京都伏見 黄桜カッパカントリー 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

酒どころ京都伏見の「黄桜カッパカントリー」は、食事処、ショップ、資料館などがある車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

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近隣の駅からは徒歩7~8分の案内です。無料駐車場があります。収容台数は20台程度と小規模な駐車場で、身障者用駐車区画の設定はありません。近隣には民間有料駐車場が複数あります。

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フリーテーブルが置かれる「黄桜広場」を中心に、商業施設棟と資料館棟があります。

商業施設棟に入ると「黄桜商店」があります。ここでしか買えない黄桜商品などが販売されるショップです。スペースは広くはありませんが、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。

ショップの奥に食事処「黄桜酒場」の受付があります。そこで利用人数を申告すると店内に案内されます。受付から店内までが、玉石敷き風の少しデコボコがある緩い上り坂の通路を通ります。ゆっくり進めば車椅子への衝撃は薄らぎます。この通路の途中にバリアフリートイレがあります。

「黄桜酒場」の席は、一般的なテーブル席と、掘り炬燵式のお座敷席があります。テーブル席は可動式で、車椅子での利用は可能です。

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資料館棟は「黄桜記念館」です。メインの入口から館内に入ると、昭和40年代からの黄桜TVCMが鑑賞できるビジョンがあります。

館内には段差がありビジョンは低地部です。各種資料が展示される高地部に段差回避して移動するには、いったん外に出て「黄桜広場」に面した別の手動ドアの出入口から入り直します。

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「黄桜記念館」は道を渡った側にも続きがあります。

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南側の道を渡った先も黄桜の施設です。「黄桜記念館」の続きがある酒造工房で、展示物を見学しながら移動し、濠川が流れる南側の道へ車椅子で通り抜けできます。

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酒造工房から濠川方面へ出た場所を起点に、車椅子で散策できる周辺の観光スポットを紹介します。右手に進むと「寺田屋」があります。

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その手前の商店街は「龍馬通り」です。

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寺田屋とは反対側の左手に進むと「鳥せい本店」ほか、古い酒蔵をリノベーションした名店が並ぶエリアに出ます。

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「黄桜カッパカントリー」は、車椅子で利用できる施設です。バリアフリートイレは「黄桜酒場」への通路にあります。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)

嵐山中心部のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。

小幡藩の大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

群馬県甘楽町、城下町小幡の「楽山園」は、園内の半分程度は車椅子で散策できる大名庭園です。隣接する「長岡今朝吉記念ギャラリー」とあわせて、現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

楽山園の由来です。織田信長の次男、織田信雄から織田宗家が城主の小幡藩。「楽山園」は、江戸時代初期に織田氏によって造られた「池泉回遊式」の「借景庭園」です。

10年におよぶ復元工事を行い、2012年から一般公開されています。復元された大名庭園のエリア、藩邸の区割りや土塁が再現されたエリア、そして再現された長屋は資料館になっています。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

アクセスは車です。楽山園の入口前に広い無料駐車場が用意されています。未舗装路面ですが、入口に近い場所に身障者用駐車区画が用意されています。堅くてフラットな路面なので、未舗装ですが車椅子での移動は可能です。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

楽山園は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。出入口である「中門」の前にある「番所」が受付です。見学の記念に推定樹齢400年「甘楽町指定天然記念物 高橋家のムクロジ」の実を2ついただけました。

「中門」は段差構造です。車椅子では左側にある段差回避ルートを通り、園内へ入ります。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

大名庭園エリアのバリアフリー状況です。「中門」から「土塁」の間を通ると、左手に「庭門」があります。「庭門」は段差構造をスロープ化しています。

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その先は舗装された園内散策路が続きます。舗装路の幅は狭く、車椅子1台がギリギリです。舗装路は途中までで、車椅子で園内一周はできません。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

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お茶席がある「凌雲邸」は入口が段差で靴を脱いで利用します。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

また借景を楽しむ高台の「梅の茶屋」へは階段路を通ります。

この「梅の茶屋」及び周辺の高台部が楽山園の絶景ポイントですが、決定的な段差あるいは通行困難な未舗装傾斜路があるので、車椅子で上ることは困難です。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

藩邸エリアのバリアフリー状況です。再現されているのは「土塁」と「井戸」で、建物の区割りは路面に線で再現されています。したがってフラットで広い空間が広がっています。車椅子での移動や見学は可能です。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

長屋の中のバリアフリー状況です。再現された「拾九間長屋」の内部は、小幡藩や楽山園に関わる資料展示と、小幡の町の紹介ビデオがリピート放映されています。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

出入口はスロープがあり、長屋内は土足のままで利用できます。車椅子での出入り、展示物の鑑賞は可能です。この長屋内にバリアフリートイレが用意されています。

大名庭園 楽山園 車椅子利用ガイド 

長岡今朝吉記念ギャラリーのバリアフリー状況です。楽山園の出口専用「北裏門」から出ると、名誉町民を記念したギャラリーが正面にあります。ギャラリー来館者用の身障者用駐車区画が1台分用意されています。

長岡今朝吉記念ギャラリーのバリアフリー状況

ギャラリーそのものは入館無料で、展示室で有料の企画展が開催されます。カフェがあります。正面横の庭からのルートは段差がありますが、館内からはバリアフリーに利用できます。長岡今朝吉記念ギャラリーはバリアフリー仕様です。綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。

長岡今朝吉記念ギャラリーのバリアフリー状況

借景を楽しめる高台へは車椅子では無理ですが、楽山園は多くのエリアを車椅子で利用できる大名庭園です。

城下町小幡にある「道の駅甘楽」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年12月の取材に基づいています)

植物分類学の父 牧野富太郎博士記念庭園 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都練馬区にある区立牧野記念庭園は、日本の植物分類学の父と呼ばれる牧野富太郎博士が、大正15年から94歳で永眠されるまでの30余年を過ごされた住居と庭の跡地を整備した施設で、お庭と記念館、展示室が無料公開されています。

牧野記念庭園

博士が亡くなられた翌年1958年に開園し、2010年にリニューアルオープンしました。現地にはリニューアル前の庭園の様子を伝える掲示板があります。

牧野記念庭園

お庭は未舗装路面ですがルートを選べば車椅子で散策できます。講習室、記念館、書屋展示室は車椅子で利用できます。

牧野記念庭園

アクセスは大泉学園駅から徒歩5分の案内です。アップダウンはほとんどありませんが、歩道が狭い交通量のある道路を通行しますので、注意して移動してください。

一般来園者用の駐車場はありませんが、身障者用駐車スペースが1台分設けられています。利用は事前電話予約制です。駐車場の入口は庭園正門ではなく、臨時駐車場と同じ、記念館などがあるエリアの裏側です。住宅街の細い道路を通ります。

身障者用駐車場の入口には門扉があり、半分が開けられ、半分は簡単なロックがかけられて閉められています。車を入口の手前でいったん停めて、閉められている半分の門扉を開けて、駐車スペースに進入します。車がすれ違えない幅の道に停車して門を開ける作業をするので、車椅子利用者が運転をして一人で作業をするのは事実上困難です。身障者用駐車スペースを利用する場合は、介助者と一緒に行動されることをお薦めします。

牧野記念庭園

身障者用駐車スペースは前後左右に幅広い駐車区画です。車椅子で問題なく乗降できます。

牧野記念庭園

身障者用駐車場から庭園へ入る専用の門扉があります。そこまでは段差解消スロープが設置されています。

牧野記念庭園

専用出入口の門扉は簡単なロックがかけられています。出入りの都度、扉を閉めるように案内されています。

牧野記念庭園

身障者用駐車場から園内に入ると、書屋展示室の横に出ます。通路はフラットなウッドデッキ構造です。車椅子で問題なく移動できます。

牧野記念庭園

庭園正門からのルート順で園内のバリアフリー状況を紹介します。入口付近は舗装路面で、園内に入ると砂利の路面または小石の路面になります。

牧野記念庭園

未舗装路面のポイントになる箇所には、車椅子のタイヤが砂利や小石に埋まらないようにリングが埋め込まれています。そのため見た印象よりも車椅子は動きます。

牧野記念庭園

段差箇所には段差解消スロープが設置されています。車椅子で動きにくい箇所はありますが、決定的なバリアポイントは回避されています。

牧野記念庭園

リングが埋め込まれていない未舗装路面も、見た目よりは車椅子が動きます。植物に掲示されている品種名を確認しながら、博士が「我が植物園」と愛した300種類以上の植物が育成するお庭のほとんどを、車椅子で散策できます。

牧野記念庭園

お庭にはところどころにデコボコな石畳がありますが、段差を回避して車椅子で散策できます。

牧野記念庭園

箱庭のような植栽コーナーの植物の一つひとつに、品種名が掲示されています。

牧野記念庭園

庭の地に這いつくように、品種名が掲示されている植物もあります。丁寧に観察すると、時間がいくらあっても足りません。

牧野記念庭園

今回訪問時は連続テレビ小説のモデルになったことを記念するフォトスポットが設置されていました。

牧野記念庭園

博士の胸像は、博士が昭和2年に仙台で発見した「すえこざさ」の植栽の中に建っています。昭和3年に永眠された博士の奥様のお名前は「すえ」。奥様を想い命名されたと言われています。

牧野記念庭園

入口の近くにあるのは「講習室」です。出入口は段差回避され、自動ドアを通り車椅子で中に入ることができます。

牧野記念庭園

室内では休憩スペースを兼ねた席から、博士の生涯や功績に関する映像コンテンツが鑑賞できます。夏休みには子供向けのワークショップが開催されるそうです。

牧野記念庭園

講習室内にバリアフリートイレが1つあります。スペースはやや狭い個室で、シンプルな設備の便器が備えられています。バリアフリートイレは他に1つあり、そちらの個室のほうがスペースは広いトイレです。

牧野記念庭園

講習室の屋外テラスにはテーブル席が配置されています。テラスへの段差は小さいので、乗り越えて車椅子で利用できます。

牧野記念庭園

講習室から園内の奥に進みます。この付近はやや深い砂利路面ですが、少し力を入れると車椅子が動きます。

牧野記念庭園

難所には車椅子を助けてくれるリングが埋め込まれています。車椅子でお庭の奥まで散策できます。

牧野記念庭園

次に庭園奥にある記念館のバリアフリー状況を紹介します。常設展示室と企画展示室があります。

牧野記念庭園

出入口はフラットな自動ドアです。車椅子で問題なく入退館できます。

牧野記念庭園

常設展示室内はフラットな構造です。壁掛け展示とケース内展示があり、日本の植物分類学の基礎を築いた博士の生涯と研究を紹介しています。博士が発見、命名した植物は1500種類以上にのぼります。

牧野記念庭園

展示はすべて車椅子から観覧できます。とても見やすい展示手法です。

牧野記念庭園

平台ケースは車椅子から見やすい構造です。これほど車椅子から見やすいケースは珍しいと思います。

牧野記念庭園

車椅子からの目線で、ケース内展示品がしっかり観覧できます。

牧野記念庭園

今回訪問時、企画展示室は休館でした。常設展示室からフラットにつながっている構造です。

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次に書屋展示室のバリアフリー状況を紹介します。博士の書斎と書庫の一部が保存展示される施設です。入口は横開き手動ドアですが、今回訪問時は開放されていました。車椅子で問題なく入館できます。

牧野記念庭園

博士の等身大パネルが置かれた記念撮影スポットがあります。博士は小柄な方でした。

牧野記念庭園

館内を一周歩きながら展示を観覧します。通路はフラットで、車椅子から問題なく展示物を観覧できます。

牧野記念庭園

博士の晩年は、書庫に約4万5千冊の書籍が積み上げられていたそうです。

牧野記念庭園

記念館と書屋展示室からウッドデッキを通りアクセスできるトイレ棟があります。

牧野記念庭園

今回訪問時、バリアフリートイレは故障で使用禁止でした。スペースは一般的なサイズの個室で、シンプルな設備の便器とオストメイト装置が備えられています。

牧野記念庭園

生涯を植物の研究に尽くした牧野富太郎博士の人生に出会える施設です。牧野記念庭園は、車椅子で観覧できます。

「都立大泉中央公園」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年7月に執筆しました)