江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都墨田区両国「江戸東京博物館」の特別展「江戸ものづくり列伝」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。会期は2020年2月8日から4月5日までです。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

JRまたは地下鉄両国駅から江戸博エントランスまでは、車椅子で2~3分の距離です。来館者用の駐車場があり、障害者手帳の提示で駐車料金が無料に減免されます。駐車場は屋根の下なので雨天でも濡れずに利用できます。

会場は1Fの特別展示室です。エントランスから展示室入口まで、段差のないフラットなルートです。1Fにはバリアフリートイレが2つあり、内1つにオストメイトとウォシュレットが付いています。ユニバーサルベッドはありません。

特別展「江戸ものづくり列伝」の観覧料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者2名までが無料に減免されます。特別展示室入口受付で手帳を提示して減免措置を受けます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

スポンサー企業の提供で、1日先着10名に限り、各種障害者手帳を持っている人とその介助者1名まで、無料で音声ガイドを借りることができます。受付で「音声ガイド券」をいただき、すぐ横の貸し出しコーナーに提示して音声ガイド機を借ります。音声ガイドのナビゲーターは「神田松之丞」氏で、講談が聞けるボーナストラックがあります。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

展示は6パートの構成です。展示物は絵画、工芸品、小物、実用品など多彩ですが、車椅子からの目線で決定的に見えない展示品はありません。車椅子目線で真横の高さに展示されている小さい展示品はあります。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

会場内の移動スペースは余裕があり、多少の混雑程度なら車椅子で困ることはありません。観覧動線は、途中で逆走するなど非合理的なルート設定はありません。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

明治初期に世界一周の旅をして日本を訪れたヨーロッパ貴族「バルディ伯爵」の紹介と、「ベニス東洋美術館」所蔵の氏のコレクション展示から始まります。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

第三章から第六章までは、5人の名工の作品を中心に展示されます。5人とも知る人ぞ知る名工。江戸博の所蔵品を中心に、みごとな「ものづくり」を鑑賞できます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

この世界に詳しい人でない限り、伯爵のコレクションをはじめ、ほとんどの展示品は初見の名品だと思われます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

あまり知られていない「ものづくり」の世界を車椅子で観覧できます。「江戸ものづくり列伝」は、江戸博らしい面白い企画です。

別稿で「江戸東京博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

毎年春に横浜みなとエリアで開催される花と緑のフェアは、車椅子で楽しめるイベントです。美しいお花を車椅子で鑑賞する主なバリアフリーコースを紹介します。

「ガーデンネックス横浜」として「みなとエリア」と「里山ガーデン」の2つのエリアがあり、春と秋の企画で「ガーデンシティ横浜」を推進します。横浜市の花は「バラ」で、春は「横浜ローズウィーク」が開催されます。そして「横浜市緑の協会」が40年以上前からおこなっている緑化推進運動「よこはま花と緑のスプリングフェア」が4月に開催されます。詳細は各イベントのホームページなどで確認してください。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

横浜スタジアムやチューリップ花壇がある横浜公園一帯から、山下公園方面へつながる日本大通りの歩道に、花壇、フラワータワー、ハンギングバスケットなど、様々なお花が飾られます。横浜公園内の「日本庭園」も含めて、このエリアは車椅子で散策できます。

過去の実績では、日本大通りの花壇は、4月中旬から5月のGWまで展示されます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

春の花イベントのメイン会場は山下公園です。花壇「未来のバラ園」は、段差を回避すれば車椅子で園内を散策できます。

山下公園

山下公園内には、数多くの創作花壇やお花がアレンジされたアートが展示されます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

山下公園全域、車椅子で散策できます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

例年、象の鼻パーク一帯にも創作花壇などが展示されます。山下公園から象の鼻パークへ車椅子で移動する場合、地上歩道を通行すると路面に小さなデコボコが多く、車椅子にガトゴト衝撃がきます。

山下公園出口横のエレベーターでブリッジに上り、そのまま象の鼻パークまで移動し、スロープ路を下りるルートは路面がフラットです。

象の鼻パークへ

山下公園に次ぐメイン会場は「港の見える丘公園」です。横浜イングリッシュガーデンを中心に、美しいお花を楽しめます。

車椅子では、元町駅から「アメリカ山公園」までエレベーターで上ります。そこから「港の見える丘公園」までは、一部急坂や狭い歩道を通行します。

「港の見える丘公園」から、洋館めぐりなど山手エリアの車椅子での散策路は、アップダウンが激しく、かつ歩道路面が石畳風でデコボコしています。車椅子向きの散策ではありません。

港の見える丘公園

港の見える丘公園

春の横浜はお花がいっぱいです。山下公園周辺は、車椅子で春の花のフェアを楽しめます。

2019年の「よこはま花と緑のスプリングフェア」の状況を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年2月に執筆しました)

バリアフリー施設で開催される 東京都心部 春の恒例イベント情報

桜の咲く季節には、各地で多くのイベントが開催されます。その中から、車椅子で参加できる、東京都心部のバリアフリー施設でのお薦めイベントを紹介します。なおイベント企画の詳細は、各施設のHPなどで確認してください。

※2020年以後はコロナ対策で多くのイベントが中止になっています。

「コレド室町」

コレド室町を中心開催される「日本橋桜フェスティバル」は、アート、ハイテクノロジー、グルメが楽しめるイベントです。3月中旬から4月中旬まで開催されます。

福徳の森、コレド仲通りがイベントの中心で、春をイメージする装飾、光や音を用いた演出、そして日本橋の名店が出店する屋台が並びます。夜は三井本館などが「桜ライトアップ」で照らされ、日本橋の町全体が幻想的に彩られます。会場周辺は再開発が一段落したバリアフリー環境で、車椅子でイベントに参加できます。

コレド室町

「東京ミッドタウン」

ミッドタウンガーデンと檜町公園は桜の名所です。東京ミッドタウンの春のイベントは「MIDTOWN  BLOSSON」。3月中旬から4月中旬に開催されます。

館内は春をイメージした特別装飾やアート作品が展示され、屋外にはイベント期間限定のラウンジが営業。そして夜は200mの長さがある「さくら通り」がライトアップされます。東京ミッドタウンは屋内外ともにバリアフリー。車椅子でイベントに参加できます。

MIDTOWN  BLOSSON

「六本木ヒルズ」

ヒルズアリーナを中心に開催される「六本木ヒルズ春まつり」は、桜の名所である毛利庭園、さくら坂の桜が満開になる週末の金土日3日間開催されます。ステージでのショーやアトラクション、屋台グルメ、そして桜のライトアップがあります。

さくら坂は傾斜が強い道なので、車椅子での散策は力が必用ですが、ヒルズアリーナや毛利庭園周辺は、車椅子で問題なく移動できます。

六本木ヒルズ春まつり

「アークヒルズ」

桜並木に囲まれたアークヒルズでは、桜の開花が予想される週末の金土日に「アークヒルズさくらまつり」が開催されます。メイン会場はカラヤン広場で、車椅子で利用できるバリアフリー環境です。ガーデンコンサート、ステージでのアトラクション、グルメ屋台の出店、ヒルズマルシェが開催されます。

近年企画されている「芝生でお花見」は、カラヤン広場に人工芝を敷き、靴を脱いで座って飲食を楽しむ企画で、車椅子向きではありません。またスペイン坂など周辺の坂道は急坂で、車椅子での散策は困難です。車椅子ではカラヤン広場で、参加可能なイベントを楽しみます。

アークヒルズさくらまつり

「東京ミッドタウン日比谷」

2018年に開業した施設。春のイベントは「HIBIYA BLOSSON」です。3月下旬から4月中旬にかけて開催されます。フラワーアートなど春をイメージした装飾と、マルシェ、そしてステージでの音楽イベントがあります。

ステップ広場周辺と1Fアトリウムが中心会場で、車椅子で問題なく利用できます。東京ミッドタウン日比谷の誕生日は3月29日です。その前後には特別な企画が用意されます。

HIBIYA BLOSSON

「東京国立博物館」

本館の北側にある日本庭園には、移築された5棟の茶室、心字池があり、約10種類の桜が時期をずらしながら開花します。庭園内は一部に段差路がありますが、車椅子で庭を一周散策することができます。

トーハクでは「春の庭園開放

「国立劇場」

皇居に面した国立劇場の前庭には、神代曙や駿河桜などの希少品種の桜が多数植栽されています。桜の開花にあわせて開催されるイベントは「国立劇場さくらまつり」で、お茶の無料サービスや、伝統芸能の実演などが行われます。

公演スケジュールと絡みますが、日時によっては劇場内部が公開され、売店が営業し、館内の絵画や彫刻などの展示物が見学できます。

前庭から劇場内にかけては、車椅子で問題なく利用できるバリアフリー仕様です。イベント開催期間は年により変わりますが、概ね3月下旬から4月上旬です。

半蔵門 国立劇場

イベントの詳細は各施設のHPなどで確認してください。

(本稿は2020年2月に執筆しました)