車椅子で行く諏訪~バリアフリー観光情報

数多くの観光スポットがある諏訪。その中から、車椅子でのドライブで立ち寄りたい観光スポットのバリアフリー状況を、上諏訪方面から下諏訪方面へ行くルート順に紹介します。

諏訪大社のバリアフリー情報は、別稿「諏訪大社 四社を車椅子で参拝 現地のバリアフリー状況」をご参照ください。(クリックするとリンクします)

○諏訪市博物館

1990年開館。諏訪大社上社本宮前に建ち、諏訪の象徴である「御柱祭」と「御神渡り」を中心に諏訪の歴史と民俗を紹介します。

観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が半額に減免されます。2階建て構造でエレベーターあり、段差はスロープ有り、バリアフリートイレ有り。駐車場は無料で、身障者用駐車区画の用意があります。

メインの展示場は2Fです。展示室1は諏訪の歴史、展示の中心は「諏訪大社」と「御柱祭」です。展示室2は民俗で展示の中心は諏訪湖の「御神渡り」です。

1Fには「世界の蝶」の展示室があります。その数約2,000頭。長野の蝶の標本もあります。

諏訪~バリアフリー観光情報

○SUWAガラスの里とJAショップ

「SUWAガラスの里」は、美術館、土産ショップ、レストランからなる複合施設です。美術館は1992年の開館当時は「ルネ・ラリック美術館」。次は「北澤美術館新館」と変遷しています。駐車場は無料で、身障者用駐車区画はあります。

SUWAガラスの里

館内への入口は、レストラン寄りと美術館正面の2か所。レストランは1Fの高さで、入口からそのまま車椅子で利用可能です。

SUWAガラスの里

1Fにバリアフリートイレがあります。

SUWAガラスの里

SUWAガラスの里

お土産ショップは半地下構造で、車椅子では係員に操作していただく昇降機を利用します。2012年に改装オープンした美術館は2Fで、エレベーターがあります。

隣接してJA系産直ショップ「さざなみ新鮮市」と、同じくJA系の蕎麦屋兼惣菜屋の「さざなみ味工房」があります。

SUWAガラスの里

どちらも木造平屋建ての小さな独立店舗。品揃えは良く、安くて旨いものに出会えるJA系のショップです。

SUWAガラスの里

場所は諏訪湖畔。外の眺めは絶景です。諏訪湖の南岸は、諏訪湖の中で最も静かなエリア。上諏訪や下諏訪ほどの交通量はありません。自然の風景として諏訪湖を眺めるには、とてもよい場所です。

○蔵元ショップ セラ真澄

お酒好きの方にお薦めの施設です。欧州のワイナリーに触発された「蔵元ショップ セラ真澄」は1997年の開店。店舗内はバリアフリー。中庭へ自動ドアから出て、樹齢300年の松の横を抜けた店舗の裏手にバリアフリートイレがあります。お店のコンセプトは「酒のある和やかな食卓」です。

駐車場は10台ほど収容する小さな駐車場が3カ所。お店の並びに2か所とお店の対面に1カ所です。いずれも身障者用駐車スペースの設定はありません。

大規模な店舗ではありません。そのため、「店内・駐車場のスペース」の問題で、団体の予約は「16名様まで」となっています。障がい者の団体利用を検討する場合は、お店に事前相談を入れて下さい。

諏訪~バリアフリー観光情報

○丸高味噌之蔵

信州といえば味噌。酒蔵の次は車椅子で利用できる味噌蔵の紹介です。

大正年代に造られた味噌蔵を活用したお店で、有形文化財に登録されています。駐車場は砂利路面で、店内へのアプローチはフラットとはいいがたい木製のスロープです。店内への車椅子での移動はやや苦戦します。

店内はフラットで通路幅もそれなりにあり、車椅子での売り場回遊は可能です。店舗を裏から出た外に、バリアフリートイレがあります。

食事処は一段上がったお座敷スペースと、テーブルスペースがあります。テーブルスペースの中でも、車椅子で利用可能な可動式のテーブルと椅子の席は、2テーブルです。

ちなみに諏訪の味噌店で観光スポットとして有名なのは、豚汁で有名な「タケヤ味噌会館」ですが、施設は建物の2Fにあり、階段しかないので車椅子では利用できません。

諏訪~バリアフリー観光情報

○諏訪湖間欠泉センター

1日5回、5分間ほど最大で5mの間欠泉が吹き上がります。温泉の採掘により、自然に間欠泉が吹き始めたのが1983年です。当時は世界第一位、最大50mの高さまで吹き上がりました。「諏訪湖間欠泉センター」が造られたのが1990年。施設完成後、温泉の自然噴出は停まってしまい、現在は人工的な間欠泉です。

駐車場は道を挟んだ反対側で、車椅子での利用は可能です。信号のある横断歩道を渡り、湖畔に建つセンター側へ移動。車道から1F入口へはスロープがあります。入館は無料です。

「諏訪湖間欠泉センター」1Fは、土産売店になっています。そして1Fの湖寄りが「温泉玉子作り」が体験できるコーナーですが、この温泉玉子コーナーに入るところは段差があり、スロープ板が置かれていますが、車椅子での移動は困難です。

1Fから湖畔に出るインとアウトの指定があるドアがあります。このドアの箇所に20㎝はある段差があり、車椅子では出入り出来ません。

車椅子では2F、3Fの諏訪湖を臨む展望コーナーから、間欠泉を見ることが出来ます。2Fからなら5mの高さの間欠泉が目の前。3Fからだと見下します。エレベーターは小型タイプですが普通の車椅子での利用は可能です。

この他にロケ地コーナー、花火紹介コーナー、オルゴールコーナーなどがあり、車椅子での見学に大きな問題はありません。

諏訪~バリアフリー観光情報

○万治の石仏(諏訪大社下社春宮)

岡本太郎氏が絶賛したことで有名になった石仏です。「万治3年(1660年)」と刻まれているのが名前の語源。巨大な石仏で胴回りは11m85cmということ。お顔は巨石からの削り出しで、石仏の背中は削りが入っています。作者は名もない石工ということ。太郎氏が称賛するまで、約300年間全く注目されなかった石仏です。

石仏に車椅子で会いに行くことが出来ます 駐車場は「下社春宮」の参拝者用無料駐車場を利用します。駐車場入口すぐの場所に身障者用駐車区画があります。

「境内から万治の石仏に行くことが出来ます」という掲示がありますが、アップダウンに加えて段差のある橋を通るルートです。「万治の石仏」へは境内に入らずに左手に進みます。ここから50mほどが狭い車道で歩道無しの生活道路で、車がかなり通る道を進みます。ここを抜ければ歩道のある道になります。

途中に「おんばしら館よいさ」という、御柱祭に関する資料館があります。2016年4月にオープンした有料の施設で、この施設の敷地内に無料で利用できる公衆トイレがあり、バリアフリートイレがあります。

その先、川沿いの遊歩道へと右折。やや上り坂の遊歩道ですが、車椅子での移動が困難なほどの傾斜ではありません。途中に岡本太郎氏揮毫の碑があり、ほどなく「万治の石仏」に到着します。最後の直線10mがキツイ坂になりますが、それでも普通の車椅子利用者なら移動可能です。

ここまでは全て舗装路ですが「万治の石仏」の周囲は未舗装。この未舗装の周囲を廻って願掛けをします。未舗装なので雨上がりや雪霜の季節は悪路の可能性あり。舗装路からでも、正面からお顔を拝むことは出来るので、折角行ったのに車椅子では全く「万治の石仏」が拝めなかったということはありません。

諏訪~バリアフリー観光情報

○門前ひろば食祭館

諏訪大社下社秋宮から徒歩5分程の旧中山道沿いに、2010年に開業したドライブインです。下諏訪町の所有地に隣接する私有地も加えた1,600㎡の敷地に、地元民間団体が出資した施設。官民一体型の町興し施設です。2F構造で1Fの半分ほどがお土産コーナー、1F半分と2Fが食事処です。施設内に足湯と公衆トイレがありますが、これは下諏訪町が建設した公立施設です。

敷地内に駐車場があります。大型バス優先の駐車場で、普通車の収容台数は10台。身障者用駐車スペースもあるので、車椅子利用者はとりあえず敷地内駐車場を目指して下さい。満車の場合は、他の駐車場に誘導していただけます。

バリアフリー上の大きな問題はありません。お土産、食事に、車椅子で利用できます。

諏訪~バリアフリー観光情報

諏訪周辺の観光スポットは、車椅子で利用できない施設があります。事前に現地の状況を確認して、行動計画を立てることをお薦めします。

(本稿は2018年12月に執筆しました)

京都 宇治 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

お茶と源氏物語のまち、宇治。コンパクトなエリアの中に、世界遺産が二か所、食べ歩きが楽しい参道があり、バリアフリーなミュージアムがあります。宇治橋周辺のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

宇治橋周辺は電車でアクセスできます。車でアクセスする場合は、車椅子利用者は駐車場に注意してください。宇治橋周辺は小規模なコインパーキングが多く、車椅子での乗降スペースに余裕がない駐車場がほとんどです。また秋の観光シーズンは、満車の確率が高くなります。

宇治橋からは離れますが、宇治総合庁舎など公共施設内の駐車場には身障者用駐車区画の用意があります。車でアクセスする場合は、どの駐車場を利用するか、事前の検討が必要です。

京都~宇治バリアフリー情報

平等院は無料の身障者用駐車場が2台分あります。ただし利用予約はできません。

京都~宇治バリアフリー情報

ミュージアムは車椅子見学が可能です。太タイヤの特殊車椅子が用意されているので、乗り換えができる人なら庭園の見学も可能です。鳳凰堂内は段差があり車椅子での拝観は難しい構造です。拝観料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。

京都~宇治バリアフリー情報

「宇治橋」から「平等院表参道」にかけては、車椅子での散策が可能です。お茶屋さんなど、観光客向けのお店が沢山あります。ここは車椅子で楽しめます。

京都~宇治バリアフリー情報

平等院の裏側、宇治川沿いの「あじろぎの道」へは、やや傾斜やデコボコはありますが、車椅子で進むことが出来ます。

その先にある「宇治観光センター」は、段差回避スロープがあるバリアフリー施設です。1Fに綺麗なバリアフリートイレがあり、無料の宇治茶サービス機があります。

京都~宇治バリアフリー情報

宇治観光センターの先に、宇治川の「中の島」に渡る「喜撰橋」があります。この橋は車椅子で渡る事ができます。

ただし、宇治川の対岸に渡る「朝霧橋」は段差のある橋で、車椅子での通行は出来ません。したがって「中の島」に渡った後の帰りは、行きと同じ「喜撰橋」に戻ることになります。

宇治川を宇治橋で渡った「平等院」対岸エリアのバリアフリー状況です。

「源氏物語ミュージアム」はバリアフリーで、車椅子での見学が可能です。15台収容の有料専用駐車場があり、それとは別に身障者用駐車者区画が、表と裏にそれぞれ1台分設けられています。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

源氏物語ミュージアムから、世界遺産「宇治上神社」へは、アップダウンはありますが、車椅子で通行可能な舗装路です。

宇治上神社の門は車椅子でくぐれますが、その先はすぐに段差があります。車椅子での世界遺産「宇治上神社」の参拝は、行けるところまでです。

世界遺産「宇治上神社」の下、宇治川沿いにある「宇治神社」は段差構造の神社です。車椅子では参拝できません。

このエリアのバリアフリー観光スポットは「福寿園宇治茶工房」です。宇治川沿い、朝霧通りにある福寿園の本拠地のようなお店で、お店前に駐車場があるバリアフリーショップです。

店内には、お茶の製造機械を展示したミニミュージアムがあります。車椅子での宇治観光立ち寄りスポットとしてお薦めします。

京都~宇治バリアフリー情報

京都宇治は藤原氏の別荘地、1000年の歴史の地で、源氏物語「宇治十帖」の舞台です。コンパクトなエリアのなかに、車椅子で観光できる名所、困難な名勝が幾つもあります。

京都宇治は、バリアフリー情報に基づく行動計画があれば、車椅子で観光が楽しめます。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

箱根神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

関東を代表するパワースポット「箱根神社」。車椅子での参拝ルートと現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利です。一方通行路を上がり第一駐車場を目指します。タクシーを利用する場合でも同様です。

第一駐車場は舗装された路面です。ここが満車の場合は、その先の坂を少し下る第二駐車場の利用になります。混雑時は駐車場の誘導スタッフがいることが多いので、車椅子利用の旨を申告相談してください。駐車場は無料です。

箱根神社バリアフリー情報

第一駐車場に隣接した休憩所は新しい施設です。売店はお餅が名物、そして綺麗なバリアフリートイレがあります。バリアフリー仕様の施設なので車椅子で快適に利用できます。

第一駐車場からほぼフラットに「宝物殿」へ行くことができます。そして「宝物殿」のエレベーターを利用して、本殿の高さに移動できます。

「宝物殿」は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名の拝観料が団体料金に減免されます。

「宝物殿」を見学しない場合は、車椅子利用者と介助者は無料でエレベーターを利用できます。

箱根神社バリアフリー情報

「宝物殿」の上階から外にでます。右に向かうと本殿方面。左に行くと公衆トイレがあります。

箱根神社バリアフリー情報

このトイレは新しくて綺麗、そしてバリアフリートイレがあります。トイレ入口のスロープは、乗り口に少し段差があるので注意してください。

箱根神社バリアフリー情報

「宝物殿」の上階から右へ進み、本殿に向かいます。舗装路面のバリアフリールートが整備されました。分かりやすい案内があるので、車椅子で進んで下さい。

箱根神社バリアフリー情報

「九頭竜神社新宮」方面から一段高いエリアに上がります。そのまま「箱根神社本殿」にバリアフリーに進むことができます。帰り道も同じルートです。

箱根神社バリアフリー情報

「箱根神社」は今回取材時改良工事中です。新社務所も建設中。本殿周辺はこの先さらに変ります。

箱根神社バリアフリー情報

「箱根神社」は以前から車椅子で参拝が出来る神社でしたが、バリアフリートイレの新設、本殿参拝路のバリアフリー化など、バリアフリーレベルが上がっています。新社務所が完成すれば、更にバリアフリーな神社に進化することが期待されます。

箱根神社バリアフリー情報

「箱根神社」は山岳神社で、本来の参拝路は長い階段ですが、宝物殿のエレベーターを利用して車椅子で参拝ができます。

箱根の雄大な自然の中で温生植物が鑑賞できる「箱根温生花園」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年9月の取材に基づいています)