市原史跡上総国分尼寺跡展示館 バリアフリー情報

千葉県市原市の「市原史跡上総国分尼寺跡」には、車椅子で見学ができる復元された回廊とガイダンス施設があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2018年1月の取材に基づいています。

・復元された中門、金堂、回廊

奈良時代に日本各地に建立された国分寺。上総国国分尼寺の史跡に、往時の様を再現した復元施設とガイダンス施設があり、いずれも入場入館無料です。

スロープがあり車椅子での見学は可能です。

独立棟タイプの公衆トイレがあり、障害者用トイレが用意されています。

史跡上総国分尼寺跡・展示館立派な復元施設で「中門」「金堂」それを結ぶ「回廊」があります。

 

・市原は古代の中心地

大規模な復元施設です。現地の解説版を要約すると「市原が上総国の政治文化の中心であったことを示す」ために復元したと書かれています。

史跡上総国分尼寺跡・展示館1993年に中門と展示館、1997年に金堂と回廊が公開されました。

史跡上総国分尼寺跡・展示館

・ギリギリのバリアフリー

1990年代の施設ですから、今どきのバリアフリー水準ではありません。

展示館脇に無料駐車場があり、障害者用駐車区画が1台分あります。

そこから段差回避のスロープを上り施設へ向かいます。

展示館の出入口は段差はありません。

復元施設へはほぼフラットは舗装歩道を進みます。

回廊にあがる車椅子ルートの案内があるので左折し、スロープで回廊に上ります。このスロープが木製で路面に隙間があります。車椅子での最大の難関はこの復元回廊へのスロープです。隙間に車椅子のタイヤを落とさないように気をつけてください。

史跡上総国分尼寺跡・展示館

・車椅子で復元回廊を巡る

回廊に上れば車椅子にとって大きな障害物はありません。

回廊内のスペースに下りるのは段差路。したがって車椅子では回廊を巡りながら、中門、金堂を中心に見学するコースになります。

資料に基づき、忠実に往時の様を復元しているそうです。

史跡上総国分尼寺跡・展示館

・展示館はビデオ解説が中心

復元施設の見学の前に、展示館で勉強するのが市原市のお薦めコースです。

展示館は小規模な施設。メインはビデオ解説です。展示館に入りスタッフに視聴を希望すると上映していただけます。上映後にジオラマ等を用いたスタッフの解説を聞くこともできます。最長30分コースという案内です。

史跡上総国分尼寺跡・展示館

・未完の復元施設

現地には、復元施設の完成予定図のようなものが掲示されています。「往時をすべて復元するとこういうイメージになる」ということです。用地は十分に確保されています。未完の復元施設なのかもしれません。

史跡上総国分尼寺跡・展示館

「市原史跡上総国分尼寺跡」は、一般的な知名度は高くありませんが、とても立派な復元施設です。展示館でしっかり勉強するなら、見学トータルで1時間は必要です。時間に余裕を持って利用してください。

さきたま古墳公園・史跡の博物館 バリアフリー情報

埼玉県行田市の「さきたま古墳公園」は、9基の大型古墳がある「埼玉古墳群」を中心に整備された公園です。出土した国宝が展示される「さきたま史跡の博物館」もあります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2014年の取材で初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しました。

さきたま古墳公園・史跡の博物館

○南北に分かれる広い公園

さきたま古墳公園は、道路を挟み南北に分かれます。

南側は「さきたま史跡の博物館」と大型古墳が4基。「薬用植物園」「移築民家」があります。無料駐車場が博物館前にあり障害者用駐車区画があります。

北側は国宝が出土した「稲荷山古墳」ほか大型古墳が5基。それらを見わたせる「芝生広場」や「蓮池」「睡蓮池」「古代の森」「古代の草原」「さきたま広場」とレストハウスなどがあります。公園中央部に300台以上を収容する大きな無料駐車場があり、障害者用駐車区画もあります。

南北に分かれる広い公園

○古墳の周囲を車椅子で散策

公園内は散策路が整備され車椅子で通行できます。そして大型古墳の周囲を車椅子で散策できます。「稲荷山古墳」と「丸墓山古墳」は、古墳の上に上るルートが開放されていますが、これは階段路です。「芝生広場」内にある小規模な円墳跡は、すぐ横に行くことが出来ます。

古墳の周囲を車椅子で散策

○障害者用トイレは複数あり

園内に公衆トイレが整備され、障害者用トイレは複数あります。

 

○史跡の博物館は障害者減免あり

「さきたま史跡の博物館」は有料の施設ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

古い施設ですが館内はバリアフリーで、障害者用トイレもあります。

古墳から出土した鉄剣などが展示される「国宝展示室」があり、車椅子で見学できます。

史跡の博物館は障害者減免あり

○移築民家も車椅子で近付ける

移築民家の展示場周辺は未舗装路です。それでも固くフラットな路面なので、車椅子で展示される古民家に近づくことは出来ます。

 

○新レストハウスはバリアフリー

「さきたま広場」にあるレストハウスは新しい施設です。屋根の下に可動式のテーブルと椅子席が配置され自由に利用できます。綺麗なトイレ棟を併設しています。

新レストハウスはバリアフリー

東京ドーム8個分の敷地に9基の大型古墳がある公園です。さきたま古墳公園・史跡の博物館は、車椅子で利用出来ます。

信玄と謙信の一騎打ち 川中島古戦場史跡公園 バリアフリー情報

長野県長野市の「川中島古戦場史跡公園」は、想像するよりも車椅子で利用できる公園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2014年の取材で初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しました。

川中島古戦場史跡公園

武田信玄、上杉謙信の合戦で有名な古戦場の公園です。高速のICから便利な立地で、古戦場ながらある程度はバリアフリーに楽しめます。

公園には古戦場のシンボルの神社、美味しいお蕎麦屋さんがあり、市立博物館もあります。

川中島古戦場史跡公園

アクセスは車です。約150台収容の無料駐車場があり、障害者用駐車区画が用意されています。

この駐車場の公衆トイレに障害者用トイレが併設されています。このトイレはとても綺麗で、清掃が行き届き、広く、設備が新しい使いやすいトイレです。冬場でも暖房が効き暖かく利用できます。

古戦場跡のシンボルが「八幡社

古戦場跡のシンボルが「八幡社」。この付近まで、舗装路や固い路面の未舗装路を通り、車椅子で移動可能です。戦争で破壊された社を信玄が再興したという伝説が伝わり、信玄と謙信の一騎打ち伝説の場面を再現したモニュメントがあります。

古戦場跡のシンボルが「八幡社

川中島の合戦には、後世の創作が入った話が多いのですが、そのあたりの解説をしてくれるボランティアスタッフの方がいれば、川中島の歴史を教えていただけます。

古戦場跡のシンボルが「八幡社

「領土拡大意欲に燃える武田信玄が北進し、信州全体を治める要所としてこの川中島に進出してきました。困ったのは川中島の地場の侍たち。これが上杉謙信に援軍を依頼し、義侠に燃える謙信がやってきた・・・。」話の入口の口上のイメージです。

古戦場跡のシンボルが「八幡社

信州と言えばお蕎麦。この公園内に、お蕎麦屋さんがあり、なんとか車椅子でも利用ができる構造になっています。名物は大盛りのお蕎麦です。

長野市立博物館があります。専用の駐車場があるので、そちらに車で移動した方が便利です。この地の古来の歴史が展示解説され、信玄・謙信の解説展示もあります。障害者用トイレやエレベーターはあるので、車椅子でも利用はできます。

戦国時代の史跡ですが、川中島古戦場史跡公園は車椅子で楽しめる公園です。