東京両国 車椅子お散歩コース バリアフリー施設情報

国技館がある東京両国は、車椅子で利用できるバリアフリー施設や公園が並ぶ町です。両国駅を起点に、隅田川沿いの車椅子散策コースと主な施設を紹介します。施設名をクリックすると、詳しいバリアフリー情報にリンクします。

「江戸NOREN」

JR両国駅に隣接する商業施設です。旧駅舎を改良して観光案内所やグルメ店などが入店しています。1Fには綺麗なバリアフリートイレがあります。そして館内には本物の土俵があり、記念撮影ができます。両国散策の起点に、そして食事や休憩に利用できます。

東京両国 車椅子散歩コース 

「江戸東京博物館」

東京観光の名所、全館バリアフリー仕様のミュージアムです。観覧料金、駐車料金は障がい者減免制度があります。常設展示室、企画展示室とも車椅子で問題なく利用できます。また3Fの屋外展示も車椅子で観覧できます。

東京両国 車椅子散歩コース 

「すみだ北斎美術館」

江戸博から「北斎通り」を東に進むとあります。2016年に開館した施設なので、バリアフリー仕様です。常設展の観覧料は障がい者減免制度があります。企画展はその企画によります。バリアフリートイレは1Fに用意されています。

東京両国 車椅子散歩コース 

「横綱町公園」

関東大震災の被災者の慰霊と東京の復興を祈願して造営された公園です。江戸博の北側にあります。「東京都慰霊堂」、「東京都復興記念館」、そして「日本庭園」があります。いずれの施設も、元々は車椅子では利用できない段差構造ですが、スロープやエレベーターの設置など、バリアフリー改修されています。大正時代からの、東京の歴史を学べる公園です。

東京両国 車椅子散歩コース 

「旧安田庭園」

横綱町公園から北側、隅田川上流方面にあります。元禄年間に造営された大名庭園なので、車椅子で利用できるエリアは限られます。舗装された散策路は心字池が見えるとこまでです。その先の砂利路面の散策路には、円形の金具が埋め込まれているので、見た目よりは車椅子での移動は可能です。その先は段差や飛び石があり、車椅子では通行できません。

東京両国 車椅子散歩コース 

「刀剣博物館」

旧安田庭園に隣接した隅田川沿いに建つミュージアムです。2018年に開館したバリアフリー施設です。観覧料は障がい者減免制度があります。全館、車椅子で利用できます。3Fの屋上庭園からは、旧安田庭園の全景を眺めることが出来ます。JR両国駅からは徒歩7分の案内です。

東京両国 車椅子散歩コース 

両国一帯はほとんどアップダウンがない、フラットな地形です。車椅子で散策できる範囲に、以上のバリアフリー施設があります。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

埼玉県滑川町の国営武蔵丘陵森林公園には、車椅子で観梅ができる梅林があります。ただし、アップダウンがあるエリアです。梅林のバリアフリー状況を紹介します。

なお国営武蔵丘陵森林公園全体のバリアフリー状況は、別稿「国営武蔵丘陵森林公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

森林公園は広大で入口が4か所あります。梅林に最も近いのは「南口」です。南口から高低差のある舗装路を約600m移動します。

公園へのアクセスは車が便利です。森林公園は駐車料金と入園料の障がい者免制度があり、障害者手帳の提示で無料に減免されます。入園料は本人と介助者1名まで減免されます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

品種の多さでは日本有数の梅林です。園内の南向斜面に120種500本が植栽されています。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

斜面の下に「雅の広場」があります。そこから舗装された傾斜散策路が斜面の上の「古鎌倉街道」まで続きます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林斜面は「福寿草」の植栽地でもあり、約25,000株が黄色い花を咲かせます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

南口から梅林へ向かいます。南口の近くから正面右手に伸びる散策路を進みます。すぐに「山田城跡」があり、その横を進みます。この一帯はかなりの傾斜がある上り坂です。ただし距離は50m程度です。

「山田城跡」の中腹で分岐点があります。右に進むと梅林の下部「雅の広場」へ進む道です。このルートは緩やかなアップダウンです。左に進むと「古鎌倉街道」につながり、そのまま進むと梅林の上部に出ます。このルートはアップダウンがきつい坂道を通行します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の下部「雅の広場」周辺はフラットな舗装路面です。車椅子から問題なく梅林斜面下部の梅を鑑賞できます。ただし梅林全体の状況を眺めることはできません。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の斜面に舗装散策路があります。傾斜路ですが、力を入れれば車椅子で移動可能です。坂の途中に数か所、梅林内に入る横道がありますが、その先は未舗装路面で段差があります。車椅子ではメインの舗装散策路から梅林を見学します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の上部は未舗装路面の広場です。そこから梅林全体を見下ろす眺望が楽しめます。未舗装広場への出入口は2カ所あり、斜面の舗装散策路からよりも「古鎌倉街道」からの出入口のほうがデコボコは少ない路面です。未舗装路広場内は車椅子で移動できないほどのひどいデコボコではありません。ルートを選び少し無理をすれば、車椅子でもある程度の移動は可能です。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

車椅子でのお薦めコースを紹介します。急坂の傾斜路の通行をなるべく避けたい場合は、南口から「山田城跡」の中腹までは坂道を上がる。そこから右に進み「雅の広場」まで行く。梅林の下から観梅を楽しむ。無理のない範囲で梅林の斜面の舗装散策路を上り観梅する。疲れた時点で引き返して同じルートで戻る。このようなコースです。

体力に自身がある場合は、梅林の上部まで上がり、未舗装広場を無理のない範囲で移動して観梅を楽しみ、途中にやや急な下り坂がある「古鎌倉街道」から南口に戻ると、行きとは違うルートを通行できます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

多少のアップダウンが通行可能な人なら、武蔵丘陵森林公園の梅林は、車椅子で観梅を楽しむことが出来ます。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

栃木足利 車椅子観光 足利学校周辺のバリアフリー情報

栃木県足利市は、足利学校や鑁阿寺、織姫公園などの観光スポットがあります。現地のバリアフリー状況と、車椅子での観光をお薦めできるコースを紹介します。

足利を車椅子で観光する 

足利学校へのアクセスです。足利駅から徒歩10分の案内です。

車利用の場合は、足利学校の正面にある「太平記記念館」観光駐車場の利用が便利です。無料駐車場ですが入場時に「観光駐車場整理券」が渡されます。「駐車時間は2時間程度とさせていただきます」という案内があり、整理券のナンバーが見えるようにダッシュボードに券をおいて駐車します。正しく駐車場を利用した場合は、出庫時にチェックを受けることはありません。

足利を車椅子で観光する 

駐車場には1台分、思いやり駐車区画があります。駐車場の誘導スタッフに車椅子利用を申告してください。

足利を車椅子で観光する 

太平記記念館のバリアフリー状況です。観光駐車場にある「太平記記念館」は、観光案内所兼お土産屋で、ワンフロア構造の車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

足利を車椅子で観光する 

綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。

太平記記念館

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

太平記記念館

足利学校のバリアフリー状況です。観光駐車場から横断歩道を渡り足利学校へ向かいます。途中のルートの路面は、小さなデコボコがある石畳風で、一部の区間は車椅子用にフラットな路面が設置されています。車椅子にゴツゴツを感じながら「入徳門」に向かいます。

足利学校のバリアフリー状況

足利学校は有料の施設ですが、障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名の「入学料」が無料に減免されます。「入徳門」の先にある「受付」で手帳を提示して「入学許可書」を無料で交付していただきます。

足利学校のバリアフリー状況

受付の並びにある事務所棟内で、足利学校のガイダンスビデオがリピート放映されています。車椅子で鑑賞できます。

足利学校のバリアフリー状況

この事務所棟内にバリアフリートイレがあります。横幅が狭いトイレで、車椅子1台入るのがギリギリです。介助者が必要な人は、利用が困難なトイレです。

足利学校

足利学校内の散策路の難所は「学校門」です。かなりのデコボコ路を通過します。

足利学校

他の箇所は、マットを敷くなど最低限のバリアフリー対策があり、車椅子での通行はなんとか可能です。

足利学校

「庫裏」「書院」「方丈」そして「遺蹟図書館」は内部見学が出来ますが、段差構造で靴を脱いで上がるので、車椅子での見学はできません。

足利学校

足利学校見学の魅力

車椅子では見学に制約がありますが、それでも足利学校の見学は魅力があります。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

「孔子像」や「稲荷社」の見学から始まり、復元された茅葺の学校舎は江戸中期の姿です。

足利学校見学の魅力

足利学校見学の魅力

足利学校

周囲にはお堀があり、そこから見る足利学校の姿は趣があります。

足利学校

足利観光の第二スポットは「鑁阿寺(ばんなじ)」です。鎌倉時代に足利氏によって建立された古寺で、本堂は国宝、鐘楼や経堂は国の重要文化財。他に県指定、市指定の文化財が多々あります。

足利学校から「鑁阿寺」へ

通常の観光コースは「足利学校」から、鑁阿寺の正門である「南門」に向かいます。この間のルートは、路面に多少のデコボコはありますが、車椅子で通行可能です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

南門にある山門「桜門」は、見事な門ですが車椅子での通行は困難です。太鼓橋を越えて、かなりの段差を通り、その先は深い砂利道につながります。

鑁阿寺

鑁阿寺は東西南北に門があります。「東門」と「西門」も段差、デコボコ、砂利道があり、車椅子で境内へ進むのはかなり困難です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

北門から入ると、参拝者用の駐車場があります。車を利用しているなら、足利学校からいったん駐車場に戻り、車で鑁阿寺の駐車場に移動することをお薦めします。

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況です。国宝、重文、天然記念物の大銀杏などが立ち並ぶ境内は、足利氏の歴史を今に伝える空間です。

足利学校から「鑁阿寺」へ

足利学校から「鑁阿寺」へ

鑁阿寺境内の状況

境内はあまりバリアフリーではありません。未舗装路面、砂利路面を通り、本堂は段差の上です。車椅子では無理のない範囲での参拝になります。それでも参拝に訪れる価値はあります。

鑁阿寺境内の状況

鑁阿寺境内の状況

足利学校や鑁阿寺から近い、小高い山の頂上付近が「織姫公園」です。車でアクセスできます。

織姫公園から足利を眺望する

山頂にある「織姫公園レストラン棟」を車で目指します。山頂付近に「織姫公園駐車場」がありますが、その先の狭い道を通り山頂まで車で上ることができます。

織姫公園レストラン棟

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の前には、パイロンが置かれた1台分の身障者用駐車スペースが確保されています。レストラン棟へは、段差回避スロープで上ることができます。出入口のドアは手動ドアです。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の1Fには、広くて設備更新されたバリアフリートイレが1つあります。ユニバーサルベッドはありません。3Fが展望室ですが、エレベーターはなく階段のみです。

 

織姫公園レストラン棟

1Fに蕎麦屋があります。出入口のドアは手動ですが、店内はフラットで、可動式のテーブル席なので、車椅子で利用できます。

織姫公園レストラン棟

車椅子で眺望を楽しむのは、この蕎麦屋の窓からか、レストラン棟前の駐車場スペースからです。眼下に足利の街並みが広がります。

織姫公園レストラン棟

レストラン棟の横、山頂にあるのは「機神山(はたがみやま)山頂古墳」です。

織姫公園レストラン棟足利市の足利学校、鑁阿寺、織姫公園は、バリアフリー施設ではありませんが、上手に利用すると車椅子で観光が楽しめます。

足利市の観光名所「あしかがフラワーパーク」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)