西早稲田 甘泉園公園・水稲荷神社 バリアフリー情報

東京都新宿区西早稲田の「甘泉園公園」は、部分的ではありますが車椅子で利用できる入園無料の日本庭園です。隣接する「水稲荷神社」とともに、現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

 

○甘泉園の歴史

「甘泉園」がある場所は、江戸時代に尾張徳川家の領地となり開墾されました。その後、清水家の江戸下屋敷となり、現在に伝わる日本庭園が築かれました。その敷地は広く、現在の水稲荷があるエリアも屋敷の一角であったそうです。

その後明治時代には子爵の邸宅になり、更に昭和になると早稲田大学の所有地になりました。

1961年に「甘泉園」は早稲田大学から東京都に売却され、更に1969年に新宿区の管轄に移管され現在に至ります。隣接するテニスコートも含めて、新宿区立の「甘泉園」です。

甘泉園の歴史

○甘泉園のバリアフリー状況

甘泉園の入口は3つありますが、水稲荷からの入口と早稲田大学側の入口は階段です。

水稲荷神社のバリアフリー状況

車椅子で入園可能なのは、新目白通り側からの入口です。

甘泉園のバリアフリー状況

園内に入ると池に向かう舗装路があります。石が埋め込まれた箇所もあり、完全なフラット通路ではありません。多少、デコボコを感じながら車椅子で進みます。

甘泉園のバリアフリー状況

甘泉園のバリアフリー状況

その先は木道の舗装路になります。

甘泉園のバリアフリー状況

下池から上池にかけて、直線的に車椅子で進める舗装路がつながります。

甘泉園のバリアフリー状況

上池の途中に「この先車椅子は無理です、引き返して下さい」という案内板があります。

甘泉園のバリアフリー状況

回遊式の日本庭園ですが、下池の周回路はデコボコがある悪路で、途中に車椅子では通行できない狭い橋があります。車椅子では池の横を直線的に進み、引き返すルートです。

甘泉園のバリアフリー状況

○ビュースポットは車椅子可動エリア

車椅子での移動範囲は狭いのですが、その範囲が日本庭園の美を楽しむポイントです。

ビュースポットは車椅子可動エリア

入口からすぐの場所が、庭園を見わたすビュースポットです。

舗装路面を進んだ先にある四阿の入口には段差解消ポイントがあり、車椅子で立ち入り可能です。ここも庭園美を楽しむビュースポットです。

ビュースポットは車椅子可動エリア

お薦めは晩秋の紅葉シーズン。例年、11月末から12月上旬が見頃です。

 

○アクセスは都電が便利

早稲田大学キャンパスの近くですが、地下鉄の駅からは距離のある場所です。都電荒川線が最も近い駅になります。

来園者用の駐車場はありません。近隣にコインパーキングなど有料駐車場はあります。

甘泉園

○水稲荷神社のバリアフリー状況

甘泉園に隣接する水稲荷神社は、車椅子での参拝は困難です。

通常の参道は階段です。

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社の横に「甘泉園住宅」という集合住宅があります。いったんこの集合住宅の駐車場に入り、水稲荷に抜けます。このルートなら、傾斜路は通りますが車椅子でもなんとか水稲荷の境内に入ることが出来ます。

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社のバリアフリー状況

境内周辺はデコボコのある未舗装路面や砂利路面です。

水稲荷神社

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社のバリアフリー状況

本殿拝殿があるエリアに入る箇所には段差があります。

水稲荷神社のバリアフリー状況

拝殿の前には独特なポーズのキツネの像があります。

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社は、現在の早稲田大学キャンパス内の地に、900年代頃に創建されました。

その後移転するまでは、キャンパス内の神社でした。

1961年に現在の場所に移転。「宗教法人 東京都神社庁」に属する神社になっています。

水稲荷神社では、早稲田大学合格祈願専用のお守りが頒布されています。

水稲荷神社

水稲荷神社

甘泉園公園は、車椅子で日本庭園の鑑賞を楽しめる公園です。隣接する水稲荷神社は、車椅子での参拝は困難な神社です。

早稲田 穴八幡宮 車椅子で参拝バリアフリー情報

東京都新宿区早稲田の「一陽来復」のお守りで有名な穴八幡宮は、車椅子での参拝ルートが限定される神社です。現地の状況と段差回避できるルートを紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

 

○地下鉄早稲田駅のエレベーター

2019年2月に、2番線高田馬場中野方面行きホームから利用できる地上行きエレベーターが新設されました。これにより早稲田駅は、両ホームからエレベーターで地上に上がれる駅になりました。

1番線日本橋西船橋方面行きホームからのエレベーターとは別のエレベーターです。地下には両ホーム間を移動出来るバリアフリー通路はありません。

車椅子で早稲田駅を利用する場合は、乗車するホーム行きのエレベーターを利用して下さい。

 

○車でのアクセスと駐車場の状況

穴八幡宮には参拝者用の駐車場はありません。近隣には小規模なコインパーキングはありますが、現時点で調査できた限り、車椅子利用者にお薦めできるバリアフリー仕様の有料駐車場は見つかりません。

神社の横を通る「諏訪通り」は、パーキングメーター設置路線です。

 

○穴八幡宮のバリアフリールート

早稲田通りと諏訪通りが交差する「馬場下町」交差点の近くから、境内への階段の参道があります。諏訪通りに面して、もう一つ別の階段ルートもあります。

穴八幡宮のバリアフリールート

穴八幡宮のバリアフリールート

車椅子では、早稲田通りを高田馬場方面へ進みます。歩道はデコボコの少ない舗装路面ですが、傾斜はきつい上り坂です。

坂を上ると、ほどなく穴八幡宮の車両入口があります。さらに上り坂が続きますが、このルートを通れば決定的な段差を回避して境内に向かうことができます。

穴八幡宮のバリアフリールート

穴八幡宮のバリアフリールート

穴八幡宮のバリアフリールート

穴八幡宮のバリアフリールート

○境内のバリアフリー状況

本殿と拝殿の周囲は車椅子で移動できる舗装路面です。

拝殿の前は5段の階段があり、迂回スロープはありません。車椅子での参拝は段の手前からになります。

境内のバリアフリー状況

境内は未舗装の砂利路面ですが、フラットな舗装面が一部あり、本殿周辺から山門の先、階段参道まで、境内のフラットなスペースは車椅子で移動することができます。

境内のバリアフリー状況

○「一陽来復」のお守りについて

「一陽来復」のお守りが「頒布(りょうふ)」されるのは、冬至から節分までの期間です。冬至の日は午前5時から「頒布」が始まります。冬至の日とその直後の祝日や土日は混雑します。

壁張りタイプのお守りと、携帯用のお守りがあります。

壁張りタイプのお守りは、その年の恵方に向けて、冬至・大晦日・節分の日の深夜12時に飾らなくてはならない、とされています。飾っていいのは3日間だけです。

したがって冬至に授かり、その日の深夜12時に飾るのが人気です。

冬至に来られない人は年内に授かり、大晦日の深夜12時に飾る。

そこを逃した人は、節分までに授かり、節分の日の深夜12時に飾る。こういうことになります。

「頒布」時間は期間により変わります。取材時の情報では、冬至の日は5時~21時。以後大晦日までは8時~19時。元旦から節分までは9時から17時です。

穴八幡宮

日頃は閑散としていますが、大祭の日と流鏑馬の日、そして冬至の日とその直後の祝日や土日は賑わいます。穴八幡宮は段差構造の神社ですが、車椅子で境内に入ることは出来ます。

伊勢の遥宮 小石川大神宮 バリアフリー情報

東京都文京区の伊勢神宮の分神、伊勢の遥宮である「小石川大神宮」は、1966年にビルと一体になって建てられた本殿の建て替え工事に伴い、2019年3月現在、向かい側の仮殿に移転しています。2019年末には新本殿完成予定です。

 

○仮殿のバリアフリー状況

「小石川大神宮」には参拝者用の駐車場はありません。

春日通りから横道に入ります。建築工事中の新ビルの目の前なので、工事時間中は工事車両の出入りがあり、誘導スタッフが常駐しています。狭い道なのでスタッフの誘導にしたがって、気をつけて仮殿へ向かってください。

小石川大神宮

○拝殿前は玉砂利

仮殿には小さな拝殿があります。参道は車椅子での通行が難しい玉砂利です。拝殿正面まで無理をして進まなくても、参道の横からでも参拝できる距離ではあります。

 

○仮設の社務所あり

拝殿の奥に仮設の社務所があり、時間中は神官がいます。お守りやお札の授与、祈祷の受付、ご朱印帳の受付などをしていただけます。

 

○立像は創立者

仮殿で目立つのは神官の立像。1973年に逝去された小石川大神宮創立者の像です。

小石川大神宮

「小石川大神宮」仮殿は車椅子で参拝可能ですが、拝殿の正面は玉砂利です。

 

《小石川大神宮について》

1966年に出来た新しい大神宮です。

正式な手続きと決裁を受けた、伊勢神宮の分神たる社格と由緒をもっています。

天照皇大神を永久に奉斎するための特別御神璽(おほみしるし)である皇大御神の別大麻を伊勢神宮より奉戴している神社です。

伊勢神宮からは遙宮(とうのみや)と呼ばれているそうです。

神道の正式な解釈では、天照大神は伊勢の内宮にいます。遙宮(とうのみや)には「 御分霊」がいます。皇大神の御身像に厳かな儀式をもって入魂して後神楽殿に安置され、大御神と並び扱われています。