東京都千代田区の「御茶ノ水ソラシティ」は、お茶の水から淡路町方面への坂道に囲まれた施設で、施設内だけではなく、駿河台エリアの車椅子移動をサポートする商業施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
2013年に誕生した複合ビルで、B1にある商業施設の名称が「ソラシティ」です。B1ですが吹き抜け構造で解放感があります。B1「ソラシティ」には、飲食店、スーパー、CVSなどが10店舗入ります。バリアフリートイレは1つあります。中心の吹き抜け部は地下広場で、自由に使えるテーブルと椅子が多数配置されています。

B2は一般利用できる時間貸有料地下駐車場で、身障者用駐車区画があります。
1Fの地上広場は約3,000㎡。ニコライ堂や湯島聖堂の景観が楽しめる設計です。また「軍艦山」は自由に遊べる広場です。

一般商業施設ではありませんが、ビルの1Fと2Fは「カンファレンスセンター」。ホール、会議室として貸し出されています。3F以上はオフィス。23階建て、高さ110mの高層ビルです。

駿河台の坂上から坂下に進む順で、「御茶ノ水ソラシティ」を経由したバリアフリールートを紹介します。JR御茶ノ水駅方面からは、1Fの地上広場へアクセスします。

本郷通り沿いにあるエレベーターでB1「ソラシティ」へ移動できます。

地下鉄新御茶ノ水駅からは、B1「ソラシティ」へ直結します。

B1「ソラシティ」地下広場を東方向へ抜けると、隣接する「ワテラス」までバリアフリー歩道橋ルートが設置されています。

歩道橋がある下の路は「幽霊坂」です。

そのまま「ワテラス」3Fに移動できます。「ワテラス」内のエレベーターを利用して1Fに下ります。そこは駿河台の坂下、淡路町駅の手前になります。「ワテラス」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

基本的なバリアフリーに問題はありませんが、「御茶ノ水ソラシティ」地下広場の吹き抜け部は雨の日は濡れます。吹き抜け部にあるエスカレーターは、雨の日には運行中止になります。

「御茶ノ水ソラシティ」の飲食店、物販店は、車椅子で利用できるフラットなお店ですが、なかには店内が狭いお店もあります。利用したいお店がある場合には、事前に状況を確認することをお薦めします。

B1にある観光案内所は「お茶ナビゲート」。キャッチコピーは「まち歩きの起点&情報発信の拠点」。バリアフリーな案内所で、車椅子で立ち寄ることができます。発行しているフリーペーパーの名称は「おちゃだより」です。

別棟「Gallery蔵」。大正6年に建てられた古い蔵を活用したギャラリーで、随時企画展が開催されています。ここは古い蔵なのでバリアフリーではありません。段差あり、階段ありのギャラリーです。

この地は、明治中期には三菱二代目社長、岩崎彌之助の邸宅があった場所です。今回の再開発で、100年前の「石垣」や「煉瓦擁壁」が発見されました。

これらを再活用して、ソラシティ周辺に展示保存されています。またそれらの史跡や遺構を活用して、遊び場「軍艦島」が整備されています。

「御茶ノ水ソラシティ」の広場を支える支柱は、世界で初めて実用化した「超高強度コンクリート」で、一般的な強度のコンクリートの半分程度の太さの支柱になっています。

すぐ下を走る地下鉄の振動がビルに伝わらないように、厚さ3mのスラブを設置。都内オフィスビルで最大級の太陽光発電設備を設置。地下鉄トンネルの湧き出る地下水を、冷房、トイレ、植栽管理に使用、など。先端技術が投入されている環境ビルです。
(本稿は2022年9月に加筆しました)