峠の釜めし 荻野屋諏訪店 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

諏訪ICの近くにある大型ドライブインです。1Fがフードコートとお土産店、2Fは団体客用の席で1,200人収容できます。

店舗前に大きな駐車場があり、ややラインは不鮮明ですが身障者用駐車スペースが設けられています。

荻野屋諏訪店

店舗のエントランス周辺は段差解消されています。出入口は自動ドアです。

荻野屋諏訪店

1Fのお土産店はスペースに余裕があるお店で、車椅子で問題なく買い物ができます。フードコートは食券制のセルフサービス店です。釜めしとラーメン、蕎麦などのメニューがあります。可動式のテーブル席なのでセルフサービスに対応できれば車椅子で利用できます。

バリアフリートイレは1Fにあります。一般的なサイズの個室でウォシュレット付き便器が備えられています。

荻野屋諏訪店

1Fに2022年9月「あんずのお肉工場直売所」がオープンしました。バリアフリーな店舗です。荻野屋諏訪店とお肉の工場直売所は、どちらも車椅子で利用できます。

荻野屋諏訪店

諏訪大社「上社本宮」「上社前宮」「下社秋宮」「下社春宮」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2023年1月に執筆しました)

諏訪大社 四社を車椅子で参拝 現地のバリアフリー状況

「上社本宮」「上社前宮」「下社秋宮」「下社春宮」。諏訪大社は長野県諏訪湖の周辺に4箇所の境内地があります。

神代からの伝承がある国内最古の神社の一つです。各社ともバリアフリー仕様ではありません。車椅子かたみた四社の現地の状況を紹介します。なお四社とも無料駐車場があります。車椅子利用者のアクセスは車が便利です。

諏訪大社 四社を車椅子で参拝 現地のバリアフリー状況

上社本宮

東参道側の入口は段差があるので、車椅子では正面北参道から境内を目指します。

上社本宮

「東参道駐車場」が舗装路面で収容台数が多いのですが、正面までやや距離があり、途中のルートは舗装路ですがアップダウンがあります。

東参道駐車場

正面入口に近い「本宮参拝者駐車場」は、未舗装路面の駐車場です。北参道の先にある「本宮駐車場」と「諏訪大社駐車場」は、やや距離があります。

北参道沿いにある土産屋「杜乃風」の駐車場が、最も近くて舗装路面の駐車場です。「杜乃風」にはバリアフリートイレがあります。

土産屋「杜乃風」の駐車場

正面北参道から境内へ入ります。入口付近は舗装路ですが、その先境内は未舗装で路面はデコボコがあります。

上社本宮

正面は階段です。神楽殿などがある左手に向かいます。気をつけて進めば、車椅子でも何とかなる未舗装路面です。

上社本宮

その先は雑な急坂の木製スロープを上ります。そしてデコボコが多々ある路面を通行して、本殿エリアにつながる渡り廊下「布橋」に入ります。この区間は車椅子の難所です。おそらく通行できない車椅子利用者もいます。

上社本宮

「布橋」の入口付近は、荒れた路面でデコボコがあります。

上社本宮

「布橋」内の路面は木製で、多少デコボコがありますが、なんとか車椅子で通行できます。

上社本宮

「布橋」の出口付近は、急角度の荒いスロープです。ここが車椅子で一番の難所です。慎重に移動してください。

上社本宮

上社本宮

「布橋」の先は、荒れた未舗装路面が続きますが、車椅子で境内まで無理をすれば移動できます。その先は一部石畳風の舗装路面があります。

上社本宮

上社本宮

「拝殿」は段差の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。

上社本宮

「宝物殿」は段差構造のため、車椅子では見学できません。

上社本宮

上社本宮は、車椅子では移動に苦労する参拝ですが、境内は凛とした神の領域です。無理のない範囲だけでも、訪れる価値はあります。

上社本宮

境内入口の舗装路面から「一之御柱」を拝観することができます。

上社本宮

上社前宮

上社前宮は山の中腹に建つ社です。一般の参拝者は、山の下にある道路脇の舗装駐車場か、境内入口の未舗装駐車場を利用して、階段と坂道を上って参拝します。階段を避けての参拝ルートは、車椅子では移動が困難な長い急坂路になります。

本殿がみえる場所に未舗装路面の駐車場があります。そこまでの道はわかり難く、且つ狭い箇所がありますが、舗装された車道です。

車椅子利用者は、車でアクセスして、本殿がみえる最上部にある最後の駐車場まで進みます。ただし正月などは交通規制がかかり、この駐車場は利用できません。

上社前宮

本殿がみえる駐車場はフラットですが、その外はすべて未舗装の傾斜路面や段差路です。

上社前宮

拝殿は段差の上です。

上社前宮

上社前宮は、四本の御柱をすべて拝観できますが、そこに近づくには荒れた路面を通過する必要があります。

上社前宮

境内を流れるご神水「水眼」は飲める清流です。ただし柄杓がある場所に車椅子で行くのは困難です。

上社前宮

車椅子ではどこまで無理をするかですが、駐車場周辺を中心に、障がいの状況、体力に応じて、無理のない範囲からの参拝になります。

本宮より前からあったから「前宮」です。諏訪大社でもっとも古い社と伝承されています。上社前宮は、車椅子での型通りの参拝は困難ですが、本殿近くの駐車場まで行けば、車椅子から古社の凛とした気配を感じることができます。

上社前宮

下社秋宮

境内の横、坂道を上った先に広い駐車場があります。もっとも境内に近い場所に、2台分の身障者用駐車区画があります。区画の幅が広い、使える駐車区画です。

下社秋宮

身障者用駐車区画から境内へ進むルートは、車椅子が進まない深い砂利路面です。距離は短いのですが、ここが車椅子参拝の難所です。

その先の砂利路面から参道に上る箇所に、小さいながらも厄介な段差があります。

下社秋宮

参道に出れば、拝殿まで境内を舗装路で移動できます。

下社秋宮

神木の巨大杉を過ぎると、神楽殿があります。神楽殿には参拝所がありますが、階段の上です。

下社秋宮

神楽殿を右回りで進むと拝殿があります。拝殿は段の上で、車椅子では段の手前からの参拝になります。

下社秋宮

拝殿の両脇に御柱がそびえています。

下社秋宮

そのまま右回りで進むと、砂利路面になります。車椅子では来た道を引き返します。

下社秋宮

下社秋宮は、車椅子で境内を移動するだけで、諏訪大社の凄みを十分に感じられます。ただし駐車場から境内までの短い区間が、車椅子の難所です。

下社秋宮

下社春宮

参拝者用無料駐車場の出入口に近い場所に、身障者用駐車区画があります。ここから境内入口までは緩い傾斜路ですが、車椅子で苦労少なく移動できます。

境内の入口、大鳥居の下は段差路で、右側に雑なスロープ板が設置されています。車椅子で苦労するのはここです。それでも一般的な車椅子利用者で、元気な介助者がいれば、なんとか通過できるスロープです。

下社春宮

境内に入ると砂利路面の中に舗装通路があります。舗装路を通行して拝殿まで行くことができます。

下社春宮

拝殿は段差の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。

下社春宮

万治の石仏へのルート状況です。石仏に「万治3年(1660年)」と刻まれているのが名前の語源。岡本太郎氏が絶賛したことでブレイクした石仏です。

万治の石仏

「境内から万治の石仏に行くことが出来ます」という掲示がありますが、これは車椅子では無理な、アップダウンに加えて段差のある橋を通るルートです。車椅子で「万治の石仏」に行くには、いったん元に戻って境内の外に出ます。

大鳥居を出ると「万治の石仏」は境内から見て右手に進みます。ここから50mほど、歩道がない車の交通量がある道を進みます。路面はそれほど荒れていませんが、ここが車椅子での難所です。

その先は歩道のある道になります。更に進み川沿いの遊歩道に右折します。やや上り坂の遊歩道ですが、車椅子での移動が困難なほどの傾斜ではありません。

万治の石仏

途中に岡本太郎氏揮毫の碑があります。ほどなく「万治の石仏」に到着します。最後の直線10mがキツイ坂になりますが、それでも一般的な車椅子利用者なら、なんとか通過できます。

観光情報などで「万治の石仏の周囲は未舗装」と案内されていますが、ここまでは全て舗装路です。未舗装なのは「万治の石仏」のまわりで、未舗装の周囲を廻って願掛けをします。胴回りは11m85cmあります。舗装路からでも「万治の石仏」を正面から拝むことが出来ます。

万治の石仏

諏訪大社の四社は、バリアフリーではありません。車椅子で訪れて参拝する場合は、ご自身あるいは家族の障がいの状況に応じて、無理のない範囲で行動してください。

車椅子で諏訪湖を見下ろす眺望が楽しめる「諏訪湖SA」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

諏訪湖SA 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

中央自動車道のサービスエリア(SA)「諏訪湖SA」は、「恋人の聖地」があり、車椅子で諏訪湖を見下ろす眺望が楽しめます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

諏訪湖SAは眼下に諏訪湖を見下ろす眺望が魅力です。上りSAに続き、下りSAも施設はリニューアルされましたが、今でも正面入口から入ると段差があります。車椅子利用者はトイレ棟と施設棟の中間にあるスロープルートを利用してください。

段差回避スロープを利用する必要はありますが、SAですから車椅子での利用に大きな問題はありません。

施設内にはフードコートとレストランがあります。どちらからも窓越しに、諏訪湖の絶景が楽しめる下りSAです。

屋外のテラスは「恋人の聖地」に認定されています。上りSAも同様です。下りSAの方が高い位置にあるので、その分少しだけ視界が広いはず。恋人の聖地は車椅子で問題なく利用することが出来ます。

上り下りで市が違うSAです。諏訪湖SAは、上り線は諏訪市、下り線は岡谷市です。

諏訪にある観光スポットのバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年1月の取材に基づいています)