横浜市歴史博物館と遺跡公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

港北ニュータウンにある「横浜市歴史博物館」と、隣接する「大塚・歳勝士遺跡公園」のバリアフリー状況を紹介します。

電車でのアクセスは市営地下鉄の利用です。駅からは徒歩5分の案内。ルート途中には傾斜路があります。

車利用の場合は、博物館の横に専用の有料駐車場があり、身障者用駐車スペースが設けられています。駐車場への入口は「歴博通り」からではありません。博物館のエントランス前の道からです。収容台数が22台と狭いので、満車の可能性があります。駐車料金の障がい者減免制度はありません。駐車場は屋内ですが、博物館エントランスまでは短い距離ながら屋外を通行するので雨天は濡れます。

横浜歴史博物館と遺跡公園バリアフリー情報

入館料は障がい者減免制度があり、本人と障害等級によっては介助者2名までが無料に減免されます。

施設は3階建て構造です。エレベーターがあるので、車椅子での上下階移動に問題はありません。

横浜歴史博物館と遺跡公園バリアフリー情報

1Fがエントランスでミュージアムショップがあります。

展示施設は2Fで、企画展示室と常設展示室があります。展示室内は全域バリアフリーです。車椅子で横浜地区の歴史を学べます。

横浜歴史博物館と遺跡公園バリアフリー情報

常設展示室は円形です。入口の近くにある映像ホールは車椅子で利用できます。時計回りに、原始から近現代までの横浜の歴史が解説されます。円形の中央部は「スタディサロン」という休憩と学習の場になっています。

横浜歴史博物館と遺跡公園バリアフリー情報

博物館の3Fは屋上です。車椅子では屋上から連絡橋を通り、道を挟んだ遺跡公園に移動できます。

公園の正式名称は「大塚・歳勝士遺跡公園」。弥生時代の住居やお墓の遺構があり、竪穴式住居や高床式倉庫などが復元されています。

公園内には移築された江戸時代の民家の展示がある「都築民家園」もあります。

横浜歴史博物館と遺跡公園バリアフリー情報

遺跡公園内の道は、車椅子では通行不能なルートもありますが、車椅子通行可能ルートだけを利用して、園内のポイントに行くことが出来ます。

3カ所の公衆トイレにはバリアフリートイレを併設。復元された竪穴式住居のひとつには、入口部分から中に向かってデッキが設置され、車椅子で住居の中に入れます。

横浜歴史博物館は、車椅子で利用できます。博物館屋上からのルートなら、遺跡公園へ車椅子で行くことが出来ます。

横浜の町を走っていた市電と関連資料の展示がある「横浜市電保存館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年の取材に基づいています)

横浜象の鼻パーク・大さん橋 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

横浜港発祥の地「象の鼻地区」にある「象の鼻パーク」と「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」は、車椅子で利用できる施設です。両施設のバリアフリー状況を紹介します。

「象の鼻パーク」

横浜開港150周年記念事業として2009年に開園した「象の鼻パーク」。関東大震災で崩壊したといわれる「象の鼻防波堤」を再現した施設です。

車椅子での山下公園からのアプローチは「山下臨港線プロムナード」を利用できます。山下公園の横からエレベーターで上がり、そのまま空中プロムナードを車椅子で進むと、「象の鼻パーク」の「開港の丘」にバリアフリーに行くことができます。

横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

「象の鼻パーク」は、再整備工事で発見された明治期の遺構が保存活用され、現地には解説版が掲示されています。各遺構は車椅子で見学可能です。

「開港の丘」の「赤レンガ」方面に近い場所にあるのが「旧横浜税関倉庫の基礎」。明治20年代に建てられた、レンガ造り2階建て倉庫の基礎部分です。

横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

スロープルートを下ると屋内施設「象の鼻テラス」があります。「象の鼻テラス」への入口は2か所あり、海側は手動ドア、陸側が自動ドア。車椅子では陸側のドアから入ると便利です。「象の鼻テラス」はバリアフリー施設で、バリアフリートイレがあります。

横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

「象の鼻テラス」内にある、巨大な象の像は「時をかける象」、その名は「ペリー」。全長6m、全高2.6m、足のサイズは70cmオーバーです。

「象の鼻テラス」は「文化芸術創造都市クリエイティブシティ・ヨコハマ」を推進する目的で造られた文化観光交流施設。「ペリー」以外にも、クリエイティブな作品に出会えます。

横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

「象の鼻テラス」から「開港波止場」へ向かう空間には、大きな「スクリーンパネル」が並んで設置されています。これらは夜景を演出する照明設備です。

「開港波止場」にある遺構は、「貨物線の鉄軌道と転車台」。岸壁から横浜税関への荷役を担ったもので、明治20年代に整備された施設です。この遺構の近くには「象の鼻地区の変遷」の解説版もあります。

横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

再現された「象の鼻防波堤」は、「大さん橋」に大型客船が入港している時は、豪華客船を眺めるビューポイントになります。

「象の鼻防波堤」の遺構は「石積みの防波堤」。明治初期に造られ、関東大震災で沈下した石積み護岸の一部で、半分は海の中にあり、防波堤の一部分として機能させながら保存されています。

横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」

エプロンと呼ばれる巨大な岸壁に大型客船が停泊する「大さん橋」は、2002年に造られた7代目です。

車椅子で行く横浜 象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

大さん橋の駐車場は、駐車料金の障がい者減免制度があり無料に減免されますが、週末はすぐに満車になります。

象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

長さ450m幅110mという巨大な施設なので、移動距離はありますが、大さん橋はバリアフリー設計で車椅子での利用は可能です。バリアフリートイレは屋内に複数用意されています。

象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

1Fは駐車場、2Fは出入国ロビーとイベントホール、3Fは屋上公園「くじらのせなか」です。

「くじらのせなか」の歩道は、傾斜はありますが車椅子で散策可能です。氷川丸・山下公園を、みなとみらい地区を、車椅子から見渡すことが出来ます。

象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

大さん橋では様々なイベントが開催されます。

2017年から不定期に開催されているイベントは「横浜大さん橋マルシェ」。普段は立ち入り禁止の大型客船が停泊するエプロンに、屋台形式の物販店やキッチンカーが約200出店。海沿いにフリーテーブル席を大量に配置。相当の混雑でも、車椅子で苦にならないスペース的な余裕があります。

象の鼻パーク・大さん橋 バリアフリー情報

「象の鼻パーク」と「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。そして混雑時でも車椅子で苦労しない、スペース的な余裕があります。

横浜港大桟橋の近くにある博物館「シルク博物館」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年3月に加筆しました)

横浜 根岸森林公園・馬の博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

横浜の憩いの森「根岸森林公園」と公園内にある「馬の博物館」のバリアフリー状況を紹介します。

根岸森林公園は自然の丘陵を活かした18haの無料公園で、馬の博物館はその一角にある有料の博物館です。アクセスはバスか車です。本牧の海側、三溪園方面から来ると、急な坂道を上った先の高台にあります。

公園専用の有料駐車場が2か所ありますが、週末には満車になることが珍しくありません。駐車場には身障者用駐車区画があります。

障がい者減免制度があり、公園事務所の売店で障害者手帳等と駐車券を提示すると、駐車料金が無料に減免されます。

公園内の歩道は舗装されて車椅子で散策できます。ただしアップダウンがあります。駐車場が高地、芝生広場側が低地、ふれあい広場側がまた高地です。公園内の車椅子散策路は、ほぼ全行程が傾斜路になります。

根岸森林公園・馬の博物館バリアフリー情報

桜が見事な公園です。ソメイヨシノの他に八重桜、枝垂桜も多々あり、園内各所でお花見を楽しめます。アップダウンの問題はありますが、車椅子でのお花見は可能です。

夏場は月二回、冬場は月一回、日曜日が乗馬デーになり、ポニーの乗馬、馬車の試乗などが無料または格安で楽しめます。この企画は行列ができる人気です。したがって桜の季節と乗馬デーは駐車場がたいへん混みあいます。

この公園の歴史を紹介します。

江戸末期に横浜が開港され外国人居留地が誕生。その際に結ばれた覚書の第一条は「外国人のために競馬場を設置する」です。そして慶応二年に誕生したのが「根岸競馬場」。現在の根岸森林公園、この地です。

この公園の地は、戦後GHQに徴収され、米軍のゴルフ場になっていたそうです。

今も残る米軍の「根岸住宅地区」は、立入禁止、写真撮影禁止です。すでにほとんどが空き家で、全面返還される噂が以前からありますが、現時点では政府の正式な発表はありません。横浜市は返還後の公園拡張再整備を計画しています。

公園は「芝生広場側」と「ふれあい広場側」に分かれます。

「ふれあい広場側」に現存する競馬場施設「一等馬見所」は昭和五年の築。建物自体の倒壊リスクと、隣接地が米軍の「根岸住宅地区」のため立ち入り禁止です。公園からは「一等馬見所」の裏側を見ることになります。

ちなみに明治八年に、愛馬「ミカン」に騎乗して初優勝した日本人は、西郷従道です。

根岸森林公園・馬の博物館バリアフリー情報

根岸競馬場跡地には「馬の博物館」があります。入館料は障がい者減免制度があり、本人は無料、介助者1名が半額に減免されます。

馬の博物館は1977年の開館。施設としては古い博物館です。馬の博物館のバリアフリー状況を紹介します。

根岸森林公園・馬の博物館バリアフリー情報

エントランスから館内へ入り、1Fの受付で障害者手帳等を提示し入館手続きをします。

1FとB1の2フロア構成ですが、エレベーターはありません。車椅子利用者は、スタッフの誘導で博物館の外のスロープ路を降り、B1の通用口へ向かいます。

スタッフにB1通用口の扉の鍵を開けてもらい館内へ入ります。1Fは受付があるだけで、展示室はすべてB1にあります。帰るときもスタッフの開錠と施錠が必要です。帰り時間を指定して、その時間にスタッフに迎えに来ていただきます。

B1展示室内は、9割は車椅子で鑑賞可能なバリアフリー構造です。バリアフリートイレが有ります。

馬の博物館

「根岸森林公園」は、混雑日は駐車場が満車になる可能性があります。園内の歩道は傾斜がありますが、車椅子で通行可能です。「馬の博物館」は通用口からの出入りになりますが、車椅子で見学可能です。

「横浜三溪園」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年4月の取材に基づいています)