足が悪い人のための 御茶ノ水 湯島聖堂 見学ガイド バリアフリー情報

東京都文京区湯島の湯島聖堂は、階段路と段差が多い施設で、車椅子での見学はほとんどできません。車椅子で施設内に入ることができるのは「西門」です。

湯島聖堂

門の下に小さな段差はありますが、車椅子で乗り越えることが出来ます。

湯島聖堂

西門から杏壇門の前までは車椅子で移動できます。昭和10年に建造された杏壇門は3段の階段があります。

湯島聖堂

門の下にも段があります。杏壇門の前から同じく昭和10年に建造された大成殿を見学するのが、車椅での限界です。

湯島聖堂

杏壇門の段差を通過できる人は、大成殿前の広場に進めます。杏壇門の下には「計り」が展示されています。

湯島聖堂

大成殿は回廊に囲まれています。広場はフラットな舗装路面です。

湯島聖堂

回廊内に絵馬掛けがあります。

湯島聖堂

大成殿の中には孔子、孟子、顔子、曾子、子思といった聖人が祀られています。

湯島聖堂

杏壇門から昌平坂学問所時代の1704年に建造された入徳門までは、長い階段路です。

湯島聖堂

入徳門に近い聖橋門からの通路は階段路です。

湯島聖堂

更に階段路を下ると昭和50年に建立された孔子像があるエリアに進みます。

湯島聖堂

孔子像は段差路の先、未舗装路面に建っています。

湯島聖堂

更に進むと昭和10年に建造された仰高門があります。仰高門も段差がある構造です。

湯島聖堂

仰高門の前は昭和10年に建造された斯文会館と駐車場です。ここが湯島聖堂の正門になります。正門からアクセスして仰高門と斯文会館を見学することは、車椅子でも可能です。駐車場は一般見学者は利用できません。

湯島聖堂

湯島聖堂は昌平坂に沿った傾斜地にある史跡です。車椅子ではごく一部、足の悪い人は無理のない範囲での見学になります。

湯島聖堂

隣接する「御茶ノ水ソラシティ」はバリアフリー施設です。別稿で掲載しているのでご参照ください。

(本稿は2022年9月に執筆しました)

城下町松代 真田宝物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

長野県長野市松代町は、江戸時代に真田氏10代が約250年間統治した松代藩10万石の城下町です。

1966年に「真田宝物館」が開館し、2004年に「松代城跡」の一部が復元されました。また1855年に開校した藩校「文武学校」と、1864年に建てられた新御殿が「真田邸」として現存し公開されています。これらの施設の中で「真田宝物館」は車椅子で観覧できる施設です。城下町松代中心部のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利です。観光用の無料駐車場が4か所用意されています。通常最も混むのは「真田宝物館正面駐車場」で、普通車25台を収容する舗装路面の駐車場です。

真田宝物館

身障者用駐車スペースは1台分設けられていますが、今回取材時は工事の影響で利用できない状況でした。その代わりに仮設の身障者用駐車スペースが1台分ありました。

真田宝物館

「真田宝物館正面駐車場」が満車の場合、次に中心施設に近い駐車場は「真田邸・文武学校北側駐車場」です。普通車30台を収容する舗装路面の駐車場で、身障者用駐車スペースの設定はありません。

真田宝物館

ここも満車の場合は350台を収容する「市営殿町観光駐車場」、最も離れている駐車場は60台を収容する「松代城北駐車場」です。

真田宝物館

次に車椅子で観覧できる「真田宝物館」のバリアフリー状況を紹介します。真田氏の家紋「六連銭」が飾られたエントランスは5段の石段構造です。

真田宝物館

階段の横に段差解消スロープが設置されています。

真田宝物館

エントランス前の胸像は、真田家のコレクションを松代町に寄贈した12代当主の真田幸治氏です。コレクションは武具・刀剣類から調度品・絵画作品、藩政に関わる古文書・典籍類など数万点に及び、真田宝物館が収蔵しています。

真田宝物館

館内に入ると受付があります。真田宝物館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

受付の前から半地下の小さな展示スペースがあり、段差解消スロープで下りることができます。このスロープの先にバリアフリートイレがあります。

真田宝物館

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、折り畳み式のユニバーサルベッドが備えられています。

真田宝物館

真田宝物館は2フロア構造で主な展示室は2Fにあります。1Fから2Fへはスロープで上がる構造で、エレベーターはありません。スロープは中央部にフラットな路面が設定されています。スロープ横の壁面にも展示があります。

真田宝物館

常設展示は1F「真田家の歴史」から始まります。展示室内はフラットな構造で、車椅子で観覧できます。

真田宝物館

スロープを上がり2Fへ移動すると「真田家伝来の大名道具1」の展示になります。

真田宝物館

2Fを横移動して「真田家伝来の大名道具2」を観覧します。常設展示は年4回の展示替えがあるそうです。

真田宝物館

展示室の先に記念撮影スポットがあります。

真田宝物館

今回取材時はコロナ対策で利用制限がありましたが、着物を着つけて記念撮影ができるスポットが用意されています。

真田宝物館

甲冑などに触れることができる展示もあります。

真田宝物館

この他2Fに企画展示室があり、その時々の企画展が開催されます。すべての展示室は車椅子で観覧可能です。

真田宝物館

2F観覧後の通常ルートは、階段で1Fへ戻ります。車椅子ではスロープを逆走して1Fへ戻ります。

真田宝物館

次は「松代城跡」のバリアフリー状況を紹介します。櫓門・木橋・石垣・土塁・堀などが復元されている施設で無料見学できます。昔のお城の復元施設なので、段差やデコボコがあります。

真田宝物館

車椅子では無理のない範囲を見学する観光になります。

真田宝物館

「真田邸」と「文武学校」は有料の施設ですが、どちらも入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。そしてバリアフリートイレがあり、「真田邸」には建物内に入る車椅子用昇降機が用意されています。

真田宝物館

舗装散策路を通行してアクセスできます。

真田宝物館

周辺は車椅子で通行可能な舗装通路が整備されています。

真田宝物館

江戸時代の建物を公開している施設なので、そもそもはバリアフリーではありませんが、可能な限りのバリアフリー対応をしています。両施設とも車椅子で見学ができないことはありません。

真田宝物館

周辺の状況を紹介します。「真田邸」の前は「真田公園」として整備されています。

真田宝物館

真田公園は車椅子で散策できます。

真田宝物館

公園沿いに建つのは18世紀の松代藩の家老「恩田木工民親」像です。藩の財政再建を成し遂げた功労者です。

真田宝物館

近隣にある小布施の名店の支店「竹風堂松代店」はバリアフリー店舗です。バリアフリートイレがあります。

真田宝物館

城下町松代の中心部には、車椅子で観光できる施設があります。

川中島古戦場史跡公園内にある「長野市立博物館」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

古墳時代の復元施設 中筋史跡公園 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

群馬県渋川市にある県指定史跡「中筋遺跡」は、竪穴式住居3軒、平地式建物、祭祀跡、垣根などが復元され、史跡公園として無料公開されています。

古墳時代6世紀初頭に榛名山が噴火し、火砕流と火山灰で多くのムラが埋没しました。榛名山噴火関連遺跡は25ヶ所ありますが、古墳時代の住居が復元されて一般公開されているのは中筋遺跡だけです。

アクセスは車が便利ですが、大きな施設ではなく、住宅街の中にあり、狭い生活道路を通行します。わかり難い場所にある史跡公園です。

中筋史跡公園には舗装路面の来園者用無料駐車場が4台分用意されています。身障者用駐車スペースの設定はありません。

中筋史跡公園

現地には遺跡の案内板が掲示されています。案内板の隣は民家です。

中筋史跡公園

中筋史跡公園の通路は舗装路で、車椅子で通行できます。復元施設は通路から未舗装路面に入ったところにあります。駐車場から最も近い場所にある復元された平地式建物には「建物内にパンフレットがあります。ご活用ください。」と掲示されています。

中筋史跡公園

入口を開けて中に入ることが出来ますが、路面が悪くドアの幅が狭いので、車椅子で復元施設の内部に入るのは苦戦します。中筋遺跡は竪穴住居や平地式建物の建築部材の多くが炭となって保存されていたため、建物の上屋構造を復元する情報を得ることができたそうです。火山灰に続いて火砕流で一瞬にして埋没したため、通常の遺跡よりも古墳時代の生活の手がかりを得ることができた貴重な遺跡と紹介されています。

中筋史跡公園

一般的な知名度は高くはなく、住宅街にある小規模な史跡公園ですが、中筋史跡公園は古代の生活を知る貴重な中筋遺跡を、車椅子で見学ができる施設です。

榛名山の噴火で埋没した古代の王の世界を解説する「かみつけの里博物館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)