車椅子で行く富士見市 難波田城公園 バリアフリー情報

埼玉県富士見市の「難波田城公園」は、中世の城跡の復元、移築した古民家、そして資料館がある公園で、その多くの施設が車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年11月の取材に基づいています。

難波田城公園

○無料駐車場あり

「難波田城公園」は、中世にこの地で活躍した難波田氏の城館跡を整備して、2000年に開園した入園無料の公園です。アクセスは車が便利。無料駐車場が2か所用意されています。

難波田城公園

「城跡ゾーン」側の駐車場がメインで障害者用駐車区画の用意があり、障害者用トイレがある公衆トイレもあります。

難波田城公園

「古民家ゾーン」側の駐車場は狭く収容は4台ほど。満車の場合は隣接地に臨時駐車場となるスペースがあります。

難波田城公園

○「城跡ゾーン」はスロープ対応

「城跡ゾーン」側の駐車場から公園内に入る箇所はスロープあり。城館跡なので園内は「水堀」「土塁」「木橋」などがありますが、散策路は舗装され、段差箇所にはすべてスロープがあるので、全域を車椅子で散策できます。堀を臨む東屋も車椅子で利用できます。

難波田城公園

難波田城公園

○蓮池、菖蒲田あり

「城跡ゾーン」には「蓮池」「菖蒲田」があります。どちらも周囲は舗装されフラットなバリアフリー通路。車椅子での鑑賞は可能です。

難波田城公園

○「古民家ゾーン」もほぼバリアフリー

「城跡ゾーン」から「古民家ゾーン」へ移動します。「古民家ゾーン」は、散策路、広場などは未舗装面です。しかし固い路面でほぼフラットなので、多少のデコボコが我慢できるなら、ゾーン内のほとんどの場所を車椅子で移動することができます。

難波田城公園

○2軒の古民家と門、蔵

「古民家ゾーン」には、市内に残されていた明治時代の古民家2軒、表門1棟、穀蔵1棟が移築されています。

難波田城公園さらに古民家風の売店が1店あり、お土産やお団子が売られています。竹馬やコマなど、昔遊びができる用意もあります。

難波田城公園○古民家は立入可

古民家内へ立ち入ることが出来ます。入口の段差に雑な仕様ですがスロープがあり、頑張れば車椅子で土間に進むことができます。座敷に上がることもできますが、段差の上で土足禁止です。

難波田城公園

○展示室機能あり

表門と穀蔵は展示資料館機能付き。表門内は農具の展示があり、頑張れば車椅子で見学が可能です。穀蔵内は伝統行事などの展示がありますが、段差があり土足禁止なので、車椅子での立ち入りは出来ません。

難波田城公園

○資料館はバリアフリー

資料館は入館無料。常設展示室では、中世から近現代までの富士見市の変遷が展示解説されます。館内はすべて車椅子で利用可。障害者用トイレの用意はありますが、現時点ではウォシュレット無しのトイレです。

難波田城公園

難波田城館は、現公園の3倍以上の規模があったそうです。城跡、古民家の施設としては、とてもバリアフリーに整備されています。「難波田城公園」は車椅子で利用できます。

車椅子で行く松本 国宝松本城 バリアフリー情報

国宝松本城は、「天守」内は階段構造なので車椅子での見学は出来ません。

「本丸庭園」の通路は車椅子で通行可能です。しかしお城の周囲は砂利面、未舗装、段差ありで、車椅子で楽に移動できる箇所は少なく、移動行程のほとんどは気を使いながら車椅子で進むことになります。

現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年1月の取材に基づいています。

○障害者減免有り

「内堀」内の天守がそびえる本丸庭園は有料施設ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。「黒門」手前の券売所で入園手続きを行います。

障害者用トイレは「太鼓門」横の公衆トイレ、「松本城公園」の公衆トイレ、「本丸御殿内」のトイレに用意されています。

 

○場内へのアクセスルート

車椅子で本丸庭園入口である「黒門」を目指すルートです。

車椅子でもっとも楽なルートは、松本市役所側の「外堀」沿いの歩道から、橋を渡り「太鼓門」をくぐります。「太鼓門」内には段差箇所がありますが、不完全ながらスロープが架かっているので、慎重に移動すれば車椅子で通行できます。

「太鼓門」の先は未舗装路、砂利面路になりますが、車椅子にとって決定的な通行困難箇所にはゴムマットが敷かれています。隙間や小さなデコボコがあるので、必ずしも快適ではありませんが、車椅子での移動は頑張れば可能です。

「黒門」周辺も、不完全ですが段差にはスロープがあります。未舗装、砂利面路ですが路面は固いので、なんとか車椅子で通行できます。

松本城

○本丸庭園内は舗装路あり

本丸庭園内に入ると、通行路は舗装されています。舗装路を通るだけで、松本城天守の見学は可能です。

松本城

○二の丸御殿は通行不可

内堀と外堀の間に「二の丸御殿跡」があります。このエリア内は舗装路ではありません。車椅子では通行に苦労する砂利面路なので、無理をしないで下さい。

松本城

○駐車場の状況

松本城周辺には複数の有料駐車場があります。車椅子お薦めルートである、松本市役所側の「外堀」沿いの歩道から「太鼓門」を目指すルートなら、最も近い有料駐車場は「松本市役所本庁舎駐車場」です。

近くにある障害者用の駐車区画「信州パーキングパーミット制度」対象の駐車場は、前出の「松本市役所本庁舎駐車場」入口に2台分。「松本市役所東庁舎ATM前駐車場」に4台分。そして「松本市役所東庁舎北駐車場」入口に2台分用意されています。同制度を運用している他府県で交付された利用証でも駐車できます。

 

○1月下旬は「氷彫フェスティバル」

冬の恒例イベントは「氷彫フェスティバル」。2019年は1月26日、27日の二日間開催されました。会場には数多くの氷の彫刻が展示されます。

松本城

松本城

松本城

松本城

松本城の天守内は車椅子では利用できません。周辺の公園スペースや本丸庭園は、ルートを選べば車椅子で移動可能です。

車椅子で行く横浜三溪園 バリアフリー情報

~園内全域が砂利路面で小さな段差があります、障害者減免制度がある明治の庭園~

(2019年3月に取材しました)

○バリアフリーではありません

公開は明治39年から。三溪園は舗装路が全くない日本庭園です。園のHPで案内されている「車椅子で鑑賞可能な区域」内も、砂利が浅く車椅子が動き、かつ決定的な段差はない区域という意味です。現地の状況を詳しく紹介します。

三溪園

○駐車場は満車の可能性あり

アクセスは車が便利。専用有料駐車場があります。駐車料金の障害者減免はありません。

三溪園は人気施設。週末、特に梅や桜、紅葉の時期は駐車場が満車になります。数台程度なら空き待ちで並べますが、それを超えると三溪園前に向かう道の入口で一般車両の進入が禁止されます。

混雑が予想される日に駐車場を利用する場合は、ピーク時間をずらした利用をお薦めします。

駐車場には整備された障害者用駐車区画はありません。混雑時は誘導スタッフに車椅子利用と乗降方法を相談してください。その時点で最善の駐車場所に誘導していただけるはずです。

駐車場内にある公衆トイレには障害者用が1つ用意されています。

三溪園

○入園料は障害者減免あり

入園料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。入口で手帳を提示して入園する運用です。発券所に立ち寄る必要はありません。

三溪園

○園内用ワイドタイヤの車椅子あり

園入口で車椅子の貸し出しサービスがあります。用意されるのは砂利路面に強い太いタイヤの車椅子。サイズは大小2種類。自走機能はなく、キャリパーブレーキや安全ベルト、ヘッドレストなどの装備はないタイプです。

通常の細いタイヤの車椅子よりも、園内の移動が楽な車椅子です。障がいの状況によっては、入口で車椅子を乗り換えるのも作戦です。その場合、マイ車椅子は預かっていただけます。また貸し出し用の車椅子は駐車場まで利用することが出来、その場合は駐車場のスタッフに返却する運用です。

三溪園

○車椅子で移動が楽な範囲

砂利路面で小さなデコボコはありますが、それでも車椅子での移動が比較的楽な範囲は「正門」から「大池」の右側を通り「三溪記念館」周辺までです。

三溪園

三溪園

「三溪記念館」はバリアフリー施設です。入口は自動ドアで、館内はフラット構造、障害者用トイレがあります。展示室、お茶処は車椅子で利用可能です。

三溪園

○その気になれば移動可能な範囲

路面の砂利が深い箇所や傾斜路、数センチの段差が連続する箇所がありますが、車椅子で移動出来ないことはないのは「鶴翔閣」周辺、内苑の「臨春閣」周辺の「三溪記念館」寄り、「大池」の左側です。

三溪園

三溪園

三溪園

三溪園

特に「大池」の左側は、園の案内では「車椅子で鑑賞可能な区域」ですが、相当数の小さな段差箇所があるルートです。それを避けるなら、帰りも「大池」の右側を通ることをお薦めします。

三溪園

○段差がある箇所

「内苑」の奥は階段ルートです。「三重塔」に向かうルートも階段。「旧東慶寺仏殿」などがある「外苑」の奥へのルートは、園の案内では「車椅子で鑑賞可能な区域」ですが低い段差箇所が連続する難所があります。

三溪園

三溪園

三溪園

三溪園

○ボランティアガイドが活躍

三溪園では、無料でボランティアのフリーガイドを受けることができます。車椅子で無理なく移動できる範囲から三溪園の魅力を知るには、ボランティアガイドのお力を借りるのも良い方法です。

三溪園

 

三溪園は明治時代からの庭園です。基本的にバリアフリーではない庭園だと理解した上で、車椅子で利用してください。