2015年5月に業務を開始した、東京都の豊島区役所新本庁舎は、空中エコガーデン「豊島の森」があるバリアフリー施設です。現地の状況を紹介します。

地上49階、地下3階の構造で、低層階が物販店、CVS、飲食店などの商業施設、中層階の3階から9階が区役所、10階は空中エコガーデン、11階以上が分譲マンション、建物全体の名称が「としまエコミューゼタウン」です。

現地は2001年に統廃合された旧日出小学佼の校地が種地で、周辺の密集住宅地の再開発を絡めて、最大の地権者豊島区が仕切って実現した、日本初の官民一体型行政庁舎です。

マンションは総戸数432戸。そのうち100戸は地権者の分で、残りの332戸が分譲され、マンション分譲だけで180億円以上の売上があったと開示されています。一戸当たりの平均分譲額は5500万円程度です。他に、旧庁舎の空き地を民間に貸し出して収益を得ています。
総工費は約435億円で、区の一般財源からの支出はゼロ。行政庁舎の新しい建て方として、ビジネスモデルが注目されています。
区役所は土日祝日が原則お休みですが、商業施設フロアと10階の空中エコガーデンは営業しています。

車椅子でのアクセス方法です。地下鉄有楽町線の東池袋駅と地下で直結します。



都電荒川線の駅からもアクセスできます。
有料の地下駐車場があり、身障用駐車区画が2台分用意されています。



空中エコガーデンのバリアフリー状況です。「豊島の森」は入園無料。2基のエレベーターが10Fに通じています。

10Fに着くとエレベータホールにあるのは「ふくろうコレクション」。コレクターが世界中から集めた「ふくろう」に関わる置物、工芸品、民芸品、お皿などがショーケースに展示されています。

すべての作品には、国名が表示されています。世界の数十か国の「ふくろう」コレクションが楽しめます。

なぜ「ふくろう」なのか、現地に特別な解説はありませんが、池袋がなんとなく「ふくろう」に似ていることと、雑司ヶ谷の鬼子母神に「すすきみみずく」の伝承があること。この2つから、豊島区のシンボルとして「ふくろう」が起用されるようになりました。

「豊島の森」は車椅子で利用でき、10Fからの眺望を楽しめます。

そして、屋外空間に人工的な川の流れが造られ、その周囲に豊島に自生する植物が植えられています。端に水槽があり、豊島の川に自生する魚がいます。

一周回遊コースは、途中に階段とその先に飛び石があるので、車椅子では途中で引き返す動きになりますが、狭い庭園なので大きな問題はありません。

開園時間は9時から、夏季は17時まで、冬季は16時まで。7月8月は19時まで延長開放されます。

開園中は警備員が1名常駐しています。

豊島区役所の新本庁舎は、駅直結で地下駐車場があります。空中エコガーデンは車椅子で利用できるバリアフリー仕様です。
近隣にある「サンシャインシティ」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年11月の取材に基づいています)