早稲田 穴八幡宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

東京都新宿区早稲田の「一陽来復」のお守りで有名な穴八幡宮は、車椅子での参拝ルートが限定される神社です。現地の状況と段差回避できるルートを紹介します。

地下鉄早稲田駅のエレベーターの状況です。2019年2月に、2番線高田馬場中野方面行きホームから利用できる地上行きエレベーターが新設されました。これにより早稲田駅は、両ホームからエレベーターで地上に上がることができる駅になりました。1番線日本橋西船橋方面行きホームからのエレベーターとは別のエレベーターです。地下には両ホーム間を移動できるバリアフリー通路はありません。車椅子で早稲田駅を利用する場合は、乗車するホーム行きのエレベーターを利用して下さい。

車でのアクセスと駐車場の状況です。穴八幡宮には参拝者用の駐車場はありません。近隣には小規模なコインパーキングはありますが、現時点で調査できた限り、車椅子利用者にお薦めできるバリアフリー仕様の有料駐車場は見つかりません。神社の横を通る「諏訪通り」は、パーキングメーターが設置されています。

穴八幡宮境内へのバリアフリールートです。早稲田通りと諏訪通りが交差する「馬場下町」交差点の近くから、境内への階段の参道があります。

穴八幡宮のバリアフリールート

諏訪通りに面して、もう一つ別の階段ルートもあります。

穴八幡宮のバリアフリールート

車椅子では、早稲田通りを高田馬場方面へ進みます。歩道はデコボコの少ない舗装路面ですが、傾斜はきつい上り坂です。坂を上ると、ほどなく穴八幡宮の車両入口があります。

穴八幡宮のバリアフリールート

さらに上り坂が続きますが、このルートを通れば決定的な段差を回避して境内に向かうことができます。

穴八幡宮のバリアフリールート

穴八幡宮のバリアフリールート

穴八幡宮のバリアフリールート

境内のバリアフリー状況です。本殿と拝殿の周囲は車椅子で移動できる舗装路面です。拝殿の前は5段の階段があり、迂回スロープはありません。車椅子での参拝は段の手前からになります。

境内のバリアフリー状況

境内は未舗装の砂利路面ですが、フラットな舗装面が一部あり、本殿周辺から山門の先、階段参道まで、境内のフラットなスペースは車椅子で移動することができます。

境内のバリアフリー状況

「一陽来復」のお守りについて紹介します。「一陽来復」のお守りが「頒布(りょうふ)」されるのは、冬至から節分までの期間です。冬至の日は午前5時から「頒布」が始まります。冬至の日とその直後の祝日や土日は混雑します。

壁張りタイプのお守りと、携帯用のお守りがあります。壁張りタイプのお守りは、その年の恵方に向けて、冬至・大晦日・節分の日の深夜12時に飾らなくてはならない、とされています。飾っていいのは3日間だけです。したがって冬至に授かり、その日の深夜12時に飾るのが人気です。

冬至に来られない人は年内に授かり、大晦日の深夜12時に飾る。そこを逃した人は、節分までに授かり、節分の日の深夜12時に飾る。こういうことになります。

「頒布」時間は期間により変わります。取材時の情報では、冬至の日は5時~21時。以後大晦日までは8時~19時。元旦から節分までは9時から17時です。

穴八幡宮

日頃は閑散としていますが、大祭の日と流鏑馬の日、そして冬至の日とその直後の祝日や土日は賑わいます。穴八幡宮は段差構造の神社ですが、車椅子で境内に入ることは出来ます。

早稲田大学キャンパス内に「演劇博物館」「早稲田大学歴史館」「會津八一記念博物館」3つのミュージアムがあります。別稿で詳しく紹介していますので、ご参照ください。

(本稿は2019年9月の取材に基づいています)

伊勢の遥宮 小石川大神宮 バリアフリー情報

東京都文京区小石川の小石川大神宮は、2021年5月に新社殿に遷座しました。ビルと一体になって建てられた旧社殿があった地よりも、少し富坂を上がります。春日通りの反対側には中央大学がある地点です。春日通りの歩道から、舗装路を進みます。

小石川大神宮

新社殿の周囲は石が敷き詰められています。

小石川大神宮

拝殿までは大きいサイズの白石。

小石川大神宮

その両脇には小さいサイズの黒石が敷かれています。車椅子での石上の移動は困難です。

小石川大神宮

社殿の横に社務所がありますが、黒石を乗り越えて向かいます。

小石川大神宮

社殿は下の車シャンのような造りです。

小石川大神宮

社務所の反対側に、1973年に逝去された小石川大神宮創立者の像、手水舎などがあります。

小石川大神宮

お清めの水は、前に立つと自動で水が流れます。「社務所にてマイ柄杓を授与しております」と案内されています。

小石川大神宮

神宮宇治橋の絵が奉納されています。

小石川大神宮

小石川大神宮は1966年に出来た新しい大神宮で、正式な手続きと決裁を受けた、伊勢神宮の分神たる社格と由緒をもっている、天照皇大神を永久に奉斎するための特別御神璽(おほみしるし)である皇大御神の別大麻を伊勢神宮より奉戴している神社です。

小石川大神宮

伊勢神宮からは遙宮(とうのみや)と呼ばれています。神道の正式な解釈では、天照大神は伊勢の内宮にいます。遙宮(とうのみや)には「 御分霊」がいます。皇大神の御身像に厳かな儀式をもって入魂して後神楽殿に安置され、大御神と並び扱われています。

東京のお伊勢さま「東京大神宮」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年9月に書き直しました)

関東屈指のパワースポットに車椅子で参拝 香取神宮 バリアフリー情報

千葉県香取市に鎮座する「香取神宮」は、車椅子での参拝が簡単ではない神社です。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

香取神宮

徒歩圏内に駅はありません。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。参拝者用の無料駐車場が第一駐車場から第三駐車場まで用意されています。

正月など大混雑する時期以外は、第一駐車場の利用になります。舗装された広い駐車場で約100台を収容します。第一駐車場の参道入口に近い場所に、屋根無しの身障者用駐車区画が2台分あります。その近くにある独立棟トイレにはバリアフリートイレが1つあります。第一駐車場は車椅子で問題なく利用できます。

第一駐車場から表参道の入口「大鳥居」までの区間は、数軒のお茶屋さんやお土産屋さんが並ぶ「参道商店会」です。フラットな舗装路で、車椅子で問題なく移動できます。

お茶屋さんでお団子を買って、アウトドア席で車椅子のままお団子をいただくことは可能です。店内まで車椅子で利用できるバリアフリーなお茶屋さんは見当たりません。「参道商店会」は古いお店が並んでいます。

参道商店会は車椅子可

参道商店会の終点に、「表参道」の入口「大鳥居」があります。「大鳥居」の下は階段で中心部はスロープになっていますが、スロープを上った先に、車止めなのか、固定された赤い柵が置かれています。

車椅子で柵をよけて通るのに、一般的な車椅子でギリギリの幅しかありません。大型の車椅子、未舗装路用の太いタイヤの特殊車椅子などでは、この赤い柵が通り抜けできません。ここが車椅子参拝の最初の関門です。

第二関門は「朱塗りの大鳥居」から「総門」まで続く、玉砂利の「表参道」です。深い砂利道で玉砂利が車椅子に絡みつき、すぐにスタッグします。しかも緩やかな上り坂で、距離にして100mほどあります。

「表参道」を抜けると、狛犬が両脇に並ぶ階段の門「総門」があります。この門の横に車両が通る舗装された急な坂道があるので、車椅子はそちらに迂回します。この急坂が第三関門です。ただし第二関門の玉砂利の「表参道」に比べれば楽に通行できです。

香取神宮

「総門」を迂回する急坂を上ると、本殿までの最後の階段の門「楼門」があります。この「楼門」の脇に、車椅子マークの誘導案内があります。そのマークにしたがって進むと、距離は短いのですがもの凄い急板があります。一般的な車両では登坂できない角度の坂です。この坂を上れれば、車椅子で本殿前に到着します。

「楼門」の横にあるトイレにはバリアフリートイレがあります。

最終関門は「楼門」を迂回する急坂

「楼門」から「拝殿」の前までは、車椅子で通行可能な石畳様式の路面です。

本殿」「拝殿」のバリアフリー状況

「拝殿」前には小さな段差がありますが、段差の手前から参拝しても違和感のない距離です。

本殿」「拝殿」のバリアフリー状況

「楼門」を通過出来れば、車椅子での参拝は可能です。ただし帰りも全行程同じルートになります。

今回参拝時は「大菊花展」が開催中。楼門から本殿にかけて、見事な菊が展示されていました。

大菊花展」が開催中。

大菊花展」が開催中。

「本殿」の他に「奥の宮」と「要石」が、香取神宮を代表するパワースポットです。「奥の宮」へは「参道商店会」から急坂の未舗装路や段差路を上ります。車椅子での移動は困難です。

奥の宮

「要石」へは「表参道」「旧参道」または「総門」からアクセスします。どのルートも未舗装路で途中に段差があります。車椅子でのアクセスは困難です。

要石

香取神宮は、はっきりした創建年がわかりません。おそくとも西暦812年には、確実にこの地に鎮座していた記録が残っているそうです。

「朱塗りの大鳥居」から「本殿」「拝殿」までの区間にある、主なパワースポットをもう一度まとめて紹介します。

第二関門玉砂利の「表参道」の脇の樹木からは、長い歴史を感じます。

境内にあるご神木は、樹齢1000年と伝承される大杉で、とても迫力があります。

そして「本殿」「拝殿」からは、何かが漂います。

香取神宮

香取神宮の参拝はバリアフリーではありません。簡単ではありませんが、本殿まで車椅子で行けないことはありません。

(本稿は2015年11月に執筆しました)

日本最古の神社の一つ「鹿島神宮」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。