イオンの身障者向け専用駐車場 登録申込み手順と利用方法ガイド

全国のイオンの多くに、登録制の身障者専用駐車区画が用意されています。登録方法と利用方法を紹介します。

イオンの身障者向け専用駐車場

登録制身障者専用駐車区画があるイオンのインフォメーションカウンターで登録申請を行います。必用な書類は障害者手帳です。申込用紙をいただき、指定項目をその場で記入します。利用する車種や車番情報の項目があるので、分かるようにしておきます。障害者手帳交付者1名に対して1台の申し込みです。

その場で「リモコンキー」とダッシュボードに置く「利用許可書」が交付されます。以上で手続きは完了です。補償金などの費用はかかりません。リモコンキーの紛失、破損による再発行は有料です。

イオンの身障者向け専用駐車場 登録申込み手順と利用方法ガイド

登録申請前に専用駐車区画を利用する場合は、ゲートに設置されているインターフォンで連絡し、障害者手帳等をカメラに提示して、ゲートを開けていただくことができます。インターフォンがない場合は、利用できません。

イオンの身障者向け専用駐車場

車両ナンバー認証式ではない、リモコンキー方式の身障者専用駐車区画なら、1つのリモコンキーが全国のイオンで使えます。ゲートバーに向かいキーを押すとバーが上ります。

イオンの身障者向け専用駐車場

車両ナンバー認証式駐車場の場合は以下になります。リモコンキーの使い回しによる不正利用を防止するために、一部のイオンでは車両ナンバー認証式が導入されています。この場合は、そのイオンで登録されたナンバーの車両以外は、ゲートが開きません。インフォメーションカウンターでの車両登録が必要です。また車両ナンバー認証式の登録は、原則1年毎の更新手続きが必要です。

イオンの身障者向け専用駐車場

登録制の身障者専用駐車区画があるイオンでも、別に一般の身障者用駐車区画は用意されています。登録制区画が満車の場合は、別の区画にまわるのも作戦です。

イオンの身障者向け専用駐車場

イオンの身障者向け専用駐車場の登録は、簡単に短時間で出来ます。

別稿の関連記事です。ぜひご覧ください。

「思いやり駐車場 パーキング・パーミット制度をやさしく解説」

「障がい者のための駐車禁止除外標章を正しく使うポイント」

(本稿は2020年2月に執筆しました)

なめがわ森林モール 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県滑川町、東松山ICと国営森林公園の間に位置する、ベイシアグループの巨大モールです。とくにかく広い商業施設です。スペースに余裕があるのは車椅子にとっては良いことです。ベイシア、カインズ、蔦屋など旗艦店舗は、いずれも車椅子で快適に利用できます。

2006年の開業です。飲食系店舗が3店舗、靴屋、ガソリンスタンド、そして裏手には日帰り温泉施設まであります。

滑川町は21世紀になってから人口が増加しています。池袋までは電車で約1時間。合併せずに町であり続ける道を選んだ滑川町。武蔵丘陵森林公園がある町です。滑川という川が流れ、町内のため池では、天然記念物の「ミヤコタナゴ」が生息しています。

広さが凄い「なめがわ森林モール」車椅子バリアフリー情報

森林モールの敷地は広いので、目的の店舗の前の駐車場を利用します。それぞれの店舗前に、身障者用駐車区画が数多く設置されています。旗艦店舗前の身障者用駐車スペースでは、「この駐車スペースはお体の不自由な・・・」とアナウンスが流されています。一般駐車スペース自体が収容台数に余裕があります。

各旗艦店舗内はとても広々して、車椅子で快適に利用できます。特にベイシアスーパーセンターの、食品売場の通路の広さは凄い。開業直後はあまりの通路幅の余裕に驚きました。食品スーパーとしては、現時点でも最大級の通路幅です。

広い店内にはバリアフリートイレが2カ所設置あります。ただし広い店内の両端に配置されているので、バリアフリートイレが使用中の場合、そのまま待つか、店内の反対側まで移動するかは悩みどころです。トイレ内の広さも十分過ぎるレベルです。

滑川に行ったら「なめがわ森林モール」で、広いスペースを楽しんでください。

(本稿は2016年4月の取材に基づいています)

筑波ハム直売店つくば陣屋・ミートコ 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

茨城県つくば市の「つくば陣屋」および「ミートコ」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

研究学園都市にある商業集積です。筑波ハムが工場と直売所「つくば陣屋」を2010年に開業。その後敷地内に4つの棟を増設。6つの専門店を誘致して、2016年に「ミートコつくば」としてグランドオープンしました。基本的に車椅子での利用は可能な施設です。

敷地にロの字型に建物が配置されています。その内側が駐車場で、身障者用駐車区画は見る限りありません。

工場見学から紹介します。ハムやソーセージを製作している作業室を、外通路からガラス越しに自由に見学します。外通路は車椅子で通行可、ガラス窓の高さは車椅子目線でギリギリで作業室内の様子を見学することができます。

受付もガイドも何もありません。窓の外の観光客を気にすることもなく、もくもくと働くスタッフの姿が素敵です。

次に核テナント「つくば陣屋」のご紹介です。ハム、ベーコン、ソーセージに加え、精肉、乳製品、そして生鮮野菜などを販売しています。

工場方面からのアクセス路は手動ドアを通ります。正面入口からのアプローチは階段の横に段差解消スロープがあります。バリアフリートイレが屋内にあります。

精肉コーナーでお肉を切っている人は、工場用の材料を用意しているようです。他に販売スタッフ、レジスタッフがいます。

ここの販売手法は「試食」重視。多くの商品の試食があり、ヨーグルトなども、販売スタッフが試食を用意します。

筑波ハムは、お肉類の商品のイメージが強いのですが、ヨーグルト、チーズなどの乳製品の種類が豊富です。何味、何風、何タイプ、といった製品の横展開が驚くほど多く、それら多品種商品の試食がすすめられます。販売員の説明が専門的で詳しいので、ヨーグルトやチーズ好きの方にお薦めします。

4棟の専門店「ミートコ」の紹介です。今回取材時の一番人気はベージュ棟の煎餅屋さんでした。店内はやや狭いのですが、車椅子での利用はなんとか可能です。イートインコーナーがあり、無料お茶マシーン完備。買ったお菓子や団子などを店内でいただけます。このお店も試食が充実。店内のトイレは一般トイレのみです。

他に佃煮店、ハワイアングッズの物販店、フラワースクール、カフェバー、美容院などが入ります。

イベントがあります。毎月第一土曜日は「陣屋市」。2019年夏には「Mee Toco夏祭り」が開催されました。「つくば陣屋」および「ミートコ」は、車椅子で利用できる穴場的な商業施設です。

つくば市の農産物直売所「みずほの村市場」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年8月に加筆しました)