国立新美術館「ミュシャ展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区の国立新美術館で、2017年3月8日から6月5日の開催。「ミュシャ展」に車椅子で行きました。大混雑でもスラブ叙事詩の鑑賞は可能です。「ミュシャ展」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

大きな絵画が並ぶ展示会です。小さくて4m×5m、最大で6m×8mの作品が20点。解っているつもりでしたが、実際にスラブ叙事詩の作品群を目の当たりにすると、その迫力に驚きます。会場は大混雑ですが、これだけ大きな作品群。車椅子からでも十分に鑑賞が可能でした。

この企画展を機会に、改めてスラブ民族の歴史を学び直した人も多いはず。長い歴史の中で、征服され弾圧、搾取され続けた民族。作品に描かれた人と目があいます。なんという目をしているのか。晩年の16年間をかけて、ミュシャが描いた民族の悲劇の歴史が胸に突き刺さります。そしてそこに救いの神が。絵を注意深く鑑賞すると、実に細かい描写に驚きます。この20点には、16年の歳月が必要だった。その理由が解りました。

スラブ叙事詩の巨大な展示コーナーを抜けると、小作品の並ぶ小さな展示コーナーが続きます。このあたりは混雑で車椅子では苦戦。ゆっくり作品を鑑賞できる状態ではありません。もっとも車椅子での移動が大変なのは、お土産コーナーでした。

混雑でゆっくり鑑賞できなかった小作品群ですが、ほとんどの作品は堺市の「アルフォンス・ミュシャ館」という市立の専門美術館の所蔵です。

今回の「ミュシャ展」は、「アルフォンス・ミュシャ館」がリニューアルのため閉館している期間を利用した企画でもあります。「アルフォンス・ミュシャ館」は7月にリニューアルオープン予定です。

NHK、朝日新聞が主催の「ミュシャ展」。今年は「日本におけるチェコ文化年」ということで、この他にも音楽、ファッション、映画など、チェコ文化に関わるイベントが複数企画されます。

国立新美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

六本木ヒルズ CRAFT SAKE WEEK 2018 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区の六本木ヒルズで開催されたイベントです。中田英寿氏が率いるJAPAN CRAFT SAKE COMPANYがプロデュース。日本全国から選りすぐりの酒蔵が出店し、旨い日本酒が飲めます。2018年は4月20日から30日までの11日間の開催。毎日10の蔵元が出店。総計110の蔵元の酒を楽しめます。

2017年は4月上旬の開催だったため、ディスプレイは桜がモチーフ。2018年は開催が4月下旬。ディスプレイテーマは竹でした。

2017年は会場内に桜が入れられた一升瓶が配置され、車椅子で倒してしまいそうで怖かったのですが、2018年はそんな心配は無用。安心して会場のヒルズアリーナ内を車椅子で移動できます。

2018年は最終日の祝日に取材しました。会場は大盛況です。六本木ヒルズのアリーナですから基本はバリアフリーなのですが、これだけ混み合うと車椅子では大変です。車椅子にテーブルをつけて参加するのがベストかもしれません。

お酒やおつまみの売店は、受け渡しがやや高い位置になるので、車椅子利用者は健常者と一緒が便利です。スターターセットのグラスに、おいしいお水をついでくれるチェイサーコーナーは、一般的な簡易テーブル上での人的対応。車椅子で問題なく利用できます。

2018年は、酒もそうですが、出店する食を提供するお店のレベルがまた一段上がった印象です。名店の旨いつまみを楽しめます。

DJやアーティストによるステージが満載。平日は夕方から、土日祝は13:30から、ほぼ途切れなくスケジュールが組まれます。SNSやアプリを使ったIT企画もあります。

CRAFT SAKE WEEK 2018は、2017よりも車椅子で参加しやすいイベントになりました。

六本木ヒルズ全体のバリアフリー状況は、別稿「六本木ヒルズ商業ゾーン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

東京都写真美術館 ユージン・スミス展 バリアフリー観覧情報

東京都目黒区恵比寿の東京都写真美術館(TOP)で2017年11月25日から2018年1月28日の開催。「 ユージン・スミス展」に車椅子で観覧しました。

ドキュメンタリー写真家、ユージン・スミスは1918年の生まれ。生誕100年の回顧展です。観覧料は障害者手帳の提示で、本人と介助者2名まで無料に減免されます。

水俣病に苦しむ水俣の写真は1973年の作品です。

戦後日本の経済復興を題材にしたのは日立製作所での現場取材。1961年の仕事です。ドキュメンタリー写真家の旺盛な活動意欲に驚かされます。

自ら負傷した従軍取材は沖縄での戦争です。作品としてサイパンで逃げ惑う日本人民間人母子の写真があります。戦争の現実を切り取った一枚です。

TOPの展示室は3Fまで。4Fは図書室。誰でも所蔵資料を無料で閲覧できます。「ユージン・スミス展」開催期間中、図書室では所蔵する27点の関連書籍コーナーを開設。「ユージン・スミス展」の世界を深掘りすることができます。

展示方法で車椅子利用者への特別な配慮はありませんが、ほぼ全ての作品を車椅子から鑑賞できる企画展です。

東京都写真美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。