山種美術館「速水御舟」展 車椅子からみたバリアフリー情報

東京都渋谷区広尾、山種美術館の「生誕125年記念 速水御舟」展に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

「速水御舟」展の会期は2019年6月8日から8月4日です。

 

○アクセスの状況

山種美術館は恵比寿駅から徒歩約10分の場所にあります。

来館者用の一般駐車場はありませんが、身体障害者専用駐車場が1台分用意されています。利用は事前予約制です。ただし、スタッフにわざわざ開門していただく上に、駐車スペースが狭く、あまり利用しやすい駐車場ではありません。美術館前の通りはパーキングメーター設置道路です。

アクセスの状況

○受付から展示室へ

山種美術館のエントランスは、フラットな構造で自動ドア。車椅子での移動は可能です。

障害者用トイレは1Fの奥、無料エリア内にあります、展示室内にはトイレはありません。

「速水御舟」展の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。1F受付で手帳を提示する運用です。

受付の先、左手に大型エレベーターがあります、車椅子ではこのエレベーターで地下の展示室に向かいます。

受付から展示室へ

○展示品目録は地下入口前に

エレベーターを下りると、すぐ右に展示室入口があります。目録は入口の手前に置かれています。

エレベーターから展示室入口まで、段差は無くスペースに余裕があるので車椅子での移動に問題はありません。

展示品目録は地下入口前に

○炎舞は第二展示室

展示室入口から右手が大きな第一展示室。左手が小さな第二展示室です。どちらへも段差なく移動できます。

御舟の代表作「炎舞」は、第二展示室の中央に飾られています。

炎舞は第二展示室

○車椅子でみやすい展示

ほとんどの作品は壁面ケース内に垂直に展示されているので、車椅子からの低い目線でも問題なく鑑賞できます。今回は後期展示を取材しましたが、ケース内に水平に展示されて、車椅子からは見えにくい作品は1点だけでした。

車椅子でみやすい展示

○年代別展示にみる画風の変遷

御舟の短い創作活動を時系列でみる展示です。展示作品は明治末から昭和10年に創作された絵画。画風の変遷を楽しむことができます。

「炎舞」は大正14年の作品です。御舟の活動期間の中盤に描かれた傑作です。

展示作品中「翠苔緑芝」は撮影可です。所蔵は山種美術館。本稿中に掲載しているのはこの作品です。

車椅子でみやすい展示

年代別展示にみる画風の変遷

山種美術館「速水御舟」展は、車椅子で鑑賞しやすい企画展です。美術館スタッフのお話では、週末の午前中が混雑する傾向があるそうです。

山種美術館「奥村土牛」展 車椅子バリアフリー情報

○広尾開館10周年

山種美術館が広尾に移転したのが2009年。2019年で10周年になります。10年経過してもとても綺麗な美術館です。駅からのアクセスはよくありませんが、館内はバリアフリーで、入館料の障害者減免があります。

山種美術館「奥村土牛

○土牛コレクションは135点

山種美術館はトップレベルの土牛コレクションで知られます。無名時代から蒐集したコレクションは約135点。その中から選りすぐりの60点が公開される企画展です。

山種美術館「奥村土牛

奥村土牛は1889年生まれ。2019年は生誕130周年になります。

「奥村土牛」展は2019年2月2日から3月31日の開催です。

山種美術館「奥村土牛

○展示会場はバリアフリー

障害者用トイレは1Fの奥にあるので、入館手続き前の利用が便利です。受付で障害者手帳を提示して入館手続きを行います。

受付の先、左側にエレベーターがありB1の展示室へ移動します。

山種美術館「奥村土牛

会場内は車椅子での移動、展示作品鑑賞に大きな問題はありません。

 

○製作年代別展示

作品の展示順は製作年代別です。101歳の生涯を通じて創作を続けた土牛。大正13年35歳の作品から昭和62年98歳の作品までが並びます。土牛の没年は、平成2年です。

展示方法はオーソドックスな壁掛け展示が主流。混雑していなければ、車椅子からの鑑賞に問題はありません。

山種美術館「奥村土牛

○第二展示室も土牛作品

山種美術館のB1展示室は、メインの第一展示室、中央にミュージアムショップ、そして小さな第二展示室で構成されます。

「奥村土牛」展は第二展示室にも土牛作品を展示。車椅子での鑑賞に問題はありません。

山種美術館「奥村土牛山種美術館では広尾開館10周年を記念して、2019年は4月以後に5本の10周年記念特別展を企画しています。

山種美術館「花・華」展 車椅子鑑賞バリアフリー情報

2019年、山種美術館は「広尾開館10周年記念特別展」として6本の企画展が開催されます。

「奥村土牛」に続く第二弾は「花・Flower・華 -四季を彩る-」。2019年4月6日から6月2日の開催です。

車椅子でみた現地の状況を紹介します。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○華やかな花の企画展

花を題材にした名画を60点弱展示する企画展です。江戸時代の酒井抱一から、明治の菱田春草、昭和の横山大観、加山又造などなど。季節ごとの展示からテーマ別の展示へと会場は流れます。

日本画の展示会としては珍しいほど、華やかな企画展です。同じ花を描いても、画家による解釈やメッセージの違いが楽しめます。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○車椅子でのアクセス

山種美術館は恵比寿駅から徒歩10分ほどの距離。目の前の道路はパーキングメーターが設置されています。

身体障害者に限り1台分の専用駐車場があります。利用は事前予約制です。建物屋内駐車スペースですが、いったん外を通るので雨天は濡れます。また駐車スペースは狭く、停めにくい駐車場です。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○館内はバリアフリー

エントランスはフラット構造です。受付は1F、展示室はB1。障害者用トイレは1Fにあります。

1Fのカフェはフラット構造で車椅子での利用は可能です。

B1の展示室内も段差はありません。

B1のミュージアムショップは通路に余裕がなく、車椅子1台分の通行がギリギリです。それでも混雑していなければ、車椅子で利用できます。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○受付から展示室へ

山種美術館「花・華」展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。1F受付で手帳を提示して入館手続きを行います。

受付の先、左側に業務用の大型エレベーターがあります。エレベーターは1FとB1専用。問題なく車椅子で利用できます。

B1の展示室入口手前に「出品リスト」が置かれています。展示室入口のドアは自動ドアです。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○車椅子でみやすい展示

展示方法はオーソドックスな壁掛け展示です。広さにゆとりある鑑賞路から、車椅子で展示作品をみることができます。極端な混雑状況でない限り、車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○春から夏、秋から早春へ

展示の第一章は「春から夏、輝く季節」。桜、牡丹、花菖蒲、薔薇、百合、朝顔、向日葵などを題材にした、名だたる画家の作品が並びます。

第二章は「秋と冬の彩り、再び春へ」。なでしこ、桔梗、菊、椿、そして梅へと展開します。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

○企画コーナーが凄い

次のコーナーは「花のユートピア」。密度の濃い、知られざる花の名画が展示されます。

最後は「花と人」。人物とともにストーリ性のある花の絵画が展示されます。

鑑賞者の好みですが、この2つのコーナーは、特に見応えがあります。

車椅子でみる 山種美術館「花・華」展 バリアフリー情報

山種美術館「花・華」展は、理屈抜きで感覚的に楽しめる企画展です。日本画の鑑賞に慣れていない人にもお薦めします。