群馬県緑化センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

群馬県邑楽町の「群馬県緑化センター」は、花木園や庭園見本園がある、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

所在地住所の読み方は「おうら」町。館林の隣町で「多々良沼公園」の近くです。

入園無料の県立センターです。テーマ別のお庭や樹木で出来た迷路などがある施設で、センター内は一部未舗装路面の箇所がありますが、ほぼ全域が車椅子で利用可能です。管理棟「緑化センター」の中と、独立トイレ棟にバリアフリートイレがあります。

「群馬県緑化センター」は、県民向けの緑の相談室や各種の植物系のお教室を開催します。「緑化センター」棟はその活動拠点です。

県立群馬緑化センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

敷地内に入ると無料駐車場があります。駐車場から園内への入口にある車止め柵の向こう側に、身障者用駐車区画のラインが引かれています。柵を移動させないと、車が進入できない身障者用駐車区画があります。

駐車場のすぐ横は「日時計花壇」ゾーンで、季節の花が植栽されています。このゾーンは未舗装路面でデコボコがあるので、車椅子での移動は注意してください。それでも車椅子で何とか通行できます。

その先は「見本庭園」ゾーン。この名称からのイメージとは異なりますが「ゴルフができるお庭」、「細長いお庭」など、コンセプト系ミニガーデンがあります。また生け垣になる植物を比較出来るコーナーがあります。一部未舗装路面で、ところどころにデコボコがあります。車椅子では慎重に移動してください。

その先に管理棟である「緑化センター」があります。入口はスロープ対応です。内には群馬の植物に関する展示紹介コーナーがあります。

「緑化センター」の先には「芝生広場」。バリアフリーな周回路があるので、車椅子で散策できます。

「芝生広場」横には「迷路」。生け垣に使われる植栽で簡単な迷路が造作され、車椅子でも迷路内に入ることが出来ます。車椅子からの目線だと、生け垣は目の上の高さになり、勘が悪いと迷います。生け垣迷路は車椅子で楽しめます。以上で敷地の約半分程度を紹介しました。

残りの半分は森です。3つの森に分かれた命名がされていますが、いずれも木立の中の散策路を歩きます。ルートのほとんどは未舗装路ですが、デコボコに気をつけて進めば、車椅子でもなんとか通行できます。ただし雨上がりや、冬の霜どけなどには注意が必要です。散策路の東屋は、車椅子で利用できる段差のない設計です。

県立の施設ですが、休園は年末年始だけです。「緑化センター」は9時から17時の開館ですが、庭園など屋外施設は24時間開放されています。

ほとんどの施設と散策ルートが、多少のデコボコが通行出来る人なら、車椅子で利用できます。群馬緑化センターは、車椅子で利用できるバリアフリーな施設です。

おうら町のシンボルタワー「未来MiRAi」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年6月の取材に基づいています)

三軒茶屋の街歩き 車椅子利用者のためのバリアフリー情報

東京都世田谷区の三軒茶屋は、1970年代に整備された都市環境が残るエリアで、バリアフリー面での課題が残る街です。世田谷区では2019年に「まちづくり基本方針」を策定し、都市整備に取り組んでいます。現時点の車椅子で快適に利用できる三軒茶屋の主なバリアフリー施設の状況を紹介します。

○地下鉄三軒茶屋駅

地下鉄駅からは、キャロットタワー方面の「パティオ口」しかエレベーターがありませんでしたが、三軒茶屋駅の真上「南口」方面に出るエレベーターが、2019年に供用されました。

○三軒茶屋銀座商店街

茶沢通り沿いに並ぶ150店ほどの商店街で、日曜祝日は歩行者天国になります。茶沢通りの歩道は、世田谷区のバリアフリー化整備事業の第一号に指定され、2010年から2013年にかけて3期に分けて整備されました。車椅子で通るとはっきりと解るバリアフリー歩道です。

バリアフリー歩道は、三軒茶屋交差点から北に約360mの区間です。歩道の路面材は「透水性インターロッキングブロック」という、滑りにくい素材です。歩道上の急こう配や段差が解消されています。「茶沢通り」に交わる細い横道が多数ありますが、この横道を横断する際に、勾配や段差のない歩道になっています。勾配を解消した細い横道との交差部には点字ブロックがあります。また商店街のお店の出入口を、緩やかな勾配で歩道の高さに合せる改良も行われました。このようなバリアフリー化整備事業によって、三軒茶屋銀座商店街は、傾斜がほぼなく、商店への出入りも楽なバリアフリー歩道になりました。

日曜祝日は歩行者天国になる「茶沢通り」。車道にもバリアフリー化整備が施されています。車道の舗装は低騒音の排水性舗装。車道の脇には雨水の排水能力を高める円形側溝を設置。更に太陽光によるアスファルトの温度上昇を抑制する遮熱性舗装を施工。これらにより、静かで、涼しく、排水のよい車道に改良されています。

三軒茶屋銀座商店街

○世田谷区民会館別館

三軒茶屋銀座商店街にある施設で、「三茶しゃれなあどホール」などが入ります。世田谷区民会館別館は、土日祝も開館します。

1Fの奥に、広いスペースで綺麗なバリアフリートイレがあります。車椅子での三軒茶屋散策途中のトイレ休憩にお薦めします。同じ通りにある「三軒茶屋ふれあい広場」奥の「世田谷区役所太子堂出張所」にも、バリアフリートイレがあります。開庁中は利用できます。

世田谷区民会館別館

○キャロットタワー

1996年竣工の三軒茶屋のランドマーク。外壁が「にんじん色」なので「キャロットタワー」と名付けられました。

キャロットタワー

元々の設計はあまりバリアフリーではありませんが、改装されてバリアフリーが進み、現在ではほぼ全館を車椅子で利用できます。

地下鉄駅に直結、世田谷線駅は横、地下駐車場があります。世田谷区の半官営施設ですが、駐車場料金の障がい者減免制度はありません。

1Fエントランスはバリアフリー改良済みです。B1と地下鉄駅を結ぶ通路に階段がありますが、見えにくい場所に段差迂回スロープが設置されています。ここ以外にも段差箇所は多々ありますが、迂回ルートが用意されています。

スーパーやグルメ店などの商業施設、「パブリックシアター」などの世田谷区の文化施設と行政窓口施設、賃貸オフィス、展望室などから構成される複合施設です。

26Fは無料展望ロビーです。夜景スポットとして有名です。2012年に改装されてバリアフリーになりました。車椅子で安心して利用できる展望ロビーです。

キャロットタワー

展望ロビーへのエスカレーターは2Fから乗ります。車椅子利用の場合は、地階や1Fから別に1基あるエレベーターに乗って2Fに行き、乗り換えます。この2Fの乗り換え通路の途中に、バリアフリートイレが設置されています。エレベーターは2Fから26Fへ直行します。大型の車椅子でも乗り込める大きさです。

キャロットタワー

26F展望ロビーにはレストラン「スカイキャロット」があります。決定的な段差は無くスペースに余裕があるので、車椅子で利用できるレストランです。

スカイキャロット

「FM世田谷」のサテライトスタジオ「スタジオキャロット」があり、午後の時間帯によく使用されています。

キャロットタワー

無料の展望ロビーは、夜23時まで開放されています。26F展望ロビーは、正式には「世田谷区民会館第二別館」という施設です。

「世田谷区民会館」は、区役所に隣接した場所。「世田谷区民会館別館」は、茶沢通り沿い。ここキャロットタワー26Fが「第二別館」。区民施設の一つに位置付けられますが、世田谷区民以外の人も自由に利用できます。

キャロットタワー

車椅子で三茶を散策して、なにか困ったら「キャロットタワー」へ行けば、トイレ、食事、休憩、買い物・・・、とりあえず車椅子でも何とかなります。

キャロットタワー

人気タウンの三軒茶屋ですが、三角地帯など三茶らしいエリアは、車椅子にあまり優しくありません。車椅子で利用できる飲食店は少ない街です。最新のバリアフリー情報を確認して、車椅子での街歩きに出かけて下さい。

三軒茶屋からアクセスする世田谷の名刹「世田谷山観音寺」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年12月に執筆しました)

板橋大山の商店街 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都板橋区は商店街が多いエリアです。大山駅を中心に南側に伸びるのが「ハッピーロード大山商店街」、北側にあるのが「遊座大山商店街」で、再開発された「板橋区役所」まで続きます。

ハッピーロード大山商店街、遊座大山商店街、板橋区役所のバリアフリー状況を紹介します。

「ハッピーロード大山商店街」

東京を代表する元気なアーケード商店街です。全長500m超。商店街内の通路は、幅に余裕があり全域フラット路面。自転車は降りて押して歩くルール。自動車は原則通行禁止。アーケードなので雨の日も安心。車椅子で散策、買い物ができる商店街です。

ハッピーロード大山商店街

バリアフリートイレは、「コモディイイダ」の1階に設置されています。店舗への出入りもバリアフリーです。店舗は商店街の川越街道寄りにあります。

安くて美味しいお刺身で有名な「渡辺鮮魚店」。大山駅のすぐ近くにある、ハッピーロードを代表する有名店です。このお店が入るビルが建て直され、今では2Fがファミレス、3Fにはカルチャースクールが入るビルになっています。

1F「渡辺鮮魚店」の横に、バリアフリー対応のトイレが1つ設置されています。現地には「トイレを利用するお客様は、店員に声をかけてください」という掲示があります。

ハッピーロード大山商店街

歴史のある商店街です。このハッピーロードが川越街道で、江戸時代から商店が並ぶ街道筋でした。戦前にはすでに商店街で、戦後は闇市から始まり復興。1961年には「歩行者天国」が実施された記録があります。日本初の歩行者天国と言われています。

1978年にアーケード完成。このタイミングで「ハッピーロード大山商店街」という名称になりました。

1994年には、商店街として日本で始めて共通ポイントカードを導入しました。当時としては画期的なシステム化です。

現在でも空き店舗はほとんど見かけません。夕方の時間帯は大変な人通りになります。休日は大賑わいの商店街です。

ハッピーロード大山商店街

「遊座大山商店街」

遊座大山商店街は、1950年頃から商店街としての活動記録があります。商店街らしい雰囲気が残るストリートで、店舗の密度は大山駅に近づくほど高い状況です。

アーケードはありません。青空商店街です。チェーン店と地元単独店が、ほどよくまじり合っています。商店街の通路は広く、車椅子での通行は余裕があります。

全体的にバリアフリーに配慮された店舗は少ない状況です。出入口に段差、狭い店内、階段のみの2階店舗など、車椅子では利用しにくい店舗が多数あります。

遊座大山商店街の中に、安心して利用できるバリアフリートイレは見当たりません。

遊座大山商店街

商店街の中央部に「板橋区立文化会館」があり、この中にはバリアフリートイレがあるのですが、イベント開催時しか正面玄関が開きません。スーパー「ビッグA」がありますが、店内には来客用のトイレはありません。他にバリアフリートイレがあるかもしれない施設は「都税事務所」です。

商店街の北側の終点にある板橋区役所内には、バリアフリートイレがあります。

遊座大山商店街

「板橋区役所」

板橋区役所の南館の再開発が完了して、バリアフリーになりました。

板橋区役所

区役所の開庁時間であれば、板橋区役所南館のバリアフリートイレが利用できます。板橋区役所南館の屋上は「屋上庭園」になっていますが、多少緑化した屋上で、眺望はよくありません。

板橋区役所

区役所1FにレストランやCVSが入りました。営業は平日の日中の開庁時間に限定されます。車椅子では少々面倒なルートになりますが、区役所と都営三田線駅は直結しています。

板橋区役所

大山駅を中心にした商店街は、車椅子で散策できます。

東京都江東区の人気商店街「砂町銀座商店街」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年3月に取材に基づいています)