車椅子で行く上野 東京国立博物館 身障者用駐車場利用ガイド

トーハクは身障者の利用に限り、駐車場が利用できます。申し込み方法、場所、注意点など、利用方法を紹介します。

事前連絡がなくても、駐車場が利用できないことはありません。しかし2015年頃から、なるべく事前連絡を入れるように要請されるようになりました。現地での駐車受け入れには、書面の記入などスタッフ側の手続きがあります。それを円滑に行うことが一番の目的のようです。利用者側にとっても、事前連絡を入れておくと、車両をみてスタッフがスムーズに案内していただけるので便利です。ぜひ事前連絡を入れるようにしてください。

今のところ駐車場の事前連絡手段は電話です。このところのトーハクの案内には、ハローダイヤルの番号しか案内されていません。まずはハローダイヤルへ。そこで車椅子用駐車場利用の旨を相談すると、トーハク管理室の番号を教えていただけるはずです。その番号にかけ直します。電話がつながるのは、トーハク開館日の開館時間内です。

電話を入れ、車椅子用駐車場利用の旨を相談すると、担当スタッフに電話がまわります。そこで聞かれることは「来館予定日時」「車の車種車名」「車の色」「車のナンバー」「氏名」「障害者手帳を持っているか」「車いすの貸し出しは必要か」「搭乗人数」「どこから来るのか」「利用施設名」です。「利用施設名」とは、駐車場から最初に向かう施設名、例えば「平成館」とか「本館」ということです。「氏名」は障害者手帳を持つ車椅子利用者本人の名前を申告したほうが、現地で障害者手帳を提示したときに照合がしやすいはずです。

トーハクは企画展も含めて、障害者手帳の提示で、入館料は障がい者本人と介助者1名が無料になります。したがって障がい者と介助者1名の2名で駐車場を利用する場合は、その場でスタッフに障害者手帳を提示すれば入館できます。

例えば障がい者1名と介助者2名で駐車場を利用した場合、有料になる1名分の入場チケットの提示を求められます。チケットは駐車場では購入できません。購入できるのは「正面プラザ」です。有料入場者がいる場合は、なんらかの手段で先にチケットを買っておくか、有料入場者は「正面プラザ」から入り、トーハク内で落ち合うかになります。事前連絡で「搭乗人数」が3名以上の場合、この点の説明を受けるはずです。

車椅子用駐車場の入口は「西門」です。トーハクHPなどで構内マップを確認して下さい。西門入口に守衛所がありスタッフがいます。事前連絡を入れておけば、車両を入場させるとスタッフがすぐに誘導します。守衛所の近くの指定の場所にいったん停車して障害者手帳を提示します。

トーハクの車椅子用駐車場

トーハクの車椅子用駐車場の利用条件は、原則「身体障害者手帳をもっている」「車椅子利用者」と「介助者」です。歩ける知的障がいの方などは、利用できません。

駐車場利用の手続きが終わると、駐車許可書を渡され、スタッフから駐車場所の指示があります。場所は「平成館」の裏入口の前。はっきりとした区画のない駐車スペースで、整理して停めれば20台ほど駐車可能です。

東京国立博物館

ダッシュボードに駐車許可書を掲示して、指定された場所に停めると、館内への誘導のためにスタッフが来て下さいます。トーハク施設への入口は、平成館の通用門です。一般来館者は通行できないルートなので、スタッフの誘導に従がい進んで下さい。平成館の1Fにバリアフリーに行くことができます。

駐車スペースに屋根はなく、平成館通用門前まで庇はありません。雨の日は乗降と移動の間は濡れます。

東京国立博物館

事前連絡の際に伝えた「利用施設」まで、スタッフが案内していただけます。一番多い利用先は「開催中の平成館の特別展」です。この場合、スタッフが特別展のスタッフに「手帳は確認済みです」と引継までして下さいます。トーハクのリピーターで構内のことがよく解っている人なら「後は解りますので」と平成館1Fでスタッフと別れることもできます。

お帰りも同じ一般客は通行できない平成館通用門ルートです。勝手に利用できないので、平成館1Fにいるスタッフに相談してください。通用門まで誘導して下さいます。駐車場出口は同じく西門で、出る際に駐車許可書を守衛所に返します。出口付近でスタッフが近づいてくるので、許可書を返却してください。夜間延長開館の日は、通用門にスタッフが常駐しているのは19時まで。19時以後に出庫する場合は、平成館通用門のスタッフに申告して指示を受けてください。リモートで門扉を開けていただけます。

東京国立博物館~身障者用駐車場

東京国立博物館には身障者用駐車場があり、車椅子利用者は車で来館できます。

なお東京国立博物館内の各施設の詳しいバリアフリー状況は以下の別稿を参照してください。

〇東京国立博物館 本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 平成館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 東洋館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 法隆寺宝物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 表慶館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 日本庭園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

(本稿は2022年8月に加筆しました)

東京国立博物館 日本庭園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

トーハク敷地内の北側、本館の裏側一帯には、日本庭園があります。リニューアルされて、2021年4月からは通年で開放されるようになりました。庭園は車椅子で一周できます。庭の中心には池。美しい庭園美を堪能することができます。

東京国立博物館~トーハク庭園バリアフリー情報

本館と東洋館の間が庭園入口の正門です。

東京国立博物館~トーハク庭園

もう一か所、平成館と本館の間にも出入口がありますます。

東京国立博物館~トーハク庭園バリアフリー情報

正門から入るとほどなく、高さ5.7mの「五重塔」。解説によると、将軍綱吉が法隆寺に奉納した、という銘文が刻まれているそうです。細かい装飾が施された塔で、最上部には龍が絡みついています。江戸の技を楽しめる逸品です。

東京国立博物館~トーハク庭園バリアフリー情報

庭園内には5つの「茶室」が配置されています。正門から正規のルート順に進むと、最初に現れるのは「春草蘆(しゅんそうろ)」。1600年代に造られたもので、その後3カ所ほど移築され、1959年にこの地に移されたそうです。

東京国立博物館~トーハク庭園バリアフリー情報

次の茶室は「転合庵(てんごうあん)」。茶の巨人、小堀遠州が京都に建てた茶室です。この茶室も3回ほど移築され、1963年にここに建ったとのこと。

その横にあるのは「六窓庵(ろくそうあん)」。奈良興福寺に建てられた茶室で、明治8年の1875年に博物館が購入。解体して海路移送中に船が難破し、その後木材は海中から集められ、1877年に移築完了。第二次大戦中は、解体されて疎開し、1947年に再びこの地に再建され現在に至っているそうです。

この先に2つの茶室があります。「応挙館(おうきょかん)」は、その名が示すように、丸山応挙の障壁画がある茶室です。元々は現在の愛知県である尾張国に建てられたもので、1933年に移築されました。丸山応挙の画は、保護のため現在は複製画が飾られています。

最後が「九条館(くじょうかん)」。京都御所内の九条邸に建てられ、その後東京赤坂の九条邸に移築。九条家当主の居室として使用されていたそうです。室内には狩野派の作品が随所にあるということ。1934年に九条家より寄贈され、この地に移築されました。

いずれの茶室も、由緒ある逸品。歴史を知り、ご鑑賞ください。

東京国立博物館~トーハク庭園バリアフリー情報

庭園最高のビューポイントは、本館の裏側から池を眺めるスポット。リニューアルで舗装広場が用意されました。

トーハク庭園

通年利用できる本館バルコニーからも、同じ角度の眺めが楽しめますが、この本館バルコニーは車椅子では利用できない段差構造です。

東京国立博物館~トーハク庭園バリアフリー情報

江戸時代に整備された寛永寺のお庭のごく一部です。中心にある池は景観の主役ですが、名前は特にないようです。この庭園自体も固有の名称はありません。トーハクの日本庭園は車椅子で散策できます。

なお東京国立博物館内の各施設の詳しいバリアフリー状況は以下の別稿を参照してください。

〇東京国立博物館 本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 平成館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 東洋館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 法隆寺宝物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇東京国立博物館 表慶館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

〇車椅子で行く東京国立博物館 身障者用駐車場利用ガイド

(本稿は2022年8月に加筆しました)