東京十社めぐり 車椅子参拝が出来るバリアフリー神社情報

人気の東京十社めぐり。車椅子の家族や足の悪いお年寄りなど、障がいある人と一緒に参拝するための、神社バリアフリー情報です。

バリアフリーな順に、東京十社すべての概況を一気に紹介します。

第一位 「王子神社」

重度の身体障がいがある人でも、安心して参拝できるバリアフリー神社です。王子駅から徒歩3分。境内には無料駐車場があります。そして拝殿へは緩やかな傾斜のスロープで上がります。

東京十社めぐり 車椅子参拝

第二位 「神田神社(神田明神)」

2018年に境内の大改修が完了しました。新設された「文化交流館」内には、バリアフリーなお土産コーナーと喫茶コーナー、そして綺麗なバリアフリートイレがあります。

境内に収容台数は少ないながら駐車場があります。本殿の参拝場所は5段の上ですが、横に段差迂回スロープが設置されています。

神田明神

第三位 「富岡八幡宮」

本殿にはスロープがあり車椅子参拝は可能です。本殿拝殿はバリアフリーですが、その周辺は荒く、境内の路面は各所にデコボコがあります。

参拝者用駐車場はありますが、そこから境内へはデコボコした未舗装路面を通行します。門前仲町駅はエレベーターが設置されました。

東京十社めぐり 車椅子参拝

以上の三社は車椅子で一般的な参拝が可能です。

次の二社「日枝神社」と「赤坂氷川神社」は、車でアクセスすれば車椅子で参拝ができる神社です

第四位 「日枝神社」

別称は「山王さん」。山の上にある神社です。一般的にはエスカレーターを利用して参拝します。境内がある山頂まで車道があり、境内周辺に参拝者用の駐車場があります。お稲荷様の前の駐車場からなら、ほぼフラットな動線で境内に進めます。本殿にはスロープがあり、車椅子で参拝できます。

東京十社めぐり 車椅子参拝

第五位 「赤坂氷川神社」

周辺はアップダウンが激しい地形で、境内への一般ルートは階段の参道です。収容台数は少ないのですが、境内に参拝者用駐車場があります。駐車場から本殿へは、ほぼフラットな舗装路を通り移動できます。参拝所には段差はありません。車椅子で参拝できます。

東京十社めぐり 車椅子参拝

次の二社「亀戸天神社」と「根津神社」は、車椅子でのアクセスはなんとか可能ですが、境内に段差が多く、車椅子や杖での移動に苦労します。そして本殿の参拝も苦労します。

第六位 「亀戸天神社」

境内の路面の多くは砂利路面または石畳み風のゴツゴツ路面で、車椅子や杖では移動に苦労します。境内にかかる太鼓橋は、車椅子では通行できません。そして本殿の参拝所は階段の上です。車椅子では本殿の横から境内に入り、段の手前からの参拝になります。

東京十社めぐり 車椅子参拝

第七位 「根津神社」

境内全域、段差やデコボコ路面が多い神社です。社殿へは「唐門」か「西門」を通りますが、どちらの門も段差があります。そして拝殿は階段の上です。車椅子では本殿の囲みの外側からの参拝になります。

根津神社

次の二社「白山神社」と「品川神社」は、急坂を通行するので、車椅子や杖では境内に入ることに苦労します。

第八位 「白山神社」

白山通り方面からの参道は階段。白山駅方面からの参道は、最後に急坂があります。とても分かりにくいルートですが、東洋大学方面から境内の裏に抜けるルートなら車椅子で何とか通行できます。

境内は段差や未舗装路面、デコボコ路などが多く、車椅子や杖での移動は苦戦します。拝殿は2段の上にあります。

文京あじさいまつり・白山神社

第九位 「品川神社」

山の上の神社です。通常の参道はもの凄い階段です。2020年現在、改修工事により山頂境内の駐車場は使用できません。車椅子では車両用の急坂路を上がります。この坂は元気な介助者2名が必要な急坂です。山頂の境内はほぼフラットな地形です。しかし拝殿は5段の上です。

東京十社めぐり 車椅子参拝

最下位の「芝大神宮」は、階段参道しかありません。

第十位 「芝大神宮」

浜松町と増上寺の中間付近にあり、周辺の地形はフラットです。千年の歴史がある古社ですが、神社は建物の2F部にある構造です。参道になる階段の両脇には、手摺が付いています。

東京十社めぐり 車椅子参拝

参拝される方の障がいの状況によりますが、「王子神社」「神田神社」「富岡八幡宮」までは、車椅子で参拝可能です。

車で移動するなら「日枝神社」「赤坂氷川神社」は、車椅子参拝をお薦めできます。

六位以下の五社は、上記情報を参考に、参拝の可否をご判断ください。

(本稿は2020年5月に執筆しました)

渋谷青山の総鎮守 金王八幡宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

住所は東京都渋谷区渋谷。渋谷駅から徒歩10分ほどの地に建つ古社です。近隣の喧騒とは無縁に、境内は緑深く、平時は静寂が支配します。周囲はアップダウンが多い地形で車椅子ではアクセスに苦労しますが、社殿にはスロープが設置されています。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

参道は「金王神社前」交差点から始まります。交差点の近くに大きな鳥居がそびえています。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

参道は渋谷駅周辺よりは高く、青山通りよりは低い位置になります。したがって並木橋方面から上り坂、渋谷二丁目方面からは下り坂です。このメイン通り以外の脇道や側道を通行しても、どうしても坂道を通ります。

金王八幡宮には参拝者に駐車場は開放されていません。しかし境内入口付近にコインパーキングは複数個所あります。参道までの坂道を嫌う車椅子利用者は、車の利用が便利です。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

金王八幡宮の境内へは、参道の高さから更に10段以上の階段を上がります。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

車椅子では車両用の急坂を上がります。参道から正面階段をみて右側に急坂路があります。この坂は元気な介助者が必要です。急坂を上がると社務所の手前にでます。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

境内は基本的には車椅子での通行に苦労するタイプの砂利路面です。そこに舗装通路が整備されています。車椅子では舗装路の上だけを通行してください。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

手水舎は、周囲に多少のデコボコはありますが決定的な段差はないので、車椅子で利用できます。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

フラットな舗装路面を通り、社殿へ向かいます。江戸時代の姿を残す社殿です。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

正面から見て右側にスロープがあり、車椅子で参拝できます。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

スロープ乗り口の横にあるのが、有名な金王桜です。そして彩色鮮やかな社殿の装飾は見事です。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

境内の主な施設のバリアフリー状況です。お末社は御嵩神社と玉造稲荷神社。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

どちらも路面が悪く車椅子での参拝は快適ではありませんが、無理をすればお参り出来ないことはありません。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

神楽殿の前は砂利路面です。無理のない範囲で見学してください。

金王八幡宮 車椅子参拝ガイド 

渋谷の金王八幡宮は、境内に行くまでがアップダウンが多く、車椅子ではたいへんです。境内はフラットで、社殿はスロープを上がりお参りができます。

國學院大學渋谷キャンパス内にある國學院大學神殿を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年5月に執筆しました)

ビル一体型神社 虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

東京都港区虎ノ門にある、高層ビル琴平タワーと一体化した構造の神社です。創建は1660年。讃岐丸亀藩の江戸藩邸にあり、毎月10日には江戸庶民に開放されていました。現在の姿になったのは2004年です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

虎ノ門駅から徒歩1分の案内です。参拝者用駐車場はありませんが、金刀比羅宮に面する裏側の一方通行路にパーキングメーターが設置されています。ここに停めれば境内のすぐ横です。

ビルの下および周囲の舗装されたフラットエリアが境内です。車椅子での移動に問題はありません。

ビル一体都市型神社 虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

ただし拝殿は4段の階段があります。車椅子では段の手前からの参拝になりますが、それほど距離はないので、大きな違和感なくお参りができます。社殿は1951年に再建されたものです。

ビル一体都市型神社 虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

またお末社の稲荷神社と縁結びで人気の結神社は、段差があるので車椅子での参拝は苦戦します。

ビル一体都市型神社 虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

桜田通り沿いの正面鳥居から参拝するルートで、境内の主な施設を紹介します。ビルと一体化したデザインの正面鳥居は、周囲の巨大な現代建築物に負けない威風堂々たるシンプルな構造です。

ビル一体都市型神社 虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

その横には大きな社号碑が建ちます。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

参道を進むと手水舎があります。手を伸ばせば車椅子で利用できる構造です。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

その先には神楽殿。江戸時代のなごりで毎月10日に神楽が奉納されます。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

本殿の正面には彫り装飾が素晴らしい「銅鳥居」。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

1821年に奉納された指定文化財です。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

その足元には1864年奉納の御百度石。こちらも指定文化財です。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

その先にもう一つの手水舎。車椅子で利用可能な構造です。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

そして裏鳥居があります。こちらもとても立派な鳥居です。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

通路は社殿の横側までつながります。石灯篭が並ぶ地点が終点です。

虎ノ門金刀比羅宮 車椅子参拝バリアフリー情報

虎ノ門金刀比羅宮は、ビル一体型のバリアフリー仕様ながら江戸の信仰を今に伝える、車椅子で参拝できる神社です。

車椅子で参拝できる東京の神社仏閣を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年5月に執筆しました)