古河桃まつり 古河公方公園 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

毎年3月下旬から4月上旬にかけて開催される、茨城県古河公方公園の「古河桃まつり」(2020年は中止になりました)は、混雑する人気イベントです。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

古河桃まつりは

古河公方公園(古河総合公園)は徒歩圏に駅はありません。桃まつり期間中は、古河駅と公園をむすぶ有料の臨時シャトルバスが運行されます。

公園に駐車場はありますが、桃まつり期間中の、特に週末はすぐに満車になり、周辺道路まで渋滞します。そのため少し離れた市役所や市民球場の駐車場が無料開放されます。

車椅子利用者の場合、やはり公園の駐車場の利用が便利です。今回取材した時は、休日の14時に車で公園近くに到着し、公園駐車場への入場まで20分かかりました。

公園駐車場入口に到着すると、誘導のスタッフがいるので車椅子利用の旨を申告相談してください。複数箇所に身障者用駐車区画が用意されているので、空いている場所に誘導していただけます。

古河総合公園

古河総合公園

通常期は無料の公園駐車場ですが「桃まつり」期間は有料になります。料金は後払いで、駐車料金の障がい者減免制度はありません。

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

公園のトイレの桃まつり期間中、休日午後の状況です。

バリアフリートイレは2か所。正面入口近くの「管理棟」と、「御所沼原」横のトイレにあります。

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

どちらのトイレも女性用トイレが大行列で、それに連動してバリアフリートイレも、女性用トイレの一つとして大行列になっていました。バリアフリートイレがないトイレ棟は「桃林」の近くに2棟あります。

古河桃まつり 古河公方公園

桃林のバリアフリー状況です。桃林エリアのメイン通路は舗装路で、車椅子で問題なく通行できます。

古河公方公園(古河総合公園)

桃林内の通路、および「桃まつり」のメイン会場になる広場は未舗装路面です。それでもデコボコは小さいので、頑張れば車椅子で通行可能です。

古河公方公園(古河総合公園)

古河公方公園は「桃林エリア」と「御所沼エリア」に分かれます。

「桃林エリア」の半分以上は桃の林です。公園全体では30%程度の面積が桃の林になります。全体で22.4haの公園ですから、桃林が7haから8haあります。

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

この地が江戸時代に、桃の木の植林が盛んであったことが始まりです。ただし現在の公園の桃の木は、すべて戦後に植えられたものです。

古河桃まつり

「御所沼エリア」には移築された古民家があり、未舗装ですがフラットで固い路面なので、車椅子で外観は見学できます。

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

古河桃まつり 古河公方公園 車椅子で鑑賞バリアフリー情報

古河桃まつりは車椅子で鑑賞可能です。週末に行く場合は、道路とトイレの渋滞に注意して下さい。

古河市の「道の駅まくらがの里こが」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2016年と2020年の取材に基づいています)

山種美術館「色で読み解く日本画」展 車椅子観覧バリアフリー情報

東京都渋谷区広尾の山種美術館の特別展「東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。本展は2019年11月2日から12月22日までの開催です。

青、赤以外に、緑、黄、黒、白、銀、金で分類された日本画が、51点展示されます。東山、奥田の他に、川端龍子、平山郁夫、小林古径、山口蓬春、河合玉堂、奥村土牛、加山又造、横山大観、千住博・・・らの作品が並びます。すべて山種美術館の所蔵作品です。

アクセスは恵比寿駅から徒歩10分の案内です。身体障害者の利用に限り1台分の来館者用無料駐車スペースがあります。利用には事前予約が必要です。入館料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。この制度は2020年3月14日から改訂され、本人と介助者1名の入館料は団体料金に減免されます。館内のバリアフリートイレは1Fのパブリックスペースにあります。

展示室があるB1へはエレベーターで移動します。展示室内はフラットで車椅子での移動に大きな問題はありません。

山種美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

山種美術館の特別展「東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画」

山種美術館の第一展示室内の観覧順は、動線としては行ったり来たりになります。会場が混雑している状況では、車椅子では観覧順に拘らずに、一方通行の動きで作品を鑑賞すると便利です。

展示は壁掛け展示で車椅子から問題なく鑑賞できます。色を引き出す顔料の紹介など、一部の資料は中台ケース内に展示され、車椅子からの目線ではやや見え難い展示が一部あります。

第二展示室の展示は車椅子での鑑賞に問題はありません。

東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画

「東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画」は、東山と奥田の二人展ではなく、多数の日本画家の名画を車椅子で楽しめる特別展です。

藝大「七感で楽しむシアター」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

「藝大アーツスペシャル 障がいとアーツ」の後継プログラムとして2019年12月1日に開催されました。車椅子からみたイベント内容と会場のバリアフリー状況を紹介します。

藝大「七感で楽しむシアター」

2011年から毎年開催された「障がいとアーツ」から大きく変わった企画です。「障がいとアーツ」は無料企画でしたが、「障がいとアーツ」は有料で全席指定です。各種の障害者手帳保有者は、一般料金の半額「アクセシブル券」で観覧できます。また介助者1名との並び席になる「ペア券」が購入できます。料金は一般料金+半額料金です。

藝大「七感で楽しむシアター」

車椅子席の用意があります。ステージ前の座席が取り外され、今回は8組分のスペースが用意されました。車椅子利用者と介助者1名までが利用できます。介助者は折畳み椅子が用意されます。

藝大「七感で楽しむシアター」

また「就学前のお子様の同伴・入場はできませんので、ご了承ください」となっています。

藝大「七感で楽しむシアター」

会場は上野公園藝大キャンパス内の奏楽堂です。

藝大キャンパス内の奏楽堂

JR上野駅公園口からは、アップダウンの少ないルートで来場できます。車利用の場合は、身障者の利用に限り、事前の許可がとれれば、キャンパス内に駐車することができます。

藝大キャンパス内の奏楽堂

奏楽堂のエントランスは階段構造ですが、段差回避スロープがあります。奏楽堂内はフラットで車椅子での移動は可能です。車椅子席までは段差なく移動できます。エレベーターが1基あり、B1から2Fをむすびます。

藝大キャンパス内の奏楽堂

トイレはB1にあります。男女別トイレの内部に、それぞれバリアフリートイレが1つ用意されています。異性介護では利用が難しいトイレです。

藝大キャンパス内の奏楽堂

またトイレの洗面施設は、車椅子の足が入る台はなく、車椅子からの手洗いは苦戦します。

藝大キャンパス内の奏楽堂

3部構成のプログラムです。

藝大「七感で楽しむシアター」車椅子観覧バリアフリー情報

第一部は谷川俊太郎氏の詩による「サン=サーンス(動物の謝肉祭)」。演奏は藝大フィルのメンバー、障がいのあるプロのダンサーによるパフォーマンス、視聴覚特別支援学校の生徒と普通小学校の児童による朗読で、14曲の構成です。

第二部は義足のパフォーマーを中心にした藤倉大氏による「Sounding Seven Senses」の世界初演。演奏、音響にもトッププロが参加します。

第三部は第二部の関係メンバーによるトークセッション「音楽と肉体」。作品の製作過程や、各人が考えるこれからのアーツについて、約30分間のトークが行われました。

七感で楽しむシアター

有料企画に変っただけに「七感で楽しむシアター」のプログラムは、洗練されたプロの表現に進化しています。一般的にいえば正常進化です。

七感で楽しむシアター

「藝大アーツスペシャル 障がいとアーツ」の一部のプログラムに合った、子供向きの解りやすい企画が無くなったことや、トークショーがあることが、知的あるいはコミュニケーション面で重い障がいのある人にとっては、大きな変化かもしれません。それをどう感じるかは、その人次第です。

七感で楽しむシアター

これまでの企画の後継ではなく、「七感で楽しむシアター」は2019年からの新企画です。