山種美術館「色で読み解く日本画」展 車椅子観覧バリアフリー情報

東京都渋谷区広尾の山種美術館の特別展「東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

本展は2019年11月2日から12月22日までの開催です。

 

○8色で分類展示

青、赤以外に、緑、黄、黒、白、銀、金で分類された日本画が、51点展示されます。

東山、奥田の他に、川端龍子、平山郁夫、小林古径、山口蓬春、河合玉堂、奥村土牛、加山又造、横山大観、千住博・・・らの作品が並びます。

すべて山種美術館の所蔵作品です。

 

○美術館のバリアフリー状況

アクセスは恵比寿駅から徒歩10分の案内です。

身体障害者の利用に限り1台分の来館者用無料駐車スペースがあります。利用には事前予約が必要です。

入館料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

この制度は2020年3月14日から改訂され、本人と介助者1名の入館料は団体料金に減免されます。

館内の障害者用トイレは1Fのパブリックスペースにあります。

展示室があるB1へはエレベーターで移動します。展示室内はフラットで車椅子での移動に大きな問題はありません。

山種美術館の特別展「東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画」

○展示のバリアフリー状況

山種美術館の第一展示室内の観覧順は、動線としては行ったり来たりになります。会場が混雑している状況では、車椅子では観覧順に拘らずに、一方通行の動きで作品を鑑賞すると便利です。

展示は壁掛け展示で車椅子から問題なく鑑賞できます。

色を引き出す顔料の紹介など、一部の資料は中台ケース内に展示され、車椅子からの目線ではやや見え難い展示が一部あります。

第二展示室の展示は車椅子での鑑賞に問題はありません。

東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画

「東山魁夷の青、奥田元宋の赤-色で読み解く日本画」は、東山と奥田の二人展ではなく、多数の日本画家の名画を車椅子で楽しめる特別展です。

山種美術館「大観、春草・玉堂・龍子」展 車椅子からみたバリアフリー情報

東京都渋谷区広尾の山種美術館10周年記念特別展「大観、春草・玉堂・龍子」を車椅子で観覧しました。展示会場のバリアフリー状況を紹介します。

同展の会期は2019年8月31日から10月27日です。

 

○山種美術館のバリアフリー概況

アクセスは恵比寿駅から徒歩10分の案内です。

一般来館者用の駐車場はありませんが、身体障害者専用で1台分の駐車スペースがあります。利用は事前予約制です。また山種美術館の前の道路はパーキングメーターが設置されています。

美術館のエントランス周辺はフラットな構造で、出入口は自動ドアです。

障害者用トイレは1Fのパブリックスペースに1つ用意されています。展示室内にはトイレはありません。

障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。1Fの受付で手帳を提示します。

展示室はB1です。車椅子では1F受付奥のエレベーターでB1へ下ります。

山種美術館

○展示室のバリアフリー状況

B1展示室には、第一会場、第二会場、ミュージアムショップがあります。床面はフラットで段差は全くありません。

ミュージアムショップの通路は、幅に余裕がありません。混雑していると車椅子での利用は苦戦します。

山種美術館

○特別展の鑑賞動線

近代日本画を代表する4人の画家の作品展です。

第1章が菱田春草、第2章が横山大観、第3章が川端龍子、第4章が川合玉堂という展示です。

第一会場の鑑賞動線は、第1章の鑑賞後は元の位置に戻り、反対側の壁面に展示される第2章を鑑賞します。第3章と第4章の鑑賞動線も同様に逆走箇所があります。

会場が混雑していると、この逆走箇所で車椅子での移動が苦戦します。

壁掛け展示の作品鑑賞自体は、車椅子からの目線で問題なく鑑賞できます。

中台ケース内の展示物は、上から除く構造なので、車椅子からの鑑賞は困難です。

山種美術館「大観、春草・玉堂・龍子」

○第二会場は「松竹梅展」

1955年から1957年にかけて、横山大観、川端龍子、川合玉堂の3人よる「松竹梅展」が開催されました。これは山種美術館創立者の企画ということです。

第二会場では「松竹梅展」の出品作品が展示されます。車椅子で鑑賞可能な展示です。

 

山種美術館「大観、春草・玉堂・龍子」は、会場が混雑していると、車椅子では第一会場の鑑賞動線がやや苦戦します。状況に応じたルートと順番で鑑賞してください。

南麻布 有栖川宮記念公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区の「有栖川宮記念公園」は、麻布台地の傾斜をそのまま活用した日本庭園です。車椅子での散策は簡単ではありません。現地のバリアフリールートを紹介します。

なお本稿は2019年10月に執筆しました。

 

○公園の概要

「有栖川宮記念公園」には、広場・児童遊園、池・渓谷、図書館などがあります。

高松宮殿下が児童福祉のために賜与された公園で、近隣住民の憩いの場です。

週末は、インターナショナルな親子連れで賑わう公園です。

公園の概要

○傾斜路と渓谷沿いルートは車椅子不可

立地からイメージするよりも、かなりワイルドな公園です。深山渓谷に立ち入ったような感覚になる箇所もあります。

広場、図書館などがある高台部と、池がある低地部をつなぐ園内ルートは傾斜路で、一部は段差があります。

木下坂側に流れる渓谷沿いのルートは、激しくデコボコがある未舗装路です。

この2ルートは車椅子での通行は出来ません。

傾斜路と渓谷沿いルートは車椅子不可

○アクセス方法

来園者用の駐車場はありません。

最寄駅は広尾駅です。広尾駅からアクセスすると、公園の低地部に出ます。

以下、低地部から高地部へ向かう順で、バリアフリールートを紹介します。

広尾口から低地部を散策

○広尾口から低地部を散策

駅から向かうと公園の入口「広尾口」があります。

入口の先は池です。池の周囲は部分的に車椅子で通行できます。行けるところまで行って戻り、景観を楽しみます。

梅林広場にはかなり近づけます。

一方、菖蒲園から渓谷方面へは、すぐに段差路になります。

園内には低地部から高台部へ車椅子で上るルートはありません。低地部の散策が終わったら、いったん広尾口から出ます。

広尾口から低地部を散策

○南部坂経由で管理事務所へ

広尾口から出て、南部坂を上り高台部へ移動します。舗装路ですが傾斜がきつい坂です。

坂を上ると管理事務所の横に高台部へ入る公園入口があります。

 

○高台部の3つの彫像

公園入口から入ると広場があります。高台部には3体の彫像があります。

広場にあるのは有栖川宮騎馬像。1903年に製作されたとても立派な彫像です。

三宅坂の旧陸軍参謀本部に建てられ、この地に1962年に移設。製作されて100年超、この地に来て50年超になります。明治を感じさせる騎馬像です。

高台部の3つの彫像

広場の脇には、新聞配達の少年像があります。1950年代に各地に建てられた像の一つで、勤労少年の保護育成が目的です。これは昭和の経済成長期を感じる彫像です。

芝生広場のような未舗装広場に建つ像は、笛吹少年の像。これは1991年に建てられた近代アート作品です。平成の芸術として鑑賞します。

高台部に建つ大きな建物は「都立中央図書館」です。

高台部に建つ大きな建物は「都立中央図書館」

○公園周辺の車椅子散策

有栖川宮公園の高台部に隣接して麻布運動場があり、グランドやテニスコートが整備されています。

その並びには「愛育養護学校」。東京では唯一の私立の特別支援学校です。

 

○周辺には各国大使館

ドイツ、中国、フランスなどの大きな大使館の壁には、各国を象徴するディスプレイがあります。大使館員の宿舎の外観も特徴があります。カタール、マダガスカルなどの小さな大使館は、建物自体にお国柄がでます。

有栖川宮公園周辺は、アップダウンはありますが、見るだけで楽しい大使館巡りが車椅子で出来ます。

 

有栖川宮記念公園は、車椅子では低地部と高台部に分けて利用します。坂道を進むことができれば、周辺で各国大使館見学が楽しめます。