展望室、飲食店、ショップ、駐車場。東京都庁舎は車椅子で利用できるのか。現地現場のバリアフリー状況を詳しく紹介します。
○地上202mの展望室
無料展望室へは1Fから専用エレベーターで上ります。1Fへは都民広場から、北展望室行き、南展望室行きエレベーターホールへ、それぞれスロープがあります。地下駐車場からのエレベーターは、北展望室行きエレベーターホールの近くにでます。エレベーター乗車前に手荷物チェックがあります。
展望室まではバリアフリー。展望室内もバリアフリー。障害者用トイレもあります。窓の高さも車椅子から十分に眺望が楽しめる低さ。車椅子での利用に大きな問題はありません。問題があるとすれば混雑。エレベーター待ちの行列が出来ていることも多い、人気の展望室です。
○南展望室のお店
展望室にはグルメとショップがあります。
南展望室のレストランは、(株)ダイナックの「Tokyo Cafe 202」。昼はカフェ、夜はパーティー、ウェディングパーティスペースとして、着席で50~90名様まで、立食なら500名まで利用できます。
お土産ショップは、(株)ノムラデベロップメントの「Crank Trunk」。店名は直訳すると「奇妙な旅行カバン」。500名パーティーのときなどお店を閉店するときは、お店が“カバン”になってクローズします。
※南展望室は改修工事のため、2018年9月から半年間ほど閉鎖される予定です
○北展望室のお店
北展望室のレストランは、「Good View Tokyo」。お洒落なお店ですが、比較的手ごろなお値段でお料理やドリンクを楽しめます。
お土産ショップは「博品館 TOY PARK 都庁店」。博品館のお店です。「おもちゃ屋がプロデュースするおみやげショップ」というコンセプト。外国人観光客に人気です。
○都民広場地下の飲食店
第一庁舎と都議会議事堂の間に広がる空間が「都民広場」です。この広場の地下にレストラン街があります。現在は実質4店舗で、土日に営業をしているのは1軒だけです。
階段の横に都民広場と地下を結ぶ独立したエレベーターが1基あります。地下に下ると、エレベーターの隣に障害者用トイレがあり、さらに地下レストラン街の中にも障害者用トイレがあります。地下街の床面はフラット。雨にも濡れません。全般的にバリアフリー上の問題はありません。
○平日限定の様々なショップ&サービス
土日祝日は利用できない、車椅子で利用できる平日限定のショップなどの紹介です。
グルメ系では都議会議事堂1Fの「議事堂レストラン」。そしてセルフサービスですが、本庁舎内の「職員食堂」。
福祉施設の商品を販売しているのが「KURUMIRU」。都民広場の地下にあります。
都議会議事堂は、議会閉会中の平日は見学が可能です。また開会中は本会議の傍聴ができます。どちらも車椅子で可能ですが、細かいルールがあるので詳細を確認して利用してください。
○地下駐車場の障害者減免
東京都庁舎には地下駐車場があり、時間貸し一般利用ができます。広い障害者用駐車区画があり、各階の駐車場出入口には障害者用トイレが配置されています。専用エレベーター2基で、都庁舎1Fに繋がる構造です。
地下駐車場は障害者減免があります。一か所ある有人の出口で駐車券と障害者手帳を提示すると、駐車料金が無料に減免されます。原則として障害者本人が乗車していることが減免適用条件。東京都民以外でも、減免適用になります。
○駅からのアクセス
西新宿は段差構造の街ですが、新宿駅から、都庁前駅から、いずれも車椅子での通行が可能なルートはあります。ただし屋内だけで完全に移動できるルートはなく、雨の日は少しの距離ですが濡れる区間があります。地下駐車場からは、屋内だけで移動可能です。
段差構造がある設計ですが、なんらかの段差解消ルートがあるので、東京都庁舎の各施設やショップは、車椅子で利用できます。