群馬 館林 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

館林の魅力は「つつじまつり」だけではありません。車椅子で利用出来る観光施設として「つつじ映像学習館」「つつじが岡公園菖蒲園」「製粉ミュージアム」「茂林寺」「館林県立美術館」を、ショップとして「農産物直売所ぽんぽこ」のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお「つつじまつり」の詳細は、別稿「館林つつじまつり 車椅子観光ガイド バリアフリー情報」をご覧ください。

「つつじ映像学習館」

「つつじが岡公園」の「つつじが岡ふれあいセンター」内に誕生した施設です。200インチスクリーンの3D映像と、ミストと風を組みあわせた4Dシアター。椅子も振動し、風が出ます。40席の小さなシアターで、最前列の端に1台分車椅子用のスペースがあります。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

「つつじまつり」期間以外は、公園は空いています。駐車場は無料、入園も無料。公園内はバリアフリールートが確保されています。

車椅子で施設建物内へは、正面または裏側からスロープを上ります。バリアフリートイレは「フードコート」の横、設備は新しいトイレです。

建物内のスロープ通路を上ると「つつじ映像学習館」の入口に到着します。

4Dシアターの入口手前には、ツツジパネルやツツジのベンチ、ハイテク系ツツジの絨毯等の展示があります。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

「つつじ映像学習館」の入館料金は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

4Dシアターの上映スケジュールは、週末で30分毎。平日は1時間毎。その日の上映スケジュールを確認してご利用下さい。

上映終了後の退出ルートは、健常者は階段ルート。車椅子利用は入口に戻ってスロープルートでの退出になります。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

「館林つつじが岡第二公園 菖蒲園」

「ツツジ」で有名な「館林つつじが岡公園」にある「菖蒲園」です。大規模な菖蒲園ですが、段差やオフロードに悩まされることなく、ほぼ全体を車椅子から眺めることが出来ます。ただし園内にかかる木道に車椅子で乗り入れる際には、多少の段差があります。また奥の菖蒲園をしっかり見るには、オフロードに車椅子を乗り入れる必要があります。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

「館林つつじが岡公園」は無料駐車場が複数箇所用意されていますが「第二公園 菖蒲園」に近くて便利な駐車場はありません。近い駐車場が「尾曳駐車場」か「三の丸南面駐車場」で、いずれも菖蒲園までは500mはあります。

その間のルートは車椅子でも通行可能なバリアフリールートです。公園内を散歩して駐車場から菖蒲園に向かってください。園内の公衆トイレにはバリアフリートイレが併設されています。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

「製粉ミュージアム」

日清製粉が2012年にオープンした「製粉ミュージアム」は、館林駅西口の駅前に建つバリアフリー施設。製粉に関すること、日清製粉の社歴に関することを学ぶミュージアムです。

元々は段差のある建物ですが、スロープとエレベーターを後付設置して、車椅子での見学を可能にしています。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

電車利用の場合は、ホーム橋上の改札へエレベーターで上り、西口出口にエレベーターで下ります。

車の場合は、隣接地に5台分の駐車スペースがあります。

入館料の障がい者減免制度はあり、本人と介助者1名が無料に減免されます。入館手続きをすると施設パンフレットとともに、アンケート用紙が渡されます。帰りにこのアンケートに感想を記入して提出すると、記念品がいただけます。これは現時点での運用です。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

最初の建物は新館です。入口近くは、受付、ロッカー、トイレなどのパブリックスペース。バリアフリートイレはここにあります。

新館は開業時に新築された建物なので、今どきのバリアフリー設計。展示内容は小麦製粉の歴史と製粉方法などです。

新館の隣が本館で明治時代の旧本社事務所棟。このミュージアムの開設にあたり、曳家工法での免震化と、バリアフリー化が施されました。建物内の床面は、部屋の出入口にデコボコはありますが、注意して移動すれば車椅子での館内見学は十分に可能。展示内容は、日清製粉の社歴や創業者の紹介など。

中庭は綺麗な小さな日本庭園になっています。園内にはバリアフリールートが整備され、車椅子で一周することが出来ます。

日本庭園の奥に独立棟で休憩室があり、お弁当をいただくなど、飲食が出来るフリースペースとなっています。この休憩室のトイレには、バリアフリートイレはありません。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

「分福茶釜の茂林寺」

アクセスは車。参道の横に大きな無料駐車場あり。身障者用駐車スペースが用意されています。駐車場には公衆トイレ棟があり、バリアフリートイレもあります。

車椅子で行く館林~お薦めバリアフリー観光情報

無料駐車場から一般道を5mほど移動すると、すぐに「茂林寺」の表参道にでます。駐車場から参道までの路面は、多少のデコボコはありますが、車椅子での通行に大きな問題はありません。

車椅子で行く館林~お薦めバリアフリー観光情報

参道から境内に入る箇所が、やや傾斜のきついスロープ。ここが車椅子での唯一の難所です。

車椅子で行く館林~お薦めバリアフリー観光情報

スロープを上ると総門、通称「黒門」へ。この門は応仁2年の築。15世紀の門と伝えられています。

「黒門」から境内参道へ抜ける箇所は、緩いスロープ構造。車椅子での通行に問題はありません。

「黒門」から次の山門、通称「赤門」までが境内参道。この「赤門」は元禄7年の築。17世紀の門と伝えられます。

車椅子で行く館林~お薦めバリアフリー観光情報

境内参道の両脇に狸像が鎮座しています。その数21体。境内参道の中央舗装面の路面ほぼフラットで、車椅子での狸像参拝に大きな問題はありません。

車椅子で行く館林~お薦めバリアフリー観光情報

車椅子で行く館林~お薦めバリアフリー観光情報

狸像は季節毎にコスプレします。早春から3月3日までが「ひな人形コスプレ」。4月から5月下旬までが「五月人形コスプレ」。盛夏の時期はハワイアンや裸踊りなどの「夏休みコスプレ」。秋は「大相撲ゆかたコスプレ」。年末には大掃除スタイルなどの「御身祓いコスプレ」。

館林~お薦めバリアフリー観光情報

館林~お薦めバリアフリー観光情報このコスプレ、毎年衣装が変わり、マニアは写真を見れば、何年のコスプレかが解るそうです。コスプレの内容や時期は、年により変更されることがあるかもしれません。

「農産物直売所ぽんぽこ」

2008年に開業した大型ショップで、施設全般バリアフリー設計です。駐車場は広く、区画の広い屋根無しの身障者用駐車スペースが用意されています。大規模店舗の横に屋根つながりのトイレ棟があり、バリアフリートイレがあります。

館林農産物直売所ぽんぽこ

駐車場から店舗入口にかけて路面はフラット。ただし店前が駐車場内の車道になっているので、身障者用駐車スペースに停めても、店舗に入る前に車と歩行者が交錯します。

館林農産物直売所ぽんぽこ

店舗の出入り口は2か所あります。車椅子での出入りに問題はありませんが、最新施設ほどのワイド設計ではありません。店舗内の通路、およびレジ廻りなどは広く、車椅子での店内回遊は可能です。

農産物直売所ぽんぽこ

「群馬県立館林美術館」

多々良沼公園の整備と一体となって設計された「群馬県立館林美術館」は、車椅子で利用できる美しい美術館です。

群馬県立館林美術館

館林は「つつじまつり」以外も、車椅子で訪れる魅力がある街です。

(本稿は2018年12月に初稿を執筆しました)

京都 宇治 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

お茶と源氏物語のまち、宇治。コンパクトなエリアの中に、世界遺産が二か所、食べ歩きが楽しい参道があり、バリアフリーなミュージアムがあります。宇治橋周辺のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

宇治橋周辺は電車でアクセスできます。車でアクセスする場合は、車椅子利用者は駐車場に注意してください。宇治橋周辺は小規模なコインパーキングが多く、車椅子での乗降スペースに余裕がない駐車場がほとんどです。また秋の観光シーズンは、満車の確率が高くなります。

宇治橋からは離れますが、宇治総合庁舎など公共施設内の駐車場には身障者用駐車区画の用意があります。車でアクセスする場合は、どの駐車場を利用するか、事前の検討が必要です。

京都~宇治バリアフリー情報

平等院は無料の身障者用駐車場が2台分あります。ただし利用予約はできません。

京都~宇治バリアフリー情報

ミュージアムは車椅子見学が可能です。太タイヤの特殊車椅子が用意されているので、乗り換えができる人なら庭園の見学も可能です。鳳凰堂内は段差があり車椅子での拝観は難しい構造です。拝観料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。

京都~宇治バリアフリー情報

「宇治橋」から「平等院表参道」にかけては、車椅子での散策が可能です。お茶屋さんなど、観光客向けのお店が沢山あります。ここは車椅子で楽しめます。

京都~宇治バリアフリー情報

平等院の裏側、宇治川沿いの「あじろぎの道」へは、やや傾斜やデコボコはありますが、車椅子で進むことが出来ます。

その先にある「宇治観光センター」は、段差回避スロープがあるバリアフリー施設です。1Fに綺麗なバリアフリートイレがあり、無料の宇治茶サービス機があります。

京都~宇治バリアフリー情報

宇治観光センターの先に、宇治川の「中の島」に渡る「喜撰橋」があります。この橋は車椅子で渡る事ができます。

ただし、宇治川の対岸に渡る「朝霧橋」は段差のある橋で、車椅子での通行は出来ません。したがって「中の島」に渡った後の帰りは、行きと同じ「喜撰橋」に戻ることになります。

宇治川を宇治橋で渡った「平等院」対岸エリアのバリアフリー状況です。

「源氏物語ミュージアム」はバリアフリーで、車椅子での見学が可能です。15台収容の有料専用駐車場があり、それとは別に身障者用駐車者区画が、表と裏にそれぞれ1台分設けられています。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

源氏物語ミュージアムから、世界遺産「宇治上神社」へは、アップダウンはありますが、車椅子で通行可能な舗装路です。

宇治上神社の門は車椅子でくぐれますが、その先はすぐに段差があります。車椅子での世界遺産「宇治上神社」の参拝は、行けるところまでです。

世界遺産「宇治上神社」の下、宇治川沿いにある「宇治神社」は段差構造の神社です。車椅子では参拝できません。

このエリアのバリアフリー観光スポットは「福寿園宇治茶工房」です。宇治川沿い、朝霧通りにある福寿園の本拠地のようなお店で、お店前に駐車場があるバリアフリーショップです。

店内には、お茶の製造機械を展示したミニミュージアムがあります。車椅子での宇治観光立ち寄りスポットとしてお薦めします。

京都~宇治バリアフリー情報

京都宇治は藤原氏の別荘地、1000年の歴史の地で、源氏物語「宇治十帖」の舞台です。コンパクトなエリアのなかに、車椅子で観光できる名所、困難な名勝が幾つもあります。

京都宇治は、バリアフリー情報に基づく行動計画があれば、車椅子で観光が楽しめます。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

筑波研究学園都市 地質標本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

茨城県つくば市、筑波研究学園都市にある、無料公開されている科学館です。正式名称は「国立開発研究法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質標本館」。「地質調査総合センター」の出発点は1882年に創設された「地質研究所」。地質標本館では約140年間にわたる研究成果が展示されています。

ここまでの紹介では、敷居が高い難解な科学館に思われるでしょうが、そうではありません。学問的な興味が全くない人でも、小さな子供でもそれなりに楽しめる、ビジュアルインパクトが強い展示が多々ある科学館です。筑波研究学園都市にある公開施設の中でも、もっとも幅広い層にお薦めしたい施設の一つです。

車椅子からみた施設のバリアフリー状況と、迫力ある展示の概要を紹介します。

地質標本館

アクセスは車が便利。学園東大通りから、広大な敷地の「産業技術総合研究所」内へ入ります。その先にある守衛所で、「地質標本館の見学」と申し出て、駐車許可書をいただきます。以前は車から降りて窓口に行きましたが、現在では守衛所の場所が車道になりました。降車せずに車窓を開けて許可書を受領できます。

初めての見学者は守衛さんに地質標本館の場所を教えてもらってください。簡単な地図が用意されています。研究所は広いので、本当に迷う可能性があります。

地質標本館の横の研究棟の前に、来館者用の無料駐車場があります。

地質標本館

身障者用駐車スペースは屋根なしで3台分用意されています。

地質標本館

駐車場から地質標本館まで、フラットな舗装路面を移動します。

地質標本館

この間に様々な屋外展示物があります。下の写真は大木の化石です。

地質標本館

巨石と奇石が並ぶエリア。

地質標本館

地質標本館のエントランスに出ます。

地質標本館

エントランス前にも奇石の展示があります。

地質標本館

入口にある鉱石の展示です。見逃さないように、屋外展示物をチェックしてください。

地質標本館

館内のバリアフリー概況です。エントランスから館内1Fにかけて、段差のないフラットな構造です。現在、地質標本館は事前予約制。1F受付で予約番号を申告して入館します。

バリアフリートイレは1Fに1つ用意されています。

地質標本館

スペースは一般的なサイズでウォシュレット付きですが、オストメイト、ユニバーサルベッドはありません。

地質標本館

地質標本館は1Fと2Fの2フロア構造。エレベーターが1基あります。

通常の1Fから2Fへ上がる観覧ルートは「アンモナイト階段」を上がります。下の写真は1Fから見上げた目線。階段の途中に展示物があります。

地質標本館

下の写真は2Fから見下ろした目線。この階段の展示だけは車椅子で見学できません。

地質標本館

展示室に入る前に目を奪われるのは、ガラス越しにある1億5千年前「ジュラ紀の褶曲層」。過去の大規模な地殻変動によって曲げられた、男鹿半島の崖のレプリカです。

地質標本館

2Fからみると、このような姿。迫力があります。

地質標本館

天井を見上げると日本列島の震源分布模型があります。1Fにある鏡で観覧します。地下1,000kmから日本列島を見上げているイメージです。

地質標本館

第1展示室の状況です。全ての展示室はスペースに余裕があるフラットな構造で、車椅子で展示解説を観覧できます。通常の観覧コースは1Fの第1展示室から。テーマは「地球の歴史」です。

地質標本館

中央部に展示されるのは「日本列島の立体地質図」。百年以上の研究成果が凝縮された展示物です。

地質標本館

エレベーターで2Fへ上がり、テーマが「生活と鉱物資源」の第2展示室へ。エレベーターから向かうと、通常のアンモナイト階段ルートとは反対側の出口から入るので、階段の上の展示室入口まで移動してから観覧することをお薦めします。

下の写真は「熱水チムニー」。金属元素で熱水噴出孔に形成される煙突状の岩石です。車椅子から問題なく鑑賞できます。

地質標本館

次は同じ2Fの第3展示室。テーマは「生活と地質現象」。活断層と地震、火山と地熱、日本の火山と温泉分布などが展示されています。

下の写真は「富士山と箱根火山」の模型。車椅子から見える高さの展示物です。

地質標本館

第3展示室の横に「休憩室」があります。ただし飲食は禁止です。

地質標本館

その先にテラスがあり、「筑波山とジオパーク」の屋外展示があります。以前は車椅子で通行しにくい出入口のドアでしたが、改修されてフラットな引き戸になりました。車椅子で問題なくテラスに出ることができます。

地質標本館

展示されているのは「郷土の岩石」です。

地質標本館

エレベーターで1Fへ戻り、最後の展示室「岩石・鉱物・化石」の第4展示室を見学します。ここは標本の展示室。地球の営みが生み出す、奇跡のような奇石が並びます。

地質標本館

まるで地球がデザインした、派手なアート作品の展示のようです。

地質標本館

「地質標本館」は、子どもから大人まで楽しめる、筑波研究学園都市らしい施設です。

地質標本館

「産業技術総合研究所」には、もう一つ無料で一般公開している施設があります。「サイエンス・スクエアつくば」で「地質標本館」から100mほどの隣にある施設です。「サイエンス・スクエアつくば」は、車椅子で見学できるバリアフリー施設です。

地質標本館バリアフリー情報

名称を聞くと地味な印象を受ける「地質標本館」ですが、自然が生んだ派手なアート作品が展示されています。「地質標本館」は「アンモナイト階段」以外は、車椅子で見学できます。

(本稿は2021年8月に書き直しました)