすがに暑い企画です。
屋内企画は「風鈴のれんストリート」。一枚の大きな「のれん」に、10個ほどの風鈴が吊るされています。のれん毎に「南部鉄器」「備前焼」などのテーマが設定。中には「備長炭」テーマの「のれん」もあり、炭製の風鈴が吊るされます。ガレリアの1Fから3Fにそれぞれ3枚、合計9枚の「風鈴のれん」の展示です。
こちらは2018年の風鈴です。
ミッドタウンガーデンで開催されるカフェ。2017年は「スミノフ ミッドパーク カフェ」とウオッカブランドの主催です。モスコミュール、スクリュードライバーなど、ウオッカベースの洒落たカクテルが楽しめます。芝生の上のテーブル席ですが、車椅子での利用は十分に可能。土日やお盆時期は、昼から営業しました。
10月11月 Tokyo Midtown Award
若手アーティストを支援するミッドタウンアワードは、開業初年から開催されているアートイベントです。10回目となった2017年の様子です。
受賞作の展示は10月13日から11月5日。デザインコンペ作品、アートコンペ作品とも、ミッドタウンB1に展示され自由に鑑賞できます。デザインコンペ作品は小物中心で、一部はケースの中に入っていますが、ほとんど作品は展示台の上に置かれています。この賞の目的は作品の商品化。ミッドタウンが商業化の後押しをします。
11月12月 MIDTOWN CHRISMAS
東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーションイベントは、混み日予想が発表され、12月23日から25日は、ベビーカー車椅子はご遠慮ください、という案内になりました。11月中の平日は混みません。
2017年からの新企画は「スターダスト」。場所は芝生広場と21_21の間です。オフロードになりますが車椅子での通行はその気になれば可能です。無理をせずに舗装路からでも十分に鑑賞可能です。恒例のシャンパンイルミネーション、ツリーイルミネーションも企画されました。
以上、2017年から2018年にかけての、東京ミッドタウンの主な恒例イベントの状況です。
東京ミッドタウンの詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。
(本稿は2018年8月に執筆しました)