東急プラザ表参道原宿 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東急プラザ表参道原宿

神宮前交差点に2012年に開業した「東急ブラザ表参道原宿」は、構造的にエスカレーターでの上下階移動が主動線になる商業施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

東急プラザ表参道原宿

神宮前交差点の上階部に大きな木が見えるビルです。印象的な正面エスカレーターがある、外見はインパクトがある施設です。

車椅子利用者は、明治通り側にあるエレベーターを利用してください。エスカレーターがメインの場所にある設計なので、健常者がエレベーターに必要以上に流れてくることはあまりありません。

東急プラザ表参道原宿

バリアフリートイレは5Fに一つ。一般トイレも男女別に一か所しかありません。バリアフリートイレは男性用トイレの横にあります。赤ちゃん用の設備は女性用トイレに併設されています。

表参道の並木を眼前に見るなら、3Fの「おもはらテラス」へ。あまり幅がない狭いバルコニーです。狭いといっても車椅子での利用は十分に可能です。テラスにテーブルと席が幾つか置いてある程度のテラスですが、表参道の並木とほぼ同じ高さなので、冬場はイルミネーションが同じ高さに見える記念撮影スポットになります。

1Fからのエスカレーターは5Fまでの構造です。「おもはらの森」の6F、ダイニングがある7Fへは、階段かエレベーターの選択になります。

来客の年齢層が若いためか、5Fより上階へは階段を利用する人が多く、5Fからわざわざエレベーターを利用する人は少ない印象です。ただし時間帯によってはベビーカー利用者は多いので、ベビーカーでエレベーターが混むことがあります。

6F「おもはらの森」は屋上の森。表参道の並木と同じ「ケヤキ」や「カツラ」の中高木が、30本超植栽されています。これだけ大きな木が屋上庭園に植栽されているのは希少です。巣箱やバードパスも設置され、野鳥の訪れを歓迎しています。ここは神宮の森が近く、野鳥が数多く生息しているエリアです。ここの巣箱で育った野鳥がいるのかもしれません。

「おもはらの森」の外を眺める眺望スポットへは、段差があり車椅子では行くことができません。表参道一帯はそれほど高い建物はないので、数段のステップを上がれる人は、6Fからの眺望ですが、ある程度の視界が確保されます。表参道原宿界隈を上から眺めることができます。

この森では冬のイルミネーションだけではなく、四季折々のイベントが楽しめます。段差部を避ければ、「おもはらの森」は車椅子でもイベントを楽しむことが出来る施設です。

メインフロアの営業時間は11時から21時。休日ともなると、10:30くらいには開店を待つお客さんの列が出来ます。車椅子利用者は、混みあう開店直後の時間帯などは避けることをお薦めします。

混雑時間帯を避ければ、車椅子で快適にエレベーターを利用できます。「東急ブラザ表参道原宿」は、ショップ、テラス、森を、車椅子で楽しめる施設です。

近隣の商業施設「表参道ヒルズ」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年6月に加筆しました)